「癌は完治不能と宣言される」

「J  REPORT 2023 8月第5週号&9月第1号」
「リタイアメント・ノート 14年3ヶ月目」
「VOL.1331 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口

「癌は完治不能と宣告される」 
遂に聖路加国際病院で消化器内科医師の診断結果が下された。今年4月の人間ドックで発見され、5月に手術した肝臓癌についての最終判定だ。
結論から申し上げよう。医師曰く「癌は完治不可能。あとは延命処置をするかどうかです」とのこと。
8月8日に行ったMRIの画像と、5月の術後MRIとを比較した結果、
1:肝動脈栓塞手術によって内部壊死した病変が出現している。(これは一定の効果があったということ)
2:加療範囲外の病変については軽度増大。
3:肝両葉に新規病変が出現増加している。
4:有意なリンパ節腫大はない。
と手術に一定の効果はあったものの、この3か月で新たな病変も現れ増えているとのことだった。
従って、これらの癌は完治せず、今後は抗癌剤治療しかないが、それも延命措置に過ぎない。さて延命措置を受けますか?とのことだった。
私からの質問は、放射線治療や癌摘出手術の可能性はないのか?については、それぞれ病変が3か所以内ならば可能だが、多数の病変がある状態なので出来ないとの回答だった。
では余命は何年?との問いについては、医師は無言だったが、数年かなあ?と私は医師の顔を見ながら考えたのでした。さて
今後の抗癌剤治療は、2種類の薬を組み合わせて3週間毎に点滴にて行うという。「テセレトリク」と「アバスキン」だそうで、当然副作用もあり、今後なるべく副作用を避けながら運用するという。かなり費用は嵩むらしい。
残された手段が延命治療しかないのならば、延命を止めるという手もあるのだが、仕方ない、医師の方針に委ねる旨伝えた。
何度も申し上げるが、昨年秋の癌発見のためのPET-CT検査では見つからなかった肝臓癌が、春の人間ドックのエコー検査で見つかるとはどうしたことなのか?納得出来ない。ステージ2だと言われていたのに延命措置しかないとは、これも納得出来ない。まあ原因の全ては私の過剰な過去の飲酒によるもので自業自得だから誰にも文句は言えないのだが、困りました。
さあて、どうやって今後を生きていこうか?それのほうが問題だ。

「私の寿命はあと何年?」
人間である限り(神でなく)命が尽きる日がいつかは来るのだが、我々世代の平均寿命は多分82歳前後だろう。それから見ても短いなあと思わざるを得ない。9月1日に満75歳を迎える私でした。
ある資料を見ると「生存率=余命」だが、高齢者の私では「1年生存率は、79.7%」、「3年生存率は、36.5%」、そして「5年生存率は、14.5%」と非常に低いという。それを抗癌剤で延命させるというのだろうが、実に低い生存率によほど悪性の癌に掛かったと思わざるを得ない。
でもそんなことばかり悔やんでいても仕方がないので、一日一日を大切に、充実した残りの人生を生き抜くと誓う。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「トランスフォーマー  ビースト覚醒」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年62作目)
ご存じ自動車がロボットに変身するのだが、今回は地球外の猛獣たちも仲間になり、凶悪な敵と戦うというもの。まあ色々と考えるねえ!

「ふたりのマエストロ」(HTC有楽町にて)私的評価★★★★★(今年63作目)
小さな宝石箱のようなフランス映画だった。ヴィクトワール賞を獲得した若手のマエストロは息子と一緒に暮らす。離婚した妻は彼の仕事上の代理人。一方彼には若いヴァイオリニストの恋人がいる。そこに舞い込んできたのがミラノのスカラ座の音楽監督就任の依頼だった。しかし伝えられたのは彼の実の父親のベテラン・マエストロで父親はそのニュースに舞い上がってしまった。単純なミラノ側の秘書の間違いだった。そこから起きる事件をフランス流のエスプリの効いた話しの展開となる。心温かく且つ笑いに溢れた映画だった。

