「手前勝手世界食物語、第202話」

「素敵庵のステーキ」
この店には3度目の訪問だ。今回は「ステーキ定食」で220gのステーキを注文した。通常が180g@2700円で、換算するとグラム15円、量が増えると割安に、量が減ると割高になる。220gでは3000円、即ちグラム当り13.6円だった。これは輸入肉のステーキのこと。和牛となるとかなり割高になる。それでもこの店、ほぼ満席状態だった。リーズナブルな価格とちょっと小洒落た雰囲気、目の前で焼き上げるパフォーマンス、味もそれなりなので流行っているようだ。テーブル席は満席、カウンター席も適当に埋まっていた。牛肉の話題に事欠かない事態が続いている。(素敵庵の場所は高速道路下の銀座インズ1の地下です)焼肉店の生肉「ユッケ」での食中毒騒動に始まって、牛丼チェーン店大手3社の一時的値下げなどだ。私は外食で牛丼を食べないので関係ないが、まあ安くなったものだ。和牛の等級A5という最高級和牛肉は霜降りの実に柔らかい肉質だから高いお金を払っても納得できるが、輸入牛のバラ肉で作られる庶民の味「牛丼」は本当に安ければ良いのだろうか?あくまで一時的な客寄せだとすると、出血赤字販売なのだろうか?240≠T0円の牛丼でも採算が合うとするならば、どこかにしわ寄せがあるのだろうか?それは外人を使う人件費なのだろうか?ところで震災後、逃げ帰った外食店店員の外国人たちはどうなったのだろうか?日本に再度やってきたのか?まあ逃げ足の速い人たちだ。同じことは小学校で4月から始まった「英語」の授業にも影響が出ているという。外国人教師が帰国してしまったらしい。突然押し付けられた日本人の担当教師は大変困っているという。文科省の対応もめちゃくちゃだ。講習もせず未経験の英語教育をやれというのは如何なものだろうか?それと日本人の英語の下手な教師の発音を真似ている小学生をテレビで観ているとあの発音を引き摺ってしまうのか?と思うとがっくりきてしまう。やはりネイティブの発音を聞かせないと駄目だ。英語は「日本語のカタカナの発音」ではないのだぞ。まずは耳から覚えさせなければならないのに。苦言を呈します。
以上、いよいよ「麦秋」(暦では5月31日です)の季節を迎える東京から勢古口がお送りしました。

「被災した富岡八幡宮」

余り行っていなかった「富岡八幡宮」を訪れたら、びっくり。裏手の西参道にある「鳥居」が修理中だった。どうやら震災の影響で鳥居の一部が落ちたようだった。さて8月に行われる「例大祭」の内、「連合渡御」が今年は中止となったという。浅草の三社祭も中止だったし、祭の自粛は如何なものか?寧ろ多いに騒いでお金を使って復興を支えるべきではなかろうか?とはいえ例年の通称「水掛祭」が中止とは淋しい限りだ。江戸時代は「江戸最大の八幡様」として徳川幕府の支援も得て、また明治以降は朝廷のお蔭もあり、今日の繁栄を築いてきたという。江戸城から観て東の方角にあるので「巽(たつみ)芸者」と呼ばれる深川芸者を輩出し色町としても多いに栄えたこの門前町が今の「門前仲町」だという。またこの八幡様は相撲との関係も深い。境内には歴代の横綱の名前を記した石の柱もある。話しは変わるが「隅田川花火大会」が一ヶ月延期されて8月27日になったという。これは嬉しい話しなのだが、それにより影響を受ける花火大会が「浦安」だという。浦安の花火大会は隅田川にあわせてこれまでは同日に行われていた。理由は見物人の分散のためだという。浦安単独で開催されると沢山の人が集まった時の混雑で事故が発生する可柏ォがあるからだと言う。同日二大会開催だとメインは隅田川となるため浦安には適当な数の人が集まると言う。だから浦安の花火は今年はどうなるのか?関係者は頭を悩ませているらしい。

