「蕎麦の旅、米沢・粉名屋小太郎」

「J  REPORT 2024 1月第5週号&2月第1週号」
「リタイアメント・ノート 14年8ヶ月目」
「VOL.1352 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
勿論「癌になるな」もでしたね。

「旅暦第134話」「蕎麦の旅」
「米沢、粉名屋小太郎」
良く晴れた冬らしい天候だった。こんな日に最悪の事態が起こるとは思いもよらずに旅に出た。山形新幹線は東京を出ると、大宮、福島、そして米沢に到着の予定だった。小山から見た筑波山。(写真:A1)
大宮を出て少し先で徐行運転に入り突然止まるということが2度あったので、目的地の米沢に着いたのは予定の10分遅れだった。駅にはかなりの人がいたので何かなあとは思っていたが、気にせずタクシーでいつも行く蕎麦屋「粉名屋小太郎」に行く。米沢藩御用達の300年以上の歴史ある古い店だ。もう何回来ただろうか?
頼んだのは「割子蕎麦、五段」(写真:A2)
出雲蕎麦と同じような小さな器に蕎麦が乗っていて具材がそれぞれに付いている。マグロも海老天もある。(写真:A3)
その他ウズラの卵(写真:A4)
なめこ(写真:A5)
一番上の皿に出汁を掛けて、次々と下へと食べ進む。この蕎麦がまた美味い。毎回同じものを食べているが、いやあ最高だ。すっかりいい気分で駅へと戻ると何と新幹線は大宮―仙台間で不通だというではないか。さあ困りました。この時、時刻は午後0時半。まあ福島まで出られれば何とかなるだろうという甘い気持ちで鈍行に乗る。福島での案内では、これから各駅停車に乗り継いで東京へ行くしか現段階では方法がなく、新幹線の回復には長時間かかるものと思われるとのこと。まあ事故発生が午前10時過ぎだから、4-5時間もすれば回復するだろうと、福島駅で待つことにした。これが失敗の始まりだった。ところがいつになっても動く気配がない。すると新幹線が郡山まで動かすという。慌てて乗り込み一駅先の郡山からは在来線に乗ってくれという。時刻は既に午後4時過ぎ。
魔の移動が始まった。安達太良山の夕陽だ。美しい。(写真:A6)
兎に角新幹線からの振り替え客が溢れかえり、大混乱のホーム上。それに寒さだ。凍える寒風が吹き荒ぶ。郡山から新白河、もうラッシュアワー状態だ。この時になり、本日の新幹線は運行しないとアナウンスがあった。遅いよ。新白河から黒磯、黒磯から宇都宮、ここで漸く上野行きに乗れた。私は立っては乗れないので座るために一台電車を遅らせたりしたため、結果として上野駅には午後10時11分着となった。何と福島から6時間。自宅に戻ったのはほぼ午後11時近くだった。疲れました。ネットには明日には朝から通常運行に戻れるとあったが、果たしてどうなるのか?

「蕎麦の旅 小諸・草笛」

「小諸、草笛」
やはり山形行きの新幹線のみ運休していた。やむなく予定を変更して長野新幹線で「佐久平」に向かう。大人の休日倶楽部パスの初日が運休騒ぎでの大混乱だったが、二日目もこの調子で大丈夫なのだろうか。雪の浅間山(写真:B1)
新幹線は順調に佐久平に着き小海線に乗り換えて小諸に行く。今回で2度目の店が「草笛」だ。地元では有名な店で前回は「ざるそば」を食べたが、今回は寒いから汁ものを頼む。「掻き揚げ天蕎麦」(写真:B2)
「味噌おでん」(写真:B3)
ところが蕎麦が全く旨くない。まるでうどんを食べているような歯ごたえもないし味もない。大失敗だった。手打ちではないようでこれでは美味いとは言えない。残念だ。たまには失敗もある。
庭には機関車があったがこれは何の意味か?(写真:B4)
店頭の暖簾(写真:B5)
店の看板(写真:B6)
兎に角寒かったし、がっかりの蕎麦旅でした。

残りの二日間は寒さと雪の影響を考慮して家で大人しくしていた。散々な蕎麦の旅でした。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「ゴールデンカムイ」(TC日比谷にて)私的評価★★★★(今年4作目)
漫画のヒット作だという。明治36年の北海道。日露戦争の激戦地203高地を生き延びた不死身の杉本という元兵隊とアイヌの娘とで昔アイヌが隠したと言われている黄金を見つける旅に出る。鍵は脱走した24名の死刑囚の背中に掘られた入れ墨が示す地図だった。そこに日本陸軍と戊辰戦争で死んだと思われていた土方歳三らが絡み争奪戦が始まった。

