「大江戸の華展」

「J  REPORT 2021 8月第5週号&9月第1週号」 
「リタイアメント・ノート 12年3ヶ月目」
「VOL.1227 SINCE AUG.12th、1983」
「大江戸の華」展
江戸東京博物館で開催中の「大江戸の華」展を訪れた。(写真:C1)
徳川家康が江戸に幕府を開いた1603年から約260年の太平の世が続いた江戸時代。大都市「江戸」は武士や町人の文化が花咲いた。そんな文化の一端を垣間見てみよう。(写真:C2)
まず入り口に飾られていた武具は「色々威胴丸具足」でこれは2代将軍秀忠の時代(当時家康は駿府で大御所として院政を敷いていた)の1613年に英国王からの親書と土産物があり、それに対する返礼として英国王に贈られた具足で当時の最高の芸術品である。(写真:C3)
王立武具博物館よりの里帰り品でもある。
この「乗り物」は将軍家光から下賜されたもので将軍家か御三家しか乗れなかった。(写真:C4)
「白梅塗本小札青糸威童具足」(写真:C5)
「11代将軍家慶の七男の具足」(写真:C6)
「白紺糸威丸具足」徳川家のみ使用が許されたもの。(写真:C7)
「本小札紅糸威胴丸」(写真:C8)
「切付盛上札啄木紺糸威二枚胴具足」(写真:C9)
「太刀 銘 景光」(写真:C10)
「刀 朱銘 三原」(写真:C11)
将軍から大名に贈られたもの。
「刀 無銘 伝 来国行」(写真:C12)
「梨子地星梅鉢紋散木目文刀筒」(写真:C13)
刀筒は大名行列の際に刀を入れて運ぶもの。実に派手なものだ。
「日吉山王社参詣図屏風」家光嫡男竹千代(後の将軍家綱)の参詣風景。(写真:C14)
「将軍黒印状」(写真:C15)
大名が代替わりする際に将軍から下されるもので基本は領土を安堵するということが書かれた短いものだが、これがなくては安心できない重要なものだ。
「絹本著色 徳川秀忠」(写真:C16)
富永稲荷への1848年の「四神旗奉納額」(写真:C17)
富永稲荷への1823年の「石灯籠」(写真:C18)
これらは大店「鹿嶋屋東店」からの奉納品である。「鹿嶋屋東店」は豪商で、その後発展し、西店や出店が次々と出来て行った。鹿嶋屋東店に伝わる富永稲荷の「社殿」(写真:C19)
同様「賽銭箱」(写真:C20)
同様「古今雛」(写真:C21)
同様「獅子頭」(写真:C22)
「邸内邸外外遊楽図屏風」(写真:C23)
(写真:C24)
多くの町民が春は花見に、秋は紅葉を楽しんでいる。
「黒紅練緯地宝尽模様腰巻」(写真:C25)
武家の婦女の夏の正装が腰巻だ。
「紫縮緬地御所解模様小袖」(写真:C26)
婚礼時の「香箱」(写真:C27)
武家の婦女子にとって一生に一番大切で且つ派手な儀式となるのが「婚姻」だった江戸時代。婚礼の時の品々は非常に重要だったと言えよう。
「黒塗梅唐草 丸に三階菱紋散蒔絵女乗物」(写真:C28)
{同 内部}(写真:C29)
これは13代将軍家定の生母「天寿院」のもので、内部には源氏物語が描かれている。非常に高貴な方の乗物だ。
「唐草蒔絵盥」と「輪台」(写真:C30)
「楽宮下向絵巻」(写真:C31)
(写真:C32)
(写真:C33)
(写真:C34)
12代将軍家慶に嫁ぐ「楽宮」の婚礼の行列だ。
「銀小札変り袖白糸威丸同具足」(写真:C35)
武家の婚姻は家同士で決められ本人同士は婚礼日まで会うこともなかったという。そして妻に求められるのは世継ぎの出産だ。男子を生むことを義務付けられていた。今からは考えられない時代だったと言えよう。
紀州家から分家した伊予国西条の松平家のもの。
「金小札変り袖白糸威丸胴具足:(写真:C36)
紀州家のもの。金と銀とあるので、多分兄弟のものであろう。
江戸の文化を少しは楽しめましたか?