「上野のパンダ」
上野に行った目的は「パンダ見物」。入口で「身障者手帳」を提示して無料入場し、パンダ見物の列に並ぼうとしたら、「身障者の方はガードマンに垂オ出て下さい」と書かれていたから近くにいたガードマン(これが実にどこに言っても太った、とてもガードなど出来そうもない人がいるのには呆れるのだが)に言うと、別の入口を指示された。そこから入ると驚くことに「パンダ舎」前の特別通路を歩くことになる。この通路、パンダ舎のガラス窓と見物人通路との間、約1.5mほどの専用通路なのだ。皆が並んで歩いている目前を私は一人でカメラ片手に歩くのは何とも恥ずかしい限りだったが、並ばずに観られるのはありがたかった。二頭のパンダはそれぞれ別々の部屋にいて一頭は寝ていたが、もう一頭はごろごろしていたが、いずれにしても遠くてよく見えず写真もガラスが反射して写りが悪かった。まあ居たことを確認したといった程度だった。平日だったが、それでも混んでいた。

「長男と長女」

写真は幼い頃の長男と長女のものだ。渋谷区西原にあった社宅の部屋でのものだろう。長男が5?6歳、長女が2?3歳頃、玩具のマイクを使って歌を歌っている。可愛い盛りだ。長男も2月に長女も5月に結婚した。仙台から東京転勤になり、会社に近いところの社宅を選んだので部屋が狭かった。和室が6畳と4.5畳の二間、キッチンが板の間で3畳、バストイレがあるという本当に狭い部屋だったが、ここでピーク時親子5人で生活していた。次男が誕生して1年後に今の江東区に移ったが、ここも会社には更に渋谷より近くなった。その代わりといってはなんだが、まあ土日は殆ど出勤していた。2度目の仙台勤務を終えて東京に転勤した平成2年から出勤時に自宅から会社まで歩くようになった。距離凡そ6km、約1時間15分の毎朝のウォーキングだ。その後大阪に転勤してからは、これも出勤時、阪急神戸線の「じゅうそう」の駅で途中下車して、「淀川」に架かる長い橋を渡り、梅田(大阪)駅前を通過して御堂筋を南下して本町まで、これまた約1時間5km程度を歩いた。大同コンクリートに出向した時もやはり歩いてかよった。最初は両国まで約4.5km、その後東上野まで約8kmを歩いた。その後ジャパンパイルに移ってもやはり約1時間歩いた。今もリハビリを兼ねて朝の愛犬の散歩と日中は銀座方面まで歩いている。大体一日に8キロ前後から10キロ超歩く計算になる。

映画

映画「婚前特急」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年82作目)
美人の彼女は5人の男性と付き合っていた。下は19歳の大学生から、上は54歳の美容師と幅広い。そんな彼女を巡る男性たちとの物語。26歳のパン屋の工員とのもつれた関係が面白い。

五月大歌舞伎「敵討天下茶屋聚」(新橋演舞場にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年2回目の観劇)
松本幸四郎が悪役2役を演じる。所謂仇討ち物。昼の部の通し公演を観ました。イヤフォーンで色々な情報を聞きながら江戸時代から面々と続く歌舞伎を堪狽オました。話しは変わるが、江戸時代の仇討ち成功率は非常に少なかったという。相手は逃げている。どこにいるか分からないのだから日本中を探しても難しいだろう。従って仇討ち成功すると必ず歌舞伎になったらしい。仇討ちの敵役も追われていて逃げる。これもまた大変な役回りだからこんな馬鹿げたことはしないということがどうやら武士の間では相方が納得していたようで無益な喧嘩や刃傷沙汰は殆どなかったという。極々平和な生き方が現実だったようだ。

映画「スタンド・バイ・ミー」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年83作目)
有名なアメリカの作家「スティーブン・キング」原作の映画化だ。5人の小学6年生の夏休みの冒険談だ。子供が列車に撥ねられた死体があるという話しを聞きつけた5人は36km先の現場に向って線路上を歩き始める。鉄橋の上で列車に撥ねられそうになったり、沼で蛭に襲われたり、夜はコヨーテの鳴き声で驚かされたりといった冒険が続く。その途中にも子供らしくふざけ合ったり喧嘩したりと大騒ぎ。そんな彼らの二日間を描く。大人になり作家となったその内の一人が子供時代を回想するという設定だ。

