「江戸ものづくり列伝」

『J REPORT 2020年3月第1週号』
「リタイアメント・ノート 11年9か月目」
「VOL.1149号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「江戸ものづくり列伝」
両国の江戸東京博物館で開催中の「江戸ものづくり列伝」副題「ニッポンの美は職人の技と心に宿る」に行きました。(写真:B1)
最初はイタリアはヴェネツィアのバルディ伯爵コレクションからご紹介しよう。彼は明治初頭に来日し、日本全国を旅して色々な品物を買い集めた。それらが「ベニス東洋美術館」にある。今回はそれらの公開も目玉だ。
「バルディ侯爵肖像(裃姿)」(写真:B2)
「バルディ侯爵肖像(甲冑姿)」(写真:B3)
これらは顔の部分だけ写真から模写したものだ。とても西洋人には人気になったそうだ。
「黒塗ブルボン家紋章付花代」(写真:B12)
「村梨子地黒塗杏葉紋散蒔絵鏡台(鏡共)」(写真:B13)
「梨子地黒塗杏葉紋散松竹藤文蒔絵行器」(写真:B4)
黒田家と本多家の婚姻の時の品で、蓋の部分に両家の家紋があった。
(写真:B5)
(写真:B6)
「黒塗丸十花桐紋蒔絵化粧箱」(写真:B17)
(写真:B18)
「村梨子地黒塗杏葉紋散蒔絵重箱」(写真:B16)
「葵紋散七宝繋文文様蒔絵文箱」(写真:B15)
「朱漆塗鼠嫁入蒔絵組盃」(写真:B14)
鼠の嫁入りの物語を描く。親鼠は娘を最初は太陽に嫁がせようとするが、太陽は雲の方が強いからと辞退し、結局隣の家の鼠に嫁入りするというもの。
「唐織 亀甲文扇面模様」(写真:B11)
「浅黄縮緬地御所解模様小袖」(写真:B10)
「藍鮫研出鞘打刀揃拵」(写真:B7)
「藍鮫研出鞘脇指拵」(写真:B8)
以上が、ベニス東洋美術品所蔵品だ。

次が江戸の町を実際に築いた職人たちのコーナーだ。
「近世職人絵尽」(写真:B19)
「宮大工祭用道具」(写真:B20)
(写真:B21)
「鯰絵 鯰筆を震」(写真:B23)
「鯰絵 繁盛たから船」(写真:B24)
「紺糸素麺威五枚胴具足」(写真:B31)
「刀 銘 武州住石堂奏東連」(写真:B27)
「薙刀 銘 長曾称興里入道庸徹」(写真:B29)
「刀 銘 長曾称興正」(写真:B30)
「源氏車紋散糸巻太刀拵」(写真:B28)
「竹雀蒔絵印籠」「百合螺鈿印籠」(写真:B26)
「土俵軍配意匠煙草盆」(写真:B25)

次が有名な芸術家たちのもので、蒔絵師「原羊遊斎」の作品「蔓梅擬目白蒔絵軸盆」(重要文化財)(写真:B47)
これは実に美しいものでした。
「小塚原図」左側(写真:B37)
画 柴田是真 本画 菊池容斎 彫金 加納夏雄でした。 
「菊文茶碗」三浦乾也作(写真:B49)
次は大正昭和に活躍した「小林礫斎」の」ミニチュア作品群だ。
「桑箪笥」(写真:B32)
「象牙小箪笥」(写真:B37)
「香棚」(写真:B38)
「衝立」(写真:B36)
同 裏(写真:B46)
「文机硯箱揃 銘 寺子屋」(写真:B34)
「梨子地蒔絵角型香箱」(写真:B35)
「鼓」(写真:B32)
「炉縁と釜」(写真:B39)
「桜閣山水図印籠」(写真:B40)
「六瓢提物」(写真:B41)
「同上の予備」(写真:B42)
何と3mmの小さな瓢箪でした。凄いね。
「鉄棒人形」(写真:B44)
「京風人形」(写真:B45)
「ハゼ」(写真:B43)
まあ、非常に貴重なものを観させて頂いた。日本人独特のミニチュアには驚かされるばかりでした。
江戸時代は独自の日本文化が華開いた時期でもある。それを支えたのが職人や芸術家だった。それらが一堂に観られて素晴らしかった。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私感ですからね!!
「名もなき生涯」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★★(今年26作品目)
戦時中のオーストリアの貧しい農村に暮らす農夫一家。召集令状が来たが、農夫は拒否。信条は人を殺せないし、ナチス政権には従えないということだった。その信念を貫き通せば、待ち受けているのは死刑。果たして彼のような弱者は救えないのか?1938年のことだった。

