「手前勝手世界食物語、第260話」

「トラットリア・イタリア」
日本橋三越別館前の交差点角にその店はあった。地下だが、内部はかなり広い。「土日パスタ半額」の看板に釣られて歯行ってみた。初めての店なので心配だったが、ワインも安く期待が持てた。さて注文したのは前菜として「鎌倉産野菜サラダ」@1280円、「白身魚のカルパッチョ」@1560円、「ピッザ・フォルマージュ」@810円、「ピッザ・カプリー」@830円、「ハウスワイン白」@2380円などだ。鎌倉産の野菜ということだったが、どれがそれなのかよく分からなかった。地産地消ということなのか、それとも産地が鎌倉だということがどういう意味合いがあるのか?よく分からなかった。味も平凡だった。ピッザはまあまあといったところか。私は「チーズが入ったピッザ」=フォルマージオ(イタリア語では)が好きなのだ。チーズ類は実は大好物だ。どんなチーズでも問題なく食べられる。しかし、新しい店の開拓はなかなか難しい。リピーターになれる店を見つけるのは「味」「価格」「雰囲気」共に色々な条件をクリアーしなくてはならないから非常に難しいといえる。当然私自身の趣味も加味しなくてはならないので、店の選択は慎重にするので、難しいのだ。果たしてこの店、馴染みになれるか?微妙でした。

「スイス旅行反省会」
6月に行った「スイス・オランダ」旅行の「反省会」を「さいたま新都心」駅近くの合同庁舎内の店で行った。そこは31階の高層ビルなので関東平野の全貌を見ることが出来た。関東平野の臍の辺りのような感触だった。生憎曇りだったので、東京スカイツリーも富士山も筑波山も雲の彼方で観ることはできなかった。さて我々3人はコース料理@3000円と飲み放題@1000円でビールとワインをたっぷりと飲んで大いに反省会を楽しんだ。来年には「北海道は知床」、ヨーロッパは「クロアチア」を旅する計画を立てようと言うことになった。
以上、勢古口が東京よりお送りしました。

「駕籠」

江戸時代のことを考えてみると、驚くことがある。まず人の移動だが、基本は「歩き」だ。そして次は「舟」、これは渡し船だったり、廻船だったり、人にも物資にも非常に便利で重要な移動手段だった。そして武士階級は「馬」という手段があった。ではその他は?それが「駕籠」「駕籠屋」も沢山あったようだ。今のタクシー会社と思えばよいだろう。また「辻駕籠」といって所謂「流し」の駕籠もあったようで、江戸の町には1万もの駕籠があったという説もある。二人の駕籠かきが一人の客を運ぶ訳だから値段は高かったらしいが、それでも利用する人は沢山いたのだろう。駕籠かきの手間賃は職人の代賦i「大工」の日当より収入がよかったという説もある。「駕籠かき」を商売にしている臨時雇いの人足たちもいたようだ。特に武家の場合、体面を重んじるため駕籠を使うがこれがまた重たい大きなもので、特別な駕籠かきが臨時雇いで雇われ担いでいたらしい。常雇いでは人件費が高くなってしまうので臨時雇いに頼っていたようだ。ご存知「忠臣蔵」でも江戸から赤穂まで「早駕籠」で駆け抜けたそうだからその利用度は窺い知れよう。「桜田門外の変」で大老の「井伊直弼」が暗殺された時も「駕籠」=「乗物」と言われていたに乗っていた。明治になると「人力車」や「馬車」が使われるようになったが、それまでは「駕籠」が最も利用されていた輸送手段だったのだ。江戸は世界で初めての100万人都市と言われているが、その実、武家地が7割、寺社地が1割、普通の民間人の住む土地が2割という告ャだったようだ。圧倒的に武家地、勿論その中には「お城」も含まれるのだが、実にアンバランスな告ャでこれで100万人を住まわせていたのだから、その込み具合は想像できると言うものだ。

