「手前勝手世界食物語、第231話」

「ながさきのちゃんぽん麺」
東京虎ノ門の近くに小さな店がある。それが「ながさき」という店。この店はその名の通り、長崎名物の「ちゃんぽん麺」と「皿うどん」専門店だ。なぜこの店を知っているかと言うと、その昔、コンクリート杭のメーカーに勤務していた時にこの店の近くに業界の協同組合があり、毎週月曜日には会合があるものだから、その時に昼食に立ち寄ったことから知るようになった。私は「ちゃんぽん麺」が大好きで、勿論九州に行けばかならずどこかで食していた。栄養のバランスもよく、腹持ちもするし、当然美味しいし、安い。ラーメンを食べるよりはヘルシーだと思うから、好んで食べる。その昔、長崎で出来たというこのちゃんぽん麺は、やはり中華料理の影響を色濃く残している食事なのだろう。肉に魚介類、野菜と本当に上手く具材を集めたものですね。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「エルメスのクリスマスツリー」

キリスト教徒でもない私だが、やはりクリスマスとなると何か興奮してくる。銀座の数寄屋橋交差点近くにある「エルメス」「CHANEL」の店で聞いたが、今年は昨年より入店者、売り上げ共に多いという。ピークは23日から25日までらしいが、日本人だけでなく、世界中でクリスチャンではなくとも皆クリスマスを祝っているし、それに便乗してプレゼントを買って送るという訳なのだ。

「東京スカイツリーは?」
朝方愛犬の散歩途中、ふと東京スカイツリーを観ると、第一展望台には全てで灯りが付き、タワーには上から下まで、ほぼ100m置きに白いライトがつき、約1秒毎にパッ、パッ、と点滅していた。これまでには観られないものだっただけにちょっと驚いたが、いずれにしても夜でもそこにスカイツリーがあることが分かるようにライトが点滅していることは間違いないのだ。その後、クリスマスにはライトアップされると聞いていたので注意しているが今現在ではライトアップはされていない。その後、12月は2日24日25日と大晦日にライトアップされていることが分かりました。

「歌川国芳展」

六本木の「森アートセンタービャラリー」で公開中(2月12日まで)のb>「歌川国芳展」に行ってきた。感動した。元々この浮世絵師の才狽ヘ知ってはいたが、これほどだとは思わなかった。19世紀前半の江戸で活躍した彼は「国芳一家」として沢山の弟子を育てた。勿論「武者絵」「歌舞伎役者絵」「美人画」そして動物を描いた「擬人画」等素晴らしい作品が展示されていた。当時のブロマイドと言われている歌舞伎役者なども素晴らしいが、私が一番感心したのは、まずは何人もの裸の男性の図柄を組み合わせて一人の男の顔を描いた「騙し絵」的なものや、動物や魚を人に見立てて描いた風刺絵なども実に凄い。思わず笑い出してしまったくらいだ。鬼才と奇才が一緒くたになったその浮世絵は江戸時代末期の世相を繁栄しているのか、彼の多才さで驚かされた。一度ぜひご覧いただきたいと思う。日本屈指の浮世絵ばかりだ。

映画

映画「リアルスチール」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年211作目)
時代は2020年、ボクシングはロボット対決の時代だった。元ボクサーのチャーリーは突然現れた息子「マックス」と新しいロボットでそんな戦いに挑もうとした。古い考え方の父親チャーリー、そして若い11歳のマックス、二人はゴミ置き場から拾ってきた一世代前のロボット「アトム」でその戦いを始めるのだった。子役の演技が全てだ。

映画「フレンズ、もののけ島のナキ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年212作目)
人間から追われて「もののけ」たちは沖の島に逃げ込んだ。そこへ紛れ込んだ赤ん坊「こたけ」と「もののけ」たちの友情を描く。子供だけでなく親でも楽しめるアニメだ。感動の場面も多い。ぜひお子さんとご一緒に。

映画「サラの鍵」(銀座テアトルシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年213作目)
1942年7月フランスはパリ市内でユダヤ人が多数囚われた。それもナチではなくフランス人の手によって。その時、少女は弟を納戸に隠し鍵を掛けた。「必ず戻ってくるから静かに待っていること」という約束をして。だが収容所に送られた少女は何とか脱走を果たしてパリに戻ったが、そこには?2009年そのアパートに住むことになった女性ジャーナリストはこの部屋の秘密を探り始めた。そして出てきた事実と言うものは?本当に胸に詰まされるお話しだった。ぜひお薦めする映画の一つです。

映画「宇宙人ポール」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年213作目)
本当に面白い。笑いっ放しだった。60年前に地球に不時着した宇宙船から見つかった宇宙人がアメリカ軍の基地から脱走した。それを偶然助けることになったイギリスからやって来た漫画オタク二人とのドタバタ劇。果たしてポールと名乗る宇宙人は自らの星に戻れるのか?大人向け漫画でした。

