「パルムドール」

J  REPORT2018年 7月第4週&8月第1週」
「リタイアメント・ノート 10年2ヶ月目」
「VOL.1066号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com  

「パルムドール」
是枝監督作品「万引き家族」がフランスはカンヌ映画祭で獲得したものの実物が展示されていた。(写真:P3)P3
(写真:P1)P1
(写真:P2)P2
この映画、大ヒットして上映が続いているが、実物は何とも質素なものだった。映画は今の日本の縮図なのだろう。日本は1980年代のバルブ景気崩壊から、それまでの中流意識の家庭が失われ、今は下層階級が国民の中心になろうとしている。そんな日本で血の繋がりはないが、一緒に暮らす仮の家族の物語。なんとなく身近に感じられてしまう。

「アマゾンで訂正」
アマゾン本社と紹介した球形の建物は本社ではなく、新しいオフィースの一つで本社は隣の建物とのことでした。訂正致します。申し訳御座いませんでした。

「シアトルのセミと松茸」
「シアトルにはセミはいない」とT君から言われた。北海道とほぼ同じ緯度なので果たして北海道にはセミはいないのかと思って調べたら、北海道にもセミはいました。但し、本州などよりは非常に少ないようです。シアトルでは夏になってもセミの声を聞かないとのことでした。今、東京はセミの大合唱です。
また、松林が多いシアトルでは、秋になると皆秘密の松茸とり場所に向かうそうです。家族にも秘密にする場所では美味しい松茸が取れるそうです。

「都バス」
東京オリンピック目指して、環境整備の目的もあり導入された「水素ガス」で走るバス。究極のエコカーが都内を走っていることは既にお話しした。目標は100台のバスをオリンピックまでに走らせるということのようで、今日も都内を走っていた。(写真:都バス1)都バス1
(写真:都バス2)都バス2

「タコマ・ドーム」
前回お話ししたタコマ・ドームは木造建築のドームでした。忘れていたので付け加えます。
W46

「国立西洋美術館・常設展Ⅵ」
「花の中の子ども」(ジャック・オシュデ)(写真:B10)B10
マネ作、1876年
印象派の画家たちの尊敬を集めつつ、グループ展には参加しなかったマネであるが、1870年代には彼らの画法を取り入れた。光溢れる戸外の人物像を明るい色彩とスケッチ風の筆致で描いた本作品にも、その試みを見て取ることが出来る。モデルのジャックは実業家オシュデ家の当時7歳ごろの長男である。
私の感想は、実に明るい庭の風景が素晴らしい。

「ポントワーズの橋と堰」(写真:B11)B11
セザンヌ作、1881年。
本作はオワーズ川のほとりからポントワーズ中心街の方向の景色が描かれる。川の段差が堰を形成し、その奥に直線的な鉄道橋と、アーチ状の橋桁を持つオワーズ橋というふたつの橋が重なって見える位置である。鉄道橋も堰も共にポントワーズの街の成長と近代化を象徴する存在である。風景画に橋や鉄道など近代の産物を組み込むことは、印象派の画家たちが多く行なっており、この時期のセザンヌもこうした傾向を共有していたことがわかる。
参考資料「MASTERPIERCES The National Museum of Western Art,Tokyo」編集:国立西洋美術館
絵の注釈は全て同上の本から抜粋しています。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「未来のミライ」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★★(今年130作品目)映画未来のミライ
幼児が新しく生まれた妹を嫉妬する内に未来から成長した妹がやってきて、タイムトラベルしてファミリーヒストリーを探るというもの。

「グッバイ・ゴダール」(シャンテシネ銀座にて)私的批評眼★★★(今年131作品目)映画グッバイゴダール
1968年、映画界の巨匠監督ゴダールと結婚した若い女優の物語。如何にして彼に惹かれ、如何にして別れたのか?

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年132作品目)映画ブエナビスタ
キューバの伝説的なバンドのその後を追う。ラテンのミュージックが素晴らしい。

7月27日付け日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「菊とギロチン」が4つ星、「ジェラシック・ワールド 炎の王国」が4つ星、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」が3つ星、「セラヴィ!」が3つ星、「エヴァ」が3つ星、「名前」が2つ星、「モダン・ラブ」が2つ星でした。

「私の2018年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「はじめてのおもてなし」「スリー・ビルボード」「リメンバー・ミー」「レディー プレイヤーワン」「万引き家族」「空飛ぶタイヤ」