「朝の散歩」
愛犬と朝の散歩をしていると、その先に一群の「トリ」がいた。雀よりは大きく、鳩よりは小さく、なんというのか知らないが、我が家近くの木立に沢山住んでいる鳥たちだ。インターネットで調べたら「ムクドリ」らしい。この鳥たち、夜明け直後から「チイチイチイチイ」と鳴き声が凄い大きい。そして夕方になるとこれまが凄まじい鳴き声をあげながら巣に戻ってくる。「鳥害」というのがあればそれだ。春に繁殖した鳥たちは数週間で巣立ちをして翌年の春にまた繁殖する訳だが、この確率はどうも5%以下らしい。だから沢山の鳥たちがいても冬を越えて翌年の春を迎えられるのはほんの一握りと言うことになる。赤ん坊の小鳥が巣立つ前には、一日500匹もの虫類を親が取ってきて与えると言う。鳥の大きさにもよるだろうが、それはそれは大変なことだ。何万何億もの虫たちの犠牲の上に鳥たちがおり、その鳥たちを食べるもうちょっと大型の鳥がいて、と食物連鎖の輪は続く。

「銀座駅の駅ナカ商店街」

6月に地下鉄「丸の内線銀座駅」の駅の上、といっても地下なのだが、そこの部分に小さな店舗が集まった商店街がオープンした。数年前までここには「カレー屋」「回転寿司」「コーヒー屋」「本屋」等があったが、今回のリニューアルオープンでは女性向けの雑貨店ばかりになっていた。銀座はやはり女性をターゲットにした店が多い。デパートも大半はターゲットは女性、それも若い女性向けだし、専門店もやはり女性向けが多い。「有楽町阪急」が「男性専科」としてリニューアルして一年近く経つが、余り客が入っているようには見えない。やはり女性の購買力には叶わないのだろうか?

「ワイルドマジック」
豊洲のモノレール「ゆりかもめ」の「豊洲新市場駅」前の空地に「ワイルド・マジック」という変なものが出来ている。テントとコンテナーが立ち並び、ここで昼間からバーベキュー等が出来るらしい。都心からも近いこの空地を利用して簡単な施設で飲み屋街が出来上がったようだった。土地のレンタル料以外には特別な設備投資もいらない簡易型の飲み屋街といえばいいのだろうか?変なものが出来た。ここ豊洲ではIHIの工場跡地の最後に残っていた部分の新しい建物の建設が始まったばかりだ。既に出来ている「豊洲キュービックガーデン」にはあの「アスクル」の本社も入っている。だからここ豊洲はラッシュ時には大混雑となっている。地下鉄の駅は大改装中だが、一部新しい改札口も出来ているが、ホーム内のエレベーターやエスカレーターは未だ建設中だし、新しいビルが出来ればまた新しい昼間人口が増え、混雑は増すのだろう。かと思えば、隅田川河口では「豊洲市場」が築地から移転すべく建設中だ。マンション、オフィスビルに加えて、豊洲市場が出来れば、もうひっちゃかめっちゃかになるのでは?近くの住民としては心配しています。

「ヤン・ステーンの絵」

6月にオランダで観た作品で現在東京都美術館で開催中の絵画展で公開されている絵の一つが「ヤン・ステーン」作の「親に倣って子も歌う」という作品だ。オランダではフラッシュなしならば撮影は問題ない。ところが日本では絶対に絵の撮影は禁止だ。毎度、驚かされるが、確か「国立西洋美術館」の「常設展」ではフラッシュなしならば撮影は可だった。これは美術館で所有している自前の絵だからだろう。

2012年の映画のお話し
映画「おおかみこどもの雨と雪」(有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年130作目)
アニメ映画だが、大人も楽しめる。狼人間に恋をした娘が結婚出産を経て得た二人の子供たち。姉は「雪」弟は「雨」と名付けられた。この子等が大人になる様を描く。美しくまた哀しい狼人間としての宿命が実に侘びしい。夏休みお薦めの映画です。