映画「無言歌」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年214作目)
毛沢東は何をなしたのか?1960年「右派」の労働改革と称して多数の人たちがゴビ砂漠での開墾に送られ、劣悪な環境と栄養不良で死亡した。そんな現実を鋭く描く。亡くなった夫の墓を探すため次々と墓を掘る妻。とても直視できない映画だった。

映画「ミッション・インパセボル ゴースト・プロトコル」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年215作目)
満席でした。兎に角面白い。架空の物語とはいえ、手に汗握る演出は素晴らしいといえよう。

「シノプスシ154」
本「晩節」(佐伯泰英著) 祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年367冊目)
「密命・終の一刀」シリーズ26。最終回。金杉惣三郎は遂に尾張名古屋で最後の死闘に望む。長かったこの物語も遂に終わりだ。

本「奇妙な賽銭」(澤田ふじ子著) 幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年368冊目)「公事宿事件書留帳シリーズ18」
京都の公事宿「鯉屋」の居候「田村菊太郎」が活躍する人情物語。いつもながら心温まる作品群です。

本「慕情の剣」(風野真知雄著) 時代文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年369冊目)「女だてら麻布わけあり酒場」シリーズ5
鳥居耀蔵と大塩平八郎の争いに巻き込まれていく酒場「小鈴」とその3人の仲間達。

本「召抱」(上田秀人著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年370冊目)「奥右筆秘帳」シリーズ9
奥右筆立花を守る柊衛悟は婿養子になる嵐閧セが、将軍家斉を狙うものたちに襲われるが。

クリスマス・ツリー

クリスマス・ツリー 過去の随筆一覧

2011/12/24
「J REPORT 2011 12月第45号」
「リタイアメント・ノート 3年目6ケ月目」 「VOL.718 SINCE AUG. 12th、1983」
「夜空に光り輝く三日月」
冬の澄み切った夜空に半月が光り輝いている。先日は「皆既月食」があったというが、丁度その時、カンボジアで民族芸狽フ踊りを観ており、残念ながら天体ショーにはお目にかかることが出来なかった。23日現在、月はやせ細った三日月となって日の出直前の東の空に浮かんでいる。なんと神秘的な光景だろうか。今正に出ようとしている太陽目指して月が近付いて行くような風景だ。この三日月は色々な国、特にイスラム圏の国の国旗に採用されている。何がイスラムとの関連なのかは分からないが、三日月はイスラムの象徴だということは間違いない。

「手前勝手世界食物語、第230話」

「長命寺の桜餅」
日本橋高島屋のデパ地下では木曜日、両国の江戸東京博物館では開館日は毎日、この下町名物の「長命寺の桜餅」が買える。その昔、八代将軍「徳川吉宗公」が隅田川沿いに桜を植えた。長命寺の寺男がその桜の葉を塩浸けにして餅を包んだものを売り出したところ評判を呼び、今に至っているという。実際に「長命寺」が桜餅を売っている訳ではなく、その門前で売っているのだが、有名になったものだ。バブル真っ盛りの頃、年に数度?向島の料亭で接待を受けたことがある。芸者さんたちとの会話が楽しく、楽団付きのカラオケも面白く、遊び呆けた後に車で送られる時にお土産で頂くのもこの桜餅だった。ほんのりとした甘さが桜の葉の塩味とマッチして本当に美味しい、そして上品な甘さが和の極みを浮オてるといえよう。江戸時代から続くこの餅の美味しさは日本独特の味を醸し出している。アメリカに行くといつも思うのだが、何でもお菓子類は兎に角甘い。甘過ぎる。あれだけなんで甘くしなくてはならないのだろうかと我々は思うのだが、味音痴の彼らにとって甘いことが全てなのだろうか?確かに江戸時代の日本では砂糖は貴重品だったから、高級な砂糖を使った和菓子は庶民には味合えないものだったのかもしれないが、それでも和菓子はちゃんと存在し、その姿の美しさ、味の美味しさを例えば「茶道」の中でも生かしている。欧米の甘さ中心のお菓子と微妙な味具合を大切にする和菓子との差は文化文明の差だといってもいいものだろう。
以上、勢古口が東京からお送りしました。早くも年末、もう半月もありません。いよいよインフルエンザが蔓延してきたようです、警戒してください。