★★★★=「嘘八百」「バークバル」「ネイビーシールズ」「ジオストーム」「デトロイト」「ロングロング・バケーション」「ルイの9番目の人生」「ジュピターズ・ムーン」「ローズの秘密の頁」「犬猿」「ぼくの名前はズッキーニ」「リバーズ・エッジ」「ミッドナイト・バス」「シェイプ・オブ・ウォー」「坂道の上のアポロン」「しあわせの絵の具」「トゥーム・レイダー ファースト・ミッション」「B・P・M」「ペンダゴン・ペーパーズ」「ウィンストン・チャーチル」「とレイン・ミッション」「ジョマンジー」「ダンガル きっと、つよくなる」「ラブレス」「ワンダーストラック」
「ザ・スクエア」「弧狼の血」「モリーズ・ゲーム」「モリのいる場所」「犬ケ島」「ゲティ家の身代金」「ファントム・スレッド」「ワンダー」「天命の城」「女と男の観覧車」「告白小説、その結末」「ブリグズビー・ベア」「バトル・オブ・ザ・セクシィズ」「未来のミライ」

「2018 観劇シリーズ」
3月大歌舞伎=昼の部「国せん爺合戦」、「男女道成寺」、「芝浜革財布」
7月大歌舞伎=昼の部「三国無双瓢箪久 出世太閤記」=猿に例えられた秀吉(海老蔵)が本能寺の変を知った後の、中国大返しで明智光秀を破り、信長の49日法要でその地位を確立するまでの50日間を描く。満席でした。やはり秀吉役の海老蔵と息子の堀越かん玄君演ずる三法師が注目でした。なぜ西遊記に話しが飛ぶのかが分からないが。(写真:K1)K1
海老蔵(写真:K2)K2
中村獅童(写真:K3)K3
海老蔵親子(写真:K4)K4
9月大歌舞伎観劇の予定。

国内旅行は、1月の東北。6月は北海道の予定。
海外旅行は、1月の台湾。2月の香港。5月のモンゴル(71)。7月のシアトル。
その後8月のフィリピン(72)、9月はハワイ、12月は香港の予定。

「2018 読書記録」 昨年は256冊の本を読みました。
「燃える部屋 上」(マイクル・コネリー 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★★(今126冊目)本燃える部屋上

「燃える部屋 下」(マイクル・コネリー 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★★(今127冊目)本燃える部屋下
好きな作家の作品で、「ハリー・ボッシュ」シリーズだ。兎に角面白い。本場アメリカでもベストセラーになった。

「痩せ神さま」(風野 真知雄 著)徳間文庫 私的批評眼★★★★(今128冊目)「大江戸落語百景百景 風野亭・読む落語」シリーズ第2弾本痩せ神
一読する必要あり。面白い、正に落語だ。

「激突」(坂岡 真 著)双葉文庫 私的批評眼★★★★(今129冊目)「帳尻屋仕置」シリーズ第7弾完結編本激突

「娘始末」(上田 秀人 著)中公文庫 私的批評眼★★★★(今130冊目)「けっ所物奉行裏帳合」シリーズ第5弾本娘始末

「奉行始末」(上田 秀人 著)中公文庫 私的批評眼★★★★(今131冊目)「けっ所物奉行裏帳合」シリーズ第6弾完結編本奉行始末

「椿落つ」(佐伯 泰英 著)文春文庫 私的批評眼★★★★(今132冊目)「新・酔いどれ小藤次」シリーズ第11弾本椿おつ

「秘剣横雲」(坂岡 真 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今133冊目)「ひなげし雨竜剣」シリーズ第2弾本秘剣

「維新始末」(上田 秀人 著)中公文庫 私的批評眼★★★(今134冊目)「けっ所物奉行裏帳合」シリーズ完結編本維新

「仙台会」

「暑気払い Ⅰ」
「仙台会」
この会、何と62回目になる。調べてみると1999年3月に始まって、これまでに19年で62回目の開催とロングランの会なのだ。私が初の赴任地になった仙台で同じ職場で机を並べた方々の集まりを東京で始めてから、もう19年、全員リタイアしている。実は今回は50回目という記念の会というつもりで集まったのだが、調べてみると抜けている会合が次々と見つかり、結果62回目の会となったという訳。それで懐かしい仙台名物の「牛タン焼き」を食べることとした。私も牛タン焼きというのを初めて仙台で食べた時はびっくりその美味しさに驚いたものだ。当時は牛タンなどはタンシチューで食べられていただけで、焼いて食べるなど全く知らなかった。仙台で牛タンと言えば「太助」と決まっていたが、今は「利久」にその座を奪われている。その支店が有楽町の「東急プラザ」にあるので伺った。最初に頼んだ牛タンは普通のものだった。(写真:S1)S1
次に握りを頼んだ。これは変り種でした。(写真:S2)S2
皆さん元気でした。次回は63回目となります。(写真:S3)S3
それにしても本当に今年の夏は暑い。暑気などとても払えない暑さだ。