8月25日付け読売新聞夕刊の「All that Cinema」では「春に散る」「オオカミの家」「アステロイド・シティ」「#ミトヤマネ」「イ・チャンドン アイロニーの芸術」「ファルコン・レイク」「卒業~Tell the World~I LoveYou」が紹介されていました。

また、8月25日付け日経新聞夕刊電子版「アートレビュー」には、「春に散る」「あしたの少女」「天国か?ここは」「君は行く先を知らない」「イ・チャンドン アイロニーの芸術」「シーナ&ロケッツ 鮎川誠~ロックと家族の絆」「ファルコン・レイク」が紹介されていました。

「2023年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」

★★★★=「The First Slam Dunk」「モリコーネ 映画が恋した音楽家」「母の聖戦」「エンドロールのつづき」「バビロン」「逆転のトライアングル」「シャイロックの子供たち」「オットーという男」「ロストケア」「ザ・ホエール」「怪物」「ミッションインポッシブル/デッドレコニングPART ONE」

「私の2022年に観た映画は105本、星5つは
★★★★★=「ゴヤの名画と優しい泥棒」「ベルファスト」「大河への道」「PLAN75」「峠 最後のサムライ」「エリザベス 女王陛下の微笑み」「ベイビー・ブローカー」「エルヴィス」「アキラとあきら」「アバター3Dリマスター」「RRR」「ザ・メニュー」

「2022 観劇シリーズ」 2022年の歌舞伎観劇は12度でした。
歌舞伎座新開場十周年 壽 初春大歌舞伎第二部「壽恵方曽我」と「人間万事金世中」を観劇。
2月大歌舞伎第二部「女車引」と「船弁慶」を観劇。
3月大歌舞伎観劇第二部「仮名手本忠臣蔵・十段目」と「身替座禅」を観劇。
鳳凰祭4月大歌舞伎昼の部「新・陰陽師 滝夜叉姫」を観劇。
團菊祭5月大歌舞伎昼の部「寿曽我対面」、「若き日の信長」と「音菊眞秀若武者」を観劇。
6月大歌舞伎昼の部「傾城反骨香」、「児雷也」、「扇獅子」を観劇。
7月大歌舞伎昼の部「菊宴月白波 忠臣蔵後日譚」を観劇。
8月納涼歌舞伎昼の部「新門辰五郎」と「団子売」を観劇。
秀山祭九月大歌舞伎昼の部「祇園祭礼信仰記」「土蜘」「二條城の清正」を観劇予定。

「2023年旅暦」
1月に釧路7日間の旅に行き、2月には道東オホーツク3日間の旅をしました。7月に退院後初めての旅は3度目の利尻礼文でした。8月には成田に鰻を食べに行く予定。9月には大人の休日俱楽部パスを利用して、米沢、山形、松本、小諸に蕎麦の旅に行く予定。
海外には8月にハワイにいく予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、283冊でした.
「さむらい魚」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年115作目)「料理人季蔵捕物控」シリーズ第45段

「ご隠居同心」(永井 義男 著)角川文庫 私的批評眼★★★★(今年116作目)「ご隠居同心」シリーズ第1段

「土下座奉行」(伊藤 寿也 著)小学館文庫 私的批評眼★★★★(今年117作目)「土下座奉行」シリーズ第1段

「裏切り」(稲葉 稔 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年118作目)「隠密船頭」シリーズ第11段

