「土合の藪」

「手前勝手世界食物語、第366号」
「土合(つちあい)の藪」
例の「3S会」が久々に集まった。向った先はさいたま市南区の住宅街にある蕎麦屋「土合の藪」だった。何度か訪れていて地元では有名な店だが、元々は土合という住所で営業していたのをこの地に転居してきたが、名前には残したということだった。3S会の一人「サーさん」の幼馴染が経営しているこの店。蕎麦通には知られた店だが、なにせ住宅街の一角にある民家なので場所が分かりにくい。タクシーの運転手ですら知らないので大変困ることもある。さて注文はお任せコースにした。色々と出てきたが、昔ながらの「蕎麦がき」が実に美味しかった。お蕎麦は元々蕎麦がきが原点であり、「蕎麦切り」になったのは、江戸中期時代だと聞いていた。だから大昔から蕎麦は蕎麦がきで食べられていたということだ。蕎麦粉にお湯や水を入れて加熱し、かき混ぜて粘りをだし、塊にして暖かいままで汁や醤油をつけて食べるというシンプルな食べ物だ。蕎麦の本当の味が出てくるのも、蕎麦切りとはまた違った味を楽しめる昔からの食べ物だ。それにしても予約でしか客を取らないようなのでご注意を。でも締めの「せいろ」も美味しかったです。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「聖路加国際病院」

「聖路加国際病院」
同病院には整形外科と皮膚科、それに内分泌科に通っている。家に一番近い総合病院は「昭和大学江東豊洲病院」なのだが、聖路加にはもう26年も通っている。膝の手術も背骨の手術もしてもらったし、今もほぼ毎月通っている。正式には「聖ルカ」と呼ばなければならない。「聖ロカ」ではないのだ。それでも毎回親切に診察してもらっている。この病院の脇に「慶応義塾創立の地」という碑もある。幕末戊辰戦争の時、上野の山に立て籠もっていた幕軍に官軍が砲撃をしていた時、ここ中津藩下屋敷では福澤先生が講義をしていたという場所だ。

「チュニジアの悲劇」
日本人3人の方がお亡くなりになったチュニスでのテロ事件は本当に痛ましい。偶然に訪れた先でのテロは人ごととは思えない。ほぼ毎月のように海外に行っている私にしてみれば、いつ私がテロに襲われないとも限らないからだ。私の目的は「カルタゴ」だと申し上げた。ローマに徹底的に破壊尽くされたカルタゴだが、この地は元々穀倉地帯で小麦の産地だった。地中海性気候に恵まれた土地だった。イタリアのシシリー島にも近く、地中海世界の要衝の地だった。数年前にそのカルタゴの遺跡がローマ遺跡の下から見つかった。黒く焦げた石が当時ローマに焼かれたあとを見せていた。地中海方面を見ると、美しい空と海が光って見えた。そんな地で起きた悲劇に嘆き悲しんでいる。
「またLCC事故」
ドイツのLCCが墜落した。やはりLCCには何らかの問題が潜んでいるのではないかと思いたくなってしまう。私は今年も何度も海外旅行するつもりだが、4月はエア・メヒコ、5月はトルコ航空、7月もトルコ航空、9月は全日空を予定している。いずれも大手航空会社なので安心はしているのだが、それでも事故が起きたら命はないものと覚悟して乗るしかない。