「4S会」

「暑気払い Ⅱ」
「4S会」
シアトルの旅の後、久し振りに東京で「4S会」を開催することにした。スーさんは大手ゼネコン、スーさん弟さんは銀行マン、サーさんは製鉄メーカー、そして私は総合商社とそれぞれの出身は違えども、今は旅仲間で飲み仲間だ。前回の北海道旅行には参加出来なかった私だが、今回は沢山の野菜を頂いた。勿論サーさんやスーさんたちが畑で育てたもの。新鮮な野菜だ。その日も大いに食に話しにとにぎやかに過ごしました。(写真:4S会)4S会

「日本とアメリカの違い」
まず、気温の違いがある。日本は摂氏、アメリカは華氏で表わされるからだ。これが中々馴染めない。華氏100度が摂氏37度、即ち華氏は人間の体温を元にしている。一方摂氏は水の沸点と氷点を基準にしている。この差がよく理解出来ない。ただ、摂氏37度=華氏100度、摂氏28度=華氏82度なので、大体摂氏1度は華氏2度に相当するのかもしれない。まあ感覚的にはこれでいいだろう。
次が道路などの距離や速度だ。アメリカはマイル、日本はキロメーター。1マイル=1.6kmだから、まあ分からないことはない。アメリカのフリーウェイは大体制限速度が時速60マイルから70マイルだ。60マイルは約100kmだから、このまま60マイルで進むと1時間後には60マイル進んでいることになる。従ってアメリカの道路で「どこどこまであと何マイル」と出ていたら、その数字の分で到着するということになる。kmより分かり易いかもしれない。
今度は高さ、これはフィートで示される。飛行機だと33000フィートの高度で飛んでいるとすると、私の場合の換算方法は、まずフィートをヤードに直す。33000フィート=11000ヤード、即ち1ヤードは3フィートだからだ。それからヤードをメートルに直す。100ヤードは約91メートルだから、11000ヤードは1万メートルという具合になる。ちょっと面倒だが、こうしないと理解出来ない。
重さはポンドだが、これは未だに換算が難し過ぎて、直ぐには理解できていない。1ポンドは約450gだとは分かっているのだが、これをkgに換算するのが難しいのが私でした。

「再びブルーリリーにて」

「手前勝手世界食物語、第493号」
「再びブルーリリーにて」
秋の会合の予約の確認に訪れたのが、銀座4丁目にある中華料理店「ブルーリリー」だ。この店も度々形態を変え、名前も変えている。一番最初に訪れた時はちょっと高級な雰囲気の中華料理だったが、なにせ店が広いので、現在は中華風ビアホールと名乗っている。酒はいつもの紹興酒甕だし。
まずは「白菜の辛子漬け」(写真:食1)食1
これが意外と美味しいのだ。
次が「白身魚、鯛のカルパッチョ」(写真:食2)食2
味付けはパクチーのソースだった。
ダイエット用に「大根餅」(写真:食3)食3
「豆苗の炒め」(写真:食4)食4
「豚足」(写真:食5)食5
ちょっと期待外れだ。豚足を炒めたもので食べにくかった。今日も東京は暑い。信じられない暑さだ。シアトルの涼しさが懐かしい。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「シアトルの旅、オリンピック・ナショナル・パーク」

J  REPORT2018年 7月第4週」
「リタイアメント・ノート 10年1ヶ月目」
「VOL.1065号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com  

「シアトルの旅続き、旅暦79号」
第4日目
「オリンピック・ナショナル・パーク」
先週の中で正月のおせち料理をT君の奥様が造られると申し上げたが、実はご亭主のT君が下拵えを全て行うとのこと。鯛の塩焼きでは尻尾を跳ね上げるまで行うという。下拵えは諸々の材料を切ることは勿論だそうだ。
それから彼が指導しているスキークラスでも最近スノ―ボードをやる若者が減っているという。理由はオジサンたちが始めたので恰好が悪いからやめるというものだそうだ。変化が激しい世の中だ。
また、アメリカの大学生は授業料をローンで借りていて、卒業後その返済に追われていて大変だということ。これまた事実だそうだ。
そうそう、フォード自動車がコンパクトカーの生産を止め、トラック一本で行くそうだとも言っていた。

