「マルタ島の旅、後記」

「J  REPORT 2017 1月第5週号&2月第1週号」
「リタイアメント・ノート 8年8ヶ月目」
「VOL。987号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com

「マルタ島の旅、後記」
昔から地中海の十字路に当たるのがマルタ島だ。歴史的にはフェニキア人が通商で、その後ギリシャ人が、そしてローマ帝国が、また西隣のアフリカ大陸からはカルタゴがやってきた。更にはイスラムのオスマントルコに襲われる。都度、彼らの支配下に入ったのがマルタ島だろう。十字軍はヨーロッパ各地からやって来た騎士たちの集まりだ。キプロスで負け、ロードス島で負け、落ち延びたのがここマルタ島だったという。彼らが命からがら運んできたキリスト像がヴァレッタにある。(写真:十字架)

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イスラム教徒に奪われないようにして決死で運んできたという。そこでいつも思うことは何故宗教は対立を生むのか?ということだ。一神教のユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった宗教間の戦い、そして各宗派間の争いも忘れてはならない。プロテスタントとカソリック、シーア派とスンニ派に原理主義者等々、古くからの問題で且つ未だにまたこれからも続く宗教戦争。いつまで果てるとも知れない戦い。いい加減にしてもらいたいと思うのは私だけなのだろうか。人間の愚かさから人類には争いは果てがないのか。AIの時代になっても続くのだろうか。
マルタ島からゴゾ島に行った時、島が真近になった。美しい島だった。(写真:ゴゾ島上陸)
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ここにある大聖堂にはローマ法王「パウロ九世」の像があった。(写真:ローマ法王)
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ここに立ち寄られた記念だという。そんな平和なイメージがこの島の人たちの敬虔さを感じさせられた。
帰路、ドバイの空港でのことだった。ボーイング777-300は747ジャンボ機以外ではボーイング社最大の大きさの航空機だが、一番前にファーストクラスが横4席、3列、次がビジネスクラスで横6席、10列あったと思う。空港に着陸して迎えに来たのは「ファーストクラス専用」のバス。豪華な革張りの椅子が備えられえていた。アラブのVIPが乗り込んでいった。次がビジネスクラス専用車だから、私はそれに乗った。エコノミーの人たちは更にその後なのだろう。エコノミーの客は荷物なのだ。
さて、話しをマルタ島へ戻そう。ここは第二次世界大戦時はイギリス領だったから、ここから米英軍は北アフリカのドイツ軍機甲師団を率いる「砂漠の狐」ロンメル将軍に対する攻撃の拠点としていたらしい。また当然ながらイタリア侵攻作戦にも関わったことだろう。そして有名な「マルタ会談」だ。1989年12月にここマルタ島でおこなわれた歴史的な会談で、アメリカのブッシュ大統領(父)とソ連のブレジネフ首相とが会い、40年以上も続いた冷戦が終了したのだった。そういう新旧の長い歴史を抱えたマルタ島でした。また行きたい島だ。今度こそあのレストランに行こう。

「同期の仲間たち」

「同期の仲間たち」
少し遅くなったが、実は1月8日に同期の仲間たちと新年会を行った。(写真:同期の仲間たち)

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実は年に一回の集まりなのだが、本当に年に一回しか会えない仲間も出席するのでいつも楽しい会だ。我々団塊の世代は激しい競争を乗り越え成人し、社会に出てまたまた競争し、そして今日に至る。皆そろそろ老いを感じさせる歳になったと実感する。また来年の一月に会いましょう。

「2017 私の映画鑑賞記録」
「沈黙―サイレンスー」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年8作品目)映画沈黙
重い映画でした。有名な著作だけに映画化の難しさを知った。神は何も語らない。

「ザ・コンサルタント」(丸の内ピカデリーにて)私的批評眼★★★(今年9作品目)映画コンサルタント
数学に天才的な才能を持つ会計士、実は闇の始末人。脱税等の不正を正す。