映画「アウェイク」(新宿武蔵野館にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年84作目)
ニューヨークに住む大手投資会社の御曹司は心臓疾患があり、ドナー待ち状態の移植希望者だった。既に父親はなく、彼と母親が共同で投資会社を経営していた。秘書の美女と結婚したその日に病院からドナーが現れたとの連絡があり、心臓移植手術に臨む。しかし全身麻酔で身体は動かせないのだが、彼の意識は覚醒したままで周囲の声もはっきり聞こえているのだった。手術室で話し合われていたのは「彼を事故に見せて殺す」ということだった。意識があるまま切り刻まれる彼。果たして行く末は?

映画「レッド・バロン」(丸の内ルーブルにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年85作目)
第一次世界大戦でドイツ軍の撃墜王の物語。当時の戦闘機は複葉機だったが、それで英仏米の戦闘機を80機も撃墜した英雄が彼だった。撃墜した相手を救出したり、看護婦と恋に落ちたりするが、最後には戦死してしまう。

日経新聞5月27日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「愛の勝利を ムッャ梶[ニを愛した女」が5つ星と最高評価、「マイ・バック・ページ」が3つ星、「アジャストメント」が3つ星、「プリンセス・トヨトミ」が3つ星、「手塚治虫のブッダ」が3つ星、「クロエ」が3つ星、「ドリーム・ホーム」が3つ星でした。

日経新聞5月24日夕刊の「第64回カンヌ国際映画祭」の記事によれば、最高賞の「パルムドール」はアメリカ映画の「ツリー・オブ・ライフ」だったが、これ以外にも父と息子を描いたものが多かったようだ。その他話題作はグランプリを獲得した「少年と自転車」、脚本賞を得た「脚注」や「ディス・マスト・ベー・ザ・ブレイス」、審査賞を得た「ポリス」や、「ウイ・ニード・トゥ・トーク・アバウト・ケビン」、「ル・アーブル」等が、また日本映画では「一命」が話題だったそうだ。これらの映画はまだ日本未公開だ。

「シノプスシ126」(読書シリーズ126)
本「袖返し」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年126冊目)シリーズ2作目
本「紋太夫の恋」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年127冊目)シリーズ3作目
本「子盗ろ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年128冊目)シリーズ4作目
本「深川袖しぐれ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年129冊目)シリーズ5作目
本「迷い鶴」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年130冊目)シリーズ6作目
本「黒衣の刺客」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年131冊目)シリーズ7作目
本「湯宿の賊」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年132冊目)シリーズ8作目
本「父子凧」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年133冊目)シリーズ9作目
本「孫六の宝」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年134冊目)シリーズ10作目
本「雛の仇討ち」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年135冊目)シリーズ11作目
本「瓜ふたつ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年136冊目)シリーズ12作目
本「長屋あやうし」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年137冊目)シリーズ13作目
「華町源九郎 江戸暦 はぐれ長屋の用心棒」シリーズ。江戸の下町の「はぐれ長屋」に住む浪人「華町源九郎」は55歳の隠居だったが、鏡新明智流の使い手だ。シリーズは進むが彼の歳は一向に変わらない。これが小説というものか。いつまでも55歳の主人公と長屋の住民との協同作戦で事件を解決する。漸くシリーズ6作目で主人公は56歳になった。揉め事と言えば江戸時代も現代も「金」に「女」と相場は決まっている。源九郎たち長屋の面々もそれぞれに悩みを抱えているが、明るく生きている。

