「手前勝手世界食物語、第214話」

「土手の伊勢や」
「吉原大門」前にあるのが、この店。実に古めかしい和風の建物だ。終戦直後に建てられたのではないかと思ってしまうほどの古さだ。昼時なのに珍しくも誰も人が並んでいない。店に入ると直ぐに相席だったが座れた。天丼は「イ」@1500円、「ロ」@1900円、「ハ」@2300円なのだが、私はロを注文した。それと「味噌椀」@150円を頼む。天麩羅は直ぐに揚がったようで5分も待たずに天丼が出てきた。丼からはみ出した天麩羅は、「海老」「穴子」「烏賊」の3種類だ。味噌椀が余りにも熱くて指を火傷してしまった。熱過ぎる。この店の値段は天麩羅の数が増えると値段が増す仕組みだ。以前「ハ」を食べたことがあって、この場合は天麩羅の具が多過ぎるので、丼の蓋に具を乗せて、丼を少し空けてから食べる。確かハはロに野菜が付いていたのではなかったろうか?イでも充分なボリュームがあるから女性はイで問題ないと思う。店内にはテーブルが4つ、あとは小上がりにテーブルが3つと、まあ10数人も入れば一杯となる。従って通常は店の外の椅子に座って待っている客がいるのだが、最近はいなくなったのか?列はなかった。まあ真夏の炎天下に並ぶ物好きもあまりいまい。それもそれなりの値段のものなのだから。これが大阪ならば絶対にいないなあ。どうしてなのだろうか?東京では行列が出来るが、大阪では行列はめったに見られない。東西の気質の違いなのだろうか?
以上、漸く秋めいてきた東京から勢古口がお送りしました。

「日美展」

サラリーマン時代の先輩が「日美展」という絵画展に出品しているというので六本木の「国立新美術館」へ行った。水彩画部門で「国際文化カレッジ賞」というものを受賞したという。聞いてみると作品を主催者に出すのは自由で、但し参加料が必要らしい。そして作品を先生達が観て評価してくれるという。入選すれば、こうやって展覧会に出展されるという。落選の場合は批評が添付されて戻されるのだそうだ。絵画が趣味の方には合理的なやり方だ。先輩は技術者だったのだが、その絵はサラリーマン時代から有名で会社内にも彼の絵が飾られていた。工事現場での機材や工事風景を描いた仕事に直結するものだったが、見事な筆だった。今回のは「見沼自然公園」という埼玉の公園風景を描いたものだった。その後夕食をご一緒したが、絵を描くためには、用紙はフランス製、絵の具と筆はイギリス製がよいというもので決して「弘法、筆を選ばず」ではなく、材料もいいものを使わないと駄目だとおっしゃっていた。最終結果を先輩から聞くと、「水彩画部門」に限定した場合、総出品数529名、最優秀賞以上4名、優秀賞24名、審査員奨励賞40名、国際文化カレッジ賞65名、秀作76名、佳作141名、入選179名とのことだった。

「東京電力本店前」

旧盆前の暑い夏の真っ盛りに東電本店前には警備の警察官が佇む。熱中症にならないのかと他人事ながら心配してしまう。ここ東電本店は相変わらず厳戒態勢の警備が行われていた。電力会社というのは、まるで役所と同じで社員はエリート意識が強く業者を見下した態度には何度も腹を立てた経験がある。知り合いの電力会社OB社員はまるで自分が上座に座るのが当たり前といった面をしていたし、嘗て営業で訪れた際にはこちらは平身低頭しっぱなしで嫌な気分だったことを思い出す。これは電力会社だけでなく、嘗ての国鉄や、道路公団なども同様だった。東電を民間企業だと思っている人はいないのではないだろうか?「独占企業」の悪い体質ばかりが出てしまった結果が傲慢な態度と考え方になり、挙句「想定外」というような事態を招いてしまったのは、「競争社会」でないからなのではなかろうか?いつまでも止まらない放射秤・ ?Bだとは言っても私は「原発」を止めると言う判断は間違っていると思う。より安全な原発に進化させなくては、資源のない日本は将来立ち行かなくなってしまうと憂慮している。