「母子草」(辻堂 魁 著)祥伝社文庫 私的批評眼★★★★★(今年119作目)「風の市兵衛 弐」シリーズ第32段

「イエローナイフ」

「イエローナイフ」
全世界に広がる山火事。あちらでもこちらでも至る所で起きている。そんな中の一つにカナダのイエローナイフがある。私は2010年2月にこの地を訪れたことがある。目的は勿論オーロラ観光。ほぼ日中はマイナス12度で夜にはマイナス20度以下になる極寒、極限の地だ。原住民が経営するオーロラ観光の施設までは街からバスで1時間ほど。空が澄み切っていれば必ず見ることが出来るオーロラ。周囲は一面の白銀の世界で私が訪れた時は運よく中日を含めた二日間が晴れ渡り、見事な天空のドラマを2回観ることが出来た。天候が悪ければ何日でも見ることが出来ない、ある意味ギャンブル的な要素もあるが、一度見たら決して忘れられない感動を得られるだろう。そんな思い出の地も山火事の危険に襲われているという。一体地球は人類にどんな試練を与えようとしているのだろうか?
カナダには都合4回旅したが、そこで聞いたことにカナダの山火事の火元の大半は落雷だという。そして決して消火しないのだという。理由は自然に任せていて人為的な消火はしないのだそうだ。火事も自然が起こし自然が消火し、それで自然のバランスが成り立っているという理屈だそうだ。
日本でもかつて江戸の町は何度も大火事に見舞われていたし、関東大震災でも火事による火災旋風で多数の人命が失われている。戦時中も焼夷弾による火災と数えればきりがないほどの被害があった。今現代の科学でも抑えられない自然の猛威である火災。我々には策がないのだろうか?

「食品スーパーのまいばすけっとがオープン」
自宅マンションの一階にあった地元のスーパーの「赤札堂」が4月末に撤退した跡にイオン系の食品スーパー「まいばすけっと」が4カ月近く経って漸くオープンした。(写真:M)
地元の人たちからも小さなスーパーでも、あるとないとでは便利さが違うので、待たれていた「まいばすけっと」のオープン。どうやらかなりの客を集めていたようだった。牛乳一つ買うのも地元にあれば一足で買いに行けるので実に便利になりました。

「この夏の歓喜」

「この夏の歓喜」
23日の午後はテレビに釘付けになっていた私。107年振りの甲子園での母校の優勝に歓喜した。
旧制中学時代の「慶応義塾普通部」以来の快挙だった。私は普通部、高校、大学と進み、高校大学はアメリカンフットボールをやった。そのグラウンドは今は理工学部の校舎となっている旧「嵐が丘グラウンド」(アメリカンフットボール部での通称)だったが、その当時、隣が高校野球部のグラウンドだった。
100名を超える部員たちが一致団結して闘う姿を見ていて、本当に涙が出た。ただ単に勝つということだけでなく、慶応としての伝統を守りながらも新しいことにチャレンジする。そんな姿に感動した。
試合前、誰がこの勝利を予想しただろうか?事前の予想では、総合力では圧倒的に仙台育英が有利だったと思う。投手力では三枚看板があり、打力走力守備力共に慶応を上回っていると見られていた。しかし、勝負は分からない。女神様がほほ笑んだのは劣勢と見られていた慶応に度々のツキが回ってきたことだった。本来ならばありえないようなミスが育英ナインを襲った。やはり甲子園には魔物が住んでいたのだろう。
それでもこれからが正念場だ。次の世代に引き継ぐ伝統を守りつつも新チームに息吹を吹き込んでくれ。仙台育英も慶応も共に秋のシーズンも頑張れ。

「再びのオールド・デリー」

「手前勝手世界食物語、第656話」
「再びのオールド・デリー」
暑い日が続くと食欲が落ちる。それを防ぐためにも暑い地方で食べられている香辛料一杯のカレーを食べに再び銀座のオールド・デリーを訪れた。(写真:S4)
夕食時だがまだ時間が早いため空いていた。(写真:S5)
今回もディナーコースを頼む。(写真:S2)
セットには2種類のカレーや肉類の他に「サラダ」と「ヨーグルト」と「ナン」が付く。
前回と違うのは辛さを増したことだ。前回は中辛だったが、チョイス出来る2種類のカレーの一つは「チキンバター・マサラ」、これは元々が甘いので激辛にした。またもう一つの「キーマ」は大辛だ。だがこれでも辛さは不十分だった。全て激辛でも決して辛くはない。本場のは多分もっと辛いはずだ。
「タンドリーチキン」と「シーク・ケバブ」(写真:S3)
ナンは「チーズナン」にした。(写真:S1)
チーズが一杯で満足でした。暑さを乗り切るのはカレー料理かもね。
カレーと言えば思い出すのが「アジャンタ」だ。今は麹町の日テレ通りにあるが、元々はインド大使館も近い九段坂上にあった。40年近く前に初めてアジャンタのカレーを食べた時の辛さと言ったら思い出しても辛過ぎて口の中が破裂したみたいな状態になった。でもカレーの辛さも慣れなのだ。カレー以外にも辛い料理はあるが、辛いのはやがて食べ慣れて来るから不思議だ。暑さは辛さで乗り切ろう。だってインドや東南アジアでは赤ん坊から子供でも辛い物を食べているのだから。
以上、いつまで経っても涼しくならない東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「富岡八幡宮例大祭=深川八幡祭り」