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「サマー・オブ・85」(HTC有楽町にて)私的評価★★★★(今年64作品目)
1985年のフランスの港町。16歳の少年は海でヨットを転覆させ溺れていたところで18歳のデビッドに救われる。彼らは仲良くなりやがて関係を持つ。しかしデビットはイギリスから来ていた21歳の女性とも遊ぶ。嫉妬した少年はデビッドと喧嘩してしまう。二人の青春の一篇を描くドラマ。結末が恐ろしい。

「83歳のやさしいスパイ」(シネスイッチ銀座にて)私的評価★★★(今年65作品目)
妻を失った83歳の男性が目にした新聞記事には80歳から90歳の老人を募集しているとあり、応募したところ、ある老人ホームに入所(潜入)して、一人の老女を見張り、虐待等されていないかを調べる所謂スパイ行為だった。そこから見えてきた老人たちの生活とは?実際の老人ホームで入所者も俳優ではなく実物でした。

「ドライブ・マイ・カー」(UC豊洲にて)私的評価★★★★★(今年66作品目)
3時間という長い映画だったが、あっという間に終わった感じだった。舞台俳優であり演出家の男性が広島で行われる舞台劇の演出を頼まれ2か月間暮らすことになった。劇場と仮住まいとは車で約1時間かかる。専用のドライバー(女性、23歳)とたまに乗り合わせる若い俳優らとの会話から色々なことが判明する。彼は4歳の娘を既に失って19年、妻が死んで2年。一方ドライバの女性も事故で母親が死んで9年が経ち二人とも独りぼっちだった。また妻とのセックス後に妻が語る話しを記憶しておいて翌朝彼が告げると原稿にして妻は脚本家となった。一方で妻は浮気を度々おこなっていたが、彼はそれを許していたという不思議な関係だった。諸々の事情から絡み合う複雑な人間関係を描く。

8月27日付日経新聞の「シネマ万華鏡」の映画評価は、「白頭山大噴火」が4つ星、「サマー・オブ・85」が5つ星、「サマー・オブ・ソウル」が4つ星、「葉との撃退法」が4つ星、「ホロコストの罪人」」が3つ星、「オールド」が3つ星、「沈黙のレジスタンス」が3つ星でした。

「私の2021年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!! 
★★★★★=「ある人質」「ノマドランド」「ドライブ・マイ・カー」
★★★★=「聖なる犯罪者」「羊飼いと風船」「天国にちがいない」「秘密への招待状」「愛と闇の物語」「ステージ・マザー」「ミナリ」「旅立つ息子へ」「サンドラの小さな家」「ファーザー」「ベル・エポックをもう一度」「ブラック・バード」「RUN」」「一秒先の彼女」「プロミッシング・ヤング・ウーマン」「イン・ザ・ハイツ」「キネマの神様」「モロッコ 彼女たちの朝」「虎狼の血 レベル2」「サマー・オブ・85」

「2020 観劇シリーズ」 2020年の歌舞伎観劇は6度でした。
1月の初春海老蔵歌舞伎(新橋演舞場)を観劇。
2月大歌舞伎(歌舞伎座)二幕を観劇「於染久松色読販・土手のお六、鬼門の喜兵衛」「神田祭」
3月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部二幕を観劇「一谷ふたば軍記 熊谷陣屋」「雪暮夜入谷畦道 直侍」
4月大歌舞伎(歌舞伎座)入院中のためチケットを友人ご夫婦に譲渡
5月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「仮名手本忠臣蔵六段目他」
6月大歌舞伎(歌舞伎座)第1部を観劇「御摂勧進帳」「夕顔棚」
7月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「身替座禅」「御存 鈴ヶ森」
8月花形歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「真景累ヶ淵 豊志賀の死」「仇ゆめ」
9月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇予定。

