「定額給付金が漸く入金」

「J  REPORT 2020 6月第5週号&7月第1週号」
「リタイアメント・ノート 11年1ヶ月目」
「VOL.1166 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。 sekoguti@aa.e-mansion.com

「定額給付金が漸く入金」
6月24日、定額給付金が振り込まれた。5月初めから受付を開始されていたが、マイナンバーカードでの申請が不具合があるとのことで、郵便物での申請をしようと待っていたが、中々申請書類が届かなかった。それが5月28日に届いたので、即その日に申請した。それから丁度4週間が経過して、漸く振り込まれた。
本当に今の政府のやっていることは遅いし、折角のマイナンバーも銀行口座にリンクしていないから、いちいち職員が、或いは下請け業者が手作業で入力しているとしたら、本当に何を考えてシステムを構築したのやら、分からない。来年には健康保険とリンクされるそうだが、遅きに失している。運転免許も取り入れる案も浮上しているようだが、アメリカのように生まれたら一人に一つのマイナンバーを付けるようにすべきではないのだろうか?
それにしても遅い給付でした。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」 
「私の2020年の映画評価は?」 あくまでも私感ですからね!!
「ドクタードリトル」(TC日比谷にて)私的評価眼★★★(今年56作品目)
英国女王が急病になった。救えるのはDRドリトルしかいない。彼は遭難して亡くなった妻の本を元に女王を救える薬を探しに出掛ける。彼を助けるのは動物たち。

「エジソンズ・ゲーム」(TC日比谷にて)私的評価眼★★★(今年57作品目)
19世紀後半、日本の竹をフィラメントとした電球を発明したエジソンは直流電気を使っていた。一方ウエスチングハウスとテスラは交流電気での供給を目指す。そしてこの戦いはシカゴ万博をWH社が受注し、エジソンは敗退する。しかし彼は蓄音機や映画を発明し未来を照らしたという真実に元お話づくお話し。

「ペイン・アンド・グローリー」(TCシャンテにて)私的評価眼★★★(今年58作品目)
スペインの映画監督の半生を描く。子供時代は合唱団のソロリストとして活躍し、貧乏なため神学校に奨学金そうで通い、その後神父にはならずに映画界に飛び込み、監督と脚本家となったが、彼はゲイ。そしてヘロイン中毒となり、人生を踏み外しそうになる。果たして彼の生涯は?

「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」(TC日比谷にて)私的評価眼★★★(今年59作品目)
南北戦争時のマサチューセッツに住む4姉妹とその家族を描く。ジョーは作家を目指し、自分たちのお話しを本にして出版、大ヒットする。「若草物語」だ。

6月26日付け日経新聞の「シネマ万華鏡」の映画評価は「あなたの顔」が5つ星、「ドヴラートフ レニングラードの作家たち」が4つ星、「ワイルド・ロード」が4つ星、「ソニック・ザ・ムービー」が3つ星、「オーバー・ザ・リミット」が4つ星、「ランボーラスト・ブラッド」が3つ星、「ハニーランド」が3つ星でした。

「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャード・ジュエル」「九人の翻訳家」「ナイブス・アウト」「男と女 人生最高の日々」「黒い司法」「ジュディ 虹の彼方へ」
★★★★=「フィッツシャーマンズ・ソング」「パラサイト」「ダイントン・アビー」「風の電話」「偽りのゲーム」「スキャンダル」「ラスト・ディール」「ビッグ・リトル・ファーム」「ジョン・ドノバンの死と生」「世界で一番貧しい大統領」

「2019年の映画はこんなでした」2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディー」「グリーンブック」「運び屋」「こども食堂」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)

大相撲観戦=1月場所観戦

「2020年旅暦」
国内旅行は、3月の九州(博多、長崎、武雄温泉)
海外旅行は、2月のハワイ。残念ながら5月連休の予定でしたハワイは中止になりました。次は8月を目指します。
これまでに行った国々の合計は72か国です。再調査の結果、アルゼンチンが抜けていましたので、72か国に訂正します。

「2020 本の記憶シリーズ」  2019年の読書数は、259冊でした。
「浪人奉行九ノ巻」(稲葉 稔 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年200冊目)「浪人奉行」第9弾

「新酒番船」(佐伯 泰英 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年201冊目)

「秋霜の撃」(上田 秀人 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年202冊目)「勘定吟味役異聞」決定版第3弾

「うちの旦那が甘ちゃんで8」(神楽坂 淳 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年203冊目)「同」第8弾

「更布ノ鷹 上」(佐伯 泰英 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年204冊目)「居眠り磐音・決定版」第31弾