「恐竜超伝説 劇場版ダーウィンがやって来る」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年27作品目)
NHKの制作した恐竜物。6600万年前恐竜が全滅する直線の北米、北極、モンゴル、日本を舞台にした恐竜たちの生活を描く。子供たちが沢山来場していました。

「1917 命をかけた伝令」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★★★(今年28作品目)
こんなすごい映画は観たことがない。全編ワンカットでのカメラワークも凄いが、ジャストタイミングで動くスタッフと俳優たち。内容な極単純な戦場を走る伝令なのだが、感動的でした。最高の映画を観た。

「チャーリーズ・エンジェル」(UC豊洲にて)私的批評眼★★(今年29作品目)
007の女性版だが、かなり劣る。

「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年30作品目)
シリーズ2作目もIT絡みでハッキングが原因で起きる殺人事件と謎の男エムの正体。最後の最後まで分からない。

「黒い司法」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★★★(今年31作品目)
1980年代に起きたアメリカはアラバマ州での出来事。貧しい黒人男性が突然逮捕され、殺人犯として死刑囚となった。ここに北部の黒人でハーバード出の若き弁護士がやってきて、彼の無実を証明しようとするが、白人優勢な土地柄から黒人差別の風潮で難航する。全ては警察と検察が仕組んだ嘘に嘘を重ねた裁判の結果だった。これを撥ね返そうとする弁護士。果たして結果は?人差別が未だに癒えないアメリカの現状を示した映画でした。

2月28日の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「レ・ミゼラブル」が4つ星、「娘は戦場で生まれた」が4つ星、「初恋」が3つ星、「子供たちをよろしく」が3つ星、「黒い司法」が3つ星、「野生の呼び声」が3つ星、「ソン・ランの響き」が3つ星でした。

「2020年の映画、私的評価表」あくまで私の私感ですからね!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャリード・ジュエル」「九人の翻訳家」「ナイブズ・アウト」「男と女 人生最高の日々」「1917 命をかけた伝令」「黒い司法」
★★★★=「フィッシャーマンズソング」「パラサイト」「ダウントン・アビー」「風の電話」「偽りのゲーム」「スキャンダル」

「2019年の映画はこんなでした」 2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディ」「グリーンブック」「運び屋」「こどもしょくどう」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)・祇園祭礼信仰記「金閣寺」
                 ・御存「鈴ヶ森」海老蔵と息子勧玄君が出る。
                 ・新作歌舞伎「雪蛍恋乃滝」秋元康作演出
相撲観戦=1月場所観戦しました。 5月場所観戦予定です。

「2020 旅暦」
これまで行った国々の合計数は、71か国(直近18年5月のモンゴル)、昨年はハワイに4回行きました。

「2020 読書記録」 2019年の読書数は、259冊でした。
「半蔵女難」(牧 秀彦 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年56冊目)「婿殿開眼」シリーズ第6弾

「昼行燈阿蘭陀女」(和久田 正明 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年57冊目)「布引左内影御用」シリーズ第3弾

「あきない世傳 銀と銀 八」(高田 郁 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★★★(今年58冊目)「同」シリーズ第8弾

「風の牙」(和久田 正明 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年59冊目)「八丁堀つむじ風」シリーズ第2弾

「迷い熊 奔る」(芝村 凉也 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年60冊目)「長屋道場騒動記」シリーズ第5弾

