「人生は旅の如くー3月のイタリア南部にて」

「J  REPORT 2024 7月第4週号」
「リタイアメント・ノート 15年1ヶ月目」
「VOL.1376 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。75歳後期高齢者の㔟古口より、
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.16-2010年編・第3話、3月のイタリア南部にて」
イタリアは好きな国の一つだ。南部はナポリ以南でローマからバスで向かった。マテーラの洞窟遺跡やアアルベロベッロの茸屋根の家等観光地を巡り目的地はシチリア島だ。シチリアと言うとマフィアを思い出すが、行ってみて驚いたのはギリシャ以前からの遺跡の宝庫だったということだった。イタリア半島のつま先の島で、直ぐ向こうはアフリカ大陸だ。東西南北の交通の要衝に昔からなっていて、非常に文明が進んだ地域だということが分かる。神殿もコロッセオ(競技場)も多数あり古代からの息吹が聴こえるようだった。
パレルモはシチリア一番の都市だ。美しい街だった。
フェリーで夜間地中海をナポリへと向かう。ビュッフェ方式の食事だったので同じ船に乗っていたのが中国人グループで彼らの食事の汚さに閉口させられる。昔は日本人の観光客も日本流のマナーで周囲を悩ませたのだろうが、中国人とは一緒に食卓に着きたくない。兎に角汚い。ありったけの食事を皿に乗せて来て殆ど食べずに残していく。困った人種だ。
フェリーは一晩掛けてナポリへ到着。次は「ポンペイ」の遺跡だ。ここは是が非でも訪れたかったところだ。ベスビオス火山の噴火で一瞬にして崩壊した街だ。当時の姿がそのまま残っている。
そして「青の洞窟」だ。岩穴の下に小さな船で潜り込みその美しい海を観る。一度は訪れたい場所だ。兎に角・船・船で大混乱だった。洞窟の前で小舟に乗り換える。岩と波の間は数十センチ、船底に仰向けに寝て岩場を潜る。そこはちょっと広くなった洞窟内。外から差し込む太陽の光に海が微妙に美しく青く光る。30秒ほどの洞窟内探検だ。たった数分の船旅だが感動しきりだ。定番のアマルフィー海岸を最後にローマへと戻る。
南イタリアの人は所謂我々が想像するイタリア人そのもののようで、明るく大らかな性格ののんびり屋のようだ。対して北部の人はヨーロッパそのままの人種みたいだった。北部は工業、南部は農水産業かな?
でもナポリの人は夜のオペラの時には着替えて正装で現れた洒落者たちだった。
残されたのは「最後の晩餐」の絵だけだ。次回以降には行きたいね。その後2014年に実現した。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「キングダム 大将軍の帰還」(UC豊洲にて)私的評価★★★(今年53作目)
やがて中華を統一する秦の始皇帝の若き大王時代、軍の大将軍「王騎」と、大将軍を目指す童・信が周辺の国々と
戦いをするというのがお話し。実際には活劇シーンばかりでワイア・アクションの空中戦と軍団同士の乱戦が中
心だ。大将軍の帰還とは果たして何なのか?続編はあるのか?

また、7月19日付け日経新聞夕刊の「シネマ万華鏡」には、「大いなる不在」「HOW TO HAVE SEX」「フライ・ミー・ト・ザ・ムーン」「村と爆弾」「怪盗グルーのミニオン超変身」「あの子はだあれ?」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」「碁盤斬り」「関心領域」「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。
六月大歌舞伎、昼の部「上州土産百両首」「義経千本桜・時鳥花有里」「妹背山婦女庭訓・三笠山御殿」を観劇。
七月大歌舞伎、昼の部「星合世十三團・成田千本桜」市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候を観劇。(写真:K71)
八月大歌舞伎、第二部「梅雨小袖昔八丈」「艶紅曙接拙」を観劇予定。(写真:K38月)
なお八月は三部興業となる。