映画「ローマ法王の休日」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年131作目)
題名は「ローマの休日」をもじったもので、法王選挙の結果、選ばれたのは全く本命でない男だった。しかし突然信者の前に出るのを嫌い、バチカンから逃げてしまった。この部分ローマの休日的なのだろうか?人間としての弱みと法王としての重みと果たしてどちらが大切なのか?人間性を問う映画だった。最後の逆転劇がなければ私も御キリスト教に改宗していたかもしれなかった。

映画「メリダとおそろしの森」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年132作目)
これもアニメ映画。王女のメリダが他国の王子3人の中から婚約者を選ばなくてはならなくなる。自由を求める彼女は逃げ出し魔女にお願いをして運命を変えてもらう。しかしその結果は母親の女王が熊になってしまう。果たしてメリダは母親の魔法を解けるのか?

映画「スープ 生まれ変わりの物語」(有楽町スバル座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年133作目)
突然雷に打たれて死んでしまった二人の男女。行った先はあの世。生まれ変わりが出来るらしい。しかし前世での記憶を持ったまま生まれ変わるのは難しいらしい。果たして生まれ変われて、念願の再会に繋がるのか?

映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」(銀座シネスィッチにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年134作目)
小学6年生の教室で担当の女性教師が自殺した。それを目撃した二人の生徒。新たに採用された教師はラザール氏だった。しかし彼は実は亡命者で教師の資格はなかった。こうした状況で生徒と教師の触れ合いを描く。

映画「頑張れ・ベアーズ」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年135作目)
古い映画だ。過去何度も観たが、いつも新鮮に感じる映画だ。少年野球の弱小チームを率いることになった男と子供たちの人間関係を描く。

日経新聞7月27日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「ダークナイト・ライジング」が4つ星、「ギリギリの女たち」が4つ星、「ゴッド・ブレス・アメリカ」が3つ星、「依頼人」が3つ星、「眠れぬ夜の仕事図鑑」が3つ星、「こっぴどい猫」が3つ星、「アニメ師・杉井ギサブロー」が3つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」「ローマ法王の休日」

「シノプスシ181」
「同心の鑑」(早見 俊 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年191冊目)「双子同心捕物競い」シリーズ3作目

「片棒」(井川 香四郎 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年191冊目)「樽屋三四郎言上帳」シリーズ7作目

「太閤暗殺」(岡田 秀文 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年192冊目)
秀吉の暗殺を上追ったのが「石川五右衛門」だった。果たして暗殺は成功するのか?

「遠国からの友」(鳥羽 亮 著)幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年193冊目)「剣客春秋」シリーズ11作目

「ジパング島発見記」(山本 兼一 著)集英社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年194冊目)
ヨーロッパの宣教師達が訪れた日本をヨーロッパ人の眼を通じて描く。それも7人のそれぞれ違った眼で見た中々の秀作でした。

「水の城」(風野 真知雄 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年195冊目)
忍城の攻防戦を描く。石田三成が攻め手。

「妻恋河岸」(稲葉 稔 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年196冊目)「剣客船頭」シリーズ4作目

「甘味屋じゅう兵衛子守り剣」(牧 秀彦 著)幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年197冊目)
藩主の側室とその娘を連れて脱藩した男が甘味屋となる。次々と刺客に襲われる。

「夜叉桜」(あさの あつこ 著)あさのあつこ時代劇文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年198冊目)

ガラパゴス新幹線

「J  REPORT 2012 8月第1週号」
「リタイアメント・ノート 4年3ヶ月目」、
「VOL。751 SINCE AUG.12th、1983」
「ガラパゴス新幹線」
先日、「ガイアの夜明け」というテレビ番組で日本の新幹線の海外売り込みの話しをやっていた。それによると世界各地で売り込みに力を入れているという話しだった。対抗馬は「中国」「フランス」「ドイツ」「カナダ」等だそうだ。そして日本の売りは「安全性と正確性」だそうだ。反面「価格が高い」そうだ。そこで思うのが日本の「ガラパゴス携帯」のことだ。日本の携帯電話は世界一高度な技術に支えられた素晴らしい機狽ェ沢山織り込まれているが、果たして世界で通用しているかと言うと、そうではなく、韓国勢等にやられっぱなしだ。これが「ガラパゴス携帯」と言われる所以で、独り善がりの高性狽?・褶?ノして世界市場からはそっぽを向かれてしまっているわけだ。新幹線もその轍を踏みそうな気がしてしようがない。日本の新幹線と同じく専用路線で走らせているのは「中国」「韓国」「台湾」で、その他の国では一般の線路の上を新幹線も走っている。即ちコストダウンが可狽ネのだ。一方、日本の場合は数分おきに新幹線が高速で走る。果たしてそれほどの過密ダイヤを組む必要が世界中の需要にあるのだろうか?一時間に数本の高速鉄道が走るのでなぜ悪いのか?そういうふうに海外の国々は思わないのだろうか?またまた「携帯電話」の二の舞を「新幹線」が踏みそうで恐ろしい。