「家族会」

「家族会」
久しぶりに次男夫婦が壱岐の島から上京するというので、我が家に息子と娘にも集まってもらった。
実はそろそろ遺言らしきものを書こうかと思っていたので、一応内容を事前に知らせておくべきと判断したからだ。
一人と犬一匹の暮らしではいつどこで何が起きても不思議ではないし、いつまでも元気でいることも出来ないだろうから、腹積りだけでも伝えたかったのだ。
話し始めると「ハワイへの海外移住の話しじゃないんだ」と言われた。どうも勘違いしていたようだ。早速息子から遺影はどうするのかと聞かれたから、孫娘家族との写真があるからそれで私と家内の分を造れと指示した。
そういうことで我が家に集まった面々に話しをした後、食事に出掛けた。地元豊洲の焼き肉もつ鍋の店だ。残念ながら、長女の旦那さんと孫娘2人は都合で欠席だったし、長男の奥さんも風邪で寝込んでいたので、孫は一人、後は長男、長女に次男夫婦と私の6人に減ってしまった。妻は介護施設が面会禁止状態なので勿論外出不可だった。
今日は焼き肉を食べようで始まった。孫3歳は既に眠そうだった。(写真:A1)
次男夫婦と長女。(写真:A2)
孫は家では愛犬を追い掛け回していたし、近所の公園で友達にあって遊んでいたのでかなり疲れていたみたい。(写真:A3)
(写真:A4)
次男の妻と長女。(写真:A5)
次男夫婦。(写真:A6)
長男と孫。(写真:A7)
やがて孫は眠ってしまいましたが、楽しい夕べでした。孫娘二人は幼い頃は人見知りしていたが、この孫息子は全く人見知りしない。誰に似たのか?

「亀戸天神」

「亀戸天神」
梅の名所の一つ「亀戸天神」を訪れた。
「梅屋敷」(写真:C1)
流石に今年は暖かい日が多く、梅の見ごろは過ぎていた。鳥居。(写真:C2)
晴れた空にスカイツリーが映えていた。(写真:C3)
太鼓橋だ。(写真:C4)
それでも梅を見ていこう。(写真:C5)
(写真:C6)
おや、池に鳥がいます。何という鳥でしょうか?(写真:C7)
亀もいます。(写真:C8)
鳥と亀の取り合わせ。(写真:C9)
二つ目の太鼓橋。(写真:C10)
紅梅もあります。(写真:C11)
社です。(写真:C12)
(写真:C13)
(写真:C14)
白梅です。(写真:C15)
ちょっと風が出てきた。早々に帰ろう。人出も少ない亀戸天神でした。
ちょっと寂しかったな、亀戸天神。
そんな時に新型コロナウィルスでは天神様もお手上げでしょうか。

「トラットリア イタリア」

「手前勝手世界食物語、第541号」
「トラットリア イタリア」
日本橋駿河町の交差点角にある店だ。一度行ったことがある。結構本格的なイタリア料理を出す店だ。
今回頼んだのは、「生ハム・グリッシーニ シーザーサラダ」(写真:食2)
@1,480円。これが凄いボリュームなのだ。また美味しい。店自慢だという量にびっくり。
「サヨリのカルパッチョ」@1,580円(写真:食1)
「フランス産鴨肉のソテー」@2,480円(食3)
これも美味かった。しっかりした味付けでした。
締めは「ピッザァ クワトロ・フォルマッジ」@1,880円(写真:食4)
日曜日に開店している店が少ない日本橋にあって貴重な店で、年末年始しか休まないとのことでした。
以上、春の足音がそろそろ聞こえそうな東京から勢古口がお送りしました。