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に、6月には福岡と佐賀に行きました。
更に6月には山形へ蕎麦の旅へ、行きましたが、直後入院となり、釧路行きハワイ行きは断念しました。
また8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。
『入院したこともあり、今年の旅行は単独の旅は全て中止した』(7月の釧路に9月のハワイ)

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「奥義花影」(坂岡 真)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年92作目)「ひなげし雨竜剣」シリーズ第4話

「うらめしや」(風野 真知雄)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年93作目)「わるじい義剣帖」シリーズ第3話

<PS>
「長楽」渡邊顕句集(写真:H長楽)
50歳の時に丸紅から更生会社大同コンクリート工業へと出向、その後転籍した時管財人だった弁護士の渡邊顕先生の句集だ。第三句集だというから凄いものだ。余り俳句には興味の薄い身ながら何とか完読してみようと思っている。

「七月大歌舞伎観劇記」

「七月大歌舞伎観劇記」(写真:K2)
「通し狂言 星合世十三團 成田千本松」(ほしあわせじゅうさんだん)
「市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候」(写真:K1)
今の歌舞伎役者で一人で歌舞伎座を満席に出来る役者も多くはないだろう。その一人が十三代・團十郎だろう。当日の歌舞伎座も雨の中満席だった。(写真:K7月2)
圧巻の早替り、迫力の二度の宙乗り、桜舞う歌舞伎座で市川團十郎十三役大奮闘となる。
お話しは平家が壇ノ浦で滅びたにも関わらず、安徳天皇他平家の荒武者たちが生き延びて桜舞う吉野の里で源氏の追手と争うというもの。
兎に角登場人物が多いし早替りで人の出入りも激しく、これは実に大変な歌舞伎だと思った。全員の息が合わなければ完成できない舞台の迫力と締めの桜の舞う姿は圧巻だった。
舞台から客席にも桜吹雪が舞い散り宙乗りと相まって大喝采を浴びていた。その後の掃除が裏方にとっては大変だったろうと想像された。
まあ作品の出来不出来よりも新しい歌舞伎のスタイルの一端を観ることが出来たのでした。

「日本人はアメリカの奴隷か?」
幕末日本は二つに割れていた。尊王攘夷か対外開放か、世論を分断した中で開放に進む幕府に対抗し西国の大名たちが立ち上がった。この時日本人に共通していたのは、それでも独立だった。西洋列強の植民地にはなるまいとする動きが原動力となった。そしてアジアで唯一の強国に育った。
しかしそれも50年もすれば色褪せ、負け試合覚悟での太平洋戦争へ破局へと進んだ。戦後はご存じの通り実質アメリカの植民地となった。それが今も現実的には沖縄がその支配下にあると言っても過言ではあるまい。最近の沖縄女性に対する米兵の屈辱的な行動は奴隷に対するものと何ら変わらない。
日本人が奴隷だというのは太平洋戦争時の日本人移民に対する強制収用を観れば分かろう。今でも日本人は人種差別の最下位に位置していると私は思っている。アジア系でも最低だろう。
理由は日本の政治家に志が欠けているからだろう。政治屋であり続ける限り独立心を持った政治家は出て来ないだろう。自らがただただ可愛くて保身に走るだけの政治屋に何を任せろと言うのだ。
一方、安倍晋三を高く評価する人もいる。私には彼は奴隷の先駆け以外には見えない。何十回プーチンと会っても結果を出せず、トランプの膝に駆け寄り擦り寄るだけの彼の何を評価するのだ。結果二発の銃弾で暗殺された。アベノミクスという最悪の経済政策を続け、国家予算を危機に瀕させ、借金大国に陥らせた犯人は誰だ。最高裁が違憲としても動かない選挙制度。閣議決定と称して独裁国家と同じ轍を踏む独裁体制。機密費で何でも勝手に使う。こんな最悪の宰相を日本人はどう評価しようというのだろうか。
ある女流評論家が言っていた。「日本はまだ江戸時代だ」。その通り一部の特権階級(武士)が政治を担い、庶民は従うだけ。私にとっては江戸時代よりも更に以前の時代にも見える。都知事選挙ではほぼ無名の石丸某は先見性がなく、討論と言えば行き当たりばったりでその場しのぎの議論に終始し売名する。先を見通す力もなく未来を展望すらしない。こんな政治屋を産む日本とはどうなってしまうのだろうか?
若者よ立ち上がれ、日本の独立を守るためにも、アメリカの奴隷にならないためにも。