「SONY水族館」
銀座数寄屋橋交差点の「SONYビル」の角に恒例の「アクエリアム」が出来た。「沖縄の海」が再現されている。沢山の熱帯魚が泳いでいた。SONYは最近業績も低迷しているし、「オリンパス」を巡っては、新たに「テルモ」が提携先として名乗りを上げており、中々順調な経営状態とは言えない。それでもこの水族館だけは毎年この場所で開かれている。多分沖縄側の強い要請もあるのだろう。色とりどりの魚たちが泳ぐ様は一見の価値が有るかも知れない。

「美々卯」

久々に京橋の「美々卯」に行った。この店ご自慢はご存知「うどんすき」だ。商標登録されている商品だが、煮込んだ「うどん」の腰の強さが自慢だ。元々「美々卯」の本店は大阪府「堺」にあることは意外と知られていない。本店はそんなに大きな店ではなく、電車通りに面したところにあり、JRも南海の堺駅からもちょっと離れている。ここから全国に「うどんすき」が発信された訳だ。味はどこでも共通だから、どこで食べても美味しく食べられる。色々な具材を出し汁に入れる。勿論うどんも入れる。そして煮立ったら出来上がりなのだが、その他の具材は殆どが事前に加熱調理されているから直ぐに食べられる。そこで「生き車海老」を熱い出し汁に浸す。車海老はびくびくと魔黷ワわるから挟み器具等で充分押さえつける必要があり、そうしないと熱い汁を浴びてしまうことにもなりかねない。やがて力尽きて車海老は赤く茹で上がったら完成だ。さて、ここでこの店自慢の一品、それは「凍結酒」だ。日本酒を凍らせてシャーベット状にした瓶入りのお酒だ。これを徐々に溶かしながら飲む。熱々の鍋と冷たく凍った日本酒、このミスマッチがまた素晴らしい。ご一緒した友人の一人がこの凍結酒で酔ってしまい。大変な騒ぎになったが、まあご愛嬌でしょうか?また行きたい店の一つでした。この日、頼んだのは「小うさぎコース」一人前@5500円、凍結酒4合入り@3000円でした。
以上、勢古口が梅雨明けの東京からお送りしました。

「素適庵」

西銀座デパートの地下にある「素適庵」には何度も通っているが、今回は「ボーナスでたら340」という標語が書かれていた「アメリカ産牛肉340g」を注文した。更に追加で「鹿児島産黒豚のスペアリブ」を注文。流石に340gの「ミディアム・レア」のステーキはボリュームも、熱々の皿に盛られた「ニンニクの薄切り」と「玉ネギのスライス」、その上に乗っている「バター」のしたたりにも感心。さてステーキ340gは確かに食べ心地があった。既にカットされているので箸で食べられるのがこの店の特徴だ。ステーキを堪狽オたあとには「スペアリブ」に手掴みで挑む。黒豚の胸の骨付きのリブも適度に焼けていて、これを頬張るのは痛快に尽きる。ナイフもフォークも使わないで手で食べる。脂が付いた指は舌で舐める。ちょっと下品かもしれないが、スペアリブはこれに限る。骨までしゃぶるつもりでかぶりついたリブ。堪狽オました。この店、ご存知かもしれないが、鹿児島の黒豚しゃぶしゃぶの店「いちにいさん」の系列店でこの地下街の一列の店3店が全てこの系列だから恐ろしい。「ステーキハウス」「シャブシャブ」そして「天麩羅」の3店舗がそれだ。「紅虎」を経営している「際コーポレーション」ほどではないものの、鹿児島のお店が東京だけでなく、札幌、福岡、西宮などにもこの味を提供しているというのにはいつもながら驚かされる。