亀戸天神

「J REPORT 2011 6月第1週号」
「リタイアメント・ノート 2年12ヶ月目」 「VOL.682 SINCE AUG. 12th、1983」
「亀戸天神と東京スカイツリー」
錦糸町から歩いて「亀戸天神」に行った。既に「藤の花」の時期は過ぎており、藤棚は青葉に覆われていた。それでも神社は実に清々しい。池の上に架かった「太鼓橋」の上から「東京スカイツリー」が見える。もう最高峰の634mに達していて内装等の工事が進んでいるようだが、まだ外側には大きなクレーンが4機動いていた。ニュースによると日立のエレベーターが震災の影響で納期遅れを起こすらしい。従って来年春の開業が遅れることもありうるそうだ。さて、ここ亀戸天神は正月明けには「鷽替え神事」があり、4月には「藤まつり」もあり多いに賑わう。去年買った「鷽鳥」を新しいのに買い換えて古いのを神社に納める。「凶もウモノなり、吉にトリ替わる」という「縁起物」で、木で出来た鷽鳥を買い求める人で1月24日25日は多いに混むのだ。亀戸と言う位だから、勿論この神社の池には「亀」が住んでいる。この辺りは江戸時代はきっと湿地帯だったのだろうと思って江戸時代の古地図を観てみると、周囲は掘割が張り巡らされ、神社の西から南にかけては「大名や大身旗本の下屋敷」が連なり、東側から南側にかけては「亀戸村」となっていて畑になっているから、江戸近郊の野菜産地だったのだろう。
話しは戻るが、東京スカイツリーをよく観てみたらなんとクレーンが3本に減っていた。もう既に一機撤去されていたのだ。早いねえ。

「写楽展」
上野の「東京国立博物館平成館」で開催中の「写楽展」に行って来た。身障者の特典で入場料は勿論無料、500円のイヤフォンガイドを借りて江戸時代最も活躍した浮世絵師の一人である写楽を堪狽オた。実は最近小説で「歌川国芳」の物語を読んでいたので余計興味があった。写楽が活躍したのは寛政6年(1794)から同7年に掛けてのたった10ヶ月だったという。10ヶ月で消えてしまった不思議な浮世絵師。主な作品は「歌舞伎役者」の「大首」と言われる顔を描いたものと、「立ち姿」だ。面白いのは同時代の浮世絵師「勝川春英」と「歌川豊国」らとの競作だ。同じ題材、同じ役者を描いたものを並べて比較してあるのが素晴らしい。必見の価値が有る。だが残念なのは大半が海外の美術館が所有しているものなのだ。当時の浮世絵はいわば現代のブロマイドみたいなもので庶民に人気はあったものの文化財としては認められていなかったために当時から多数が海外に流失してしまい国内では保存されにくかったという事情があったらしいが、実に残念である。まあそれでも海外にあるということで納得しよう。写楽は「東洲斎写楽」というのが正しい名前。浮世絵は「版元」「絵師」「彫り師」「刷り師」の4人がいないとできない芸術だという。6月12日までなのでお早めに行かれることをお薦めする。

「手前勝手世界食物語、第201話」

「レバーフライ」
月島に「レバーフライ」を売る店がある。「ひさご家阿部」という店だ。この辺りではちょっと有名な店だ。牛だか豚だか知らないがそれらの薄く延ばしたレバーをフライに揚げてメ[スをたっぷりとかけたものだ。一枚@140円だが、この間50枚買っていく人をみた。どうやら地方の知人にでも送るらしい。ユーパックの入れ物も貰っていったからそうなのだろう。メ[スにどっぷりと漬けてあるところが面白い。これをそのまま食べてもいいのだが、サンドウィッチの具にすると更に美味しく感じる。野菜を刻み、このレバーフライとチーズなどを挟み出来上がり。味付けにはメ[スを更に足しても良し、マヨネーズを加えても良し、マスタードをプラスしても良し、とにかく美味しいものが出来る。これを買ってきてサンドウィッチを作り、娘は会社に昼食の弁当で持って行ったりもしている。意外に美味しい下町の味だ。この店の近くには「焼き豚の高砂」という店もあり、ここもドイツの大会で優勝したとか言う焼き豚があり、年末には買い求めるお客の列が並ぶほどの人気店だ。月島、佃島は古い店も多く、昔の味というか下町の味と言うか、そういった懐かしい味が楽しめる地区だ。
以上、勢古口が初夏の香りが匂い始めた東京からお送りしました。