朝7時に出発して本日は「オリンピック・ナショナル・パーク」に行く。シアトルの港からフェリーに乗るのだが、到着したフェリーからは多くの通勤客が吐き出されてきた。物凄い数だ。徒歩、自転車、バイク、そして車が次々と出て来た。(写真:V1)V1
港を離れると、南に「Mt.レイニア」が観える。これはワシントン州の象徴的な山で、自動車のナンバープレートにもこの山の絵が描かれている。州内どこからでも見えるのではなかろうか。(写真:V2)V2
日本人はこの山を「タコマ富士」と呼ぶそうだ。フェリーは西へと向かい、対岸へと渡る。約30分の船の旅だ。そこから海岸沿いに北へ向かい、更に西へ、ポート・エンジエルスから南に内陸部へ進み「ハリケーン・リッジ」のビジターセンターに到着。ここは標高1590mだ。(写真:V3)V3
この辺りには「エルフ」「クーガー」などの動物もいるという。(写真:V4)V4
(写真:V6)V6
樹齢650年を超える木の輪切りがあった。直径3m以上か。(写真:V5)V5
(写真:V26)V26
普通の人たちはここからトレッキングで山に向かうが我々は山を観るだけ。この周囲の山を「オリンピック・マウンテンズ」という。2000mから2500m級の山々が連なっている。その景色をご紹介しよう。北から南へ動かす。(写真:V7)V7
(写真:V8)V8
(写真:V9)V9
(写真:V10)V10
最も高い山は「オリンパス山」、標高7980フィート、即ち2421m。(写真:V11)V11
ここからもマウント・レイニアが観える。(写真:V12)V12
昼食は下界のポート・エンジェルスで食べる。地元の「レストラン・コテージ」で「カリフォルニア・チキン・サンドウィッチ」を食べた。ボリュームがあって食べえ応え十分だった。(写真:V13)V13
シアトルという街は元々木材産業からスタートした街だという。今もその恩恵に預かっているので、大型トラックが木材を満載にして走っている。(写真:V14)V14
その後、ゴールド・ラッシュがあり、その拠点としても繁栄したという。今はIT産業の中心部になっているのはご存知の通りだ。
更に海岸線を西へと向かう。大きく山の裾を迂回して南下し、そこから東へと山に入り込む。丁度オリンピック・マウンテンズの裏側に来たことになる。そこが「ホー・レイン・フォレスト」だ。冬期間の雨と雪で増水した川の影響で周囲の崖が崩され、樹木が流され、川に流木が沢山あった。(写真:V15)V15
高い杉の木の間を行く。(写真:V16)V16
木々にはコケが生え、不思議な草木が垂れ下がっている。(写真:V17)V17
湿度も高くシダ類が生えている。(写真:V18)V18
この辺りの降水量は年間で4140mmにも達するというから凄い。屋久島に近いかも?屋久島の最高降水量地点では年間8300mmも降り、一番少ないところでも2900mm降るというからいい勝負かな?
木の周囲の長さが8m近くあるような巨木が根ごと倒れていて、その倒れた幹から更に新しい木が成長し始めていた。生命力の強さに驚かされる。(写真:V19)V19
夕方になり、シアトルに戻ることにする。既に4時半を過ぎている。カジノがあった。(写真:V20)V20
インディアンの保護地区なので、インディアンの経営するカジノと花火屋があった。インディアンにのみ許されているのだという。午後8時20分のフェリーに乗る。シアトルの街が夕日に照らされている。(写真:V21)V21
(写真:V24)V24
また、「マウント・レイニア」が観える。大きな山だ。(写真:V22)V22
(写真:V23)V23
夕陽がオリンピック・マウンテンズの向こうに沈む。(写真:V25)V25
結局、朝7時に出発して戻ったのは、午後9時半だった。約450マイルをT君が一人で運転し、奥様がナビゲーターをされて頂き、大変ありがとうございました。お疲れ様でした。感謝、感謝。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「結婚演出家」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年129作品目)映画結婚演出家
イタリアはシチリアに立ち寄った映画監督が結婚式の演出を行うのだが、奇想天外なお話しでした。

7月20日付け日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「未来のミライ」が4つ星、「フエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」が4つ星、「BLEACH」が2つ星、「悲しみに、こんにちは」が4つ星、「クレアのカメラ」が3つ星、「クレイジー・フォー・マウンテン」が3つ星、「人間機械」が3つ星でした。

「私の2018年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「はじめてのおもてなし」「スリー・ビルボード」「リメンバー・ミー」「レディー プレイヤーワン」「万引き家族」「空飛ぶタイヤ」