「癌闘病記ー第25回」

「癌闘病記―第25回」
「肝細胞癌との戦いは?」
フットボールの後輩が亡くなった。彼も私と同じ癌患者で数年前に博多で会食をした。享年70歳と若い。同病相哀れむ。人生は短く素早く過ぎ去る。寿命とは何なのだろう?私もよい抗癌剤が見つからないと、副作用に悩まされながら、昨年のステージ2が徐々に拡大して3年後の生存率は60%、5年後の生存率は30%だという。それまでに癌が他の臓器へ転移すればステージ3からステージ4となり、更に死期は早まるだろう。副作用も辛いが自分に合った抗癌剤が見つかるかが一番の問題だ。私の癌は小さな癌細胞が肝臓内部に散らばっているという始末に負えないもの。まとまっていれば切除とか放射線が可能らしいが、散らばっているのでどうしても化学療法しかないようだ。一寸先は闇だから、一日一日を大切に生きるしかないのだろう。
抗癌剤の副作用により大腸炎になり入院しステロイドの治療を受けたが、徐々にステロイドを減らしつつ二の腕に取り付けたセンサーから血糖値を測りながらコントロールをするという具合だから中々大変だ。ステロイドの影響が血糖値の上昇に繋がっている。自分でのインスリン注射も慣れつつあるが、早く適合した薬が見つかることを願うばかりだ。
11日間の入院生活ですっかり身体が鈍った。病室から一歩も出なかったが、毎日スクワットを百回程度やってはいたが、歩いていないので体力は大幅に落ちている。退院後徐々に歩くようにしているが、今一つ安定感が出て来ない。やはり入院は身体にはよくないな。 
退院後4日目、血糖値が上がりっぱなしだ。平均で300、高い時は判定不能の500,最低でも200といった状態だ。早速医師に相談するとインスリンの量を増量せよとのこと。おいおい大丈夫かな?

生命とは何なのだろうか?奇跡に奇跡が重なって地球の海で誕生した単細胞は数十億年の月日を掛けて自己分裂を始め、やがて雌雄に分裂し更に進化を辿り今に至るという。中学時代の恩師であった香山先生によると、その進化の過程は母親の子宮内での受胎から胎児への変化で全てを観ることが出来るという。人間と言うのもそんな進化の過程の一部なのだろう。そんな状態で生物は常に自己のDNAを次世代に残そうとしている。それを進化と呼ぶのか自己保身と呼ぶのか分からないが、それでも生物の本質は変わらない。何世代にも何十億世代にも渡り生物はこれからも生き続けることが果たして出来るのか疑問ではあるのだが。
私はこれからも残された実に短い人生を精一杯生き抜こうと気力だけは充実している。頑張ろう。次世代が癌を克服する時代を目指して。