「J  REPORT 2023 8月第4週号」
「リタイアメント・ノート 14年2ヶ月目」
「VOL.1330 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口

「富岡八幡宮例大祭=深川八幡祭り」
3年毎に開かれていた富岡八幡宮の連合渡御が6年振りに開かれたのだが、生憎の台風の影響か突然ゲリラ豪雨が降り出した。また私が訪れた時間が悪かったのか、神輿は一向にやってこない。人々が待っているだけの状態だ。(写真:A1)
本来ならば大勢の担ぎ手が出て激しくもみ合うのだが、小休止か?永代通りを門前仲町から木場までを完全封鎖して祭り一本に絞られるのだが、残念だ。(写真:A2)
江戸三大祭りの一つに挙げられるこの祭り、徳川将軍家が帰依したこともあり、江戸時代にも活況を呈したという。
元々鎌倉の鶴岡八幡から分祀された神社であり、源氏の守り神として武家に崇められたのだという。この神社には相撲の横綱碑もあり、境内で相撲興行も行われた。相撲のメッカでもあるのだ。
関東大震災で焼失したが、紀伊国屋文左衛門が寄贈した巨大神輿があった。今は某宅配便の元会長が寄付したものがある。これまた宝石に飾られていて見事なものだ。今も厳重に管理されて保管されているので一見されては!

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「バービー」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年61作目)
バービーらが暮らす人形の世界からリアルワールド(人間が暮らす世界)へ出掛けて行ったバービーはそこが男性が支配する世界だと知る。そして魔の手はバービーたちの世界をも侵しつつあった。それを防ぐことが出来、元の幸せで平和な世界を取り戻せるのか?(こんな映画が流行るなんて、理解できない)平等、ジェンダーレスが受け入れられる世界ばかりではないのが実世界だ。アメリカンジョークに溢れた映画なのかもしれないのでした。

8月18日付け読売新聞夕刊の「All that Cinema」では「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」「ソウルに帰る」「アウシュヴィッツの生還者」「高野豆腐店の春」「破戒の自然史」「ブギーマン」「クエンディン・タランティーノ/映画に愛された男」が紹介されていました。

また、8月18日付け日経新聞夕刊電子版「アートレビュー」には、「ソウルに帰る」「ブギーマン」「バービー」「アル中の肖像」「DAND LAND」「オオカミの家」「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」「高野豆腐店の春」「ふたりのマエストロ」が紹介されていました。

「2023年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」

★★★★=「The First Slam Dunk」「モリコーネ 映画が恋した音楽家」「母の聖戦」「エンドロールのつづき」「バビロン」「逆転のトライアングル」「シャイロックの子供たち」「オットーという男」「ロストケア」「ザ・ホエール」「怪物」「ミッションインポッシブル/デッドレコニングPART ONE」

「私の2022年に観た映画は105本、星5つは
★★★★★=「ゴヤの名画と優しい泥棒」「ベルファスト」「大河への道」「PLAN75」「峠 最後のサムライ」「エリザベス 女王陛下の微笑み」「ベイビー・ブローカー」「エルヴィス」「アキラとあきら」「アバター3Dリマスター」「RRR」「ザ・メニュー」