「桜咲く」

「さいたま歴史研究会4」
庄内は鶴岡の大商人の奥さん「三井清野」さんの旅は一応終了し、江戸時代の旅について知っていることを書こう。東海道は53次と言われているが、果たして53もの宿場が必要だったのか?ということは以前にも書いたことがある。江戸と京都との距離は124里8丁、約487.8kmだから、53の宿場で割ると平均2.3里となる。これでは余りにも近過ぎる。当時の人は一日約10里、40kmは歩いていた。朝は夜明け前の七つ(午前4時)に発ち、七つ(午後4時)には次の宿に入った。この間12時間、途中休憩を入れても40kmは歩けた。宿に早く入らないと日が暮れたら野宿は無理だから、また宿も火を落としてしまうから早めに宿に入らないと駄目だ。朝も早いから日が落ちたら直ぐに寝る。従って本来ならば124里を一日10里で割れば12?13の宿場ですんだはずだ。ところが実際には53の宿場があった。まあ山があり、川がったので、せいぜいが20前後で充分間に合ったはずだ。どうしてなのか?理由は分からないが、宿場同士の過当競争があったことは事実だろう。客引きは尋常ではなかったというし、そのためにデマというか、「暗くなると山賊が出ますよ」とか宿の人は旅人を脅かしたみたいだ。また、一方で大名の参勤交代用の本陣を備えた宿場もあったし、宿場には馬や飛脚もいただろうから、正に駅伝の役割も果たしていた。特に幕府の書面は江戸と大坂を二日半か3日位で走ったらしい。これは駅伝方式の賜物だろう。2里から3里毎に宿場があるということは治安面も安定しており、安心した旅が楽しめたのだろう。存外江戸時代の旅は楽しかったのだろう。一生の間に一度はお伊勢詣りをしたいという庶民の楽しみの一つが旅だったのでは?

「桜咲く」
3月23日には東京都内でも靖国神社の標準木で桜の開花が観られたという。都内の桜も蕾を膨らませてきている。月末には満開の桜が観られるのだろう。

「切られた欅」

「切られた欅(けやき)」
私の住むマンションは「越中島通り」に面している。そこには延々と両側に「欅並木」がある。それらが全て高さ10m位のところで枝も幹もカットされていて坊主になっていた。更に不思議なことにそこの並木の中から地上1mほどで5本の欅が伐採されていた。面取りまでしているのだから、当然管理している江東区が行ったものだろう。しかし理由はなんなのか?よく分からない。見てみると細かい年輪がびっしりとかなりの数がある。数えてみても恐らく7?80輪近くはあるだろう。と言うことは戦前か戦後直ぐに植えられたものなのだろうか?腐食して倒壊の危険性があるという訳でもなかろうに、不思議な光景でした。

「2015年の映画のお話し」
映画「中島みゆき 緑会2012?13」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年47作目)
コンサートを映像化したもの。彼女の圧倒的な歌唱力、女性の心と魂を振るわせるメロディー、心の襞から滲み出る歌詞、ファンにとっては堪らないものだった。素晴らしかった。

映画「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」(TC日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年48作目)
柳の下の泥鰌は4匹目でした。これでお終い。

映画「陽だまりハウスでマラソンを」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年49作目)
ドイツの伝統のランナーといわれたオリンピックのマラソン金メダリストの男性ももう老人。夫婦共に老人ホームに入居したが突如ベルリンマラソンへの出場を思い立つ。老人夫婦の愛情、ホームとの確執、老人の熱意、果たしてマラソンは?

映画「暗殺教室」(TC日本橋にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年50作目)
よく分からない映画でした。それでも春休みなのでかなりの観客が入っていた。

日経新聞3月27日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「パプーシャの黒い瞳」が4つ星、「ラブバトル」が4つ星、「ジュピター」が3つ星、「唐山大地震」が3つ星、「インド・オブ・ザ・デッド」が2つ星、「がむしゃら」が3つ星、「人の望みの喜びよ」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「血脈」(佐伯 泰英 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年73冊目)「交代寄合伊那衆異聞」シリーズ第22弾

「干し卵不思議味」(風野 真知雄 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年74冊目)「隠密味見方同心」シリーズ第2弾

「閨之陰謀」(上田 秀人 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年75冊目)「妾屋昼兵衛女帳面」シリーズ第8弾

「あんず花菓子」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年76冊目)「料理人季蔵捕物控」シリーズ最終回

「黄金の夢」(和久田 正明 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年77冊目)「髪結雪の亭主」シリーズ第2段

「鬼神になりて」(鳥羽 亮 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年78冊目)「首斬り雲十郎」シリーズ第4段

「取替屋」(井川 香四郎 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年78冊目)「新・神楽坂咲花堂」シリーズ第1段