「ショコラ」(シャンテシネ銀座にて)私的批評眼★★★★(今年10作品目)映画ショコラ
英語ではチョコレートと言う芸名の黒人の物語。19世紀後半のフランス。自由、平等、博愛を謳うが実際には人種差別がある世界だった。そこで白人とのコンビで道化役者として名を馳せたのがショコラ。しかし彼には博打癖があり、また女癖も悪かった。そしてピーク時に演劇に打って出て大失敗するという半生を描く。実話でした。

「アイヒマンを追え」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★★(今年11作品目)映画アイヒマンを追え
ユダヤ人虐殺の重要な犯罪者として元ナチSS中佐のアイヒマンを追うユダヤ系ドイツ人の検事長。しかし西土市の内部にはまだ沢山の元ナチスがいて彼を妨害する。そんな中アイヒマンがアルゼンチンにいるとの情報が入る。そして彼はイスラエルに飛ぶ。モサドと接触するのだが。見物でした。

「スノーデン」(TCみゆき座にて)私的批評眼★★★(今年12作品目)映画スノーデン
アメリカのNSA(国家安全局)が行っている全世界の盗聴を暴いた男の実話。国家のためなのか、個人のプライバシーなのか、知る権利は誰にあるのかをオリバー・ストーン監督が描く。

日経新聞1月27日(金)の「シネマ万華鏡」の映画評価によれば、「江リザのために」が4つ星、「マグニフィセント・セブン」が4つ星、「ドクター・ストレンジ」が4つ星、「未来を花束にして」が3つ星、「エゴン・シーレ 
死と乙女」が3つ星、「アンイポルノ」が3つ星、「侠女」が3つ星でした。

「私の去年2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★
★★★★=ショコラ、アイヒマンを追え、

「2017 観劇シリーズ」

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、
海外旅行は、1月のキプロス(66カ国)経由マルタ島(67カ国)。

「2017 本の記憶シリーズ」
「紅い月」(今井 絵美子 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年15冊目)「髪結い猫字屋繁盛記」シリーズ第7弾本紅い月

「魔眼の光」(佐々木 裕一 著)二見文庫 私的批評眼★★★(今年16冊目)「公家武者松平信平」シリーズ第15弾本魔眼

「地獄耳」(和久田 正明 著)二見文庫 私的批評眼★★★(今年17冊目)「奥右筆秘聞」シリーズ第1弾本地獄耳

「秘剣つり狐」(坂岡 真 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年18冊目)「あっぱれ毬谷慎十郎」シリーズ第5弾本秘剣

「猫とつむじ風」(和久田 正明 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年19冊目)「髪結の亭主」シリーズ第6弾本猫とつむじ風

「姫の災難」(和久田 正明 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年20冊目)「髪結の亭主」シリーズ第7弾本姫の災難

「カラヴァッジョ」

「カラヴァッジョ」
後のバロック期の画家たちに大きな影響を与えたカラヴァッジョは、1606年にローマで殺人事件を犯し、追われる身となったが、マルタ島で有名な「聖礼者ヨハネの斬首」を描き、それがローマ法王に認められ免罪される。(写真C1)

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彼の作品を取り扱った書籍の表紙をマルタ島の大聖堂の記念品売り場で撮影したのでご紹介しよう。(写真C2)
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(写真C3)
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(写真C4)
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「果物籠を持つ少年」と名付けられた作品。1593年頃の作品だという。(写真C5)
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いずれにしてもマルタ島へ行けたことでの一つの最高な思い出となったカラヴァッジョ絵画との出会いだった。

「地球外生命体」

「地球外生命体」
先日NHKラジオで国立天文台の人が語っていたが、地球から4光年先にほぼ太陽系と同じような恒星が発見されたという。そこで将来この太陽系にロケットを飛ばして、生命体がいるかどうか確認するというが、4光年先に行くのに人類の年数で一体何年掛かるのだろうか?数百年?数千年?掛かるのだろう。とすると生命体が発見されたとしてもロケットを送った人たちはもう存在しない。このように考えると宇宙全体に仮に他にも生命体がいたとしても、それに遭遇するということは絶対に不可能だということが言えるだろう。距離と時間がそれを不可能にしているのだ。だからいるということが証明されても、それを知ることは絶対に有り得ないということだ。何か空しい気がする。銀座を歩いていたら、高速道路下の店で「キティーちゃん」の大きな人形があった。(写真:キティーちゃん)