以上、いよいよ短い梅雨が明けた猛暑の東京から㔟古口がお送りしました。

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次は前週のJ REPORTに続きます。

「退院しました」

「J  REPORT 2024 7月第3週号」
「リタイアメント・ノート 15年1ヶ月目」
「VOL.1375 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.15-2010年編・第2話、2月のカナダ・イエローナイフにて」
成田からのJALバンクーバー行きが約2時間遅れで到着したが、既に予約便は出発していた。仕方なく現地旅行会社に電話して相談したところ、パスポートとエアチケットを持参してカウンターで手続きをと言われ、ついでに他のツアー客10数名の分も振り替えてくれるよう頼まれてしまった。まあ仕方ないと思い日本人らしき人に話しをしたらツアー客だったのでパスポートとチケットを集めてカウンターへ。1時間後の便を手配出来た。
遅れに遅れたが着いたのは既に北極圏にあるイエローナイフだった。白クマの大きな剥製に迎えられ極寒の地に立った。その日早速街から1時間バスに揺られてオーロラを観る場所に行く。もう真夜中だ。支給された防寒具を身に付け着いたキャンプは原住民が運営する施設で日本人女性のガイドもいた。とんがり帽子のようなテントの中はストーブががんがん焚かれ暑い位だ。やがて外で声がして出ると空一面にオーロラが輝いていた。初めて見るオーロラ。外気温はマイナス20度。空は晴れ渡り、黄色、緑、青、赤など素晴らしい色彩のオーロラが乱舞していた。私の持参したデジカメではオーロラは全く映らず、プロのカメラマンの写真を後日入手した。
約1時間見物して町へ戻る。
翌朝はこれまた晴れ渡っていた。気温マイナス12度に驚く。午後から近くの公共施設を見学。兎に角原住民のイヌイットを優先した政策が取られていた。準州と言うことで議会も見学した。
昼間はプロフットボールのスーパーボウルが開催されていたのでテレビで観戦した。
夜早速オーロラ見物に出掛けたが、町を出る前から既に空にはオーロラが出ていた。非常に珍しいという。オーロラの下、1時間移動してキャンプへ。もう空一杯のオーロラだった。これで二日連続でのオーロラだ。こればかりは天候に左右されるから必ず見られるというものではない。運と言えよう。実はその後翌日もその翌日もオーロラは観ることが出来なかった。4戦2勝と勝率5割は大成功と言えよう。全く観られない人も多くいるのだから。
当時の私はお酒は浴びるほど飲んでいたし、カナダのステーキもキングサーモンも実に美味かった。充実したオーロラ見物の旅でした。出来ればもう一度行きたいなあと思っている。しかしオーロラは天候次第、運次第だ。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「クワイエット・プレイス DAY 1」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年52作目)
また、7月13日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「メイ・ディセンバー ゆれる真実」「YOLO 百元の恋」「お母さんが一緒」「ある一生」「クレオの夏休み」「キングダム 大将軍の帰還」「密輸1970」「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライス」が紹介されていました。
「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」「碁盤斬り」「関心領域」「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。
六月大歌舞伎、昼の部「上州土産百両首」「義経千本桜・時鳥花有里」「妹背山婦女庭訓・三笠山御殿」を観劇。(写真:K六月)
七月大歌舞伎、昼の部「星合世十三團・成田千本桜」市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候を観劇予定。(写真:七月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に、6月には福岡と佐賀に行きました。
更に6月には山形へ蕎麦の旅へ、行きましたが、直後入院となり、釧路行きハワイ行きは断念しました。
また8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。
『入院したこともあり、今年の旅行は単独の旅は全て中止した』(7月の釧路に9月のハワイ)

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「姫と剣士三」(佐々木 裕一)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年87作目)「姫と剣士」シリーズ第3話

「秘剣横雲」(坂岡 真)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年89作目)「ななげし雨竜剣」シリーズ第2話

「刺客潮まねき」(坂岡 真)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年90作目)「ななげし雨竜剣」シリーズ第3話

「鹿殺し」(坂岡 真)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年91作目)「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズ第9話

「退院しました」

「癌闘病記―第24回」
{退院しました}
入院五日目(6日土曜日)
徐々に回復基調にあるようだが、相変わらず下痢気味だ。それでも食事が摂れるようになり、体力的には気分が良くなっている。ステロイドの点滴(60ml)のみになり時間も短くなり、それだけは助かった。後は一日も早く通常の食事に戻れるかだろう。