「卒業式」

「J  REPORT 2015 4月第1週」
「リタイアメント・ノート 6年10ヶ月目」、
「VOL。892 SINCE AUG.12th、1983」
「卒業式」
3月は卒業式のシーズンだ。私の子供たちも卒業した近所の「江東区立越中島小学校」も24日が卒業式だった。この時期になると街中で袴姿の女性がよく観られる。どうも最近の流行のようだ。私は大学の卒業式も学生服だったし、日常生活も全て学校行事では学生服だったので、どうも袴姿には馴染めない。高校大学と7年間アメリカンフットボールに汗水垂らし、体育会生活をやりとげたことで満足していたので、涙も出なかったけれど、きっと涙を流している生徒さんたちもいるのだろう。学校だけでなく、テレビの番組も随分変更になるみたいだし、会社でも人事異動があるだろうし、終わりと始まりの季節が3月末なのだ。

「上野―東京ライン」
北陸新幹線の開業と同時に首都圏では新しい路線「上野―東京ライン」も開業した。先日浦和からの帰りに乗ってみた。停車駅は赤羽―尾久―上野―東京―新橋―品川の順で湘南方面にまで繋がっていた。この逆もある訳で、これまで常磐線、宇都宮線、高崎線は上野止まりだったのが、更にその先まで乗り換えなしでいけるし、神奈川県からも埼玉、群馬、栃木方面への直通運転が可能となった。この効果は大きいだろう。因みに浦和から東京までは26分だった。

「日本橋 紅葉川」

「手前勝手世界食物語、第365号」
「日本橋 紅葉川」
先日福岡でもつ鍋の店「七山」を訪問してくださったK氏のお誘いで日本橋にある「日本橋 紅葉川」というお蕎麦屋さんに行った。仕事の関係で熊本と福岡に出張されていたK氏が博多で思い出して私の推薦している「七山」を訪れて私の名前を出したら大変喜ばれてサービスしてもらったと喜んでおられた。K氏は有名なラガーマンだしラクビー界の重鎮でもあるが、気取らない実に楽しい人でそれ以外にも食通でもある。ゴルフも最近は腕が落ちたと話されていたが、昔は年間80ラウンド、平均スコアが80?81だということだったそうだから凄い腕だ。私も何度も大阪時代にご一緒させて頂いたが、凄いショットをされていたことを思い出す。さて、紅葉川は創業82年の老舗で、石臼で挽いた蕎麦粉で打つ蕎麦に今回はお薦めの「鴨汁せいろ」を頼んだ。蕎麦は蕎麦粉6に繋ぎ4の配合だそうだが、シコシコした食感に鴨の脂たっぷりの漬け汁に絡ませ、咽喉越しよくつるつると入る蕎麦は抜群の味だった。夜は鍋もやるらしい。鴨の鍋も美味しいだろう。また行きたい店でした。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「薬喰い」

「江戸の庶民の生活は楽だったか?70」
「薬喰い」
薬喰いと称して江戸の人たちも「四足」の動物の肉を食べていた。通称「百獣屋(ももんじや)」と呼ばれる店で、獣の肉を煮炊きして食べさせていた。こういう店は後始末や臭いのために川の近くの橋の袂にあった。「山鯨」とは「猪の肉」であり「牡丹」とも呼ばれていた。因みに「紅葉(もみじ)」とは「鹿の肉」で、「桜」は「馬の肉」の符丁だ。牛の肉も井伊家から将軍に味噌漬けの牛肉が献上されていた記録もある。明治以降は四足も解禁されて「牛鍋」などが庶民を楽しませた。今も両国橋の袂に「ももんじや」が現存する。そこで猪の肉を食べた経験もあるが、中々美味しかった。確かに肉独特の臭みがあるようだが、煮汁が効いていて充分に食べることが出来た。また桜鍋は森下に有名な店「みのや」があり、そこでも数度食べたが、美味しかった。これらは江戸時代からの流れなのだろう。
「鎌倉河岸」
江戸城の石垣を造るために運んできた石を陸揚げしたのが「鎌倉河岸」だった。なぜ鎌倉と呼ばれるようになったかというと、そこで働いていた石工、人足らが鎌倉出身者が多かったからだという。またそこで働く人たち向けに「豊島屋」という酒屋が立ち飲みで酒を販売したところ、これが人気を呼んだという。更にこの豊島屋で田楽を酒の肴にして売り出したら、これまた大当たりだったという。これが江戸の「居酒屋」の発祥だと言われている。面白い話しだ。