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何か心がほっとする愛嬌さがよかった。

「介護は大変だ」
実はマルタ島から帰国した日のこと。旅行中は妻はショートステイに行かせているのだが、そこで突然の下血。大量の出血となり、救急車で聖路加国際病院に緊急搬送された。たまたま聖路加に掛かっていたので、引き受けてくれたが、緊急といえども簡単に引き受けてくれる病院はなく、かなりたらい回しにされたらしいが、漸く聖路加で引き受けてくれた。翌日、内視鏡検査で大腸の一部から出血が確認され、手術を行い、1週間後に退院した。しかし、退院後3日目にまたまた出血、自宅から救急車で再度聖路加に搬送、入院となった。私は自宅で愛犬と暮らしているが、これまでは朝の散歩と餌やりはしていたのだが、夕方の散歩は妻の役割にしていたが、今度はそうも行かなくなり、朝夕共に愛犬と付き合っている。妻がいればいるで心配だし、いなければ愛犬が困るし、兎にも角にも介護は家族の負担になる。これがいつまで続くのだろうか?(写真:飛行機雲)

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「ある夜の食事2題」

「手前勝手世界食物語、第436号」
「ある夜の食事1」
中華料理も進化しつつあると感じたのが、この「鮮魚のカルパッチョ」だ。(写真:中華1)

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カルパッチョ自体はイタリア料理で生肉を食べるものだが、近年は鮮魚がカルパッチョになるケースが増えた。勿論イタリア料理でもなのだが、中華料理も次々と色々なカルパッチョを出してきている。特に中華の場合はタレが決め手でオリーブオイルだけでなく、胡麻油等を使ったものが実に美味しい。
次が「小籠包」だ。(写真:中華2)
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これは店によって本当に違う。まずは「技術」だ。包み込み、中のスープが食べるまで逃げ出さないという技術だ。往々にして包みが破れてしまってスープが漏れてしまう。だからといって皮が厚ければよいというのでもない。皮はあくまでも薄く、しかし中身はしっかりと包む。そしてレンゲの上で静かにスープが出てくる。有名店だから完璧かというとそうでもない。職人の技術と食に対する愛情の結晶だと思う一品でした。
次は「骨付きスペアリブ」だ。(写真:中華3)
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これなどは中華というより洋食のジャンルに入るのだろう。ステーキハウスで出てきそうなものだ。どこが中華風なのだろうか?当然手掴みで食べた。
最後が「汁なし坦々麺」。(写真:中華4)
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これもある意味邪道な中華なのだろう。本場四川に果たしてこんなものがあるのだろうか?和製中華と言いたいところだが、味はまあまあだった。ちょっと食べ過ぎました。

「ある夜の食事2」
写真はお皿に盛った料理だが、基本は全て野菜である。(写真:食1)

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最近は肉よりも魚よりも野菜を中心とした食事にしている。野菜7割、その他3割が私には丁度良さそうだ。でも最後に少し御寿司を食べました。(写真:食2)
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それにしても最近は風邪をひく。中々治らない。困っています。
以上、勢古口が東京よりお送りしました。そうそう1月28日は旧暦に元旦でした。所謂春節ですね。

「マルタの旅、後半。首都ヴァレッタ」

「J  REPORT 2017 1月第4週号」
「リタイアメント・ノート 8年7ヶ月目」
「VOL。986号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。
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「旅暦70、マルタの旅、後半」
「首都ヴァレッタ」
1月13日金曜日
島の東側に首都バレッタがある。ホテルからは車で20分程だろう。途中、有名なレストラン「バルクーダ」があった。友人からの勧められたレストランで多くのセレブが訪れる店だというが、行く時間がない。小高い丘のバスターミナルの横に「独立記念塔」が建てられていた。1964年の年号が描かれていた。(写真75:独立記念塔)