★★★★=「嘘八百」「バークバル」「ネイビーシールズ」「ジオストーム」「デトロイト」「ロングロング・バケーション」「ルイの9番目の人生」「ジュピターズ・ムーン」「ローズの秘密の頁」「犬猿」「ぼくの名前はズッキーニ」「リバーズ・エッジ」「ミッドナイト・バス」「シェイプ・オブ・ウォー」「坂道の上のアポロン」「しあわせの絵の具」「トゥーム・レイダー ファースト・ミッション」「B・P・M」「ペンダゴン・ペーパーズ」「ウィンストン・チャーチル」「とレイン・ミッション」「ジョマンジー」「ダンガル きっと、つよくなる」「ラブレス」「ワンダーストラック」
「ザ・スクエア」「弧狼の血」「モリーズ・ゲーム」「モリのいる場所」「犬ケ島」「ゲティ家の身代金」「ファントム・スレッド」「ワンダー」「天命の城」「女と男の観覧車」「告白小説、その結末」「ブリグズビー・ベア」「バトル・オブ・ザ・セクシィズ」

「2018 観劇シリーズ」
3月大歌舞伎=昼の部「国せん爺合戦」、「男女道成寺」、「芝浜革財布」
7月大歌舞伎観劇予定

国内旅行は、1月の東北。6月は北海道の予定。
海外旅行は、1月の台湾。2月の香港。5月のモンゴル(71)。7月のシアトル。8月のフィリピン(72)、そして9月はハワイの予定。

「2018 読書記録」 昨年は256冊の本を読みました。
「悪党狩り」(牧 秀彦 著)徳間時代文庫 私的批評眼★★★(今127冊目)「松平蒼次郎始末帳」シリーズ第2弾本悪党狩り

「猫見酒」(風野 真知雄 著)徳間時代文庫 私的批評眼★★★★(今128冊目)「大江戸落語百景」本猫見酒

「騒動」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★(今129冊目)「百万石の留守居役」シリーズ第11弾本騒動

「片えくぼ」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今130冊目)「新・知らぬが半兵衛手控帖」シリーズ第5弾本片えくぼ

「異郷のぞみし」(佐伯 泰英 著)双葉文庫 私的批評眼★★★★(今131冊目)「空也十番勝負 青春編」シリーズ第4弾本異郷のぞみし

「迷い熊帰る」(芝村 涼也 著)双葉文庫 私的批評眼★★★★(今132冊目)「長屋道場騒動記」シリーズ第1弾本迷い熊

「明日の膳」(小杉 健治 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★★(今133冊目)「浅草料理捕物帖」シリーズ第5弾完結編本明日の膳

「ミュジアム・オブ・フライトとボール・パーク」

第5日目
「ミュージアム・オブ・フライトとボール・パーク」
週末の土曜日だ。今日は午前中に一人でブランチに出掛けた。モーテルの隣のレストラン「IHOP」アイホップという店だが、混み合っていた。特に家族連れが多い。頼んだのはコーヒーと「ビッグ・ステーキ・オムレツ」、@12.5ドル、1150kcalの特大サイズだった。(写真:W1)W1
玉子が3個分位あるのか、ボリュームたっぷりで中にはベイクドポテトが沢山入っていた。これだけ食べれば今日一日は何も食べなくても十分だ。
昼からT君と一緒にボーイングの博物館に行く。ここはある意味、飛行機の歴史を観ることが出来、決してボーイング社だけの物ばかりではなく、他のメーカーの飛行機も展示されていた。飛行機のスミソニアンだと思えばいいだろう。彼がOBなので割安で入場出来た。飛行機好きにはたまらない場所だ。フリーウェイから駐機場が観える。(写真:W2)W2
入口には各国の旗がはためいていた。(写真:W3)W3
勿論日本の旗もあった。まず世界で初めて飛行を成功させたライト兄弟が飛んだ飛行機と全く同じタイプのものが展示されていた。何と機体は木と布で出来ていた。こんなもので飛んだとは。(写真:W4)W4
室内には沢山の飛行機が飾られていた。(写真:W5)W5
中央の大きな真っ黒の機体が「B1ステルス戦闘爆撃機」だ。
今は生産されていないし、完成に至っていないが、極秘研究したステルス性無人偵察機があった。(写真:W6)W6
(写真:W18)W18
まず第一にステルス性を重視して設計された後に、飛行可能にするようにとのことで、技術者たち(含むT君)は大変苦労したらしい。前方上部から空気を取り入れ、内部エンジンを噴射させ、下の部分から排気させる特殊な構造らしい。全てが外からは全く見えない。
次の部屋は「アポロ計画」の部屋だ。ケネディ大統領が1970年までに月に人類を送り出すという計画を示し、それに合わせてNASAが成し遂げた偉業だ。アポロ宇宙船だ。(写真:W7)W7
司令船だ。月の周回軌道を廻り続け、月面着陸した後の宇宙飛行士たちを回収した船だ。(写真:W8)W8
月面探査機のタイヤはワイヤーだった。(写真:W9)W9
月面での活動の模型だ。(写真:W12)W12
「月の石」の実物だ。(写真:W10)W10
月着陸時の宇宙服だ。(写真:W11)W11
ヘリコプターを含む軍用機が展示してある。ヘリは「シコルスキーHH52A」で1963年製だ。(写真:W13)W13
「LAST GUNFIGHTER」XF8U―1 クルセーダー。(写真:W14)W14
南太平洋で世界一周飛行中に消息を絶ったアメリカの有名な女性パイロット「アメリア・イアーハート」さんが乗った機と同型機。1937年製。(写真:W15)W15
「フェアチャイルド F-24W」1941年製。(写真:W16)W16
US POST向けに開発された航空郵便用の機種。(写真:W17)W17
戦争中のもので「オライリーの娘号」。サメの顔をしている。(写真:W19)W19
日本軍機を撃墜すると旗をパイロットは機体に張り付けていた。6機撃墜したみたいだ。(写真:W20)W20
羽根を折り畳んだ艦載機。(写真:W21)W21
艦載機の発進場面。(写真:W29)W29
日本の戦闘機群、模型で展示されていた。随分多くの機種があったものだ。(写真:W22)W22