「2021年大相撲観戦シリーズ」2020年の大相撲観戦は2場所でした。
1月場所の11日目を観戦。
3月場所は12日目を観戦。
5月場所は11日目を観戦。
7月場所は名古屋のため観戦は中止。
9月場所は11日目を観戦予定。

「2021年旅暦」
1月に米沢と新潟に。
7月は釧路に避暑に。

「2021 本の記憶シリーズ」  2020年の読書数は、364冊でした。
「山くじら」(岡本 さとる 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年159冊目)「居酒屋お夏 春夏秋冬」

「宮中の誘い」(佐々木 裕一 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年160冊目)「公家武者信平」シリーズ第10弾

「秘剣封印」(風野 真知雄 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年161冊目)「若さま同心徳川竜之助」シリーズ第5弾

「恐喝」(小杉 健治 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年162冊目)「蘭方医・宇津木新吾」シリーズ第13弾

「にゃん!」(あさの あつこ 著)祥伝社文庫 私的批評眼★★★(今年163冊目)「鈴江三万石江戸屋敷見聞帖」

「雷鳴」(芝村 涼也 著)双葉文庫 私的批評眼★★★★★(今年164冊目)「北の御番所 反骨目録」シリーズ第2弾

「逢魔が時三郎」(井川 香四郎 著)コスミック・時代文庫 私的批評眼★★★(今年165冊目)

「洞察」(上田 秀人 著)小学館文庫 私的批評眼★★★★★(今年166冊目)「勘定侍・柳生真剣勝負」シリーズ第4弾

「旅暦回顧録 南イタリアとシチリア島編」

「旅暦回顧録 第18話」「南イタリアとシチリア島編」
2010年3月に南イタリアとシチリア島を訪れた。イタリアにはご存知の通りたくさんの世界遺産があり、見るところが実に多い。今回は初めて南イタリアを訪れたのでした。イタリア半島を長靴に例えれば土踏まず近くにあるのが、地下都市の「マテーラ」だ。(写真:A1)

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昔から洞窟が掘られていたという。(写真:A3)
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地下のレストランで食事でした。(写真:A2)
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あちこちに地下が掘られた家があった。地元民の家だ。(写真:A4)
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マテーラからも近いところに奇妙な屋根を持つ家々がある街が「アルべルベッロ」だ。(写真:A5)
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税金対策でこのような形の家になったというらしい。(写真:A6)
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(写真:A7)
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フェリーでシチリア島に渡る。東側の都市「タオルミナ」のローマ風呂(写真:A8)
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「野外劇場」の跡だ。(写真:A9)
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シチリアは昔ギリシャの植民地時代の遺跡が多数残っている。寧ろ競技場などはイタリア本土よりも多い位だという。「コンコルディア」の寺院跡。(写真:A10)
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(写真:A11)
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シチリア一番の大都市「パレルモ」(写真:A12)
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(写真:A13)
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フェリーに乗りナポリに向かう。(写真:A14)
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ナポリから地中海に沿って南下し「アマルフィー」に(写真:A15)
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大聖堂の階段だ。(写真:A16)
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美しい街だが生憎の雨でした。トイレを借りるのにコーヒーを飲みに入った店では同じような要求の日本人が何人かいました。
さて「ナポリ」も雨でした。(写真:A17)
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それでも食べ物も美味しいし、風光明媚な南イタリアはまた行きたいところですね。
イタリアでも北と南では体格も気質も違うという。北は体格もいいが、南は小さい。また気質では南の人は余り働かないという。アルファロメオが南で車を作ったら、出来の悪いのばかり出来、やめて北で作るようになったという。
そんな南イタリアだが、観光客の目から見ると楽しいと思いました。

