「J REPORT 2023 8月第1週号」
「リタイアメント・ノート 14年2ヶ月目」
「VOL.1327 SINCE AUG.12th、1983」
「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。
「利尻・礼文へ、ウニの旅」
入院手術が続いた生活に喝を入れようと思い、涼しいところへ行くことにした。久々の旅である。羽田から新千歳空港経由で利尻島へ渡る。日本の最北端の島々だ。北海道のローカル空域を飛ぶ飛行機には日の丸が塗られているのを見つけたのは私としては2度目の利尻礼文の時で3S会のスーさんが発見した。多分ロシアや北朝鮮との絡みがあるのだろうが、日本中で機体の羽の部分に国旗のある航空機があるのは北海道だけだ。(写真:A1)
利尻空港は濃霧と強風でちゃ陸離出来ない場合は千歳に戻るとの条件付きでの出発だったが、何とか無事に利尻島着した。利尻とはアイヌ語で利は高い山、尻は島と言うことだそうだ。火山島の利尻。ほぼ円形の島だ。空港は時計で言えば11時の方角にあり、その日は南西の風が強く吹き、島の西側は濃霧に覆われ風も強い。しかし島の東側は晴れていた。気温は25度。
まずは2時の方角にある人口の池「姫沼」(写真:A3)
この沼は戦前にヒメマスの養殖用に設けられたらしいが、島の周囲が大漁場であり島の人は淡水魚は食べなくとも海から魚が沢山捕れるので放棄された跡だという。沼の周囲を歩くとそこかしこに「山漆」が生えている。(写真:A2)
この漆、潜伏期間があり3日後にかぶれだすというから怖い。昨日は大雨だったということであちこちにキノコが生えていた。(写真:A4)
蝦夷ニュー(写真:A5)
エゾマツ(写真:A6)
トドマツ(写真:A7)
おや、鶯の鳴き声が聞こえる。夏なのに鶯がいるのだ。
姫沼の向こうには利尻富士があるのだが、雲で見えない。(写真:A8)
木の幹に穴がある。クマゲラがアリを食べるために開けた穴だそうだ。(写真:A9)
漸く3時の方角に達すると利尻富士の頂上が見えた。(写真:A10)
4時の方角にある「北見神社」(写真:D1)
5時の方角にあるのが「オタトマリ沼」、本来ならば沼の向こうに利尻富士が見えるのだが、雲の中。ここは北海道の土産で有名は「白い恋人」のパッケージの写真が撮られた場所だ。(写真:A11)
ここで地元の人が営む店で「ホタテのバター焼き」を食べた。(写真:A12)
宿は8時の方角にあるホテル。夕食は「ハーフバイキング」と言うが、何だ、それは?セットしてあるのが一部あり、その他はバイキング形式で選べるというもの。(写真:A13)
生ウニと刺身の盛り合わせ(写真:A14)
バフンウニは6月から8月が解禁期だから、今が食べ頃だ。
野菜中心に(写真:A15)
鍋もある(写真:A16)
昆布と山芋(写真:A17)
白菜巻き(写真:A18)
食べ過ぎました。でもウニは食べるぞ。
2日目も天候は相変わらずだ。朝の気温は22度。強風のため物凄く寒い。
朝食はバイキング(写真:B1)
蝦夷鹿の入ったカレースープ(写真:B2)
アスパラガス(写真:B3)
港からフェリーに乗る。(写真:B6)
(写真:B5)
利尻富士(写真:B4)
ベジ岬(写真:B7)
(写真:B8)
客室は1等席だった。(写真:B9)
フェリーで礼文島に渡る。利尻が火山島ならば、礼文は海底が隆起した島で大半が丘状になっていて平地が殆どない。山の上は風が強いため低木しかないし、草も低く生えている。
戦前まではニシン漁で大変に栄えたこの島も今は過疎の島だ。青森方面からの移住者が多く住むという。
島の最北端のトコトン岬の先にはトド島がある。(写真:B10)
コガネ菊(写真:B11)
礼文岩蓮華(写真:B12)
トコトン岬は日本の最北端だ。(写真:B14)
(写真:B15)
岸には流れ着いた昆布がある。自由に獲ってもいいそうだ。(写真:B16)
昼食は金田岬にある地元漁協が経営する店で海鮮料理だ。(写真:B17)
ここでもウニがでた。毎食ウニ尽くしだ。
店の近くの海には野生のアザラシがいた。(写真:B18)
(写真:B19)
次に訪れたのは「桃岩展望台」までの道。高山植物がある。ここでしかないのが「礼文草」(写真:D2)
礼文草の群生地(写真:D3)
ウミネコ。渡り鳥だからもう直にシベリアに帰る。(写真:D4)
利尻礼文には危険な動物がいない。古代から孤立していた島だったから、熊も鹿も蛇もいない。いい島だ。
大文字草(写真:D5)
もうススキが生えていた。(写真:B13)
夕食は「和風旅館」での和食だ。(写真:B20)
メニューを観てみる。「礼文島産 バフンウニ」「いくら醤油漬け」「田舎風パテ」「ホッケの飯寿司」「干し柿バター挟み」「ワカサギ甘露煮」「カスべ南蛮漬け」「牡丹海老・帆立貝・にしん」(写真:B21)
「蛸のマリネ」「鮑ときのこのグラタン」(写真:B22)
「帯広豊西牛のローストビーフ」(写真:B23)
「ホッケの煮付け」(写真:B24)
ホッケは足が速いので煮付けは珍しい。
北海道ゆめびりか・香の物・漬汁・帆立真丈」
本日もまた食べ過ぎですね。最終日。あっという間に時間が過ぎた。朝食は旅館の定型版。(写真:C1)
ウニの茶碗蒸し(写真:C2)
鮭塩焼き(写真:C3)
利尻島にフェリーで戻った。うに丼(写真:C4)
(写真:C5)
10年ほど前の映画で吉永小百合さん主演の「北のカナリアたち」というのがあり、礼文には小学校がロケのために建てられ今はレストランになっていて観光地にもなっている。また利尻にもロケ地がある。(写真:D6)
(写真:D7)
千歳着陸前の北の大地(写真:C6)
短い北の旅。北海道には今年だけで3回目だ。天候の悪さと私の足の具合から余り満足な歩行が出来ず苦労したことが悔やまれるが、術後初の旅としては上出来だったと言えよう。気分転換して8月1日の医師との肝臓癌対策の面談に備えよう。