「孫娘の成長」

産まれて既にというか、たった8ヶ月なのに、もう「お座り」も「はいはい」も、そして「歯」も上下4本も生えてきた。2011年生まれだから、彼女はきっと22世紀を観ることが出来るだろう。これから永い人生を生き抜き22世紀を目の当たりにしてもらいたい。本日は寝ていました。

2012年の映画のお話し
映画「リンカーン弁護士」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年124作目)
私も好きなアメリカの人気作家「マイクル・コネリー」原作。本も読んだが面白かった。昨年飛行機の中で観たが再度観た。筋書きが面白いから、文句なく面白い。

映画「ヘルタースケルター」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年125作目)
沢尻えりか主演。全身整形でモデルのトップに上り詰めた女の物語。「えりか」の魅力?たっぷりです。

映画「だれもがクジラを愛してる」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年126作目)
1988年アラスカ沖で起きたクジラの事故を再現したもの。クジラが冬を前に氷の中に取り残されてしまった。そこから外洋まで8kmの脱出劇。人々の係わり合いが美しい。

映画「クーリエ」(銀座シネパトスにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年127作目)
秘密のものを相手に渡すと言う不思議な仕事をしている男に、ある依頼があった。そしてそれに伴い次々と死者が出てくる。目指す相手は誰なのか?どこにいるのか?

映画「苦役列車」(銀座TOEIにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年128作目)
直木賞受賞作品の映画化。19歳、中卒、仕事は日雇い人足、そんな若者が社会の底辺を歩む姿を描く。唯一の救いは読書が好き、そして自ら小説を書き始めたことだった。自伝的作品でした。

映画「グスコーブドリの伝記」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年129作目)
宮沢賢治原作のアニメ化。厳しい冬を森の中で過ごす家族だったが、飢餓に襲われ父と母を、そして妹も失った少年が町に出て人々のために生きて行くという物語。

日経新聞7月20日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「ローマ法王の休日」が5つ星、「おおかみこどもの雨と雪」が4つ星、「メリダとおそろしの森」が4つ星、「ジェルダーニ家の人々」が3つ星、「THE LADY アウンサンスーチーひき裂かれた愛」が3つ星、「屋根裏部屋のマリアたち」が3つ星、「灼熱の肌」が4つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」

「シノプスシ180」
「象印の夜」(風野 真知雄 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年181冊目)「若様同心」シリーズ1作目

「化粧の裏」(上田 秀人 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年182冊目)「御広敷大奥記録」シリーズ2作目

「桜紅葉」(藤原 緋沙子 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年183冊目)「藍染袴お匙帖」シリーズ7作目

「土の刃」(あさの あつこ 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年184冊目)「燦」シリーズ3作目

「姫路の恨み木綿」(鈴木 英治 著)徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年185冊目)「若殿八方破れ」シリーズ3作目

「埋み火」(藤井 邦夫 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年186冊目)「秋山久蔵御用控」シリーズ4作目

「水神」上(はかき木 蓬生 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年187冊目)
「水神」下(はかき木 蓬生 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年188冊目)
筑後川に堰を設け、広い地域に水の惠をもたらそうとする庄屋、百姓、武士たちの努力を描く。

「新宿魔族殺人事件」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年189冊目)「耳袋秘帖」シリーズ15作目

「死に様」(藤井 邦夫 著)光文社時代小説文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年190冊目)「評定所書役裏仕置」シリーズ最終巻