「更布ノ鷹 下」(佐伯 泰英 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年204冊目)「居眠り磐音・決定版」第32弾

「若君の覚悟」(佐々木 裕一 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年205冊目)「公家侍信平」第8弾

「布石」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★(今年205冊目)「百万石の留守居役」第15弾

「QB HOUSE」

「QB HOUSE」
3月3日以来の訪問だった。それはヘアカットの店「QB HOUSE」だ。3か月と3週間経っているから、途中で自分で虎狩りにしたこともあった。さて店に行ってみたらシステムが随分変わっていた。まず現金でチケットを買うのは同じだが、そのチケットのナンバーを紙のノートに記入し、座席は不特定でどこにでも座ってよいのだが、席は一つ置きになっていた。そして自分のナンバーを呼ばれたら、カットの席に着くという具合だ。シニア料金で1100円。一方愛犬のトリミングは約2か月毎に6900円。人間よりも高いのだ。

「SMALL WORLDS TOKYO」

「SMALL WORLDS TOKYO」
有明の屋内テニス場の目の前に出来たのが掲題の施設だ、所謂ミニチュアの世界なのだ。先日ほぼ同時にオープンした「有明ガーデン」の少し先にある。入場料が大人2700円はちょっと高いか。(写真:B1)
まずは入ってみよう。未来のトンネルかな?(写真:B2)
(写真:B3)
入ってすぐは宇宙基地だ。ケネディ宇宙センターからロケットが発射される。カウントダウンが始まった。エンジン点火。(写真:B4)
上昇を始める。(写真:B5)
(写真:B6)
空の彼方に飛んで行った。(写真:B7)
宇宙基地だ。(写真:B8)
(写真:B9)
(写真:B10)
ハムの会社のソーセージの工場がある。(写真:B11)
ソーセージ運搬車だ。(写真:B12)
スイスかな?山間の町だ。(写真:B13)
ロープウェイも運行している。(写真:B14)
(写真:B15)おや、白いドラゴンがいた。(写真:B16)
列車が走っている。(写真:B17)
海辺の町だ。クロアチアのドゥブルブニクに似た町だ。(写真:B18)
(写真:B19)
日本の町もある。(写真:B20)
(写真:B21)
ここでも列車も車も走っている。(写真:B22)
(写真:B23)
(写真:B24)
中国の町だろうか?(写真:B25)
港には船が一杯だ。(写真:B26)
ビルの入口だ。(写真:B27)
関西国際空港を模したものだ。(写真:B28)
飛行機が離陸し始めた。(写真:B29)
(写真:B30)
(写真:B31)
(写真:B32)
(写真:B33)
(写真:B34)
彼方へと飛んで行きました。(写真:B35)
レストランに行ってきました。2面が鏡になっていて、一面ではスモールワールド東京の一部が放映されていました。(写真:B36)
エヴァンゲリオンの世界もあるようだが、よく分からなかった。
ちょっとマニアックな施設。好きな人にはたまらないのだろう。

「海とはたけ」

「手前勝手世界食物語、第555」
「海とはたけ」
横浜は桜木町の野毛商店街にある居酒屋だが、何度かご紹介した店で今回も中学の同級生の集まりである「神奈川会」を行った。生憎のコロナ騒ぎで参加者が4名と少なかったが、大いに食べ、飲み、歓談し楽しい一夜だった。
それでは食べ物を次々とご紹介しよう。
(写真:A1)
(写真:A2)
(写真:A3)
(写真:A4)
(写真:A5)
(写真:A6)
(写真:A7)
そして店の前で集合写真を撮りました。(写真:A8)>
実は先月末の会合を1週間延ばしたのを私が忘れていて、当日A君からLINEが入り「今どこにいるの?」、「家です」と答えたら、「みんな集まっているよ」と伝えられ、いけない、忘れていたということになりドタキャンした結果となってしまった。まあ、本当に皆様申し訳御座いませんでした。恥ずかしい限りです。
以上、梅雨真っ盛りの東京から勢古口がお送りしました。

「都知事選始まる」

「J  REPORT 2020 6月第4週号」
「リタイアメント・ノート 11年12ヶ月目」
「VOL.1165 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。 sekoguti@aa.e-mansion.com

「都知事選始まる」
都民以外には興味が薄いだろうが、注目の都知事選挙がいよいよ始まった。(写真:都知事選)
まあ20数名もの多数の立候補者が出たが、これらの人たちはどういった目的なのだろうか?有力な候補でもない人たちは、何を目的に出馬し、何を成し遂げようとしているのか?泡沫候補と呼ばれようが構わないというその精神は何であるのか?不可思議で私には理解できません。そんな中、妻がいる特養ホームから連絡があり、期日前投票を所内で実施出来るというのだ。どのようにやるのかは分からないが、区の選挙管理委員会から出張でもしてくるのだろうか?これも不思議でした。

