「人生は旅の如くー8月の台湾編」

「J  REPORT 2024 4月第5週号&5月第1号」
「リタイアメント・ノート 14年11ヶ月目」
「VOL.1365 SINCE AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.6-2009年編・第4話、8月の台湾にて」
初めての台湾だった。これが同じ中国系の人が住む国なのだろうかと思うほど、中国本土とは違っていた。何がって?全てだ。今回は北部台湾で台北中心の短い旅だった。その昔日本統治下だったこともあり、日本風の温泉あり、日本を彷彿とされられるところもあったが、やはり蒋介石の記念碑や遺品はきちんと管理されていた。一番観たかったのは北京の紫禁城から持ってこられていた宝物だ。蒋介石が日本軍との戦いの際に避難させた宝物類で中国国内を巡り巡って台湾にやって来ていた。有名な翡翠の彫刻類は本当に素晴らしかった。宝玉の数々に感動しきり。移動の際、重たい物は全て北京に残して来たから、北京のは余り価値のない物ばかりだったと記憶している。
その後世界各地で会う中国本土の旅行客のマナーの悪さと比較すると台湾の人たちのマナーは良かった。特に食べ物の食べ方には後々閉口することになる。兎に角ご存じの通り風習なのだろうが汚い食べ方には参った。
太平洋側に「九份」いう古い街がある。日本のアニメ「千と千尋の神隠し」の背景で使われた風景なので観光客も多いのだが、台風来襲で大雨だった。その後3回ほど台湾を訪れたが、この九份ではいつも雨だった。
二輪車の多さにも驚かされた。道路中を縦横無尽に走り回っていた。若くて活力を感じた台湾でした。

「世界の裏ニュース」
漸く米国議会でウクライナ支援が決まったようだが、何故ロシア寄りの考え方をする共和党議員がいるのかが不思議だ。トランプの影響なのだろうか?ところがある裏話しによると、まずアメリカ人にとってはヨーロッパのウクライナなどどうでもよいのだそうだ。必然性もないし利益もない戦いなのだという。但し兵器業者にとってはドル箱なのだろうが。元々ロシアとウクライナとの間には長年に亙る確執があり、1162年からの民族、言語、宗教、慣習の違いもあり、更にロシアの資源を巡る争奪戦にソ連崩壊後に欧米資本家が進出して強奪したという歴史があり、むしろそれをロシアに取り戻そうとしたプーチンの方が正しいというのだそうだ。従って、ロシアの資源等を巡る対立が根底にあり、それがウクライナのNATO加盟問題に発展した結果が今の戦争だという。そういった歴史を知らない我々には中々理解し難い問題のようだ。また戦況だが圧倒的にロシア優勢で進んでいて日本人は欧米メディアのプロパガンダに惑わされていると言ってよいようだ。そこにアメリカの大統領選挙が絡んできて、支援派のバイデンと反対派のトランプとの争いになっているらしい。いずれにしても日本人が余り深く関与すべき問題ではないのだろう。米大統領選挙もトランプ有利に進んでいるようで、どちらか一方に加担することが良いとは思えないのだが。果たして皆様はどう考えますか?

「今週の映画と本」

「ブルーロック/EPISODE凪」(UC豊洲にて)私的評価★★★(今年26作目)
発行部数3000万部の漫画の劇場版だそうだ。日本をサッカー・ワールドカップで優勝させるために集められた高校生から世界一のストライカーを選抜させるというお話しの天才少年・凪の部だという。

「異人たち」(TCシャンテにて)私的評価★★★(今年27作目)
山田太一氏の作品の英国版リメイクだ。ロンドンの高層アパートに住む二人の男性。共にゲイだ。アダムは12歳の時に両親を交通事故で失っている。そんな彼が昔の自宅を訪ねるとそこには両親がいた。3人のその後の回顧録が両親と彼の心の動きを明らかにしていく。一方、片方のゲイのハリーと肉体関係を持ったアダムの感情の変化も見逃せない。妄想の世界と現実の世界が交差する不思議な映画だった。

