「初春歌舞伎公演観劇記」

「J  REPORT 2024 1月第3週号」
「リタイアメント・ノート 14年7ヶ月目」
「VOL.1350 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
勿論「癌になるな」もでしたね。

「初春歌舞伎公演観劇記」
新橋演舞場には本当に久し振りに訪れた。團十郎一家の出とあって人気は高いようだ。
題材は源平の争いに沿ったもので近松門左衛門原作「平家女護嶋 恩愛麻絲央源平」だ。(写真:K1)
話しの前半は鹿ケ谷の乱で敗れた元源氏の僧侶俊寛(團十郎)が流され鹿児島県の喜界島に恩赦の船が来る。平清盛の娘が皇后となり懐妊したことで、安産を期してのことだった。しかし、既に妻を失っていた俊寛は船に乗らず部下とその妻を乗せるという悲しい物。
鋼板は京の都。栄華を極めた清盛が病に倒れる。しかし源氏の常盤御前(團十郎)は幼い子供たちを助けるために清盛の妾となる。しかし常盤は夜な夜な男を引き込んでいるという噂が出る。実は常盤はいつの日か源氏再興の時に味方になる武士たちを募っていたのだった。そして常盤御前と今は平家の武士となっている齋藤実盛(團十郎)、牛若丸(新之助)、ひな鶴(ぼたん)の親子三人の絡みとなるというもの。
実盛とひな鶴(写真:K2)
常盤と牛若(写真:K3)
まあ團十郎のわがままで我が子(ぼたん)を舞台に立たせるというある意味暴挙にも松竹は仕方がないのか、通常歌舞伎には女性は立てないのだが。
それにしてもぼたんと新之助の二人の成長は早い。また二人の姉弟が実によく似ていることに驚かされた。