「有明ガーデン」
17日有明地区最大の商業施設がオープンした。住友不動産が開発した有明ガーデンだ。元々この土地は東京都の土地で、以前はパブリックのゴルフ場があった場所だ。今は周囲は高層マンション群が立ち並び、オリンピックの施設もあり、学校、病院と公共の施設も並んでいる。人口急増地区の一つだ。都内の区で人口の増加数が一番高いのが江東区なのだが、その中でも湾岸の有明地区が桁外れに増えていると思える。
都バスの有明1丁目で下車すると目の前が有明ガーデンだ。(写真:B1)
入口だ。(写真:B2)
5階に飲食店街があるようだ。(写真:B3)
(写真:B4)
1階は雑貨売り場か、奥には「イオン・スタイル」というスーパーマーケットもあるようだ。(写真:B)
(写真:B6)
エスカレーターに乗って2階へ。(写真:B7)
3階へ。スポーツ用品だ。(写真:B8)
4階は子供関連の商品が並んでいた。(写真:B9)
そして5階は飲食だ。色々は店があった。相当な数の店がある。(写真:B10)
昼時だけに混んではいたが、肉の店が多かった感じがした。(写真:B11)
(写真:B12)
その他、全国展開している店も多くあった。
エレベーターで1階に戻る。雑貨関連商品の店なのか。(写真:B13)
(写真:B14)
ホテルもあるようだ。(写真:B15)
道路の反対側から全景を見る。(写真:B16)
(写真:B17)
(写真:B18)
東京駅からは都バスで一本、豊洲駅からは「ゆりかもめ」で一本、都バスでも来られるから便利なことは便利だ。
これでオリンピックが来年行われたら、この地区はどんな騒ぎになるのか、心配ではある。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」 
「私の2020年の映画評価は?」 あくまでも私感ですからね!!
「15年後のラブソング」(HTC有楽町にて)私的評価眼★★★(今年53作品目)
往年のロックスターを尊敬して止まないイギリス人男性。彼のガールフレンドがメールで元ロックスターと文通を始める。そして元ロックスターが娘の出産のためにアメリカからイギリスにやってくる。そこで文通していた彼女と初めて会う。そこから新しいドラマが展開されていく。ラブコメディーでした。

「グッド・ボーイズ」(TC日比谷にて)私的評価眼★★★(今年54作品目)
アメリカの12歳の少年3人が女の子とキッスをするゲームに挑むというお話し。ちょっとエロチックな映画。

「その手に触れるまで」(HTC有楽町にて)私的評価眼★★★(今年55作品目)
ベルギーのイスラム社会に暮らす少年は、導師に洗脳され学校の女性教師を殺そうとして逮捕され少年院に入れられる。イスラム教を信じるのか、それとも環境に順応するのか悩む少年を描く。

6月19日付け日経新聞の「シネマ万華鏡」の映画評価は、「はちどり」が4つ星、「ペイン アンド グローリー」が4つ星、「今宵、212号室で」が3つ星、「エジソンズ・ゲーム」が3つ星、「サンダーロード」が3つ星、「デンジャー・クロース 極限着弾」が3つ星、「15年後のラブソング」が3つ星でした。

「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャード・ジュエル」「九人の翻訳家」「ナイブス・アウト」「男と女 人生最高の日々」「黒い司法」「ジュディ 虹の彼方へ」
★★★★=「フィッツシャーマンズ・ソング」「パラサイト」「ダイントン・アビー」「風の電話」「偽りのゲーム」「スキャンダル」「ラスト・ディール」「ビッグ・リトル・ファーム」「ジョン・ドノバンの死と生」「世界で一番貧しい大統領」

「2019年の映画はこんなでした」2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディー」「グリーンブック」「運び屋」「こども食堂」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)

大相撲観戦=1月場所観戦

「2020年旅暦」
国内旅行は、3月の九州(博多、長崎、武雄温泉)
海外旅行は、2月のハワイ。残念ながら5月連休の予定でしたハワイは中止になりました。次は8月を目指します。
これまでに行った国々の合計は72か国です。再調査の結果、アルゼンチンが抜けていましたので、72か国に訂正します。

「2020 本の記憶シリーズ」  2019年の読書数は、259冊でした。
「駄犬道中こんぴら埋蔵金」(土橋 章宏 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今年192冊目)

「切り花」(金子 成人 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今年193冊目)「脱藩さむらい」シリーズ完