また、4月26日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「悪は存在しない」「エドガルド・モルターラ」「ラジオ下神白」「システム・クラッ「シャー」「マウリポリの20日間」「正義の行方」「ゴジラxキングコング新たなる帝国」「青春18x2君へと続く道」「ミセス・クルナス」「無名」「リバウンド」「推進ゼロメートルから」「革命する大地」「バジーノイズ」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。(写真:K四月)
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部を観劇予定。(写真:K五月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
7月に釧路に長期滞在を、8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「フルスロットル」(ジェフリー・ディーヴァ― 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年54作目)

「忘れえぬ」(小杉 健治 著)祥伝社文庫 私的批評眼★★★★(今年55作目)「風列廻り与力・青柳剣一郎」シリーズ第66話

「南町奉行と酒呑童子」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼★★★★(今年56作目)「耳袋秘帖・南町奉行」シリーズ第9話

「めおと旅籠繁盛記」(千野 隆司 著)小学館文庫 私的批評眼★★★★★(今年57作目)「同」シリーズ第1話

「意趣」(上田 秀人 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年58作目)「惣目付臨検仕る」シリーズ第6話

「緊急車両にも止まらない日本人」

「緊急車両にも止まらない日本人」
ドイツを旅した時だった。道路の右側歩道寄りに1m弱の自転車専用レーンがある。一般的にヨーロッパは平地やなだらかな丘陵地帯が多いせいか自転車の利用度が高い。ドイツも同様でそのレーンでは自転車は信号や横断歩道がない限り優先的に走れる。だから歩行者は立ち入り禁止なのだが、日本人はそんなことにお構いなくぼけーっと立っていることがある。これは非常に危険なことなのだが、日本人の理解度は低い。事故が起きても自転車側は罪に問われないという。
さて本題に戻そう。日本では交差点で緊急車両がサイレンを鳴らしながら走って来ても誰も除けないし、緊急車両より早く通過しようとする。そして緊急車両の方が一時停止している。これは変ではないか?緊急車両が当然優先だろう。何故なのか?日本人は保護され過ぎているからだし、自己責任に対する認識が薄いからだろう。緊急車両が来たらまず譲り車両を通過させるのが当たり前だろう。法的なことに余りにも甘いのが日本だ。だから緊急車両もそうだし、警察官の銃使用についても一般人の受け止め方の優先度が低過ぎると思っている。
それと海外で日本人は横断歩道を渡る時に車が来ると走ってしまう。車は必ず止まるから走るのが一番危ない。それなのに何故日本国内では緊急車両より自分を優先させるのか?私には理解不能だ。

「癌闘病記ー第13回」

「癌闘病記―第13回」
変化なし。抗がん剤治療を続けています。癌宣告を受けてほぼ一年。まあ元気になってきたので、当分死亡することはないだろうから、最初の一年は生き永がらえたと言えよう。さあ後何年生きられるか?

「神奈川会をまた開催」
二月に3度開かれているこの会は、毎度ご紹介している通り中学の同級生の集まりだ。横浜は野毛の「海とはたけ」という店で開いている。前々回は体調不良で全く食べられなかった私だが、今回は食欲もあり元気に過ごせた。まあ、75歳を超えた老人の集まりだが皆元気だ。私も継続して出席出来るように頑張る。(写真:A1)

「仙台会はI氏の三回忌」
多分もう80回以上は開催している会だ。30年以上も前から行っているのだから。主催者だった元の上司のI氏が亡くなったのが一昨年の4月で、今年は三回忌に当たる。部下だった仲間たちでI氏を偲んだ。(写真:A2)
今回は自らの病気の発表会になってしまった。皆何か所か悪いところを持っていて男性特有の前立腺癌は私以外全員が経験ないし闘病中だった。
以上、いよいよ大型連休に入る東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「人生は旅の如くー2009年編7月の韓国」