「富士山」

ロシアからの帰国時、それまでの荒涼としたシベリア上空から暫くすると雲の更に上に霊峰「富士山」がその雄姿を見せていた。日本人にとってやはりこの山は特別な山なのだ。都内にいると流石にいつも目にするということはないが、私が少年時代を過ごした横浜の実家は高台にあるので、その頂点から観ると富士山が見えた。だが今では周囲に住宅が立ち並びとてもではないが富士山を観る事が出来ない。小学生の頃、朝息が凍るほどの寒さの中、ランドセルを背負って学校に向かう時、白く輝く富士山を観ることで本当に神聖な気持ちになったことを覚えている。何気ない風景なのだが、今も忘れられない。横浜は港町だから、遠く汽笛が聞こえることも度々あった。大桟橋まで行けば大きな客船が繋がれていた。きっとあの船に乗ってきた外国の人々も日本へ到着する直前、一番最初に目にしたのが多分富士山だったのだろう。同じような経験は私はギリシャのアテネだった。それはクルーズでアテネに戻る時、まず最初に目に入ったのが、白く輝く「アクロポリス」の壮麗な建物だった。アテネの丘の上に聳えるアクロポリスは船乗りのランドマークだったのだ。当然それは富士山にも言えよう。今も昔も船も空も陸でも富士山は日本のランドマークなのだ。

映画

映画「源氏物語 千年の謎」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年209作目)
1000年前に書かれた「源氏物語」、その誕生秘話を描く。衣装と舞台装置は凄い。衣擦れの音が素晴らしいが、中身はよく分からない映画だった。

映画「落語研究会 昭和の名人3」(東劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年210作目)
「桂吉朝」「三遊亭円楽」「古今亭志ん朝」「金原亭馬生」らの高座を映画で観る。流石の芸だった。実に面白かった。こういった本格的な古典を観るのは最高だ。

日経新聞12月16日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「CUT」が4つ星、「永遠の僕たち」が4つ星、「聨合艦隊司令長官山本五序Z」が3つ星、「灼熱の魂」が4つ星、「ミラノ、愛に生きる」が3つ星、「プリューゲルの動く絵」が3つ星、「孤独な惑星」が4つ星でした。

「シノプスシ153」
本「髻塚不首尾一件始末」(佐藤雅美著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年366冊目)
「半次捕物帳控シリーズ」岡っ引きの半次を巡る物語。既に古典となっている作品だが、いつもならが面白い。

「ベトナム・カンボジア後記」

毎日毎日中華料理みたいなのを食べていたので、かなり太ってしまったようだ。今日からダイエッテしなくちゃならない。帰って来て思ったのだが、これらの二カ国共に苦しみ抜いて現在の国家を得たということだろう。ベトナムは中国、フランス、そしてアメリカとの戦いの末、南北統一が成し遂げられた。一方、カンボジアも100年に亘るフランス植民地時代をそしてポルポト政権下を経ての現在がある。両国共に共通していることの一つは「若い国」だということだ。これからの国だということだ。未来は明るいといえよう。共に勤勉な国民性と教育熱心なようだから、何年か後には素晴らしい国になって行くと思う。人さえ育てばきっといい国になるだろう。さて、そんな中でもベトナムは未だに「共産党一党独裁政権」なのだ。今や恐竜時代の遺物としか思えない「共産主義」だが、世の中にはまだそういった独裁政権は残っている。北朝鮮、中国、ベトナムが共産主義ならば、イスラム原理主義の政権もあるし、アフリカにはまだまだ暗黒の独裁政権があり、宗教戦争の火種には事欠かない。実は私はベトナム投資で1000万円以上損をしている。だからそういう意味では憎憎しくベトナムを見ていたが、実際に行ってみて親日的でもあり、将来性をかって、損は諦めることにし、将来に期待を持つことにした。頑張れ、ベトナム、カンボジア!この二国に加えてタイは「仏教」「米」という共通点がある。同時に日本も基本的には一緒だ。互いに手を携えて未来に進もう。

お宮参り

「J REPORT 2011 12月第3週号」
「リタイアメント・ノート 3年目6ケ月目」 「VOL.717 SINCE AUG. 12th、1983」
「お宮参り」
先月15日に誕生した孫娘「栞(しおり)」の「お宮参り」に地元の「富岡八幡宮」に行った。心臓に問題を抱えているとはいえ、今日も元気にミルクを飲み、おしっこをし、うんちをし、泣いて笑っていた。お宮参りの前に写真を撮ったが、丁度お腹が空いたのか泣きやまず、ミルクを飲ませながらの撮影となった。当日はこの冬最低の気温とのことだったが、日差しが眩しい位で風もなく、体感温度は意外に暖かく、孫娘のお宮参りを無事終わることが出来た。先日は1ヶ月検診だったが、体重身長共に標準とのことで一安心。今週はレントゲン撮影だったが、来週にはエコーの検査もある。いずれにしても心臓に空いた穴は今のところ影響は少ないようだ。一日も早く塞がることを期待している。さて孫の送り迎えもあるので私の車にも「チャイルド・シート」を装着したが、取り付けは非常に難しかった。よくあんなに難しいのを装着できるのか?と感心してしまった。まあとりあえず孫のためなのでお爺さんはなんとかつけました。頑張っていますよ。来年前半の海外旅行も全てキャンセルして孫のためにいつでも送迎できるように準備万端のお爺さんでした。