また、1月26日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「哀れなるものたち」「すべて至るところにある」「その鼓動に目をあてよ」「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~」「違う惑星の変な恋人」「ザ・ガーディアン/守護者」「白日青春―生きてこそー」「ROLLING STONES ブライアン・ジョーンズの生と死」「サイレントラブ」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」

「私の2022年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇予定。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇予定。

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行く予定です。
海外には2月にハワイに行きます。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「薄毛の秋」(風野 真知雄 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年7作目)「新・徳川竜之介」シリーズ第3弾

「罠の恋文」(井川 香四郎 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年8作目)「番所医はちきん先生休診録」シリーズ第6弾

「寿初春歌舞伎公演観劇記」

「寿初春歌舞伎・観劇記」(写真:K2)
1月の歌舞伎座、地下一階の売店も結構混んでいた。当日は冷たい雨が降りしきっていた。(写真:K1)
(写真:K6)

「當辰歳歌舞伎賑 五人三番叟 英獅子」
正月縁起物の三番叟を若手五人で舞う。(写真:K7)
(写真:K8)
(写真:K9)

「荒川十太夫」
講談師神田松鯉(人間国宝)の口演より
「赤穂浪士外伝の内」
討ち入り後四十七士は4家に分散して預けられる。伊予松山松平藩では大石力を始めとした浪士たちがいた。その七回忌の泉岳寺前。二人の下男を連れた荒川十太夫(松緑)は門前で目付役の杉谷に咎められる。下級の徒士侍でしかない十太夫が身分不相応の姿でいたのだった。武士の身分を偽るのはご法度だった。
その夜、藩邸に呼び出された十太夫は藩主(坂東亀蔵)直々に取り調べられる。そこで語られたことは。
実は文武に優れた十太夫は堀部保兵衛(中車)の介錯を務めたのだった。切腹の直前保兵衛は十太夫に己の身分を問うた。保兵衛は200石持ち、一方の十太夫は下級武士。つり合いが取れないために十太夫は身分を偽り大番役と伝えた。その後七回忌まで毎年毎月命日には墓参りを欠かさなかった十太夫の苦悩を描く人情物。感動した藩主は彼を出世させたという新作歌舞伎だった。感動作でした。(写真:K11)
十二月に演じられた「俵星玄蕃」同様、忠臣蔵外伝なのだが、主題は「義に生きる」だ。

「江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし」
浅草田んぼで手拭い染物屋を営む伊之助(幸四郎)とその女房・おきわ(尾上右近)、おきわと密通している坊主の重善(錦之助)、それに雇人の又市(染五郎)が絡み、騙し騙され殺し殺し合いするというもの。最後の落ちが面白い。

正月の気分で浮き立つ歌舞伎座からでした。(写真:K10)

「一月の満月」

「一月の満月」
今年最初の満月は、大寒も過ぎての寒さに震える夜でした。
煌々と光る満月が寒々としてはいるものの、やはり美しい姿でした。(写真:M)
以上、満月の東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「旅を楽しむ」

「J  REPORT 2024 1月第4週号」
「リタイアメント・ノート 14年7ヶ月目」
「VOL.1351 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
勿論「癌になるな」もでしたね。

「旅を楽しむ」
2008年6月に59歳で会社を退職してから世界中を旅した。それ以前にも香港には年に2度、ハワイにも度々訪れてはいたが、隠居生活の最大の楽しみは旅だった。部屋に飾ってある地図には多数のピンバッチがあるが、これも途中から集め始めたので、抜けている訪問国は多い。(写真:A1)
豪州やニュージーランドなどでは買っていない。
こうしてコロナ前の2020年2月までに70回余りの海外旅行に行った。訪れた国はそれ以前も含めて70数か国になるが、どこを思い出しても楽しいことばかりだった。
それがコロナ禍になり、また膝痛で手術を、更に肝細胞癌になるという事態に当面は国内旅行しか行けなくなった。本当に残念だが、それでも60歳代に旅が出来たことは幸いだったというべきなのだろう。
旅はまだまだ続けたい。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「アクワマン 失われた王国」(TC日比谷にて)私的評価★★(今年2作目)
深海に眠るエネルギーを見つけた人間が人類をそして海底人を滅ぼす計画を立てる。それを防ごうとするアクアマンを描く。摩訶不思議な映画でした。第2作目らしいが前作の印象が全くなかった。漫画を映画にしただけだった。