「J  REPORT 2024 4月第4週号」
「リタイアメント・ノート 14年10ヶ月目」
「VOL.1364 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.5-2009年編・第3話、7月の韓国にて」
韓国にはこれで3度目だった。1度目はソウル、2度目は釜山で共に仕事での訪韓だった。今回はプライベートな旅でソウル市内とその周辺を旅した。観光地の梨泰院や江南よりも王朝跡を復元した地域には興味があった。それと南大門などの庶民的な場所には韓国の匂いに溢れていた。1度目のソウルは5月の連休中だったので、丁度ソウルはその時期白い花(何の花かは知らない)が散っていて雪の如く地面を覆っていたのを覚えている。仕事で行っているので夜の接待での高級料理店とキーサンパーティも記憶にある。一番驚いたのは韓国では器を手に持って食事しないということだった。箸でのみ器から物を摂る。左手は使わない。それと隣の女性が箸で客に食べさせるのにも驚いた。客は手を全く使わなくてもよいのだ。それらは皆若い頃の出来事だったが、こんな風習は今もあるのだろうか?
博物館を訪れた時に白髭の老人が突然日本語で話しかけて来てこれまた驚いた。多分植民地時代に教育を受けた人だったのだろう。日本と韓国の複雑な関係を改めて知ることになった。
庶民の味方は市場だろう。色々なものが売っていると同時に屋台風の食べ物屋があり、いい匂いをさせていた。しかし一番困ったのはニンニクの匂いが抜けないことだった。空港に着いた時からニンニク臭かったが、数日すると自分もニンニクまみれになっているのか、人の匂いが気にならなくなる。ところが日本に帰国すると家族からは非難ごうごうだった。身体中からニンニクが溢れていたらしかった。食べ物はまあ美味しかったと言っておこう。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「プリシラ」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年24作目)
エルビス・プレスリーの妻となった女性がプリシラだった。15歳の彼女は西ドイツの駐留米軍の父と共に家族で赴任していた。そこで徴兵されていた エルビスと出会い、高校卒業後結婚するが女性憧れのエルビスのために彼絵を描く。切ない生き方だった。

「陰陽師0」(UC豊洲にて)私的評価★★★(今年25作目)
菅原道真が大宰府に追放され亡くなった頃の京都は魑魅魍魎が闊歩する場所だった。600万人 の民を天皇を頂点とする150名ほどの貴族が支配し、それは陰陽師の占いを基にした政治だった。そんな時、科学的論理により問題を解決しようとする一人の天才陰陽師が現れた。それが安倍晴明だった。陰陽師たちの出世争いを描く。

また、4月19日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「異人たち」「青春」「霧の淵」「辰巳」「名探偵コナン/100ドルの五稜星」「あまろっく」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。(写真:K四月)
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部を観劇予定。(写真:K五月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
7月に釧路に長期滞在を、8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「助っ人は若様」(牧 秀彦 著)二見文庫 私的批評眼★★★(今年50作目)「南町 番外同心」シリーズ第5弾

「未だ謎」(佐伯 泰英 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年51作目)「芋洗河岸」シリーズ第3弾

「ネヴェー・ゲーム 上」(ジェフリー・ディーヴァ― 著)文春文庫 私的批評眼★★★★(今年52作目)「同」シリーズ第2弾

「ネヴェー・ゲーム 下」(ジェフリー・ディーヴァ― 著)文春文庫 私的批評眼★★★★(今年53作目)「同」シリーズ第2弾

「四月大歌舞伎観劇記」

「四月大歌舞伎観劇記」於:歌舞伎座にて(写真:K1)
久し振りに玉三郎を観ることが出来た。(写真:K3)

「於染久松色読販(おそめひさまつ うきなのよみうり) 土手のお六 鬼門の喜兵衛」
鶴屋南北作(写真:K2)
人間国宝二人の競演だ。お六に坂東玉三郎、喜兵衛に片岡仁左衛門が扮する。
河豚中毒で死んだ丁稚を田舎の物売り爺に化けさせ、大店を恐喝するというもの。流石の演技が光る。ところが丁稚がいきを吹き返して。

「神田祭」
仁左衛門と玉三郎が鳶の頭と芸者に扮しての舞踊劇。神田祭はご存じ神田明神の天下祭だ。粋といなせな江戸っ子の心意気を描く。

「四季」=「春 紙雛」「夏 魂まつり」「秋 砧」「冬 木枯」
春夏秋冬を踊りで描く。特に冬では木の葉の役で「尾上眞秀(まほろ=寺島しのぶの息子)」や坂東亀三郎らの少年たちの踊も楽しい。