「節電」
8月分の電力使用量の知らせが東電から来た。ななんと、驚き!! 昨年比47%減少しているではないか。節電効果が出た訳だが、それより昨年が如何に使い過ぎていたかということだ。まあ、驚いた。「太陽光促進付加金」というのが16円含まれていたが、今後太陽光発電が進み、買取が増えるとここが消費者に負担と言うことになり、増加するのだろう。

映画

映画「イースターラビットのキャンディ工場」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年145作目)
南の島「イースター島」に住むイースターラビットがハリウッドにやってきて大活躍するというもの。実写とアニメのコラボレーション。子ども向きコメディーです。

映画「シャンハイ」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年146作目)
太平洋戦争開戦直前の上海で行われるアメリカのスパイと中国側レジスタンス、そして日本軍との争いを描く。話しの筋が読めてしまう映画でした。

映画「アラビアのロレンス」(日比谷みゆき座豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年147作目)
途中休憩10分を含めて4時間弱の大作だった。第一次世界大戦下の中東はアラビアで活躍した英国軍人「ローレンス」中尉を描いたもの。部族対立が続くアラビアの人たちを纏めてトルコ軍を攻撃する様を描いた。

映画「うさぎドロップ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年148作目)
松山ケンイチと芦田愛菜主演映画。祖父の隠し子がなんと6歳の少女だった。誰も引き取り手がないので已む無く義侠心を出した独身の松山が少女を引き取り二人暮らしが始まるのだが、問題が次々と発生。二人の演技だけですね、見所は。

映画「カンフーパンダ2」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年149作目)
つまらないアニメ映画でした。

日経新聞8月26日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「ゴーストライター」が4つ星、「監督失格」が4つ星、「ハウスメイド」が4つ星、「レイン・オブ・アサシン」が4つ星、「神様のカルテ」が3つ星、「日輪の遺産」が3つ星、「七つまでは神のうち」が2つ星でした。

「シノプスシ139」
本「心星ひとつ」(高田 郁著)角川春樹事務所時代文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年248冊目)「みおつくし料理帖」シリーズ6作目
女料理人の澪(みお)に大きな転機が訪れた。吉原内に出店するか、日本橋に出店するか?はたまた想い焦がれていた旗本の男性に嫁ぐか?多いに悩む彼女の選択は?実に面白い大好きなシリーズです。

本「疾風の河岸」(鳥羽 亮著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年249冊目)「はぐれ長屋の用心棒」シリーズ22作目
大店に押し入る盗賊たちに対して通称「はぐれ長屋」の用心棒達が立ち向かう。

本「大地」(鈴木英治著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年250冊目)「大江戸やっちゃ場伝」シリーズ1作目
伊豆に住む水のみ百姓の「徹之助」はこの状況から抜け出して立身出世を夢見ていた。夢追う若き男の物語。

本「京嵐寺平太郎」(佐々木祐一著)静山社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年251冊目)「もののけ侍伝々」シリーズ1作目
主人公の「京嵐平太郎」は広島藩の武士だが、妖怪退治の迫ヘを買われ江戸に出てくる。そしてまずは鬼退治にあたることになる。それも将軍直々の命令だ。

本「双子同心捕物競い」(早見 俊著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年252冊目)新シリーズ1作目
双子の兄弟は兄は実家を継いで八丁堀の同心になった。弟は見込まれて養子になり南町奉行所の同心になった。お互いが競い合う姿は寧ろいじましい。

本「たちばな亭恋空事」(澤田 彰著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年253冊目)
「たちばな亭」という寺子屋の師匠は18歳の「お久」ちゃん。子供たちと周囲の人たちの暖かい心繋がりを描く。

本「娘始末」(上田秀人著)中公文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年254冊目)「闕所物奉行 裏帳合」シリーズ5作目
目付の鳥居の手下から老中水野の元へと走った扇太郎へ厳しい鳥居の眼が注がれる。いつもながらの苦難の連続。