「迷い熊繋ぐ」(芝村 凌也 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年194冊目)「長屋道場騒動記」シリーズ第7弾

「影武者八巻卯之吉」(幡 大介 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年195冊目)「大富豪同心」シリーズ第1弾

「再婚話」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年196冊目)「新・知らぬが半兵衛手控帖」第10弾

「欺ぎの訴」(小杉 健治 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年197冊目)「吟味方与力望月城之進控帖」第1弾
新シリーズが始まった。

「黄昏の決闘」(岡本 さとる 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年198冊目)「若鷹武芸帖」第6弾

「兄妹氷雨」(稲葉 稔 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年199冊目)「研ぎ師人情始末」第5弾

「数奇な運命を辿った水戸徳川家の3兄弟」

「さいたま歴史研究会―34」
「数奇な運命を辿った水戸徳川家の3兄弟」
幕末の水戸徳川家にいた3人の兄弟は驚くほどの運命を辿った。人の先行きとは全く分からない運命だった。
まずは第9子の「慶喜」は、水戸家から御三卿の一橋家に養子に行く。その結果第15代将軍になり、大政奉還をしてしまう。更に鳥羽伏見の戦いで負け、大坂城から江戸に逃げ帰ってしまうという運命を辿る。そして恭順して寛永寺から水戸へ、更に駿府(今の静岡)へと隠居、恭順生活を送ることになる。
一方、第18子の「昭武」(あきたけ)は、本来は会津の保科家に養子に行く予定だったのだが、兄が将軍となったため将軍補佐となるために。海外研修として、パリ万博に代表として渡航することになる。
そしてその代わりに第19子、弟の「喜徳」(のぶのり)が会津に養子に行くことになった。(写真:A1)
慶応4年2月(旧暦)京都所司代を勤めた養父の松平(保科)容保は討幕の目玉にされて、幕府崩壊後は会津に戻り蟄居隠居した。従ってこの時点で喜徳が何と13歳で会津藩の藩主にさせられた。そして同年9月会津は破れ、新政府軍に降伏し、彼は久留米藩に永預となる。
さて、昭武は慶應3年(1867)ナポレオン3世に招かれ、パリに向かう。この時の随行員の一人に「渋沢栄一」がいた。(写真:A2)
1867年2月15日、横浜を出発し、上海、香港、サイゴン、シンガポール等、西洋文明が浸透している国々を見て驚きを隠せない派遣隊だったという。これらは渋沢の「航西日記」に記されていた。更にセイロン、アデンを経てスエズに着く。また運河は掘削中であり、汽車でアレクサンドリア、地中海ではシシリー島を経由して、マルセイユに着く。
スエズの車中でもめ事が起こった。汽車の窓ガラスを知らない日本人は蜜柑を食べた時、皮を外に投げた。ところがガラスがあり跳ね返ってしまった。それが外人客に当たり大ごととなり喧嘩騒ぎとなったという。
横浜からマルセイユまで48日の旅だった。ここで初めて記念写真を撮った。(写真:A3)
勿論中央に座っているのが昭武で、後列左端が渋沢、渋沢から3人目が医師の高松という人物。彼が最新式の西洋医学の手術方式を持ち帰った。またオランダ語、英語、フランス語が出来たという。マルセイユではツーロン軍港を見学して、この経験が後の横須賀の軍港と造船所へと繋がる。
マルセイユで1週間過ごし、リヨン経由でパリに向かう。パリでは当初は「グランドテル・ド・パリ」に宿泊したが、代金が高くて凱旋門近くに部屋を借りる。
一番困ったのがトイレだったという。トイレがどこにもない。当時のパリはお丸で用を足し、それを早朝に道路に流すという衛生状態だった。各戸には基本的にはトイレはなかったという。
そしてエリゼ宮でナポレオン3世に謁見する。日本側は丁髷、衣冠、狩衣、帯刀なので集まった群衆は大変驚く。公式行事は終えて、パリ市内の施設を色々と見学した。名所旧跡は勿論オペラ座の観劇もあった。
いよいよ5月になりパリ万博が開催された。当時まだエッフェル塔は出来ていなかったが、エッフェル塔から東南に広がる公園が会場となった。参加国はフランス、イギリス、アメリカ、イタリア、オランダ、スイスなどが工業製品や武器類を、日本、シャム、清国はそれぞれの国の物を。日本からは幕府が4万7千両を出して、漆器、陶磁器、武具、衣類、金工品、日本画を、商人の清水卯三郎が自費で酒、醤油、茶、人形、屏風、提灯、扇子、鏡、化粧道具、浮世絵などを出品した。一方で佐賀藩は幕府の了承を得て、伊万里焼を出品した。だが、薩摩藩は幕府に無断で薩摩の品と琉球の品を出してしまった。更に名前を「薩州公兼琉球王の使節」とした。これをフランスの新聞は「日本の国王、琉球国王の使節」と報じた。これが現地でもめにもめて、最終的には幕府の品は「大君政府」とし、薩摩の品は「薩摩太守の政府」としたが、これまた「政府」が大問題となる。フランスの新聞は「日本はプロシア(今のドイツ)のように連邦制で、大君(将軍)はその中の有力な一王で、薩摩太守や大名と同じ独立した領主で。大君と大名は同格ではないか」と報じた。
博覧会での日本品の人気では、象牙の細工物、青銅器、七宝焼、陶磁器、蒔絵などが。特に漆器類が一番人気だった。また清水卯三郎は木材で茶屋を造り、柳橋芸者3人を侍らせたという。これが大評判を呼んだという。
その後、スイス、オランダ、ベルギー、イタリア、イギリスを訪問する。万博と周辺国訪問を半年し、パリに戻った昭武は、留学生として勉強することになる。毎日フルタイムでフランス人家庭教師6名と過ごす。彼らは日本語を全く話せなかった。
その年の年末に日本で大政奉還、王政復古がなされたとのニュースが電報で伝わる。年が明けて1868年には鳥羽伏見の敗戦、慶喜大坂城脱出、慶喜追討令、恭順と事態は刻々と変わり、それらがパリにも伝えられた。
ここで派遣団は帰国を命じられる。昭武もその年の12月16日に漸く横浜に帰国する。
この時、彼はフランス語を完全に習得していた。そして一つ年上だった明治天皇に拝謁し欧州情勢を話した。
さて弟の「喜徳」だが、明治一年11月には罪が解かれ水戸藩主になるが、容保に実子が生まれたため、松平(保科)家に戻り藩主となって、下北(斗南)に流された部下の下に向かう。
明治5年廃藩置県で水戸徳川家に復籍(18歳)、後に常陸松川(大洗町)の松平家2万石を継ぐ。
明治9年、アメリカ万博の御用係として昭武が任命され、アメリカに向かうが、その時に弟の喜徳も同行し、その後パリに留学するが、健康を害して帰国、22歳だった。そして36歳(明治24年)という短い人生を終えた。悲劇の運命を辿った喜徳だった。一時養父となった会津藩主だった容保は明治26年58歳で病没した。
兄の昭武は再度アメリカ経由でフランスに弟と一緒に留学し、明治14年30歳で帰国し、松戸で暮らす。明治43年58歳で病死したが、2度のフランス留学を含め、貴重な経験をした人だったと言えよう。(写真:A4)
慶喜は1913年(大正2年)11月に没した。兄たち二人の趣味は写真で色々と残されているという。比較的老後は恵まれていたと言えよう。
以上、水戸徳川家の3兄弟でした。