人間国宝の演技はやはり素晴らしい。場内はほぼ満席でした。客を呼べる数少ない歌舞伎役者たちでした。

「4S会は大宮で」

「癌闘病記―第12回」
最近は体調も良く、一時は10%以上減った体重もここへきて5%は回復し太り始めた。いい傾向だと思うので当面は変化がない限り、闘病記は中断します。

「4S会は大宮で」
私以外の3名は埼玉県人であり、今回は大宮で開催した。(写真:A1)
兄弟のスー兄さんが14日間の通訳兼ガイドの仕事終了を労う目的だった。スー兄さんは7組14名のベルギー人のツアー客を案内して東京から京都、広島、大阪、白川郷等々を廻る旅で疲れ果てたという。14名はベルギーの富裕層の方々で世界中を旅しているという。この時期日本各地で桜の便りがあり大いに堪能されたようだった。お疲れ様でした。毎晩、夕食時にはビールとワインで数時間の宴会が続いたという。ベルギーと言えばチョコレートの国。頂いたお土産も沢山のチョコレートだったという。
我々4人は大宮の温野菜で2時間たっぷり食べて飲んだ。勿論私はいつもの如く黒ウーロン茶の氷入りのみ。もうじき断酒から1年が経つが本当にお酒と縁が切れた。これを数年前に知って実行していればと今も悔やまれるのだが、やはり人間が練れていない証拠でしょうか。

「イタリア料理店にて」

「手前勝手世界食物語、第669話」
「イタリア料理店にて」
銀座三越新館11階のレストラン街のイタリア料理店に入った。辛い物は食べられないので刺激物のないイタリア料理ならば食べられるだろうと思ったのでした。
期待通りの美味しさだった。
まずは「メカジキのカルパッチョとズッキーニ和え」(写真:S3)
本当に久し振りのカルパッチョでした。
そして次は「スパゲッティ・カルボナーラ」(写真:S2)
麺もアルデンテでこれまた美味しかった。
最後はメインの「黒毛和牛のステーキ」(写真:S1)
塩と胡椒のみの味で中々だったが、実は今一つ不足でした。ミディアムレアで焼き方を頼んだのだが、出て来たのはミディアムのちょっと固めの肉でした。もっと柔らかくしてくれないとね。
でも食欲もあり完食しました。元気な証拠かな?
以上、もう初夏の暑さの東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「人生は旅の如くNo.4ー2009年編第2話・6月に上海にて」

「J  REPORT 2024 4月第3週号」
「リタイアメント・ノート 14年10ヶ月目」
「VOL.1363 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.4-2009年編・第2話、6月の上海にて」
私の日程管理はアナログのエルメスの手帳だ。(写真:A1)
いつもはぎっしりと埋めているはずの予定が殆ど白紙状態だ。理由は簡単だ。行動力がなくなり自宅で過ごしているからだった。あるのは通院予定のみ。だから新ネタもなく、過去を振り替えざるを得なくなった。2009年の12回の海外旅行の始めは5月のイギリスだったが、続いて6月は中国上海、7月は韓国、8月は台湾を訪れた。
ところで前週号のイギリス編を読まれた友人でイギリス滞在3度となるM君から鋭くまた実に詳しい情報を頂いたのでご紹介させてもらうこととした。