六日目(7日日曜日)
本日は都知事選挙の日だ。既に期日前投票を済ませているので見守るだけだ。体調は徐々にだが回復基調にある。便も通常の状態に戻りつつある。早く退院したいというのが本音だ。昨晩は猛烈な雷と豪雨だったが、病室内からの眺めは結構楽しめた。今日からステロイドは50mgに減らされた。少し進歩か?だが、逆に血糖値が大幅に上がった。これもステロイドの影響らしい。

七日目(8日月曜日)
どうやら下痢も収まり徐々に通常の食事に戻りつつある。しかし医師によると今後の治療方法が難しいという。今は2種類の点滴を打っていたが、その内のどの薬が下痢の原因が分からず、再度今後の方策を検討し直すという。頼むから今週中に退院させてくれよ。日曜には歌舞伎座が待っているのだ。團十郎の早替わりと宙乗りなのだから。
本日から食事はこれまでの五分粥から全粥になった。多少は腹に溜まるのだろうか?
医師と話し合いをして一応化学療法は来週から再開させるということで、退院は今週金曜日という予定になった。但し下痢の原因は2種類の点滴の一つが影響を与えているので今後は1種類とするが、正解かどうかは分らないという話しだった。50%の確率で再入院もあり得るということだ。賭け事みたいだな。賭けに弱い私に幸運が来るのだろうか?

八日目(9日火曜日)
本日からステロイドは40mgに減らされた。替わりに「燐」が不足しているということで粉末の燐を飲むことになった。何しろ退院するためには何でもやろう。体調は良くなった。食欲もあり回復基調にあると言えよう。頑張るぞ。午後から点滴の針が抜けた。これで点滴は終了だ。今後はステロイドは個体で飲むらしい。針が抜けることは大変助かる。動き易いし痒みが取れた。燐も通常の食事から摂取出来るのでなくなるのかと思っている。まずは一歩進歩だ。

九日目(10日水曜日)
医師から正式に金曜日退院を告げられた。一安心だ。ステロイドは錠剤になったし、点滴は外されたしほぼほぼ通常生活に戻りつつある。そしてステロイドの影響による血糖値の上昇に対応するために退院後もインスリンの投与を自分で行うことの練習をさせられた。退院後もある程度はインスリンの投与が必要になるとのことだ。逆に医師が心配しているのは低血糖で血糖値が低くなり過ぎた場合の危険も告げられた。退院後もまだまだ普通の生活には戻れそうにない。

十日目(11日木曜日)
ステロイドによる血糖値の上昇が激しい。朝方はそれでも200台だが、夜には400を超えることもある。下痢防止のステロイドと血糖値上昇のインスリンとのせめぎ合いか?体調は問題ないのだが、体内で何が起きているのやら。不可思議だ。
昼から燐の薬が中止になった。食事から通常の燐の量が摂取出来ているという。苦い塩っぽい薬だったので助かった。昼食からインスリンを自らが打つことになった。昨日習ったばかりなので簡単に注射することが出来た。それにしても腹が減る。食欲は充分だが、病院の管理下どうにもならない。2週間後の予約が決まり通院して消化器科、内分泌科、泌尿器科の受診を受けることになった。その間は毎食毎にインスリンを自分で打つ必要がある。まあ何とかなるだろう。

「十一日目12日金曜日」
いよいよ退院の日となった。待ち遠しかった。抗癌剤の副作用でステロイドの影響を抑えるためにもインスリンが必要な状態での退院なので完ぺきとは言い難いが、やむを得ない。
漸く自宅に帰りました。

「聖路加国際病院の食事編2」

「手前勝手世界食物語、第676話」
「聖路加国際病院の食事編」
入院五日目(7月6日土曜日)
朝食=SEMI-SOFT(写真:S3)
   主食 五分粥普通
   <メニュー>牛乳125ml 味噌汁(玉葱のみ) うめびしおパック 和風スクランブル(芋) 
小松菜煮蒸し
   熱量364kcal 蛋白15.0g 炭化41.66g 塩分2.7g