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旧市街の入り口には現代的な門があった。斬新なデザインだが、設計者は関空のターミナルの設計者だそうだ。(写真76:門)
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入ってすぐの右手は「国会議事堂」。これも斬新だ。(写真77:議事堂)
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フランス人の有名な騎士団長の像があった。(写真78:騎士団長像)
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今でいえば首相か大統領なのだろう。選挙で選ばれたという。「アッパー・バラッカ・ガーデン」に行く。ここからの眺めは最高だ。下がヴァレッタの港だ。天然の良港だ。幾つもの入り江が重なっている。(写真:79:港)
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対岸に「聖マルタ騎士団」が今も住む城があった。(写真80:聖マルタ騎士団の城)
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ここはバチカンと同じで一応独立国家で世界中の国と国交を結んでいるという。因みに日本とはない。今も一人の騎士団員が住んでいる。港を守る大砲が並んでいる。(写真111:大砲)
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新市街地は丘の下に広がっている。(写真112:新市街地)
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「聖ヨハネ大聖堂」
「聖ヨハネ大聖堂」に入ろう。(写真81:内部)

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大聖堂内部の壁の金の装飾は全て純金24金だというから物凄い資産だ。(写真82:豪華な内部)
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(写真83:豪華な内部)
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壁の部分に人物の絵が描かれているが、その人物像の影が柱の金の部分にも掛かっている。しかしこれは「騙し絵」で、実際には影はない。ペインティングしてあるだけなのだ。(写真84:騙し絵の影の部分)
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床は騎士団員のお墓となっている。(写真85:床部分)
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勿論壁にはキリストの磔刑もある。(写真86:キリスト磔刑)
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祭壇を観てみよう。(写真87:祭壇)
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祭壇の前の部分に「最後の晩餐」の絵が刻まれているのだが、よく分かるだろうか?(写真88:最後の晩餐)
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この大聖堂の一室に有名なイタリア人画家「カラバッジョ」が描いた絵が二枚ある。残念ながら、撮影禁止なのだ。そこで絵の写真をご紹介する。(写真89:聖ヨハネの首切り)
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3m四方位の大きな絵で天才画家カラバッジョがローマかミラノで犯した殺人事件から逃れて、ここの司教様を頼って来て、この絵を描いた。もう一枚も素晴らしい絵があった。半年ほど前、東京でもカラバッジョ展が開かれて訪れたが、イタリアが生んだ天才で、光の魔術師とも呼ばれ、後世の画家たちに多大な影響を与えた。多分フェルメールなどもその一人だろう。

「武器庫」

「武器庫」
騎士団長の館に行く。今は修復中で内部は一般公開はされていない。(写真90:団長の館)

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武器庫は入場可だった。ここに長いイスラムとの戦いの際に使用した武器や奪った武器などが陳列されている。(写真91:武器庫内部)
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十字軍側が鉄の重たい鎧を着ていたというが、総重量30kgにもなるという。兵士たちの模型もある。(写真92:十字軍兵士たち)
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一方、オスマントルコ軍は比較的軽装で動きやすかったようだ。(写真93:トルコ兵模型)
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戦いには銃や大砲、槍や刀も使われた。銃剣も使われた。(写真94:銃と槍)
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(写真95:剣)
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この時代、誘拐がビジネスとなっていた。アラブ側は地中海沿岸の人々を襲い、人質として連れて来て、身代金を払えば解放した。またはイスラムに帰依、改宗すれば解放した。だから捕まった人たちは家族親類に身代金の支払いを頼む。支払われれば問題なし。十字軍の中には人質解放を専門にしていた騎士もいたらしい。こうしたビジネスが横行していたのだった。特にマルタ島はアフリカに近いので一時に5000人も誘拐されたこともあったという。騎士団はロードス島で破れ、西に移動してマルタ島に来た。そこで再起を期して戦い続けたのだった。
昼食は「烏賊のフリッツ」。(写真96:フリッツ)
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メインは「豚肉のソース掛け」。(写真97:豚肉)
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半分は残した。