本「物書同心居眠り紋蔵」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年255冊目)シリーズ1作目
本「隼小僧異聞」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年256冊目)「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ2作目
本「密約」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年257冊目)「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ3作目
本「お尋ね者」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年258冊目)「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ4作目
昼間は仕事中に居眠りをしてしまうという奇病を持つ藤木紋蔵は同心ながら文章ばかりを読み書きする役。人には馬鹿にされている中年の人物だった。だが意外な迫ヘを発揮するのだった。特に過去の判例を紐解きする知識知恵は他の追従を許さないものだった。お勧めシリーズです。

700号は秋風と共に

「J REPORT 2011 9月第1週号は700号」
「リタイアメント・ノート 3年目3月目」 「VOL.700 SINCE AUG. 12th、1983」
「700号達成」
「継続は力なり」とは言われるが足掛け20数年余、昭和平成と時代を積み重ね、遂に700回目の発行となった。まあ良く続けたと思う。インターネットに載せたのは2001年11月、それからだけでも10年500回を越える訳だが、週1回のペースは守り続けている。それ以前は月1回だったこともあるから、まあよくやってますよね。自分ながら感心してしまいます。ネタがなくなりそうになると、それでも自分の周りを見て、何かないかと探し回ってみたりして、何とかネタ探しをしている毎日だ。何かを興味を持ってみていないと何も見えてこないというのは事実なので、眼を大きく開いて生きています。目指すは1000号です。乞う、ご期待を。

「秋風」
突然、西の空が真っ黒な雲に覆われた。そして大粒の雨が滝のように降り始めた。秋雨前線が北から南下してきたのだ。そして秋風を運んできたのだった。それまでの30度を越える気温は一挙に20度台前半にまで下がり、9月中旬の気温になったという。更に週末にはご存知の通り、秋雨前線は本州南部を行ったり来たりしながら気温を下げた。大陸からの冷たい空気の影響か?一時は10月上旬にまで下がった。もう一度ぶり返しの暑さはあるのだろうが、確実に秋はそこまで来ている。月日は巡り来る。私も旅を再開することに最終的に決心した。富山八尾、韓国、東ドイツ、ロシア、ベトナム・カンボジア、アメリカ西海岸、南フランスを蘭?オた。

「り災証明書」
娘夫婦が旧盆に旦那の故郷に帰省するということになった。東松島で親戚の初盆のためだ。そこで私は仙台市に「り災証明書」の取得瑞ソをした。私のマンションは仙台市宮城野区にあり、マンションの管理団体宛に既に区より証明書が発行されているのを知ったからだ。ぎりぎり、娘たちが車で出発するその日に証明書が届いた。それを持って娘たちは東北に旅立った。「り災証明書」のお蔭で高速料金はただだったという。ありがたい。往復で約1万8千円程度の節約になったらしい。

「日美展」

サラリーマン時代の先輩が「日美展」という絵画展に出品しているというので六本木の「国立新美術館」へ行った。水彩画部門で「国際文化カレッジ賞」というものを受賞したという。聞いてみると作品を主催者に出すのは自由で、但し参加料が必要らしい。そして作品を先生達が観て評価してくれるという。入選すれば、こうやって展覧会に出展されるという。落選の場合は批評が添付されて戻されるのだそうだ。絵画が趣味の方には合理的なやり方だ。先輩は技術者だったのだが、その絵はサラリーマン時代から有名で会社内にも彼の絵が飾られていた。工事現場での機材や工事風景を描いた仕事に直結するものだったが、見事な筆だった。今回のは「見沼自然公園」という埼玉の公園風景を描いたものだった。その後夕食をご一緒したが、絵を描くためには、用紙はフランス製、絵の具と筆はイギリス製がよいというもので決して「弘法、筆を選ばず」ではなく、材料もいいものを使わないと駄目だとおっしゃっていた。最終結果を先輩から聞くと、「水彩画部門」に限定した場合、総出品数529名、最優秀賞以上4名、優秀賞24名、審査員奨励賞40名、国際文化カレッジ賞65名、秀作76名、佳作141名、入選179名とのことだった。