「手前勝手世界食物語、第259話」

「コカ・レストラン有楽町」
日比谷のJRガード下のタイ料理店「コカ・レストラン日比谷店」が5月に閉店し、「ビック・カメラ」のあるビルの6階に移り、以前からあった「コカ・レストラン有楽町店」として再開したので行って見た。以前よりちょっと小じゃれた店に変身?していた。美味しそうだったので「天使のエビのカルパッチョ」を頼んでみたが、生のエビがタイ風の味付けで実に爽やかで美味しかった。この店、「マンゴーツリー」と「コカ・レストラン」とを一緒に合わせての店造りになっている。タイのバンコクでは「マンゴーツリー」はちょっと高級感のあるタイ料理店で、「コカ・レストラン」はそれよりはちょっと庶民的なタイ料理店なのだが、今回のコラボレーションした店は、味も雰囲気もちょうどそれらの二つの店の中間的な存在になっているような感じだった。ただちょっと場所が悪いと思う。ビックカメラに来ないと店があるのが分からないのは弱みではないだろうか?確かに集客力があるビックカメラだが、それだけでレストランに客を呼べるか?疑問でした。

真珠の耳飾りの少女

「J  REPORT 2012 7月第4週号」
「リタイアメント・ノート 4年2ヶ月目」、
「VOL。750 SINCE AUG.12th、1983」
「真珠の耳飾りの少女」
東京が梅雨明けとなった翌日、暑さの中を上野公園に行った。目的は「東京都美術館」で開催中の「マウリッツハイス美術館展」だ。あの有名な「真珠の耳飾りの少女」が来日している。同じ題名のフェルメールの作品がもう一つ「国立西洋美術館」でも公開されているが、今回は東京都美術館に行くこととした。当日は「シルバーデイ」で65歳以上の人は無料とのことで大変混雑していた。フェルメールの作品が2点来ていた。「真珠の耳飾りの少女」ともう一つは「ディアナとニンフたち」だった。流石「真珠の」の前には行列が出来ていた。オランダで観たもので今回出展されていたのは、「ヤン・ステーン」の「親に倣って子も歌う」と、「レンブラントの自画像」があった。自画像は恐らく数点あるのだろう。閉館時間が迫り、時間が45分しかなかったので、もう一度訪れてゆっくり観るつもりだ。「御木本」がそっくりの真珠の耳飾りを出展していたのには驚かされた。それにしてもあの絵の少女の美しさ、青いターバンの色合い、赤い唇、潤いのある眼、何をとってもフェルメールと言う画家の繊細な心が溢れ出ていた。

「富士山」
風が強く吹く朝、都内からも美しい「富士山」が観えた。夏場は中々富士山を観ることが出来ないが強風が雲を吹き飛ばしたようだった。既に雪は若干の「雪渓」を残すだけで「夏山」となっている。きっと沢山の人々が富士登山をしていることだろう。私も登りたかったが膝が悪いのでもう出来ないだろう。そんな富士山も昨年の「東日本大震災」以後、「噴火説」がそれこそ噴火している。もう数百年も噴火していないのだから、噴火しても決しておかしくはない。そして今の美しい富士山の姿は大きく変化してしまうのだろう。自然の力に我々人間は逆らえない。一時言われていた富士山のゴミは殆ど解消したようだから、美しい富士山をこれからも守ろう。

「ミミズの自殺」
梅雨明けの時期、いつも不思議に思うことがある。それは路上に這い出してきた「ミミズ」たちの哀れな?姿だ。わざわざ土の中から這い出してきて、そしてアスファルトの上で太陽の熱でぐたっとしてしまい、翌日にはカビカビに乾燥して死んでいる。「なぜ自然はミミズを自殺に追いやるのか?」自然の摂理なのだろうが、ミミズは蟻や他の動物たちの餌になるために死ぬのか?鳥が巣立つためには大量の「虫」を小鳥達に食べさせる。しかしそれらの小鳥達が一年後に成鳥として戻ってくることの確立は5%以下だと聞いたことがある。自然のサイクルは沢山の動植物の「食物連鎖」の上に立っているのだから、きっとミミズたちの行動もその一環なのかもしれないが、実に不思議な出来事だといつもこの時期になると思うのだった。