「ブルーインパルス」

8月24日の午後2時過ぎ、航空自衛隊所属の「ブルーインパルス」の記念飛行が行われた東京。我が家からもその姿を観ることが出来た。まずは国立競技場上空の編隊飛行はテレビの画面から。(写真:B1)
そしてスカイツリーを通過したとの情報を得たので北の空を見ると、見えました。ブルーインパルスがあっという間に3色の煙を残して通過して行きました。(写真:B2)
(写真:B3)
(写真:B4)
本日からはパラリンピックが始まるが、政治家の無責任さに呆れる昨今。興味ないね。
それと政治家が記者の質問に「仮定のことには答えられません」というのには言葉が無くなる。あなたは政治家ですか?と問いたくなく。政治家とは10年先、100年先のことを考えることが責務ではないのか?10年先、100年先が見つめられなくて、何か政治家だ。全て仮定のことばかりではないか。無責任な政治家は即刻辞めろ。夢が語れなくて政治家にはなるな。夢は仮定かも知れないが、国をどう導くかということを問うているのだ。派閥政治が日本を駄目にしてしまった。国民の声を聞く耳を持たない政治家は必要ない。特に「ガース」はいらない。
原稿棒読みの政治家としては最低の姿勢だし、頭の悪さを露呈させている。

「手製のイカ墨パエリア」

「手前勝手世界食物語、第598話」
「手製のイカ墨パエリア」
コロナ禍、外食も出来ず「家食」になりつつある。そこで以前も作ったことがあったのだが、イカ墨のパエリアを作ってみた。ところがイカ墨が古かったのか、イカ墨が水に溶けずにばらばらの固形物になってしまって残念ながらイカ墨のパエリアとしては失敗作でした。だが味は結構良かったです。
また写真を撮り忘れてしまい、食べ残りの写真です。(写真:S1)
具材は海鮮に夏野菜中心で入れましたのでボリューム満点でしたし、美味しかったです。
以上、残暑が酷暑な東京から勢古口がお送りしました。

「八月花形歌舞伎観覧記」

「J  REPORT 2021 8月第4週号」 
「リタイアメント・ノート 12年2ヶ月目」
「VOL.1226 SINCE AUG.12th、1983」
「八月花形歌舞伎観覧記」
秋雨前線が停滞したかの如く、日本列島を豪雨が襲う中、歌舞伎座に赴いた。毎月の恒例行事になっている。
第二部「真景累ヶ淵 豊志賀の死(しんけい かねがふち とよしがのし)」(写真:K1)
(写真:K2)
「三遊亭円朝口演より」1859年江戸時代末期の落語家「三遊亭円朝」21歳の時の作品から歌舞伎に仕立て上げられたもの。真景とは神経の意味であり、幽霊が見えるのはその人の気持ち次第ということ。このお話し、実に97話にも分かれた長い話しで、今回はその内の一部「豊志賀の死」を描いたもの。(写真:K3)
「累ヶ淵」とは茨城県鬼怒川沿いの地名である。この舞台が始まる20年前の出来事からお話しは始まるのだが、今回の舞台の主人公「豊志賀」(中村七之助)は浄瑠璃の師匠で39歳の女性。右目の下に瘡蓋が出来、それを掻いたところ黴菌が入り腫れ上がる。今でいう面疔だ。それを弟子の「新吉」(中村鶴松)21歳が住み込みで面倒を見ている内に男女の仲になってしまう。そのため徐々に弟子が減っていく。しかし、同じ弟子で小間物屋の娘「お久」(中村児太郎)18歳は新吉に惚れていて毎日見舞いと称して師匠宅を訪ねる。それに嫉妬している豊志賀。実は因縁は20年前、旗本350石の次男「深見新左衛門」が人殺しをしてしまう。その深見の息子が新吉であり、殺された被害者の娘が豊志賀なのだ。二人は共にそのことを知らない。なんの因縁か。
さて新吉とお久は師匠の看病を放り投げて、寿司屋で食事をし下総にいるお久の叔父の庄屋の家へと逃げる相談をする。一方豊志賀は嫉妬で狂い死にしてしまう。新吉は叔父の「勘蔵」(中村扇雀)の家に行くと師匠が訪ねて来ていて奥で寝ていると聞かされた。自宅へ戻そうと駕籠屋を叔父が探しに行くとそこへ慌てた「噺家さん蝶」(中村勘九郎)が現れ師匠の豊志賀が死んだと告げる。でも師匠は奥で寝ていますというが、死んだ、寝ているの掛け合い。戻った叔父の3人で奥を覗くとそこに師匠はいなかった。幽霊だったと知れたのだった。
舞台はこれで終わりなのだが、後日談は新吉とお久は下総に行くが、最終的には新吉はお久を殺してしまうのでした。江戸時代の落語が歌舞伎になるという珍しいお話しでした。
人形浄瑠璃が歌舞伎になるのは多いが、落語がねえ。
(写真:K5)
(写真:K6)