実はボーイングという会社は、ビル・ボーイングという人が、ここシアトルで飛行機の製造を始めたという。最初は勿論機体は全て木材を加工して製造した。それも水上飛行機から始まった。その後、やはり飛行機の発展の歴史には戦争が大きく影響してくる。ボーイングは太平洋戦争中にB29という爆撃機を大量に製造し勝利に貢献した。B29の原型はB17から引き継がれている。現在では未だにB52が活躍している。そしてステルス戦闘爆撃機B1が圧倒的な戦力を保持している。
T君の話しでは、ドイツ系移民の2世がボーイング氏で、父親がシカゴで木材業で財をなし、それを引き継いでシアトルでも木材から始めたが、飛行機に興味を持ち、製造に進んだらしい。
平和な時代に戻そう。宇宙開発に一時期大きく貢献した「スペースシャトル」の模型だ。実に大きい。(写真:W23)W23
T君はエンジニアとして、スペースシャトルを乗せたボーイング747型機からどうやって空中で落とすか?の技術開発をしたという。初飛行の着陸時にスペースシャトルが後輪をタッチダウンさせた後にジャンプして再び浮き上がり、前輪から着陸した時は滑走路の脇にいて恐怖を感じたと言っていた。それからタッチダウンの際には皆滑走路には近付かないようになったという。
英仏が開発し運行していた超音速旅客機「コンコルド」の実物だ。(写真:W24)W24
機内の内部も観られる。(写真:W33)W33
(写真:W34)W34
(写真:W35)W35
大統領専用機エアーフォースワン。アイゼンハワー大統領やケネディ大統領も実際に乗った機体だ。(写真:W25)W25
(写真:W30)W30
(写真:W31)W31
(写真:W32)W32
ボーイング747ジャンボジェットの試作機だ。テスト飛行を何度も行った機体だ。(写真:W26)W26
同じくボーイング787の試作機だ。(写真:W27)W27
近くで見ると実に巨大だ。エンジンも巨大だ。(写真:W28)W28
実はこのエンジンはロールスロイス製だし、GE製も多い。今はボーイングはエンジンは製造していない。多分これは独占禁止法上で製造を禁止させられたのではなかろうか?と想像する。ボーイングも今は日本を含めて各国から部品部材を購入している。家族連れも含めて航空機マニアの方が沢山訪れていたミュージアムでした。面白かった。

