「癌は完治不能と宣言される」

「J  REPORT 2023 8月第5週号&9月第1号」
「リタイアメント・ノート 14年3ヶ月目」
「VOL.1331 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口

「癌は完治不能と宣告される」 
遂に聖路加国際病院で消化器内科医師の診断結果が下された。今年4月の人間ドックで発見され、5月に手術した肝臓癌についての最終判定だ。
結論から申し上げよう。医師曰く「癌は完治不可能。あとは延命処置をするかどうかです」とのこと。
8月8日に行ったMRIの画像と、5月の術後MRIとを比較した結果、
1:肝動脈栓塞手術によって内部壊死した病変が出現している。(これは一定の効果があったということ)
2:加療範囲外の病変については軽度増大。
3:肝両葉に新規病変が出現増加している。
4:有意なリンパ節腫大はない。
と手術に一定の効果はあったものの、この3か月で新たな病変も現れ増えているとのことだった。
従って、これらの癌は完治せず、今後は抗癌剤治療しかないが、それも延命措置に過ぎない。さて延命措置を受けますか?とのことだった。
私からの質問は、放射線治療や癌摘出手術の可能性はないのか?については、それぞれ病変が3か所以内ならば可能だが、多数の病変がある状態なので出来ないとの回答だった。
では余命は何年?との問いについては、医師は無言だったが、数年かなあ?と私は医師の顔を見ながら考えたのでした。さて
今後の抗癌剤治療は、2種類の薬を組み合わせて3週間毎に点滴にて行うという。「テセレトリク」と「アバスキン」だそうで、当然副作用もあり、今後なるべく副作用を避けながら運用するという。かなり費用は嵩むらしい。
残された手段が延命治療しかないのならば、延命を止めるという手もあるのだが、仕方ない、医師の方針に委ねる旨伝えた。
何度も申し上げるが、昨年秋の癌発見のためのPET-CT検査では見つからなかった肝臓癌が、春の人間ドックのエコー検査で見つかるとはどうしたことなのか?納得出来ない。ステージ2だと言われていたのに延命措置しかないとは、これも納得出来ない。まあ原因の全ては私の過剰な過去の飲酒によるもので自業自得だから誰にも文句は言えないのだが、困りました。
さあて、どうやって今後を生きていこうか?それのほうが問題だ。

「私の寿命はあと何年?」
人間である限り(神でなく)命が尽きる日がいつかは来るのだが、我々世代の平均寿命は多分82歳前後だろう。それから見ても短いなあと思わざるを得ない。9月1日に満75歳を迎える私でした。
ある資料を見ると「生存率=余命」だが、高齢者の私では「1年生存率は、79.7%」、「3年生存率は、36.5%」、そして「5年生存率は、14.5%」と非常に低いという。それを抗癌剤で延命させるというのだろうが、実に低い生存率によほど悪性の癌に掛かったと思わざるを得ない。
でもそんなことばかり悔やんでいても仕方がないので、一日一日を大切に、充実した残りの人生を生き抜くと誓う。