「仇ゆめ」北条秀司 作・演出
西川流舞踏劇で17代勘三郎(今の勘九郎らの祖父)、18代勘三郎と演じられ、今回初めて勘九郎が狸を演じることになった作品だ。
京都島原近くの壬生寺に住む狸(勘九郎)は、島原の遊女「深雪太夫」(中村七之助)に惚れていて、踊りの師匠に化けて太夫に会いに来る。そして恋心を打ち明け、身受けしようとするが、揚屋の亭主(扇雀)より千両箱を持って来いと言われ、探しに行く。一方、本物の踊りの師匠(中村虎之助)が現れ、つれない態度に驚く太夫。そこに獣の足跡が沢山あることから、師匠に化けていたのは狸だということがばれてしまう。狸は千両箱を探しているが、揚屋の亭主は手下の若い者たちと共に罠を張り、狸を捕まえて殴ったり蹴ったりと散々な目に合わせる。片や深雪太夫に舞の師匠はもう江戸に帰らねばならず、江戸には妻や子供が待っているので太夫の気持を受けることが出来ないと告げるのだった。一人取り残された太夫の元へ瀕死の状態の狸がやって来る。そして太夫の手の中で死ぬのでした。
手下たちの役者は全員マスク着用でした。
コロナ禍、席は間隔を開け且つ3部に分けて演じられているが、発声もなし拍手のみの客席は寂しい感じがするのは仕方ないのだろう。今回も桟敷からの観覧でした。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「ドント・ブリーズ2」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年62作品目)
元ネイビー・シールズの初老の男性(実は盲目)は、火事場から救出した少女と共に暮らすこと8年。そこに少女の親だという人物が手下を連れて現れ、彼女を浚おうとする。そして家中を戦場にした戦いが始まる。

「ザ・スーサイド・スクワッド」(TC日比谷にて)私的評価★★(今年62作品目)
地球外生物(スターフィッシュ=ヒトデに似た巨大生物)を極秘で生物兵器にしようとする南米の島国にアメリカが犯罪者集団を派遣し阻止しようとするお話し。まあ荒唐無稽もいい加減にしろと言いたい映画でした。

「虎狼の血 レベル2」(UC豊洲にて)私的評価★★★★(今年63作品目)
昭和から平成へと移る時代の広島。暴力団の抗争に明け暮れた世界で県警刑事として身体を張った男がいた。彼の戦いを描く。裏切りと裏切られの連続。誰が見方で誰が敵か?

8月20日付日経新聞の「シネマ万華鏡」の映画評価は、「ドライブ・マイ・カー」が5つ星、「虎狼の血 レベル2」が5つ星、「子供はわかってあげない」が3つ星、「シュシュシュの娘」が3つ星、「恋の病」」が3つ星、「スザンヌ、16歳」が3つ星、「リル・バック ストリートから世界へ」が3つ星でした。