「ボール・パーク」
シアトル・マリナーズのマイナーチーム「タコマ・レイニアーズ」の本拠地「タコマ・チェニー・スタジアム」を訪れた。「パシフィック・コースト・リーグ」の北地区に所属するレイニアーズと首位争いしている同地区の「フレスノ・グリズリーズ」が相手だ。グラウンド整備も終わろうとしている。(写真:W36)W36
それにしても続々と観客が詰めかけて来ている。後ろの席の客がチケットはソールドアウトしたと言っていたが、嘘だろうと思っていた。始球式が何度かあった後、審判団と監督がメンバー表の交換をした。(写真:W38)W38
電光掲示板にはウエルカムのサインが。(写真:W39)W39
やがてホームチームのレイニアーズが守備位置に着いたところで静々と国旗が入って来て、全員起立して米国国歌斉唱だ。(写真:W40)W40
スタジアムは熱狂してきた。あれよ、あれよという間に席は埋まって来た。(写真:W41)W41
ほぼ満席だ。(写真:W42)W42
試合開始直後の初回表、W43
グリズリーズは2アウトからヒットでランナーを出し、三番打者がライトポール際にホームラン。2:0となる。2回裏、ホームのレイニアーズはホームランで追い上げ1点差となる。W44
W45
そして4回裏、2アウト満塁のチャンスに主軸の4番バッターの当りは強烈だったが、セカンドライナーとなり無得点。ここで試合会場を後にした。面白かったのは時間制限が設けられていて、ピッチャーの投球をキャッチャーが受けた場合は次の投球までは15秒、ヒットでランナーが出た場合は次の投球までが30秒、チェンジして攻守が変わる場合は2分30秒以内に投球に入る必要がある時間制限があったことだ。これはメジャーも日本もやっていないだろう。それとホームの攻撃中に「幸せなら手をたたこう」のメロディーが流れて来て、皆で手拍子を取っていたことだ。後で調べたら、この原曲はアメリカ民謡でした。だから知っているんだね。お祭り騒ぎが好きなアメリカ人らしい応援風景に皆が盛り上がっていたのが印象的でした。たこまたこまタコマ・ドームだ。バスケットボールのドームだ。W46

「ホェール・ウォッチング」

第6日目
日曜日だ。今日は休日にしてもらい、一日ホテルでゆっくりすることにした。食事に出掛けて今日は「ほうれん草とマッシュルームのオムレツ」を頼む。890kcal、@12ドル。(写真:X1)X1
コーヒーと共に腹に入れる。それにしてもこの店は「パンケーキ」が有名らしく、殆どのメニューがパンケーキ付きのメニューなのだ。太りそうだ。満腹になったので、少々歩いて周囲を確認する。隣のホテル「ホリデイイン」までは50mほど。その前にショッピングセンターがあり、スーパーマーケットもあったので、買い物は問題ないことを確認した。
本当は昨年10月にシアトル行きを決めた時には、シアトルだけでなく、ポートランド或はバンクーバーにも行く予定をしていたが、諸般の事情によりシアトルのみになってしまった。

第7日目
「ホェール・ウォッチング」
シアトルを7時に出発して、北へと向かう。丁度、シアトルとバンクーバーの中間位か、「ナアコーツ」という街で船に乗る。道路が空いていて、ちょっと早く着き過ぎた。海岸に夫の無事な帰港を待つ妻と息子の像があった。(写真:X2)X2
10時半出航で、「ミスティック・シー号」はゆっくりと動き出した。(写真:X3)X3
船長は予約の受付までしていた。(写真:X4)X4
近くの島には「アザラシ」がいた。(写真:X5)X5
(写真:X6)X6
東の方に雪を被った山が観える。(写真:X23)X23
走ること約2時間半、漸く遠くに微かにフィンが観えた。あれが鯨か。(写真:X7)X7
(写真:X8)X8
ジャンプした水飛沫か。(写真:X9)X9
近くに来た鯨。(写真:X10)X10
またまたジャンプ。(写真:X11)X11
遠くになった。(写真:X12)X11
(写真:X13)X13
(写真:X14)X14
(写真:X15)X15
(写真:X16)X16
(写真:X17)X17
(写真:X18)X18
(写真:X19)X19
潮が吹き上がる。(写真:X20)X20
バシャーンとしぶきが。(写真:X21)X21
約1時間余、鯨の写真を撮ろうと必死に頑張った。最初は鯨がいなかったらどうしようと思っていたが、意外に近くで沢山見ることが出来てよかった。これらのクジラはkiller whaleと言われる獰猛な種類らしい。
ここからはT君が撮った写真をご紹介しよう。I phone10の写真だが、よく撮れている。(写真:X51)X51
(写真:X52)X52
(写真:X53)X53
(写真:X54)X54
(写真:X55)X55
船を降りてから、街のレストランで食事をした。「A’TOWN Bistro」という店で「クラムチャウダー」を頼んだが、貝が山盛りで実に美味しかった。当りでした。(写真:X22)
T君曰く、ちょっとした町にはスターバックスとマクドナルドは必ずあるから、それで町の規模が分かるといっていたが、確かのこの小さな町にも二つの店があった。
あさ、これで明日の朝、帰国の途に着く。
I 5(アイ・ファイブ=Interstate 5の略)を走る。アメリカ独特の風景だ。シアトルやベルビューへと働きに向かい沢山の車が北から南からとやってくる。朝5時だというのに物凄い車の量だ。このフリーウェイは北はバンクーバーから南はサンディエゴまで通じているという。南北に太平洋側を走っている長い道路だ。
帰国して成田空港で日本の暑さに驚かされた。なんだ、この暑さは。
以上、勢古口がシアトルから帰国後の東京からお送りしました。