「手前勝手世界食物語、第213話」

「天丼のまさる」
浅草、仲見世通りからちょっと脇に入った分かりにくいところにあるのが「天丼がおいしい店 まさる」と大きな幟が上がっている店「まさる」だ。数年振りに行った。実はこの店、いつもやっているかというと「ネタ」が悪いと店を開かないというこだわりと言うか偏屈な店なのだ。良いネタが入ればやるという気儘さ。以前はマスコミの取材お断りだったが最近は違うようだった。丁度11時30分に入店したが、既に満席で店の入口近くの椅子に座って待つことになった。小さな店でカウンターが4席、上がり框のテーブルで5≠U人程度しか座れない。私の後から来た二人連れの女性たちは外の椅子に座らされてしまった。ギリギリのタイミングで店の中に座れた私でした。メニューは一種類のみ「天丼@3500円」と「美味しい味噌汁@200円」しかないのだ。店の中には「落語」の寄席の案内ばかりが張られている。カウンターの向こう側で油で揚げる音がする。カウンターの人たちが食べ終えて私が席に付いたのが入店後20分か。それから10分ほどで天丼が出てきた。丼の上にネタが乗り、丼の蓋が被せられなくて縦に乗せてある。蓋を丼の横に置き、まずネタのいくつかを蓋に移す。そしてオモムロにネタとご飯を食べる。蓋に乗せないとご飯が食べられないのだ。天麩羅のネタは「車海老と頭」「キス」「穴子」「ハゼ」だ。特に有名なのはこの店の「穴子の天麩羅」なのだ。その日のは穴子がクルクルと丸くなってしまっていたが、本来は20cm以上の穴子一匹が丼から溢れ出ている姿が凄いのだ。車海老をまず最初に食べた。それからキス、ハゼ、最後に穴子を食べたが、満腹満足美味しかったです。カロリーが高いだろうな?と思いながら、その夜からのダイエットを考えながら食べた。蓋にまず天麩羅を乗せるというのは、名古屋名物の「味噌煮込みうどん」も同じで熱々のうどんを蓋に一度乗せて温度を下げながら食べるのと似ている。今度行こうと思っている「吉原大門」前の「土手の伊勢や」の天丼も同じ食べ方をする。店を出ると外には7?8名の女性たちが暑い中椅子に掛けて待っておられた。ご苦労様です。さて30分で一回転となると一日で10回転5時間営業とすると約80人、すると売り上げは28万円、1ヶ月25日営業だと月の売り上げは700万円、年間では8400万円か、まあこれの7掛けだとしても、5880万円。家族3人でやっているから恐ろしい利益率になるのではないだろうか?
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「人力車」

浅草雷門前のバス停のところに2台の人力車が置いてあった。観光地ではどこにでもある光景だが、歴史的な古い街にはこの人力車が観光客用に走っているのを良く観掛けることがあるだろう。京都でも沢山走っているし、ここ浅草もかなりの数の「車屋さん」がいる。この暑いのに大変だと思うのだが、果たして料金はどの位なのだろうか?10分1000円程度なのかなあ?とまあ勝手に想像している。今や「東京スカイツリー」人気もあり、7月末から「夢の下町」コースと銘打った都バスの新しい観光コースが出来た。東京駅から上野、浅草、東京スカイツリーの業平橋、そして両国や錦糸町などを巡るコースだ。まだ一度も乗ったことがないが、下町の観光地を上手く廻るには丁度安くていいかも知れない。都バスの一日乗車券@500円を買えば乗り放題だから、これは便利だろう。都バスというのは実は本当に便利だ。特に私のように身体障害者になった当初歩けない状態だから階段が一番困った。その点都バスは乗り降りが階段一段のみだから年寄りや身体が不自由な人には安心安全な乗り物なのだ。一日中乗り放題で500円もありがたい。都内ほぼ全部に張り巡らされた路線網があるから、ちょっと時間は掛かるが、のんびりと都内を廻るならば実に便利な乗り物なのだ。