「私の2021年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!! 
★★★★★=「ある人質」「ノマドランド」
★★★★=「聖なる犯罪者」「羊飼いと風船」「天国にちがいない」「秘密への招待状」「愛と闇の物語」「ステージ・マザー」「ミナリ」「旅立つ息子へ」「サンドラの小さな家」「ファーザー」「ベル・エポックをもう一度」「ブラック・バード」「RUN」」「一秒先の彼女」「プロミッシング・ヤング・ウーマン」「イン・ザ・ハイツ」「キネマの神様」「モロッコ 彼女たちの朝」「虎狼の血 レベル2」

「2020 観劇シリーズ」 2020年の歌舞伎観劇は6度でした。
1月の初春海老蔵歌舞伎(新橋演舞場)を観劇。
2月大歌舞伎(歌舞伎座)二幕を観劇「於染久松色読販・土手のお六、鬼門の喜兵衛」「神田祭」
3月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部二幕を観劇「一谷ふたば軍記 熊谷陣屋」「雪暮夜入谷畦道 直侍」
4月大歌舞伎(歌舞伎座)入院中のためチケットを友人ご夫婦に譲渡
5月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「仮名手本忠臣蔵六段目他」
6月大歌舞伎(歌舞伎座)第1部を観劇「御摂勧進帳」「夕顔棚」
7月大歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「身替座禅」「御存 鈴ヶ森」
8月花形歌舞伎(歌舞伎座)第2部を観劇「真景累ヶ淵 豊志賀の死」「仇ゆめ」

「2021年大相撲観戦シリーズ」2020年の大相撲観戦は2場所でした。
1月場所の11日目を観戦。
3月場所は12日目を観戦。
5月場所は11日目を観戦。
7月場所は名古屋のため観戦は中止。
9月場所は11日目を観戦予定。

「2021年旅暦」
1月に米沢と新潟に。
7月は釧路に避暑に。

「2021 本の記憶シリーズ」  2020年の読書数は、364冊でした。
「憂き世店 松前藩士物語」(宇江差 真理 著)朝日文庫 私的批評眼★★★(今年153冊目)

「父子ゆえ」(梶 よう子 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★★(今年154冊目)「摺師安次郎人情暦」シリーズ第2弾

「南町奉行と大凶寺」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼★★★★(今年155冊目)「耳袋秘帖 南町奉行」シリーズ第1弾

「風待ち篇」(高田 郁 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★★(今年156冊目)「あきない世傳 金と銀」シリーズ第11弾

「夏の騎士」(百田 尚樹 著)新潮文庫 私的批評眼★★★★★(今年157冊目)

「女忍び 明智光秀くノ一帖」(早見 俊 著)実業ノ日本文庫 私的批評眼★★(今年158冊目)

「旅暦回顧録 タイ編」

「旅暦回顧録 第17話」「タイ編」
2010年1月にタイを訪れた。二度目のタイだった。
当時のフミポン国王の写真があちこちに飾られていた。崇拝されていることが良く分かる。(写真:A1)

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仏教国のタイでは寺院も仏像も多い。金色に輝く仏像だ。(写真:A2)
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バンコクの北にある古都「アユタヤ」の古い仏塔も勿論訪れた。(写真:A3)
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涅槃像だ。(写真:A4)
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観光客は像に乗る。私も乗った。(写真:A5)
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有名な木の間にある仏像。顔だけ出ていた。(写真:A6)
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ここで首のない仏像が沢山あったが、どうしてなのか?(写真:A7)
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徳川家康時代には御朱印船貿易で栄え、多数の日本人も住んでいたという。ここには「山田長政」の像もあった。(写真:A8)
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バンコク市内を流れるチャオプヤー川に面している「ワット・ラカン」。(写真:A9)
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(写真:A10)
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「王宮」だ。(写真:A11))
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高いビルの上からバンコク市街を観る。(写真:A12)
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スモッグに霞んでいるように見える。市内は交通渋滞が名物のような状態だった。
「ドリアン」があった。この果物の王様は美味しいが、嫌いな人も多く、特にホテルなどでは持ち込み禁止の処もある。匂いがきついからだ。
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古い舞踊のショーも見ました。(写真:A13)
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食べ物は、私はタイ料理が好きなので満足でした。
その後、2011年1月、2016年2月、2017年3月と訪れた。好きな国の一つがタイでした。