「手造り料理」

「手造り料理」
巣籠生活での2か月余りは私のとっては手料理の時間だった。毎日地元のスーパーマーケットへの買い出しと自宅との往復生活が長かった。毎日献立を考えながらの生活というのも困ったものだった。そこで色々と考えた中で、今ある素材を利用して何かを造るということを考えた料理が以下の手作り料理だ。
名付けて「夏野菜のミートソース味のラザニア風」だ。
まずはジャガイモを焼く。(写真:S12)
次が茄子だ。(写真:S13)
その上に茹でたパスタを乗せる。(写真:S14)
ズッキーニも乗せました。(写真:S15)
市販のミートソースを掛ける。(写真:S16)
チーズをたっぷりと乗せる。(写真:S17)
これをオーヴンで焼けが出来上がり。(写真:S18)
ボリューム満点で実に美味しかったです。

「牛勢」

「手前勝手世界食物語、第554」
「牛勢」
新橋にある焼き肉の店に行った。勿論初めての店だ。タッチパネル方式のオーダーだった。
店内の雰囲気はこんな感じ。(写真:S1)
酒は芋焼酎。(写真:S2)
オーダー間違いで出てきたのが「エリンギ」。(写真:S3)
タッチパネルは打ち間違いが出そうだ。肉を頼む。(写真:S4)
野菜盛り合わせと牛肉。(写真:S5)
ホタテ。(写真:S6)
烏賊。(写真:S7)
肉。(写真:S8)
肉。(写真:S8)
肉。(写真:S10)
肉の塊だ。焼き上がったら、これをハサミでカットして食べる。(写真:S11)
いやあ、お腹一杯になりました。でもリピーターには慣れそうにない。
以上、本格的な梅空の東京から勢古口がお送りしました。