「2022 観劇シリーズ」 2022年の歌舞伎観劇は12度でした。
歌舞伎座新開場十周年 壽 初春大歌舞伎第二部「壽恵方曽我」と「人間万事金世中」を観劇。
2月大歌舞伎第二部「女車引」と「船弁慶」を観劇。
3月大歌舞伎観劇第二部「仮名手本忠臣蔵・十段目」と「身替座禅」を観劇。
鳳凰祭4月大歌舞伎昼の部「新・陰陽師 滝夜叉姫」を観劇。
團菊祭5月大歌舞伎昼の部「寿曽我対面」、「若き日の信長」と「音菊眞秀若武者」を観劇。
6月大歌舞伎昼の部「傾城反骨香」、「児雷也」、「扇獅子」を観劇。
7月大歌舞伎昼の部「菊宴月白波 忠臣蔵後日譚」を観劇。
8月納涼歌舞伎昼の部「新門辰五郎」と「団子売」を観劇。
秀山祭九月大歌舞伎昼の部「祇園祭礼信仰記」「土蜘」「二條城の清正」を観劇予定。

「2023年旅暦」
1月に釧路7日間の旅に行き、2月には道東オホーツク3日間の旅をしました。7月に退院後初めての旅は3度目の利尻礼文でした。8月には成田に鰻を食べに行く予定。9月には大人の休日俱楽部パスを利用して、米沢、山形、松本、小諸に蕎麦の旅に行く予定。
海外には8月にハワイにいく予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、283冊でした.
「父子船」(岡本 さとる 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年110作目)「仕立屋お竜」シリーズ第4段

「二枚の絵」(佐伯 泰英 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年111作目)「柳橋の桜」シリーズ第3段

「幽霊心中」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年112作目)「耳袋秘帖 南町奉行」シリーズ第7段

「国替の渦」(千野 隆司 著)双葉文庫 私的批評眼★★★★(今年113作目)「おれは一万石」シリーズ第26段

「助太刀のあと」(小杉 健治 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年114作目)「素浪人始末記」シリーズ第1段

「お盆の家族会」

「お盆の家族会」
本来ならば5月の連休にハワイに行く予定が私の膝の手術等があり、断念せざるを得ない状況となり、次回のハワイは来年のお盆の時期にすることにした。残念会を含めて正月以来の家族会を開いた。私と長男の妻(写真:B3)
次男夫婦と妻(写真:B4)
長女夫婦と長男の妻(写真:B1)
肝心の孫たちはちょっと食事しただけで、直ぐにゲームに熱中している。また写真撮影は嫌だと年上の孫が言い出すから困る。そんな歳になったということか?(写真:B2)
小学2年生の内孫はゲームのみで顔も上げない。(写真:B5)
一方外孫の下の娘はルービックキューブの名人で大人たちに教えていた。(写真:B6)
どうやらルービックキューブには法則があり、それをマスターすれば4面が完成するらしいが、今更覚えるつもりもないし、年寄りには基本的に無理だと言える。
まあそれでも和気藹々と3時間余楽しく過ごすことが出来た。次男夫婦には墓参りにも行ってもらい助かった。来年こそはハワイへ行こう。

「私の苗字」
私の名前は㔟古口ですが、この勢いという字が普通の字ではない。㔟と書く。即ち生まれるに丸に力だ。実はパソコン上にこの字がなくて普通の勢という文字を使用していたが、パソコンにも昔の古い字が存在するようになったことが最近分かり正しい字を使うことにした。この字、昔は使われていて伊㔟神宮では今でもこの字を使用している。近年まで「伊㔟名物 赤福」の包み紙にも印刷されていたが、今は普通の字になっているが、元々は㔟の字を使用していた。江戸時代はこの字が当たり前だったのだ。
私の本籍は三重県南牟婁郡紀宝町だ。一度しか行ったことがない本籍地だが、ウミガメで有名な町である。遠方に本籍地があると色々と必要書類を請求し受領するのに面倒だ。わざわざ返信用の切手と印紙を入れたりして複雑怪奇なのだが、敢えて私はルーツを忘れないために本籍を変えていない。しかし子供たちは結婚と共に東京へと本籍を変えてしまった。何世代か後に自分の姓名のルーツを忘れてしまうことになるのかと思うと非常に残念だ。本当は本籍地を変えてもらいたくなかったのだが、仕方ない。
私で10代目になる我が家、孫の代までは続くのだろう。子孫繁栄を願う。