「ファッション イン ジャパン 1945-2020」

「ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会展」於:国立新美術館(写真:B2)
「もんぺからサステナブルな近未来まで、戦後の日本ファッション史をたどる、世界初の大規模展」と銘打った催しものだ。(写真:B1)
更にカタログには「1970年代以降、日本人ファッション・デザイナーたちは世界的に高い評価を得てきました。これまで、日本のファッションは、彼らを契機に突如として誕生したかのように語られてきましたが、実際にはそうではありません。明治期に日本が近代国家となり洋装を取り入れたことを契機に、第二次世界大戦後には洋装が一般的になり独自の装いの文化を展開してきました。
本展では、特に戦後の日本におけるユニークな装いを、衣服やアイデアを創造するデザイナー(発信者)サイドと、衣服を着用し、時に時代のムーヴメントを生み出すこともあった消費者(受容者)サイドの双方向から捉え、新聞、雑誌、広告など時代ごとに主流となったメディアも参照し、概観します。
これまでまとまって紹介されることのなかった、洋服を基本とした日本ファッションの黎明期から最先端の動向を、社会的背景とともに紐解く、世界初の第展覧会です」とありました。
時代ごとのテーマは以下の通りです。
「1920年代―1945年 和装から洋装へ」(写真:B16)
「1945-50年代 戦後、洋裁ブームの到来」(写真:B14)
「1960年代 作るから買う時代へ」(写真:B15)
左「1970年代 個性豊かな日本人デザイナーの躍進」(写真:B17)
右「2000年―2010年代 世界に飛躍したKAWAII、そしていいねの時代」
左「1980年代 DCブランドの最盛期」(写真:B18)
中「1990年代 渋谷・原宿から発信された新たなファッション」
右「未来のファッション」
因みに未来のファッションに具体例は、(写真:B7)
(写真:B8)
(写真:B9)
(写真:B10)
(写真:B11)
(写真:B12)
(写真:B13)
フォトスポットでの写真です。(写真:B3)
(写真:B4)
(写真:B5)
(写真:B6)
中々面白い展覧会でした。また観客がユニークな方々が多かったですね。ファッション関係者なのでしょうか、独特の雰囲気を醸し出していました。
確かに私の母も私や妹の服などは自分で型紙を造り裁断し縫ってくれていましたから、戦後の女性たちは皆自立していたのでしょうね。ありがたいことでした。

「鯛茶」

「手前勝手世界食物語、第597話」
「鯛茶」
鯛茶は色々なところでそれぞれの物があるのだろうが、私の一押しは「博多 割烹よし田」の鯛茶だ。この欄でも何度かご紹介したが、博多に行く時は必ずと言ってもいいほど鯛茶を食べに行った。今「割烹よし田」は店を改装中ということで伺うことが出来ないので仕方なく、違う店の鯛茶をネットで買い求めた。「割烹よし田」の名物はまず「呼子の烏賊」、「関鯵」、「関鯖」、「天麩羅」そして勿論〆は「鯛茶」だ。
今回は冷凍の玄界灘の鯛の刺身に味噌に漬けたものをお茶漬けにした。(写真:S1)
山葵、海苔等を入れて出汁を入れてお茶漬けにする。(写真:S2)
まあ冷凍だから仕方がないが、本来ならば生きのいい鯛を食べたかった。割烹よし田では鯛茶は、まずは刺身そのままで、そしてご飯の上に乗せて鯛の刺身と一緒に、最後にお茶漬けにして楽しむのが本来だ。名古屋名物の「鰻のひつまぶし」と一緒の3度楽しめる食べ方でした。そこで「割烹よし田」のネット窓口で「鯛茶のタレと出汁」を買い求めました。結果は後日ご報告します。
以上、再びの梅雨しぐれからまたまた夏の残暑に見舞われている東京から勢古口がお送りしました。