「東叡山 寛永寺」

『J REPORT 2020年2月第4週号』
「リタイアメント・ノート 11年8か月目」
「VOL.1148号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「東叡山 寛永寺」(天台宗別格大本山)
12月に申し込んでおいた「寛永寺」の将軍家墓所見学の日がやってきた。先着順なので何とか滑り込んだという感じだ。JR上野駅から歩く。国立東京博物館の中にある大きく立派な門、因州池田家江戸上屋敷の表門だ。(写真:G1)
丸の内の大名小路にあったもので一時東宮御所の門として移築されていたが、現在は上野にある。最も格式の高い門の様式だ。素晴らしい。門の中に見事な白梅が見える。(写真:G2)
隣に「国際こども図書館」があった。(写真:G3)
明治5年に建てられたという建物だ。(写真:G4)
おや、「小泉八雲」の像があった。(写真:G5)
(写真:G6)
「寛永寺」に到着。(写真:G7)
境内に進む。正面は「根本中堂」だ。(写真:G8)
(写真:G9)
古い石灯篭だ。葵の紋がある。(写真:G10)
古い扁額があった。(写真:G11)
集まったのは約50名。まずは本堂で「般若心経」を皆で読経し、その後寺の由縁を和尚様から聞く。
この寛永寺という寺は、家康が天海僧正と意気投合し、東の比叡山として「東叡山 寛永寺」として建立したもので、三代将軍家光の時代、1625年に創建された。「寛永寺」という名は当時の年号を貰ったもの。延暦寺も同様朝廷の許可を得て、寺の名前としたもの。さてこの扁額は創建当時、「東山天皇」が書かれたもので、火災や戦災、地震を経ても唯一残った非常に貴重なものだという。寺のご本尊は根本中堂、所謂本堂に安置されているが、「薬師如来」だ。これは医者の仏様で、最澄が修行の守り神として、大乗仏教の僧侶を育てるためのものだという。
そして江戸城の北東、鬼門に当たる上野に江戸城を守り、五穀豊穣を祈るために建立したものだ。
家康を敬う家光は遺言で、自身の葬式を寛永寺で行い、一年後に日光に埋葬するようにとした。祖父の家康に
習ったものだ。その後、四代、五代綱吉、八代吉宗、十代、十一代の墓もここにある。一方、増上寺は浄土宗で、元々松平家は浄土宗の信徒だった。増上寺には二代秀忠、六代、七代、九代と埋葬されている。十五代慶喜は谷中に埋葬されている。
その後、各大名は徳川家との関係を考え、寛永寺の周辺に小さな寺院を建て寄進し、それらが36寺もあるという。徳川家の菩提寺に直接はと慮り、周辺に建てたという。また、延暦寺を真似て、京都や滋賀を模したもの、例えば琵琶湖は不忍池を模し中央に島を設けて弁天堂を、清水寺や大仏も設けられていた。
それでは慶喜はといえば。大政奉還した後、大坂城にいたが、鳥羽伏見の戦いで敗れると、軍艦で江戸に逃げ帰り、ここ寛永寺の小さな坊で謹慎していたという。その部屋を訪れる。移築されたもので300年位たっている部屋だ。
「葵の間」として保存されている。(写真:G23)
慶喜が着用したという陣羽織が、フランス、ナポレオン三世に献上されたが、その時フランス製の陣羽織が逆に慶喜に渡されたという。これがその陣羽織だ。布は毛織物で葵の御紋はフェルトとなっている。(写真:G24)
左の書は、慶喜のもので「花は生ず 池中の影 松は揺れる 風裡の声」とある。
多趣味だった慶喜の作品は、洋画、日本画、書、写真と残されている。(写真:G25)
(写真:G26)
(写真:G27)
いよいよ、将軍の墓所へ向かう。(写真:G12)
(写真:G13)
墓所入口の「勅額門」。(写真:G14)
(写真:G15)
(写真:G16)
(写真:G17)
墓所は写真撮影禁止なのでご勘弁を。吉宗以前の将軍の墓は青銅製だったが、質素倹約を旨とする吉宗は石製とした。太平洋戦争で増上寺は破壊されたので、戦後墓所を調査した結果、将軍の遺体は正式な衣冠束帯姿で、足の裏を完全に付ける形で座った状態で埋葬されていたという。寛永寺は爆撃で建物は焼けたが、墓自体は壊れていないので、未発掘の状態だという。
謹慎している慶喜を守るために一部の幕臣が上野に残っていた。慶喜は水戸に下ったが、一部残党(彰義隊約2000名)と薩長軍が上野戦争を起こすが、一日で幕府側は敗退。明治政府になり、寛永寺寺領は明治天皇に献上されたが、天皇から下賜され現在の「上野恩賜公園」となった。これはフランス人のボードウィン博士の提案によるものだという。その結果、寺領は従来の十分の一になり、今に至る。
話しを戻すが、五代綱吉の墓には「唐門」があり、豪華絢爛な彫り物があった。それらは極楽浄土を描いていたという。一方、吉宗は質素を旨とした石の宝塔で唐門もなかった。九代以降十四代までは全て吉宗と同じ形だ。十二代家定の墓の後ろには柿の木があるが、墓所に食べ物の木は珍しい。妻の篤姫の墓の後ろにも琵琶の木があった。
吉宗は幕府中興の祖と言われていて、大奥の大改革によるコスト削減、開墾による農地拡大、目安箱の設置、墨堤への桜等々色々な手を打って幕府財政の回復を図った。私の本籍は元紀州藩領内にあり、母方は福井藩の藩士であり、最後の藩主である松平春嶽は元々御三卿「田安家」から養子に行ったもので、吉宗の血筋だ。何かと縁がある。
墓所入口にあった白梅。(写真:G18)
帰り道、東京博物館内に入る。梅の花が素晴らしい。(写真:G19)
(写真:紅梅)
(写真:G20)
(写真:白梅)
黒田家の鬼瓦。(写真:G21)
池田家の門。(写真:G22)
古き江戸時代の香がするものだった。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私感ですからね!!
「プロジェクト・グーテンブルグ」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年22作品目)
香港を舞台にした米ドル偽札偽造団の話し。芸術家だが絵の偽物を専門に造っていた男が、偽札団にリクルートされ、巧妙な偽米ドル札を造る。しかし何が偽物で何が本物か?ここが主題だ。黒幕は通称「画家」という男。彼らは殺人も厭わない。さあ、最後に笑うのは誰か?