「築地青空三代目 本店」

「手前勝手世界食物語、第655話」
「築地青空三代目 本店」
土曜日の昼の築地場外市場は外国人で大混雑していた。(写真:S1)
本当に凄い人出だ。半数以上がお盆最初の休日目当ての観光客だろう。妻を車椅子に乗せ次男夫婦が運ぶ。着いた店は「築地青空3代目」という寿司屋。銀座三越にも出店しているらしい。(写真:S14)
次男夫婦は妻の誕生日(8月11日)と私の誕生日(9月1日)を一緒にお祝いしてくれるという。
頼んだのは「最強の十貫」というコース。
まずはメンチ鯛(写真:S2)
中トロ(写真:S3)
赤貝(写真:S4)
確かにどれをとっても美味しいし、ネタも新鮮だ。当たり前だが豊洲市場直送なのだろう。味付け具合も絶妙だ。
しんこ(写真:S5)
甘えび(写真:S6)
生ウニ(写真:S7)
のどぐろ(写真:S8)
炙りトロ、肉を食べているような感覚だ。(写真:S9)
煮ハマグリとシジミの味噌汁(写真:S15)
煮穴子(写真:S11)
以上十貫でした。平均単価800円が高いか安いか。
店内はカウンターが15席に個室が二つあった。(写真:S13)
寿司は十分満足出来る味だった。人にもお勧め出来る。家族で来るにはちょっと高いが、何かの記念日ならば問題ないだろう。(写真:S12)
行列が絶えない店でした。特に外国人観光客の姿が多く見られたことが印象的な今の東京でした。シャリ細だったが美味しかった。
以上、まだまだ厳しい残暑が続く東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「特別展 古代メキシコ」

「J  REPORT 2023 8月第3週号」
「リタイアメント・ノート 14年2ヶ月目」
「VOL.1329 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。

「特別展 古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」於:東京国立博物館 平成館
その日も暑かった。週末には台風7号の上陸の可能性もあり、上野のお山は熱気むんむんだった。夏休みだから子供連れの方たちや外国人も多かった。
私自身はメキシコには2015年4月に訪れたことがある。メキシコシティの博物館には約3時間余りの見学時間しかなかったために、本当ならば数日掛けて観て廻りたかったと思った程、メキシコの古代史は観る物があった。
それではいくつかご紹介して行こう。
東京国立博物館正面(写真:B1)
平成館正面(写真:B2)
鳥型土器(写真:B3)
嵐の神の壁画(写真:B4)
大型壁掛け織物(写真:B5)
羽毛の蛇神石彫(写真:B6)
猿の神とカカオの土器蓋(写真:B7)
貴人の像(写真:B8)
金星周期と太陽歴を表す石彫(写真:B9)
貴婦人の土偶、戦士の土偶、捕虜かシャーマンの土偶(写真:B10)
96文字の石板(写真:B11)
太陽の神殿の北の石板(写真:B12)
香炉台(写真:B13)
赤い女王、復元(写真:B14)
赤い女王の細部(写真:B15)
墓から出て来た遺体の顔は翡翠の仮面で覆われていた。
チャクモール像(写真:B16)
生贄の心臓をお腹の上に乗せたという。
メンドーサ絵文書の複製(写真:B17)
鷲の戦士像(写真:B18)
トラロク神の壺(写真:B19)
甲羅土器(写真:B20)
メキシコの古代文明にはピラミッドが沢山ある。私は足の具合が悪く上まで登ることは出来なかったが、実に立派なものだった。これらの文化もスペイン人の攻略にあって滅び去ってしまったことが悔やまれるのでした。
マヤ文明では数多くの都市国家があり、そこでは生贄を求めて戦いが行われていた。そして勝者は敗者を生贄として神に捧げたという。