「青の洞門とハジャールイム遺跡」
地中海に面した岩場に大きな穴が開いていて、所謂「青の洞門」と呼ばれている場所がある。(写真98:青の洞門)

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その日は海が荒れていて船が出ないので陸側から観るしたなかった。ナポリで青の洞門は観たことがあるので、敢えて見る必要もなかった。

「2017 私の映画鑑賞記録」
「傷物語Ⅲ 冷血編」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年5作品目)
よく分からない若者向けのアニメ。

「天使にショパンの歌声を」(角川シネマ有楽町にて)私的批評眼★★★(今年6作品目)映画天使に
カナダの東部、フランス系の人たちが住む地区にある修道女たちが経営する女学校。特徴は音楽で少女達を教育するというもの。しかし本部は営利に走り、この学校を売却する。そこで立ち上がった彼女たちはどうするのか?

「中島みゆきコンサート 一会」(丸の内ピカデリーにて)私的批評眼★★★(今年7作品目)
流石、素晴らしいステージでした。感激感動でした。

日経新聞1月20日(金)の「シネマ万華鏡」の映画評価によれば、「沈黙―サイレンスー」が4つ星、「ショコラ/君がいて、僕がいる」が4つ星、「島々清しゃ」が3つ星、「新宿スワンⅡ」が3つ星、「ザ・コンサルタント」が3つ星、「アラビアの女王」が3つ星、「ざ・鬼太鼓座」が4つ星でした。

「私の去年2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★
★★★★

「2017 観劇シリーズ」

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、
海外旅行は、

「2017 本の記憶シリーズ」
「声なき蝉 下」(佐伯 泰英 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年7冊目)「空也十番勝負」シリーズ青春編本声なき蝉 下

「参勤」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年8冊目)「百万石の留守居役」シリーズ第8弾本参勤

「黒書院の六兵衛 上」(浅田 次郎 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年9冊目)

「黒書院の六兵衛 下」(浅田 次郎 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年10冊目)

「呪詛の文」(上田 秀人 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年11冊目)「御広敷用人大奥記録」シリーズ第11弾本呪詛の文

「阿蘭陀おせち」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年12冊目)「料理人季蔵捕物控」シリーズ第2-5弾本おらんだ

「不義」(辻堂 魁 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年13冊目)「刃鉄の人」シリーズ第2弾本不義

「仇討」(鈴木 英治 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年14冊目)「下っ引夏兵衛捕物控」シリーズ完結編本仇討ち

「ハイジャールイム巨石遺跡」

「ハジャールイム巨石遺跡」
青の同門から徒歩で20分位で、またまた巨石遺跡がある。それが「ハジャールイム遺跡」だ。テントで覆われている。まず資料館で掘り出された遺跡の物を観る。ここの遺跡は5000年前のものだという。石の人形があった。頭部が欠けている。どっしりとした腰から下は女性を思わせるのか、それとも力士の蹲踞の姿なのか、今となっては分からない。(写真99:石の人形)