昼食=SEMI-SOFT  (写真:S4)
主食 五分粥普通
   <メニュー>バナナ、のり佃煮、味噌焼き(カレイ)、肉じゃが煮(豚)
   熱量464kcal 蛋白53.8g 炭化53.8g 塩分2.4g

夕食=SEMI-SOFT  (写真:S5)
   主食 五分粥普通
   <メニュー> ゆずみそ、白身魚の餡かけ、大根マヨサラダ、茄子そぼろ
   熱量398kcal 蛋白25.1g 炭化43.42g 塩分2.5g

入院六日目(7月7日日曜日)
朝食=SEMI-SOFT
   主食 五分粥普通
   <メニュー>牛乳125ml 味噌汁(蕪のみ) 海苔佃煮 お浸し(ブロッコリー) 鶏挽・高野ソボロ炒煮
   熱量360kcal 蛋白19.5g 炭化44.20g 塩分3.0g

昼食=SEMI-SOFT  (写真:S7)
主食 細150冷しうどん
   <メニュー>めんつゆ(漬け用)、ヨーグルト、白桃(スライスカット於9,しんじゅうば餡かけ、白菜青じそ和え
   熱量459kcal 蛋白16.8g 炭化76.78g 塩分6.2g

夕食=SEMI-SOFT  (写真:S8)
   主食 五分粥普通
   <メニュー> たいみそ、牛挽団子デミソース煮、カリフラワーのソース煮、ブドウゼリー
   熱量458kcal 蛋白16.3g 炭化57.96g 塩分2.5g

入院七日目(7月8日月曜日)
朝食=1400kcal SOFT(写真:S9)
   主食 全粥280g
   <メニュー>牛乳200ml 味噌汁(玉葱・万能葱) うめびしおパック 出汁巻き玉子焼き 野菜ソテー
   熱量489kcal 蛋白16.5g 炭化66.04g 塩分2.9g

昼食=1400KCAL SOFT  (写真:S10)
主食 全粥280g
   <メニュー>フルーツキウイ、赤魚の粕漬焼き、付)法蓮草おかか和え,里芋のソボロ煮、カリフラワー枝豆酢味噌かけ
   熱量470kcal 蛋白27.1g 炭化74.51g 塩分2.4g

夕食=SEMI-SOFT  (写真:S8)
   主食 五分粥普通
   <メニュー> たいみそ、牛挽団子デミソース煮、カリフラワーのソース煮、ブドウゼリー
   熱量458kcal 蛋白16.3g 炭化57.96g 塩分2.5g

入院八日目(7月9日火曜日)
朝食=1400kcal SOFT(写真:S12)
   主食 全粥280g
   <メニュー>牛乳200ml 味噌汁(大根) 高野豆腐の卵とじ 蒸し茄子胡麻だれ
   熱量539kcal 蛋白22.5g 炭化68.64g 塩分2.7g

昼食=1400KCAL SOFT  (写真:S13)
主食 サンドイッチ
   <メニュー>サンド ハムチーズ2・ポテト2 1/2バナナ 野菜スープ(150)海藻サラダ(わかめコーン)
   熱量432kcal 蛋白15.8g 炭化54.10g 塩分3.1g

夕食=SEMI-SOFT  (写真:S14)
   主食 五分粥普通
   <メニュー> 白身魚ソテーバター 胡瓜と竹輪の胡麻酢和え 野菜炒め煮(しめじ)
   熱量401kcal 蛋白18.9g 炭化56.78g 塩分2.0g

入院九日目(7月10日水曜日)
朝食=1400kcal SOFT(写真:S15)
   主食 全粥280g
   <メニュー>牛乳125ml 味噌汁(白菜、三つ葉) 木綿豆腐餡かけ、お浸し(小松菜)
   熱量416kcal 蛋白17.8g 炭化61.46g 塩分2.4g