「シアトルの旅」

J  REPORT2018年 7月第3週」
「リタイアメント・ノート 10年1ヶ月目」
「VOL.1064号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com  

「シアトルの旅、旅暦79号」
3年前の8月に来て以来のシアトルだ。チケットの都合上、サンフランシスコ経由となった。成田のラウンジで熊本の白ワインとお摘みを食べる。(写真:S1)S!
全日空便の座席で位置一休み。(写真:S2)S2
食事の時間だ。焼酎「村尾」を貰う。「アミューズ」(写真:S3)S3
ローストダックのピンチョス、スモークサーモンの葡萄仕立て、ドライ無花果とクリームチーズ、チーズペッパー。
「先付け」(写真:S4)S4
焼き茄子と海の幸の浸し酢掛け。
「前菜」鰻煮凍り、スモークサーモンチーズ、鴨八幡巻き、胡麻豆腐、もろこし真丈。
「お椀」(写真:S5)S5
牡丹鱧。
「お造り」(写真:S6)S6
鮪の炙り、縞鯵の炙り。
「炊き合わせ」(写真:S7)S7
煮穴子と野菜煮。
「小鉢」
帆立貝とずわい蟹の土佐酢ジョレ掛り。
「主菜」
キングサーモン藻塩黒胡椒焼き。
朝食は食べる気がせず、「ヨーグルトとコーヒー」だけにした。(写真:S8)S8
サンフランシスコのラウンジで暫し休憩。(写真:S9)S9
意外にラウンジは空いていた。気温は約20度、快晴だった。そこからシアトルまで約1時間半。シアトルでは中学の同級生のT君が待ってくれていた。一週間お世話になる。3年前に訪れた時は3日間お世話してもらったが、今回は長丁場の8日間お世話になる。色々と計画を立ててくれているようだ。まず車で日本人が造ったというゴルフ場へ行く。パブリックだというが、費用は大体180ドルと高い。丘の上にあったが、この丘はシアトルのゴミで造ったもので、そこをゴルフコースにしているという。景色が良く、シアトルのダウンタウンが遠くに見える。(写真:S10)ss
手前のほうに「ベルビュー」という街も見える。(写真:S11)S11
高級住宅街でお金持ちが沢山住んでいるという。
今、シアトルは人口が急激に増えていて、住宅建設ラッシュだという。古くからの企業であるボーイングやちょっと古いマイクロソフトらに続いて、アマゾン、コスコ、スターバックスコーヒー、エクスペディア等の新興勢力がどんどん出て来ていて、関連する労働者人口の増加になっているのだそうだ。
さて日本語の新聞にも載っていたというシーフードの店に行く。「クラブ・ポット」だ。(写真:S12)S!2
小さな池の周囲にショッピングセンターが建ち並ぶその一角にあった。入り口だ。(写真:S13)S13
オーダーしたのは一人前48ドルの色々な盛り合わせだ。(写真:S14)S14
色々なクラムやオイスター、シュリンプ、スノークラブ、サーモン、シェル等々盛り沢山の魚介類が出て来るらしい。エプロンをして私も準備万端だ。但しナプキンが風をはらんで膨らんでいるのであって、私のお腹のサイズではありません。(写真:S15)S15
まず白い紙をテーブルに敷き、その上にどかっと焼き上げた魚介をぶちまける。そして手掴みで食べるという豪快なもの。(写真:S16)S16
二人ではとてもではないが食べきれない。食べた後の残骸だ。(写真:S17)S17
殻を入れたバケツ。(写真:S18)S18
もうお腹が一杯になった。勘定は約一人60ドル見当でした。勿論チップを含めてだ。
ホテルに行く途中、フリーウェイから南にある「マウント・レイニア」の頂上部分が微かに観えた。万年雪に覆われている。(写真:S19)S19