「さいたま歴史研究会3」

「さいたま歴史研究会3」
前2回は、庄内は鶴岡の大商人の奥さん「三井清野」さんが江戸へやって来たまでをお話ししたが、今回はいよいよ目的の伊勢を目指すことになる。東海道を上るのだが、2箇所「関所抜け」を行っていることに驚かされる。まずは「箱根の関所」、ここも小田原の手前、国府から北上して伊勢原、富士吉田、山中湖を経て三島の宿へと遠回りして関所を抜けていた。箱根越えならば8里をなんと42里も遠回りしていた。川も渡るのが大変だったようだ。基本的に橋がないから人足の肩に乗って渡る訳だ。また浜名湖の先にある「新井の関所」もこれまた遠回りしていた。東海道ならば12里を、これまた32里も掛けていた。当時の女性の旅は関所では厳しく詮議されたからだろう。「入り鉄砲に出女」と言われていて、人質の大名家の女たちを逃がさないための方策だった。さて清野さんは伊勢から奈良、大坂、京都、琵琶湖を経て金沢経由で鶴岡に戻るのだが、その日程は旧暦4月22日に品川を出て、5月9日に名古屋、11日に津、15日に伊勢、28日に奈良、6月2日に堺、3日に大坂、5日に京都、20日に彦根、22日に福井、24日に金沢、29日に高田、7月11日に漸く鶴岡に戻った。なんと出発して108日間、移動距離は580里(約2274km)だが、これは地図の上の話しで実際はもっと歩いただろうし、観光もしているのでそれらは含まれていない。当時の人の旅姿は実は女性は普通の着物の上に汚れてもよいように浴衣を羽織って歩いたという。汚れたら浴衣を洗い、また着るので下の着物は汚れないという合理的な考え方だったようだ。さて費用だが、私の推測では多分50両、今の価値で言えば500万円は掛かったと思う。3ヶ月半で500万円、お供の男性を2人を含めてだから、まあそんなもんだろう。勿論この中には買い求めたお土産も含まれていた。お土産は買うと直ぐに宅配便で鶴岡に送っている。だから土産は持ち歩いていない。

「こぶし」

「こぶし」
正式には「辛夷」と書く。葉が出る前に六弁の白い花が枝先に咲く。幼児のこぶしの形に似ていることから付けられたという。この花が咲く頃、田植えの準備をするため田を鋤き返す「田打(たうち)」が行われるので「田打桜」とも呼ばれていて、春の息吹のシンボルとなっていると、歳時記カレンダーに書いてあった。写真はこぶしではなく、多分「白木蓮」だと思う。

「2015年の映画のお話し」
映画「ヴァチカン美術館 天国への入口」(シネスィッチ銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年41作目)
ローマのサンピエトロ寺院にあるヴァチカン美術館の3D映画だ。特にミケランジェロ、ラファエロ、ダヴィンチのルネッサンス3巨頭の絵画はやはり傑作ばかりだ。凄い迫力だった。

映画「博士と彼女のセオリー」(TCシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年42作目)
アカデミー賞主演男優賞だけのことはある。その演技に尽きるので五つ星を与えた。

映画「風に立つライオン」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年43作目)
がっかりの映画だった。アフリカで働く日本人医師を描くが、ありふれていすぎた。

映画「イントゥ ザ ウッズ」(TC日本橋にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年44作目)
「赤頭巾」「ジャックと豆の木」「シンデレラ」「ラプンツェル」の4つのお伽噺をごちゃ混ぜにした物語。お薦め出来ない。

映画「悼む人」(TOEI銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年45作目)
一人の若者は見知らぬ非業な事件によって死んだ者を弔う悼む旅を続ける。この行為を批判する人、誤解を正してくれるように依頼する人、受け止め方はそれぞれだ。不思議な映画だ。

映画「唐山大地震」(東劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年46作目)
1976年の中国は唐山大地震、24万人の死者を出した。ある家族も不幸に見舞われた。夫は死に、双子の姉と弟は一枚のコンクリートの板の下に閉じ込められた。どちらか一人しか助け出せないといわれた母や、遂に弟を選ぶ。だが、姉は死体安置所で奇跡的に息を吹き返す。そして姉と弟はそれぞれに道を歩むことになる。だが2008年の四川大地震で二人は偶然再会する。母は姉を見殺しにしたとして悔やむ毎日を過ごしてきていたのだった。