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遺跡の模型があった。内部は区切られていて何個かの部屋に分けられている。(写真100:遺跡模型)
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入口は門型になっていた。(写真101:門)
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(写真102:内部の部屋)
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ここでも巨大な石を海岸付近から切り出してきて、人力で運び、築き上げたのだから、凄いパワーだ。この遺跡最大の巨石がある。(写真103:巨石)
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説明のパネルには巨石は縦3m横6.4mとあった。(写真104:パネル)
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外壁はどっしりしていて幾分内側に向かって傾いているのだろうか。(写真105:外壁)
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床の近くに穴が開いている。冬至の日の太陽がここから差し込むという。東京早稲田の穴八幡の「一陽来復」と一緒で冬至から太陽が復活し光が戻ってくることを示唆しているのだろうか?石に四つの穴がある。(写真114:女神の足跡?)
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上部が無くなっているので想像の域を出ないのだが、この四つの穴に二人の女神が立っていたと考えられているらしい。(写真113:想像上の女神)
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余りにも想像力が逞しいお話しだ。この遺跡の更に海側に別の巨石遺跡があるが、未公開となっていた。
旧市街に戻り、自由時間。ベンチに座っていたら、目の前にポールが立てられていた。今ここでは「バロック・フェスティバル」が開かれていて、その幟を立てるポールなのだが、根元は木を打ち込んでいた。(写真107:ポール)
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テンポラリーだから、まあいいか。郵便受けの部分を陶器で造ったものを販売している店があった。比較的可愛らしいものだった。(写真108:陶器の郵便受け)
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夕食は、旧市街地のレストランで最初は「ペンネ」。(写真109:ペンネ)
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メインが「白身魚」だった。(写真110:白身魚)
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旅行最後の夕食も終わった。

「最終日のフリータイム」
1月14日土曜日。午前中はフリータイムだ。バスでヴァレッタの対岸「3CITIES」まで行く。ここからはヴァレッタに渡るフェリーやゴゾ島へも行くフェリーが出ている。(写真1:対岸)

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(写真2:対岸)
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(写真3:対岸)
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気温15度ということだが、風が強い。波も高い。沖を船が行く。(写真4:船)
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マルタの車だが、半分は日本車のようだ。トヨタが勿論多いが、ホンダ、マツダも結構走っている。ヨーロッパでもここは日本車が強いようだ。ヴァレッタ対岸から海岸線に沿って歩いてホテルまで帰ることにした。やがてホテルのあるサンジュリアン地区が見えてきた。(写真5:サンジュリアン地区)
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ランドマークになっているのが、マルタ一高い建物「アルカーディア」だ。金色の高い建物なのでよく目立つ。海岸のプールでは何人もが泳いでいた。寒かろうに、感心しました。面白い猫の像があった。(写真7:猫)
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実はマルタには猫が多い。多分野良猫ではないかと思うが、それとも飼い猫なのだろうか?いずれにしてもあちこちで猫を見た。(写真:マルタの猫)マルタ2
犬の散歩もかなり見た。大型犬が多かった。その分、犬の忘れ物も結構落ちていた。漸く有名レストランの「バラクーダ」の前に来た。(写真8:レストラン)
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いつか来ることを期待しよう。(写真9:レストラン)
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スーパーマーケットに地元で有名な赤ワイン「カラヴァッジョ」があった。(写真10:ワイン)
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日本円で1000円程度の安いワインだった。スーパーの肉売り場には「黒毛和種」(日本語表記)という牛肉があり、1kgで250ユーロで売られていた。一般的な牛肉はヨーロッパ産だったが、ほぼ10分の1程度でそれでも霜降りの綺麗な和牛種が売られていたのには驚かされた。和牛の需要はあるようだ。赤身がいいか、霜降りがいいか、まあ個人の好みだが、それでも普通のスーパーに売っていたのだから、和牛恐るべしだった。
マルタは第二次世界大戦中はイギリス領であったから、北アフリカのドイツ軍への前線基地だった。砂漠の狐、ロンメル将軍攻撃への拠点だった。考えてみれば、地中海文明はこの島に何を与えたのだろうか? 大昔はフェニキア人が、次にギリシャ人が交易の基点として地中海を行き来した。その後ローマが、カルタゴが、イスラムが、西欧が、度々その主を変えて現われた。地中海文明の交差点であったこのマルタ。
いよいよマルタを去る。今度はマルタからドバイは直行だ。帰りは約4時間でドバイへ。ドバイから成田へは殆ど寝ていた。追風で約8時間で成田だ。到着2時間前に食事。オムレツにした。(写真11:オムレツ)
エミレーツ航空は確かにサービスも料理も良いといえる。ただ、一応JALとはコードシェア便になっているが、JALのワンワールドに属していないのでマイルも貯まらない。エミレーツ独自のマイルを持っているので私には利用価値がない。まあ、無事に日本に帰ったのだが、兎に角寒いのは驚いた。15日日曜日の午後5時に成田到着。
翌日、16日の早朝愛犬の散歩に午前6時から出掛けたが、豊洲公園には「氷」が地面に貼っていた。(写真:氷)路上の氷
また、土の部分には「霜柱」が出来ていた。(写真:霜柱)霜
この時の気温は零下1度だという。寒過ぎでした。実はマルタに行く前からのどの具合が悪く風邪気味だったが、マルタで完全に悪化してしまい、薬服用して対応してたが、結局よくならず、帰国したら更に悪化してしまった。最近風邪になりやすい。昨年も11月に1ヶ月近く風邪が治らなかった。今度ももう2週間以上続いている。体力の低下をしみじみと感じている。

