「土合の藪」

「手前勝手世界食物語、第366号」
「土合(つちあい)の藪」
例の「3S会」が久々に集まった。向った先はさいたま市南区の住宅街にある蕎麦屋「土合の藪」だった。何度か訪れていて地元では有名な店だが、元々は土合という住所で営業していたのをこの地に転居してきたが、名前には残したということだった。3S会の一人「サーさん」の幼馴染が経営しているこの店。蕎麦通には知られた店だが、なにせ住宅街の一角にある民家なので場所が分かりにくい。タクシーの運転手ですら知らないので大変困ることもある。さて注文はお任せコースにした。色々と出てきたが、昔ながらの「蕎麦がき」が実に美味しかった。お蕎麦は元々蕎麦がきが原点であり、「蕎麦切り」になったのは、江戸中期時代だと聞いていた。だから大昔から蕎麦は蕎麦がきで食べられていたということだ。蕎麦粉にお湯や水を入れて加熱し、かき混ぜて粘りをだし、塊にして暖かいままで汁や醤油をつけて食べるというシンプルな食べ物だ。蕎麦の本当の味が出てくるのも、蕎麦切りとはまた違った味を楽しめる昔からの食べ物だ。それにしても予約でしか客を取らないようなのでご注意を。でも締めの「せいろ」も美味しかったです。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

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