「サンセバスチャンへ、ようこそ」(TC日比谷にて)私的評価★★★(今年3作目)
ニューヨークからサンセバスチャン映画祭を訪れた夫婦。夫は小説家で大学の講師、妻は新進気鋭の映画監督のマネージャー。そこで起きる浮気ドラマの数々。風光明媚な地での生々しいお話しでした。

また、1月19日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には「コット、はじまりの夏」「ゴールデンカムイ」「サンクスギビングへ、ようこそ」「僕らの世界が交わるまで」「緑の夜」「みなに幸あれ」「ヴェスパー」「海街奇譚」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=

★★★★=「枯れ葉」

「私の2022年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇予定。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇予定。

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行く予定です。
海外には2月にハワイに行きます。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「奥州仁義」(井原 忠政 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年3作目)「三河雑兵心得」シリーズ第13弾

「殺しの影」(小杉 健治 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年4作目)「はぐれ武士・松永九郎兵衛」シリーズ第3弾

「陰流苗木」(佐伯 泰英 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年5作目)「芋洗河岸」シリーズ第1弾

「災害2件-3」

「災害2件―3」
「歴史から何を何故、学ぶ?」
能登の大震災を観ていて思うことが地球も人間も歴史により成り立っているということだ。
地球は今も生きていて動いている。そこに住む人間も幾多の災難をその歴史に刻みながら生き永らえて来ている。そんな地球に住む人間は歴史から学ばなければ生き残れないだろう。東京直下型地震、東南海沖、北海道沖地震、富士山噴火等々幾らでも起きる可能性はあるし、またいつ起こっても不思議ではない。そのための準備に心構えを常に持つこと。
そして人間の行動もそんなに過去と違う訳ではない。ヒットラーの再来のような人物が現代にも現れているし、これからもまた出て来るだろう。だからこそ歴史から学び対応を人類共通の問題として考える必要があると思う。
ありとあらゆる可能性があるのだから、常に準備を怠るな!

「抗癌剤の恐ろしさ・続き」

「抗癌剤の恐ろしさ・続き」
体調不良で抗癌剤投与を1週間休んだ。それまでの倦怠感や食欲不振等の症状が回復し、やっと少し行動ができるようになった。一時はやる気なし、声も出ないし、体重減少に悩まされた。体重も2kg回復した。
そこでこれまでの2/3に減らした量で薬を再開した。さてどうなるのだろうか?それでも癌は進行していく。
以上、まだ寒さはこれからの東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「初春歌舞伎公演観劇記」

「J  REPORT 2024 1月第3週号」
「リタイアメント・ノート 14年7ヶ月目」
「VOL.1350 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
勿論「癌になるな」もでしたね。

「初春歌舞伎公演観劇記」
新橋演舞場には本当に久し振りに訪れた。團十郎一家の出とあって人気は高いようだ。
題材は源平の争いに沿ったもので近松門左衛門原作「平家女護嶋 恩愛麻絲央源平」だ。(写真:K1)
話しの前半は鹿ケ谷の乱で敗れた元源氏の僧侶俊寛(團十郎)が流され鹿児島県の喜界島に恩赦の船が来る。平清盛の娘が皇后となり懐妊したことで、安産を期してのことだった。しかし、既に妻を失っていた俊寛は船に乗らず部下とその妻を乗せるという悲しい物。
鋼板は京の都。栄華を極めた清盛が病に倒れる。しかし源氏の常盤御前(團十郎)は幼い子供たちを助けるために清盛の妾となる。しかし常盤は夜な夜な男を引き込んでいるという噂が出る。実は常盤はいつの日か源氏再興の時に味方になる武士たちを募っていたのだった。そして常盤御前と今は平家の武士となっている齋藤実盛(團十郎)、牛若丸(新之助)、ひな鶴(ぼたん)の親子三人の絡みとなるというもの。
実盛とひな鶴(写真:K2)
常盤と牛若(写真:K3)
まあ團十郎のわがままで我が子(ぼたん)を舞台に立たせるというある意味暴挙にも松竹は仕方がないのか、通常歌舞伎には女性は立てないのだが。
それにしてもぼたんと新之助の二人の成長は早い。また二人の姉弟が実によく似ていることに驚かされた。