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年22作品目)
1970年から1974年に掛けて起きたドイツ、ハンブルグでの連続殺人事件を描く。犯人は女性にもてない男。だから彼が狙うのは年寄りか、太った醜い女性。彼女たちはホームレスかアル中たち。自宅に招き入れてレイプして殺害する。反社会的な男の行動が見過ごされる時代とは何なのか?他人への無関心なのか?澱んだ曲がりくねった男の姿が醜い。とてもではないがお勧めできない映画でした。

「男と女 人生最高の日々」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★★★(今年23作品目)
1969年に知り合った男女が50年振りに再開する。きっかけはそれぞれの息子と娘が同じ寄宿舎に学び、偶然訪れた男女がパリまで男(カーレーサー)の車で女(映画関係者)を送り、それが原因で恋に落ちる。50年後、男は施設に入居していて、男の息子の要請で女が施設を訪れ50年前を思い出させる。男の心には未だ彼女が残っていた。こんな関係が羨ましい。いい映画でした。50年前の古いフィルムに移る主役たちがそのまま50年後の年寄を演じているのが面白い。また、若き日の男と女の愛の移り変わりを見事に描いていた。人生、最高!

「山中静夫氏の尊厳死」(シネスイッチ銀座にて)私的批評眼★★★(今年24作品目)
貧しい農家の次男だった静夫は静岡に婿養子に行った。郵便局勤務で定年を迎えた途端に肺がんの末期だと知る。彼は強引に故郷浅間山に戻り現地の病院に入院を強行する。彼の望みは故郷で静かに死ぬこと。医師は彼の意思を尊重し、最期まで彼を支援する。安楽死とは?尊厳死とは?問い掛ける映画でした。

「スキャンダル」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★★(今年25作品目)
2016年に実際に起きた事件を元にしている。FOCニュースの敏腕プロデューサーが起用するMCの女性たちに、「自分に忠誠心を誓うか?それならばMCを与える」とセクハラをしていたことを暴いた女性たちのお話し。ハリウッドのME TOOと全く同じだ。面白かった。

2月21日の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「名もなき生涯」が5つ星、「スキャンダル」が4つ星、「ミッドサマー」が3つ星、「スゥインギ・キッズ」が3つ星、「プレーム兄貴、王になる」が3つ星、「RED」が3つ星、「t恋愛豆花」が3つ星でした。

「2020年の映画、私的評価表」あくまで私の私感ですからね!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャリード・ジュエル」「九人の翻訳家」「ナイブズ・アウト」「男と女 人生最高の日々」
★★★★=「フィッシャーマンズソング」「パラサイト」「ダウントン・アビー」「風の電話」「偽りのゲーム」「スキャンダル」

「2019年の映画はこんなでした」 2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディ」「グリーンブック」「運び屋」「こどもしょくどう」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)・祇園祭礼信仰記「金閣寺」
                 ・御存「鈴ヶ森」海老蔵と息子勧玄君が出る。
                 ・新作歌舞伎「雪蛍恋乃滝」秋元康作演出
相撲観戦=1月場所観戦しました。 5月場所観戦予定です。

「2020 旅暦」
これまで行った国々の合計数は、71か国(直近18年5月のモンゴル)、昨年はハワイに4回行きました。

「2020 読書記録」 2019年の読書数は、259冊でした。
「縁切寺お助け帖」(田牧 大和 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年52冊目)「縁切寺お助け帖」シリーズ第1弾

「姉弟ふたり」(田牧 大和 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年53冊目)「縁切寺お助け帖」シリーズ第2弾

「雲の果」(あさの あつこ 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年54冊目)「弥勒」シリーズ第8弾