M君レポート:
ローマ帝国は、5世紀のゲルマン民族大移動より以前、ブリテン島(現在の
英国の主要部を成す島)を数百年に渡り領土としていましたが、その時代には、
島の人口は少なく、しかも住民は(現在の大半であるアングロ・サクソンでは
なくて)ケルト人だったらしい。
 4~5世紀にかけ、フン族の西方移動に追われるように、ゲルマン民族の
大移動が起き、彼らが、現在の北ドイツ辺りの故地から、ブリテン島に侵入・
移住し、この島の主たる住人になりました。
 このゲルマン人(の部族)を、一般に、アングロ・サクソン人と呼んでいます。
彼らは、ブリテン島で、自分達の王国を築きました。 England というのは、
Angle人(アングロ人)の土地、という意味です。
 その後、1066年に、現在のフランスのノルマンディー半島に居住していた
ノルマン人がブリテン島に攻め込み、ブリテン王ハロルドと、ノルマン王ウィリアム
の戦いを制したウィリアムは、そのままブリテン島に住み着いて、ノルマン王朝を
創始。これが英国史で言う、“Norman conquest” です。 ノルマン王朝創始者である
ウィリアムは、“Willian the Conqueror ” (ウィリアム征服王)と称されています。
 因みに申しますと、ノルマン人(Norman)というのは、10世紀頃に、スカンジナビア
半島から現在のフランスのノルマンディー半島に攻め込んで、そのまま定着してノルマン
王国を建てたたゲルマン系の人種です。現代の北欧の人を見ても分かる通り、体格が
大きくて、同じゲルマン系であるアングロ・サクソンだの、ローマ帝国のラテン系より
強かったのです。
 ノルマン人は、そもそもはゲルマン系ですから、言語もゲルマン系を話していた筈
ですが、ノルマンディ半島に定住した後、文化的には、被支配民族であるラテン系の
フランス人と同化し、フランス語を話すようになっていました。
 そのノルマン人が支配階級になったので、ブリテン島では、支配階級はラテン系の
フランス語、被支配階級のアングロ・サクソン人は、ゲルマン系の言葉を話すという
分裂状態が起きました。
 両階級の間で、当然様々な大量の交流が有りますから、言語も混交して行きました。
これにより、ゲルマン系の語彙・文法とラテン系の語彙・文法が混在・共存するように
なり、英語の原型が出来て行ったのです。 これは、ヨーロッパ言語の中でも、英語だけ
に見られる特徴です。
 被支配階級は、教育・文化レベルも低かったので、混交の過程で簡略化が起きました。
その結果として、英語の名詞には、性別が有りませんし、形容詞は語尾変化しません。
そして、この簡略化のお蔭で、英語は学び易い言語になり、又、ゲルマン系とラテン系
両方の語彙を持つという、語彙豊富な言語になりました。
 我々の子供時代、TVの30分連続番組で、“ロビン・フッド” という弓の名手の反政府
集団?のお話しが有ったのをご記憶でしょうか?
 ロビン・フッドは、ノルマンの支配に抵抗するアングロ・サクソン集団のリーダーだった
のです。

と原文のまま掲載させて頂きました。M君ありがとうございました。面白い話しですね。

ということで話しを元に戻そう。
まずは上海だ。実は上海は2000年に続いての2度目。中国には3度目(1997年が最初)の旅だった。
当時現地の責任者として赴任していたM氏ご夫妻を頼り妻と訪れた。一番印象的だったのは租界と言われた古い上海にある超有名なレストランにて胡弓の音に導かれて中華料理を堪能したことだった。租界は戦前の上海にて治外法権の外国人勢力の植民地のようなもので、対岸は浦東で経済特区でもあり中国発展の象徴的な近代的超高層ビルが立ち並ぶ。一方こちら側はタイムスリップしたような西欧風の建物群がある独特の雰囲気の土地だった。近くには名園・豫園があり戦前に舞い戻ったような気がしたものだった。2008年の時も上海から蘇州や杭州等の有名観光地や寒山寺等を廻ったが、改めて中国の歴史の奥深さを味合うことが出来た。
ただいつもの如くツアー客は最後は土産物店に拉致監禁され強制的に買い物をさせられるということになるのでした。安いツアー程この買い物が逆に高額になり業者にとって釣り合っていることになるのは今も続く周知の事実でした。中国料理はまあ美味しいのだが、油物ばかりだから飽きてしまうことも多い。それと当時は替えの取り皿、茶わん、取り箸が出て来ず、同じ皿や器で何品もの料理を食べること、習慣の違いから各自が直箸で大皿料理を食べることの衛生状態に不安を感じるようになり所謂「マイ箸」を持参するようになった。この時既に香港には何回も訪れていて朝食の飲茶に行くと現地の人たちはまず自分の皿、器、箸等を出て来た熱いお茶で洗っているのに遭遇した。彼ら自身も衛生状態に不安を抱えていることが分かり早速真似した。今は流石にそんなことはないとは思うが、彼我の差は歴然としていたと記憶している。所詮日本人ツアー客には安い店にしか採算上行かないから仕方がないのだった。中国にはその後も度々行くのだが、未だに好きになれない国の一つであるのでした。