「舞妓さん」

5月にしては少し暖か過ぎる位の日曜日、銀座の歩行者天国に「舞妓さん」が登場し、東日本大震災の被災者向けの募金活動が行われていた。空気は乾燥していて紫外線が強いが、舞妓さんたちはどこから来たのか知らないがご苦労様なことだ。浅草に「舞妓学校」があり素人の方が舞妓さんの格好をしてお座敷に出てくるのを何度となく経験しているのでひょっとしたらあの方達が協力しているのかなあ?とも思ってみた。浅草の舞妓学校の生徒さんたちは一応踊りの稽古はしていてテープで流れる三味線に合わせて踊りを踊る。まあ芸と言えばそんなものだ。あとは客にお酌をしておしゃべりをしてという訳だ。それでも一応舞妓さんとの席を楽しめることは楽しめる。なんだか昔にタイムスリップしたような奇妙な感覚のお座敷でした。さて銀座の舞妓さんたちも白粉を塗りたくった着物姿で恐らく汗を滴らせて頑張っていたようでした。ご苦労様でした。

「リハビリと禁酒」
昨年9月に手術をした「左膝」のリハビリも5月連休明けに一応終了した。半年間は毎週2回、その後週1回の通院だったが、今はすたすたと歩けるようになっているのでリハビリは一時休止との医師の了解を得た。但し、これまで負担をかけていた右膝は相変わらず具合がよくなく、痛み止めの薬を飲みながら何とか歩いている状態だ。さて気を込めて始めた禁酒だが、色々とお付き合いもあり、現状では週数日の「禁酒デー」を設けることまで撤退となってしまった。まあそれでも毎日飲むよりはいいだろう。それにしても私は医者好きなのだろうか。俳優の児玉清さんがお亡くなりになったというニュースが流れているが彼は医者嫌いだったという。体調不良の折に胃カメラを拒否した結果、胃がんの発見が遅れて手遅れになったという。私は毎年聖路加国際病院の人間ドックを受診し、胃カメラと大腸内視鏡検査は一年措きにしているし、毎年脳ドックでMRI検査を受けている。だから医療費は膨大な額になる。昔は沢山税金を払っていたから還付も高額だったが、現在は年金生活だから税金を殆ど払わないので還付は殆どない。がっかりだ。

「犬用リード繋ぎ」

近所のコンビニの壁に面白いものがあった。お客が連れてきた犬のリードを繋ぐものがそれだった。確かに私なども愛犬を連れてスーパーに行った時などリードを近くの木に繋いだりしているが、こうやって専用の「犬用リードフック」があれば大変ありがたいと思った。しかしよく考えてみると沢山の犬を繋いだら犬同士で喧嘩が起こることはないのだろうか?犬の鳴き声が近所迷惑になるということはないのだろうか?と心配してしまう。朝、大体5時過ぎから起きて愛犬の散歩をしているが、実に多くの方が犬の散歩をされている。互いに挨拶を交し合うようになった人もおり、殆どいつもお目にかかる方たちばかりだ。マンションは基本的に犬を飼うことは禁止されているが、そんなことを守っている人はいないだろう。大型犬でない限り小型犬ならば室内でも飼えるし癒しとしての効果は抜群だし、その愛らしい姿を見ているだけで安心出来る。今朝も約1時間の散歩を終えた。

「万歩計」
安い万歩計を買った。歩幅70cmに設定して歩数を測った。朝の愛犬との散歩は大体8000歩、で5.5km。昼に自宅から銀座までが約7000歩で5km。その他帰り道だとかを入れて2000歩、合計で17,000歩、11km位だ。自宅内での動きは入っていない。あくまで外出した時のみの数字だ。多少の誤差があるだろうが、ほぼ正確かな?