「豊洲地区の再開発」

新聞報道によれば、豊洲交差点付近で大型の再開発が「三井不動産」によって始められるという。現在は草ぼうぼうの場所で、「地下鉄豊洲駅」と「ゆりかもめ豊洲駅」に隣接する絶好の場所がそれだ。記事によると約4万7千平方mの土地だとある。既に区立の図書館や消防署などが存在するが、それらを含めて一体化した再開発のようだ。地下鉄有楽町線も枝分かれして延伸が決っている様で、豊洲から住吉まで延びるという。すると半蔵門線や都営新宿線との接合にもなるから更に便利になる訳だ。今後、再開発が進めば、2012年には「武蔵野大学有明キャンパス」が、2014年には「昭和大学新豊洲病院」がベッド数100床以上の規模で開業するし、豊洲と隣接する有明、東雲地区は一気に人口増加となり、これらの地区合計で現在の8万人程度から2019年には約13万人になる見込みだという。当然それまでには「豊洲市場」もオープンしているだろうから、魚介類の日本最大の市場も出来、益々活気が出てくるのだろう。都心から南に下って、日比谷°竝タ?z地$ー海=i隅田川を越えて)*L洲%潔_@L明≠ィ台場と続くのが「晴海通り」だが、この周辺、益々目が離せない地域になりつつある。話しはちょっと変わるが、たまに都バスに乗ると、料金を支払わないで乗る人がいて運転手から注意されているのを見かけることがある。都会のバスは均一料金で「前乗り後降り」だが、地方だと料金が距離によって違うので「後乗り前降りで精算」と言う具合になる。だから都バスに乗ったことのない人は料金は後払いだと思うのだろう。まあどうでもいいが、都バスの200円は安いと思う。

「旅行の再開」
昨年9月に左膝の手術をしてほぼ一年が経過した。その間、リハビリに専念したこともあって、海外旅行等の長い旅は見送っていた。しかし、体調もほぼ元に復し、そろそろ海外旅行を再開したいと思う。9月には国内だが、念願だった「越中、八尾のおわら風の盆」へ行こうと思う。その後は9月に「東ドイツ」、11月に「ロシア」、12月に「ベトナム・カンボジア」1月に「南フランス」2月に「アメリカ西海岸」に行く嵐閧?贔?「している。西ドイツには行った事があり、東ドイツには一度行きたかったし、ロシアは美術館巡りが楽しみだ。また南フランスはこれも初めてだ。ベトナム・カンボジアも初めて、アメリカ西海岸はLAもラスベガスもグランドキャニオンにも行ったことがあるが、その他の世界自然遺産は初めてだ。

映画

映画「一枚の葉書」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年138作目)
戦友から預かった一枚の葉書はその戦友宛に届いた故郷の妻からのものだった。返事が検閲で書けない戦友は「自分が戦死したら、この葉書を妻の元に届けて、確かに読んだと伝えて欲しい」とのことだった。そして全ての配属先は上官の籤引きで決った。戦友は死んだ。男は生き残り、戦友の妻を尋ねると、そこには実に運の悪い女がいたのだった。新藤兼人監督の恐らく最後の作品となるのだろう。

映画「ツリー・オブ・ライフ」(TOHOシネマ六本木にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年139作目)
カンヌ映画祭最高賞獲得。キリスト教的倫理観を持って、神とは生命とは人類とは愛とは何か?を問うもの。独特のカメラワークと人の眼丈の視線で捉えた画像が実に美しい。1950年代のテキサスの田舎町に住む少年3人兄弟の長男と、独善的な父親との愛憎関係を描く。見方によっては理解出来ない部分もあるかも。だが長男を演じた少年の演技が素晴らしかった。必見の映画です。

映画「メカニック」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年140作目)
メカニックと呼ばれるプロの暗殺者のお話し。痛快な動きでどんどん暗殺を実行してしまう手際のよさとスリリングな活躍に暑さを忘れさせてくれた。