昼食=1400KCAL SOFT  (写真:S16)
主食 サンドイッチ
   <メニュー>サンド ハムチーズ2・ポテト2 1/2バナナ 野菜スープ(150)海藻サラダ(わかめコーン)
   熱量432kcal 蛋白15.8g 炭化54.10g 塩分3.1g

夕食=SEMI-SOFT  (写真:S17)
   主食 全粥280g
   <メニュー> 白身魚ソテーバター 胡瓜と竹輪の胡麻酢和え 野菜炒め煮(しめじ)
   熱量401kcal 蛋白18.9g 炭化56.78g 塩分2.0g


入院十日目(7月11日木曜日)
朝食=1400kcal SOFT(写真:S18)
   主食 全粥280g
   <メニュー>牛乳200ml味噌汁(シメジ・万能ねぎ)、梅干し(シソ巻き)、煮豆(牛肉)、法蓮草えのき浸し
   熱量489kcal 蛋白24.1g 炭化65.92g 塩分2.6g

昼食=1400KCAL SOFT  (写真:S19)
主食 そば
   <メニュー>ソース焼きそば180g フルーツ サラダブロッコリー ノンドレ胡麻パック
   熱量461kcal 蛋白17.3g 炭化68.35g 塩分2.8g

夕食=SEMI-SOFT  (写真:S20)
   主食 全粥280g
   <メニュー>60g鯖味噌煮、トマトサラダ・オニオンドレッシング、1/2とろろ芋、だし割り醤油
   熱量457kcal 蛋白15.5g 炭化56.15g 塩分1.4g

入院十一日目(7月12日金曜日)
朝食=1400kcal SOFT(写真:S21)
   主食 全粥280g
   <メニュー>牛乳200ml味噌汁(ワカメ・大根)、ゆずみそ、赤魚ミリン漬焼き60、白菜と揚げ煮浸し
   熱量459kcal 蛋白23.4g 炭化62.48g 塩分2.9g

以上、11日間の入院生活を終えて一応無事退院出来た㔟古口が自宅よりお送りしました。

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次は前週のJ REPORTに続きます。

「緊急入院しました」

「J  REPORT 2024 7月第2週号」
「リタイアメント・ノート 15年1ヶ月目」
「VOL.1374 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「緊急入院しました」
以下は癌闘病記―第23回」に掲載しました。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「クワイエット・プレイス DAY 1」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年52作目)
ニューヨークのマンハッタン地域をエイリアンが襲う。偶然ホスピスから来ていた少女も巻き込まれてしまう。エイリアンたちは人が発する音を目指して襲ってくる。多数の人たちが襲われ死ぬが、一部が船で逃げ出す。エイリアンたちは泳げない。果たして彼女は助かるのか?次回に続く。
また、6月27日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「フェラーリ」「ルックアップ」「先生の白い嘘」「アイアム・ア・コメディアン」「SCRAPPER/スクラッパー」「愛のぬくもり」「ブリーでイング・ラブ はじまりの旅」「Shirly シャーリー」「リッチランド」「郷愁鉄路~台湾、こころ旅」が紹介されていました。
「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」「碁盤斬り」「関心領域」「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。
六月大歌舞伎、昼の部「上州土産百両首」「義経千本桜・時鳥花有里」「妹背山婦女庭訓・三笠山御殿」を観劇。(写真:K六月)
七月大歌舞伎、昼の部「星合世十三團・成田千本桜」市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候を観劇予定。(写真:七月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に、6月には福岡と佐賀に行きました。
更に6月には山形へ蕎麦の旅へ、行きましたが、直後入院となり、釧路行きは断念しました。
また8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「辻斬り始末」(喜安 幸夫 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年84作目)「仙左とお勢裏裁き」シリーズ第2話

「豊臣仁義」(喜安 井原 忠政)双葉文庫 私的批評眼★★★★(今年85作目)「三河雑兵心得」シリーズ第14話