映画

映画「ブラック・スワン」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年77作目)
ナタリー・ポートマンが今年のアカデミー主演女優賞獲得した映画だ。バレリーナの物語。「白鳥の湖」の主役に抜擢されたニナは、監督から与えられたもう一つの役「黒い白鳥」が上手くこなせない。理由は色気がなくセックスアピールが足りず、大胆さがないというもの。ニナは母親から期待され、監督からの重圧に耐え、ライバルからの挑戦に慄き、プレッシャーのために自らの身体を傷付けてしまう。そして遂に精神的にも限界に達してしまうのだった。怖い映画でした。でも流石賞を獲っただけのことはある必見の作品でした。

映画「エデンの東」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年78作目)
ご存知、「ジェームズ・ディーン」の出世作。北カリフォルニアはモンテレー近郊の農場経営主の次男がディーンの役。父がレタス栽培に失敗した穴埋めをしようとし、幼い頃分かれた母親を探し母親からお金を5000ドル借りて第1次世界大戦直前の大豆に投資した。その後アメリカはヨーロッパの大戦に参戦し、大豆は高騰し彼は大儲けをする。だが聖書から抜け出たような真面目な父親は彼の善意を拒否してしまう。兄との確執、兄のフィアンセへの想い、等々が渦巻き、若き青年のひ弱さ、一途な思いを描く。ディーンが実に弱弱しい青年を演じている。この映画、私は既に数度観ているが、いつみても新鮮だ。

映画「ジュリエットからの手紙」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年79作目)
北イタリア「ヴェローナ」にはシェークスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」に因んだ「ジュリエットの家」があり、世界中の女性から悩み事の手紙が送られてきて、その家の壁に飾られている。毎日その手紙を回収して返事を書いているボランティアの人たちがいた。ニューヨークから恋人と一緒にやって来た若い女性は偶然彼女たちの仕事を手伝うこととなり、50年前の手紙を発見する。イギリスから送られてきた手紙に彼女が返事を書くと、イギリスからその女性、既に老女だが、孫と一緒にヴェローナにやってきて、大昔の恋人を探す旅に出るというもの。果たして既に老人となっている男性を見つけることが出来るのか?ハリウッド映画らしいラブロマンスでした。
さて、私はもう20年以上前にこの地ヴェローナに出張で訪れている。最初に驚いたのがホテルのエレベーター、入口と出口が真反対になっていた(今では日本でも当たり前にあるが)。理由はホテルの建物自体は古いものでそこにエレベーターを付ける為の充分なスペースがないことから苦肉の策で考えられたものらしい。夜は3時間にも亘る超豪華なディナーを地元の方のご招待で頂き、真夜中のヴェローナの町の散歩で「ゲーテ広場」に案内されて、100年前にここでゲーテが公演をしたことを知らされ歴史の深さを知ったこと。朝目覚めてホテルの窓から見るヴェローナの町の美しさ、町自体が中世そのままに存在しているような錯覚を与えてくれたのが印象的でした。

映画「大木家のたのしい旅行 新婚地獄編」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年80作目)
新婚生活を始めた大木家の二人は、デパートの屋上から「地獄」への1泊2日の旅に出掛けることになった。どんなことがあっても振り返っては駄目と言われていたのに振り返った二人は?地獄には「青い人」と「赤い人」が住んでいた。青い人は善人、赤い人は凶魔ネ人たちだった。荒唐無稽なお話しでした。

映画「ダンシング・チャップリン」(銀座テアトルシネマにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年81作目)
満席の観客の9割が女性だった。あのチャップリンの映画の名場面をバレイに仕立てたもの。周防監督と妻の草刈民代のコンビが描く。2部告ャで最初が映画が出来るまでの実写、次がバレイ映画となっていた。私には余り面白くなく、とてつもなく眠かった。

日経新聞5月20日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」が3つ星、「大木家のたのしい旅行」が4つ星、「レッド・バロン」が3つ星、「エクレール・お菓子放浪気」が3つ星、「ゲンズブールと女たち」が3つ星、「インサイド・ジョブ」が3つ星、「アトムの足音が聞こえる」が4つ星でした。

「シノプスシ125」(読書シリーズ125)
本「アナザーフェイス」(堂場瞬一著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年119冊目)
ちょっと変った警察物だ。妻を交通事故で亡くした刑事は、小学2年生の一人息子を育てるため激務の捜査1課から刑事総務課に替わっていた。そして2年が経過した。銀行員の息子、幼稚園生が誘拐された。犯人から身代金1億円の要求が銀行宛にあった。刑事は上司からの特別の命令でその事件の捜査に参加させられた。身代金の受け渡しは意浮??ツく、東京ドームでのコンサート会場だった。果たして子どもは解放されるのか?