「召喚」(上田 秀人 著)小学館文庫 私的批評眼★★★★(今年55冊目)「勘定侍 柳生真剣勝負」シリーズ第1弾

「ハワイの旅、後記」

「ハワイの旅、後記」
日本を離れるまで電車内も機内も「マスク姿」の人々ばかりだった。ところがホノルルの空港に着いてイミグレーション前になるとマスク姿は消えた。勿論顔写真をチェックすることもあるが、ほぼ全員がマスクを外した。
勿論市内にはマスク姿の人は一人もいなかった。まあ、日本であれだけ問題視されていた新型コロナウィルス対策がハワイでは全く見られなかったのにむしろ驚いた。
帰国便、ハワイ出発時徐々にマスク姿が増えだした。だが、まだまだ少ない。
成田空港着陸時、ふと後ろの座席を見るとほぼ全員がマスク姿だった。ああ、やっと日本に帰ったのだと実感した。不思議な光景でした。

「クアロア・ランチ」には初めて行った。野外撮影の現場が多数あるポイントだ。我々にも馴染の多い、「ジェラシック・ワールド」や「ジュマンジー」、その他日本未公開の映画もあるという。そのスケールの大きさにびっくり。
こういう自然が豊富なのが、ハワイの特徴なのだろう。
鯨にはハワイ島のホテルで沖合を進む鯨を数時間に亘って見たことがあるし、昨年2月にもホエール・ウオッチングの船で鯨を見た。ホノルルのほんの少し沖合でも見ることが出来る鯨。激減した原因を造った欧米の国々が細々と鯨漁を続ける日本を非難するのに私は理解が出来ない。鯨は殆ど全てを使用できるのに、彼らは油を取るだけで、あとは捨てていた。どちらが自然を尊重していたのか?分からない。でも今こうやって鯨がまじかに見られることは嬉しい。
鯨見物もクアロア・ランチも多国籍な観客だった。メインは英語だが、時々日本語も混じるのが鯨見物。一方クアロア・ランチでは英語、日本語、韓国語、中国語に分けられ、VTRを観た後日本人韓国人中国人が一緒のコンボとなった。国際色豊かなツアーでした。

「湯島天神 梅祭り」

「湯島天順、梅祭り」
毎年この時期になると伺っているのが「湯島天神」だ。
「学問の神様」として「菅原道真」を祀っているのだが、受験時期なので訪れる人も多い。
鳥居だ。(写真:H1)
門を潜る。(写真:H2)
境内は梅の木が沢山ある。ちょっとまだ7分咲きの木もある。(写真:H3)
江戸時代から梅の名所として知られている。寒い日だったが、それでも境内は小学生らを含めて多くの人が梅を堪能していた。(写真:H4)
(写真:H5)
(写真:H6)
(写真:H7)
絵馬も凄い量だ。(写真:H8)
(写真:H9)
(写真:H10)
帰りは「女坂」か?(写真:H11)
男坂かな?(写真:H12)
勿論男坂で帰りました。
以上、三寒四温の東京から勢古口がお送りしました。

「ソルト アット カカアコ」

「ソルト アット カカアコ」
カカアコ地区はアラモアナの西側、ダウンタウンとの中間にある。多分ここがハワイ最初の鉄道の起点になるのだろう。橋柱が一本だけ建てられていた。ここから鉄道(モノレール)が、空港経由でオアフ島の西の橋のディズニーリゾートまで繋がるはずだ。(写真:B1)
その近くに新しくできたショッピング・センターが「ソルト アット カカアコ」だ。多数のレストランが入っている。まあ観てみよう。日曜日なので賑わっていた。(写真:B2)
(写真:B3)
(写真:B4)
(写真:B5)
(写真:B6)
(写真:B7)
(写真:B8)
トイレだ。(写真:B9)
(写真:B10)
(写真:B11)
(写真:B12)
大通りに面した表側だ。(写真:B13)
(写真:B14)

夕食はまたまた「ハッピーアワー」を利用した。ロイヤルハワイアンセンターにある中華の店「PFチャン」だ。
店の中。
(写真:B16)
マルガリータ。(写真:B17)
人気メニューの一つ「チキンのレタス包み」。(写真:B18)
各テーブル必ず注文している一品だ。
「いんげん豆の揚げ物」ピリ辛で美味しい。(写真:B19)
「ダイナミック・シュリンプ」。これも辛みが効いている。(写真:B20)
店内を雀が歩いて餌探し。いわば掃除屋さんか。(写真:B21)
そろそろ火も灯ってきた。(写真:B22)
(写真:B23)
店の前です。結構賑わっています。(写真:B24)
ご馳走様でした。合計でも$49でした。安いし美味しいし、ここは絶対にお勧め。特にハッピーアワーは。