映画「ペーパーバード 幸せは翼にのせて」(銀座テアトルシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年141作目)
フランコ総統支配下のスペイン。全体主義が国を覆う。戦争で妻と子どもを亡くした喜劇役者、同じく戦争で母を失った子ども。彼らは偶然に同じ劇団で働くことになる。子どもは子役として喜劇に出る。そこで起こる悲喜劇、最後は涙、涙の感動ドラマ。良い映画でした。原題のペーパーバードとは紙で折った鳥のこと。子どもが作ったもの。

映画「未来を生きる者たちへ」(日比谷シャンテシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年142作目)
主題は「沫ヘ」にどう対応するか?ということ。デンマークの中学で虐めにあっているスゥエーデン人の少年と転向してきたばかりの少年は遂にいじめっ子に逆襲する。一方、虐められていた少年の父親は医師でアフリカで難民キャンプで働いている。そこで次々と起きる妊婦殺人事件。だが偶然犯人のブラックマンという「ならず者達」の首謀者が運び込まれてきて怪我した足を治せという。周囲の人は殺人者だから治す必要はないというのだが、医師は患者として扱う。医師はデンマークに帰国したが、あることがあり子供たちの前で乱鮪メの男に殴られるが反撃しない。そんな沫ヘの応酬を嫌う医師。だが息子達は乱鮪メに復讐しようとするのだった。なかなか考えさせられるいい映画でした。

映画「雨に唄えば」(日比谷ミユキ座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年143作目)
1920年代、アメリカ映画界にトーキーの時代が訪れた。無声映画からトーキー映画への切り替え時に起こった事件をミュージカル風に描く。歌は良く知っていたが、映画がこのような内容だとは知らなかった。流石ハリウッド。

映画「この愛のために撃て」(有楽町スバル座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年144作目)
パリで富豪が暗殺された。その犯人とされた男が交通事故で入院した。そこで働く看護士の妻が何者かに誘拐され、妻を殺されたくなければ、入院している男を密かに連れ出せと命令される。そして何とか男を連れ出すのだったが、警察に追われパリの街中を逃げ回ることになる。なかなか見ごたえのある映画でした。

日経新聞8月19日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「ハンナ」が4つ星、「サヴィヴィングライフ」が4つ星、「カンフー・パンダ2」が2つ星、「イースターラビットのキャンディ工場」が3つ星、「シャンハイ」が3つ星、「うさぎドロップ」が3つ星、「リメンバー・ミー」が3つ星でした。

「シノプスシ138」
本「三人羽織」(井川香四郎著、)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年241冊目)「梟与力吟味帳」シリーズ10作目
本「闇夜の梅」(井川香四郎著、)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年242冊目)「梟与力吟味帳」シリーズ11作目
北町奉行所の吟味与力「藤堂逸馬」ら3人が江戸の悪を魔ュ。

本「旧主再会」(佐伯泰英著、)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年243冊目)「酔いどれ小藤次留書」シリーズ16作目
老年の域に入ろうという年寄りの「赤目小藤次」、今度の事件は信州は「松野藩」のお家騒動だった。信州路に旅立つ彼の前にはまたまた危機が。

本「淡路坂」(藤井邦夫著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年244冊目)「養生所見廻り同心 神代新吾事件覚」シリーズ4作目
「小石川養生所」が担当の北町奉行所の同心「神代新吾」の活躍を描く。

本「母子草」(今井絵美子著、)角川春樹時代文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年245冊目)「立場茶屋おりき」シリーズ8作目
品川宿で料理宿屋と茶店、蕎麦屋を経営する2代目おりきを中心にして季節の料理を生かしながら江戸の暮らしを描く。

本「彼岸花」(宇江佐真理著、)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年246冊目)
いつもながら女心を美しく描く下町人情話し6話。

本「眼に見えぬ敵」(八木忠純著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年247冊目)「喬四郎 孤剣ノ望郷」シリーズ5作目
敵討ちを目指す有馬喬四郎を次々と襲う敵を破り続けるのだが。