J REPORT2018年 7月第4週」
「リタイアメント・ノート 10年1ヶ月目」
「VOL.1065号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
sekoguti@aa.e-mansion.com
「シアトルの旅続き、旅暦79号」
第4日目
「オリンピック・ナショナル・パーク」
先週の中で正月のおせち料理をT君の奥様が造られると申し上げたが、実はご亭主のT君が下拵えを全て行うとのこと。鯛の塩焼きでは尻尾を跳ね上げるまで行うという。下拵えは諸々の材料を切ることは勿論だそうだ。
それから彼が指導しているスキークラスでも最近スノ―ボードをやる若者が減っているという。理由はオジサンたちが始めたので恰好が悪いからやめるというものだそうだ。変化が激しい世の中だ。
また、アメリカの大学生は授業料をローンで借りていて、卒業後その返済に追われていて大変だということ。これまた事実だそうだ。
そうそう、フォード自動車がコンパクトカーの生産を止め、トラック一本で行くそうだとも言っていた。
朝7時に出発して本日は「オリンピック・ナショナル・パーク」に行く。シアトルの港からフェリーに乗るのだが、到着したフェリーからは多くの通勤客が吐き出されてきた。物凄い数だ。徒歩、自転車、バイク、そして車が次々と出て来た。(写真:V1)
港を離れると、南に「Mt.レイニア」が観える。これはワシントン州の象徴的な山で、自動車のナンバープレートにもこの山の絵が描かれている。州内どこからでも見えるのではなかろうか。(写真:V2)
日本人はこの山を「タコマ富士」と呼ぶそうだ。フェリーは西へと向かい、対岸へと渡る。約30分の船の旅だ。そこから海岸沿いに北へ向かい、更に西へ、ポート・エンジエルスから南に内陸部へ進み「ハリケーン・リッジ」のビジターセンターに到着。ここは標高1590mだ。(写真:V3)
この辺りには「エルフ」「クーガー」などの動物もいるという。(写真:V4)
(写真:V6)
樹齢650年を超える木の輪切りがあった。直径3m以上か。(写真:V5)
(写真:V26)
普通の人たちはここからトレッキングで山に向かうが我々は山を観るだけ。この周囲の山を「オリンピック・マウンテンズ」という。2000mから2500m級の山々が連なっている。その景色をご紹介しよう。北から南へ動かす。(写真:V7)
(写真:V8)
(写真:V9)
(写真:V10)
最も高い山は「オリンパス山」、標高7980フィート、即ち2421m。(写真:V11)
ここからもマウント・レイニアが観える。(写真:V12)
昼食は下界のポート・エンジェルスで食べる。地元の「レストラン・コテージ」で「カリフォルニア・チキン・サンドウィッチ」を食べた。ボリュームがあって食べえ応え十分だった。(写真:V13)
シアトルという街は元々木材産業からスタートした街だという。今もその恩恵に預かっているので、大型トラックが木材を満載にして走っている。(写真:V14)
その後、ゴールド・ラッシュがあり、その拠点としても繁栄したという。今はIT産業の中心部になっているのはご存知の通りだ。
更に海岸線を西へと向かう。大きく山の裾を迂回して南下し、そこから東へと山に入り込む。丁度オリンピック・マウンテンズの裏側に来たことになる。そこが「ホー・レイン・フォレスト」だ。冬期間の雨と雪で増水した川の影響で周囲の崖が崩され、樹木が流され、川に流木が沢山あった。(写真:V15)
高い杉の木の間を行く。(写真:V16)
木々にはコケが生え、不思議な草木が垂れ下がっている。(写真:V17)
湿度も高くシダ類が生えている。(写真:V18)
この辺りの降水量は年間で4140mmにも達するというから凄い。屋久島に近いかも?屋久島の最高降水量地点では年間8300mmも降り、一番少ないところでも2900mm降るというからいい勝負かな?
木の周囲の長さが8m近くあるような巨木が根ごと倒れていて、その倒れた幹から更に新しい木が成長し始めていた。生命力の強さに驚かされる。(写真:V19)
夕方になり、シアトルに戻ることにする。既に4時半を過ぎている。カジノがあった。(写真:V20)
インディアンの保護地区なので、インディアンの経営するカジノと花火屋があった。インディアンにのみ許されているのだという。午後8時20分のフェリーに乗る。シアトルの街が夕日に照らされている。(写真:V21)
(写真:V24)
また、「マウント・レイニア」が観える。大きな山だ。(写真:V22)
(写真:V23)
夕陽がオリンピック・マウンテンズの向こうに沈む。(写真:V25)
結局、朝7時に出発して戻ったのは、午後9時半だった。約450マイルをT君が一人で運転し、奥様がナビゲーターをされて頂き、大変ありがとうございました。お疲れ様でした。感謝、感謝。