本「かたみ薔薇」(和田はつ子著、)小学館文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年120冊目)
「口中医桂助事件帖」シリーズ11作目。口中医とは所謂歯医者の桂助の周りで次々と起きる殺人事件。被害者の歯には二本の線が刻み込まれお歯黒を入れられていた。理由はなんなのか?不可解な殺人事件だった。

本「まわり舞台」(井川香四郎著、)文春館文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年121冊目)
「樽屋三四郎言上帳」シリーズ3作目。町年寄りの一人「樽屋三四郎」は同じく町年寄りの奈良屋の娘「住乃」と芝居見物中、突然狐面の男たちに芝居小屋が乗っ取られてしまう。彼らは南町奉行の大岡を出せと言い出し、観客を殺そうとする。活躍するのは町人の隠密集団「百眼」たちだ。三四郎の勘が冴える。

本「若菜摘み」(今井絵美子著、)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年122冊目)
「立木茶屋おりき」シリーズ第7作目。品川宿に住む「おりき」は立木茶屋と料理旅篭を経営している。ここで働く人々と住民達の間に起こる事件の数々。いつもならが料理が冴える。

本「敗者の嘘」(堂場瞬一著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年123冊目)
「アナザーフェイス2」。神田神保町で火事があり、老夫婦が殺され現金が盗まれた。神田署が捕らえた男はその後自殺をしてしまう。だがその後女性弁護士が犯人として名乗り出た。警視庁刑事部刑事総務課の「大友鉄」に上司である指導官からこの事件を捜査するように命令が下る。女性弁護士は真犯人なのか?自殺した男性との関係は?警察内部の闇が透けてきた。

本「王子狐火殺人事件」(風野真知雄著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年124冊目)
「耳袋秘帖」シリーズの第5作目。南町奉行の「根岸肥前守」は大耳という渾名の通り、実に色々な情報を集めていて自らも本にしているくらいだ。またまた根岸の大活躍だ。

本「はぐれ長屋の用心棒」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年125冊目)
「華町源九郎 江戸暦」シリーズ第1作。江戸の下町の「はぐれ長屋」に住む浪人「華町源九郎」はもう50過ぎの隠居だったが、鏡新明智流の使い手だ。今回は5千石の旗本のお家騒動に巻き込まれた。このシリーズ21作まで続く。

銀座の舞妓さん

「J REPORT 2011 5月第4週号」
「リタイアメント・ノート 2年11ヶ月目」 「VOL.681 SINCE AUG. 12th、1983」
「ホームドア」
都営大江戸線の一部の駅にいよいよ「ホームドア」が設置され始めた。都営大江戸線は都営地下鉄の中で最も新しい路線であると共に一番乗客数が多い路線でもある。従って安全面での配慮が漸くされるようになったのだろう。現状では「門前仲町駅」と「清澄白河駅」の2駅しか設置されていないが、徐々に増えていくのだろう。これにしてもかなりの投資になるから都営交通が黒字だとは思わないので大変なことだろう。既に「東京メトロ」ではホームドアの設置は都営に比して進んでいる。丸の内線と南北線、副都心線は全線設置されているし、都営でも三田線は設置済みだ。今後地下鉄の新線の計画があるかどうかは分からないが、地下鉄はそれでも徐々に普及が進むが、JRは本当に遅れている。色々な車両があり過ぎるのか?とは思うが、利用客の多さでは圧倒的にJRだろうし、自殺者も圧倒的にJRが多い訳だから、自殺防止、事故防止のためにも早急な設置が望まれる。(注:大江戸線のホームドアはまだ稼動していません)