日経新聞3月20日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「神々のたそがれ」が4つ星、「カフェ・ド・フロール」が4つ星、「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」が3つ星、「ブルックリンの恋人たち」が3つ星、「陽だまりハウスでマラソンを」が3つ星、「暗殺教室」が2つ星、「酒中日記」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「闇芝居」(小杉 健治 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年64冊目)「般若同心と変化小僧」シリーズ第5弾

「鷺の巻 箱入り娘」(金子 成人 著)小学館文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年65冊目)「付添い屋六平太」シリーズ第4弾

「疑惑」(稲葉 稔 著)コスミック時代文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年66冊目)「必殺御用裁き」シリーズ第1弾

「本所おけら長屋」(畠山 健二 著)PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年67冊目)「本所おけら長屋」シリーズ第2弾

「本所おけら長屋」(畠山 健二 著)PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年68冊目)「本所おけら長屋」シリーズ第3弾

「本所おけら長屋」(畠山 健二 著)PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年69冊目)「本所おけら長屋」シリーズ第4弾
このシリーズは本当に面白い。こんなに面白い本には久し振りに出会った。本屋大賞ものだ。

「うろんもの」(朝松 健 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年70冊目)「人情・お助け押し売ります」シリーズ第1弾

「気骨」(坂岡 真 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年71冊目)「鬼役」シリーズ第14弾

「最後の大舞台」(幡 大介 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年72冊目)「千両役者捕物帖」シリーズ完結編

「春と花」

「J  REPORT 2015 3月第3週」
「リタイアメント・ノート 6年9ヶ月目」、
「VOL。891 SINCE AUG.12th、1983」
「春と花」
寒い日が続くかと思えば、暖かい南風が吹く今の季節。知らず知らずに春は近付き、花が咲き始める。私は花を観てもどれがなにか分からない「花音痴」だから、まあ咲いている、美しいな程度しか評価も出来ない。そろそろ梅も盛りを過ぎ、あとは桜の花が開くのを待つばかりだ。東京の桜の名所といえば、「千鳥が淵」が有名だが、今は桜はそれこそあちこちにあり、都内全域が名所と言ってもいいくらいだと思う。同じく日本中が桜の名所だと思う。この桜だが、今は「染井吉野」が大半だ。通説では板橋の先の「染井村」の植木師が造り出し、接木をして、次から次へと桜の新種を造ったと言われていた。奈良の「吉野の桜」に因んで「染井・吉野」としたというのだったが、最近上野の山にあった桜が原種ではないかと言われるようになった。これもDNAから判明したというのだ。どちらが正しいか、分からないが、知らないほうがいいこともある。謎は謎のままのほうがよいのでは?

「チュニジアのテロ」
まだ未確認だが、チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館でテロがあり、日本人3人が殺されたと朝(19日)から報道されている。私も2010年6月に訪れたことがある。まだ「アラブの春」の前で偶然にも南アフリカでサッカー・ワールドカップが開かれていた時期に重なっていた。美しい国で北は地中海に面し、南はサハラ砂漠だが、「チュニジアン・ブルー」と呼ばれる独特の青色が白い壁や屋根に映えて本当に綺麗だったことを思い出す。私の目的は3度のポエニ戦争によって破壊された古代都市「カルタゴ」の遺跡を観ることだった。歴史的にもチュニジアはローマ帝国に敵対し、または占領されて、古代史の中でも非常に苦悶を続けた土地だった。ハンニバルが象を連れてアルプスを越えてローマに進軍、肉薄した話しは有名だ。彼ハンニバルこそがカルタゴの将軍なのだ。さて事件が起きた「バルドー美術館」にも行った。イスラム独特の美しいタイル模様が散りばめられた壁や床は素晴らしいものだった。今も思い出すことが出来る。チュニスでは一番の見所だろう。チュニスはヨーロッパと殆ど同じような感覚の街だし、あとは旧市街地やバザールだが、あれほど治安のよかったチュニジアでもテロが起こるという現実に恐怖している私でした。先日訪れたウズベキスタンも外務省によれば、チュニジアと同じ程度の危険地域だと今知った。