「大相撲一月場所見物」

「大相撲一月場所見物」
H先輩のご好意で両国国技館の10日目に寄せて頂いた。これも一年先輩のT氏とA氏の3人で伺った。連日熱戦が続く国技館。この日も満員だ。十両の後半戦から観戦した。力士の土俵入り後は横綱土俵入り。日馬富士が球場なので2横綱だけだ。まずは白鵬の土俵入り。(写真:S1)

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流石、素晴らしい動きで磐石の姿だ。続いて先場所優勝の鶴竜。(写真:S2)
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(写真:S3)
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鶴竜だが既に4敗と精彩を欠いている。どうしたのだろうか。体調不良なのだろうか?一方の白鵬も既に2敗しており、全盛期の勢いは去った感がある。中入り後の前に「満員御礼」の札が下った。(写真:S4)
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取り組みは進み、後半戦。いよいよここまでトップを走る「稀勢の里」が出てきた。8勝1敗と一人だけ勝ち越ししているが、いつも肝心なところで取りこぼすのが稀勢の里だ。相手は同じ大関の「照ノ富士」、実力者だ。さあ、立会いだ。(写真:S5)
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どしんと稀勢の里がぶつかり有利な態勢で土俵際まで追い込むが、決め切れず、土俵中央に戻る。再度押込む稀勢だが、ここも残される。3度目の押込みで漸く照ノ富士を押し切った。(写真:S6)
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漸く勝ち取ったという感じだった。はやり鶴竜は玉鷲にあっという間に押し切られて敗れた。5敗はきつい。結びは白鵬に勢。(写真:S7)
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しかし白鵬は安定した戦いで一方的に勢を破った。(写真:S8)
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最後は弓取式。(写真:S9)
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(写真:S10)
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土俵から7-8mしか離れていないよい席なので、素晴らしい動きが堪能出来る。しかし、相撲の将来を考えたら、伝統にばかり拘らず、テレビ画面を設置して勝負のVTRを見せる等の斬新さもぜひ望みたいものだ。

「戦国時代展」

「戦国時代展」
「江戸東京博物館」で開かれている「戦国時代展」。(写真:時代展会場入口)

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15世紀から16世紀の乱世の世で活躍した上杉謙信、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、それらに繋がる人たちの動きを資料から追う企画展。唯一写真撮影が可能だったのが、太田道灌の書簡が三通あった。(写真:書簡1)
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(写真:書簡2)
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(写真:書簡3)
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写真でご紹介出来ないのが残念だった。外に「川中島合戦屏風」の写しがあったが、史実はこのような一騎打ちはなかったというのが真実のようだ。
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でもこの時代は本当に実力のあるものが勝つという時代でもあったのだ。その後270年にも亘る世界的にも珍しい平和な時代が訪れたのだから、よしとするしかない。先人の苦労を偲ぶ。
大名の書状には「花押」というものが押されている。といっても印鑑ではなく所謂サインだ。織田信長ならば、「信長」の下にくにゃくにゃのたくったような独特の文様が記されている。これが花押だ。詳しく観てみると確かに武将によってその文様は違っている。でもまねされないかと余計な心配をしてみた。姓を書かず名前を書いたところが不思議だ。
以上、勢古口が大寒の東京からお送りしました。