「ある訃報」

「ある訃報」
それはN君からのメールだった。N君は先日同じG46仲間のU君の結婚披露宴を仕切った友人だが、彼からのメールにはある知人の訃報が綴られていた。その知人はK君。高校でフットボールを一緒に短期間だったが行った時があったと思うし、入社した会社が私と同じだった。そんな彼が早い死を迎えたという。理由原因は分からないが、これも運命か?
中学の担任教師から教えられたことがある。それは人間の受胎から誕生までの胎児の変化が、数十億年かけて今の人間になるまでの進化の過程、即ち単細胞が細胞分裂を繰り返し、徐々に変化を遂げ胎児へと導かれること。そんな歴史が示しているのは我々人類が遺伝子を繋ぐものであることだということだ。正に生物の人間の進化そのものを見せつけるのが、胎児の変化であり自然界にある全てのものには「子孫繁栄」が刷り込まれているという。
私も今回の癌宣告を受けて、受け継ぐ者の一人として厳粛に受け止め未来へと繋げていかねばならいと感じた。何を繋げていくのかは、人それぞれだろう。私なりに真剣に毎日考えている。
K君のご冥福をお祈りすると共に自らの運命を謙虚に受け入れようとする私がいた。