「人生は旅の如くー11月のオーストリア、スロヴェニア、クロアチア、モンテネグロにて」

「J  REPORT 2024 6月第1週号」
「リタイアメント・ノート 14年12ヶ月目」
「VOL.1370 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.11-2009年編・第9話、11月のオーストリア、スロヴェニア、クロアチア、モンテネグロにて」
11月にはバルカン半島の西側を巡った。今回もルフトハンザ航空でフランクフルト経由オーストリアのウィーンへ、そこからバスで向かった。オーストリアでは田舎のお城や教会を巡ったが、殆ど記憶がない。帰りに市内観光をし、嘗て城壁があったところが環状線の鉄道が走っていて、音楽の都らしい雰囲気を感じたこと位しか思い出せない。次の機会を待とう。
スロヴェニアでは印象的だったのが「ブレッド湖」だ。湖の真ん中に小さな島と教会があり、偶然そこで結婚式が挙げられているのに遭遇した。この湖にはその後何度も訪れることになる。スロヴェニアは旧ユーゴスラビアから独立した国だ。バルカン半島と言えばヨーロッパの火薬庫と言われた位紛争の原因となった地域で複数の民族と宗教が入り乱れていたことが原因だろう。イタリア半島とはアドリア海を挟んだバルカン半島、イタリア半島の付け根にはヴェネツィアがあり、中世ここが都市国家として発展し、アドリア海を支配していた。ヴェネツィアの植民地がバルカン半島のアドリア海側には沢山あった。
クロアチアは美しい国だった。まずは「プリトヴィッツェ湖群国立公園」へ。沢山の湖から構成されているのだが、実は今回を含めてここには3度行ったのだが、全て雨だった。
海岸沿いには「スプリット」などの都市もあるが、一押しは「ドブルブニク」に尽きるだろう。周囲を城壁に囲まれアドリア海に浮かぶ真珠のような都市国家だ。誰もが感動する中世が色濃く残っている街だ。
モンテネグロといえば「コトル」だろう。ここも城壁に囲まれた街だが、そこに行き着くまでにリアス式海岸の道を延々と進む。すると港が現れ、山の上にまでこれまた長い城壁が続いているのだ。
直近でトルコ旅行から帰国したM君によれば、現在のトルコの観光用熱気球は何と30人乗りでパイロットが2人付くという大型のものだったという。私はこれまでに二度熱気球に乗った。精々10人乗りでパイロットは一人だった。最高高度は約300mで、乗った場所はオーストラリアのケアンズとトルコのカッパドキアだった。その後トルコで墜落事故もあり絶対に乗らないと決めていたが、大型になり安全性は増したのだろう。カッパドキアでは民家の屋根すれすれに飛行するので屋根にぶつかるのではないかと心配したものだった。でももう絶対に乗りたくない。やはり墜落の危険性は高いと思うからだ。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「関心領域」(UC豊洲にて)私的評価★★★★(今年41作目)
ポーランドのアウシュヴィッツ収容所の隣にはドイツ軍幹部の自宅があり家族が暮らしていた。24時間焼却炉が稼働する音が聞こえるが、自宅の庭では子供たちがプールで遊び、家の中では婦人たちが収容所から得たドレスや貴金属、下着を分けていた。一見して平和な暮らしだった。所長の転勤が命じられると妻は転居を拒否した。夢の生活を捨てられないと喚く。更にドイツ軍によってハンガリーから70万人のユダヤ人が送られてくることになった。そして最後は今の収容所の模様が写される。実は私もここを訪れた時観たものが写されていた。人類の悪と正との差は何なのだろうか?非常に問題提起した映画だった。

「バティモン5 望まれざる者」(UC豊洲にて)私的評価★★★★(今年42作目)
ある普通のフランスの街。悩みは移民問題と低所得者対策。これらは同時並行的に重なっていた。突然現市長が急死し小児科の医師が市長代理となる。彼は正義感に溢れていたが、人種的にも宗教的にも差別主義者でもあった。低所得層と移民たちが住むアパートで火災が発生する。これをチャンスと見て市長代理は建物が崩壊する危険があるとして住民の一斉退去を狙う。クリスマスイブの寒さの中に屋外に放り出された市民は果たしてどうなるのか?今のフランスの悩みが巧みに描かれていた。

「ライド・オン」(UC豊洲にて)私的評価★★★(今年43作目)
年老いたスタントマンと相棒の馬の物語。スタントマンはノーとは言わないをモットーに生きてきた男が体力の限界を乗り越えようとするが、それを娘が阻止する。果たしてその後は?

また、5月31日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「マッドマックス フェリオサ」「壁は語る」「ライド・オン」「ユニコーン・ウォー」「アンダー・ユア・ベッド」「告白 コンフェッション」「映画からかい上手の高木さん」「ドノバン 音楽家加藤和彦とその時代」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」「碁盤斬り」「関心領域」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。(写真:K四月)
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。(写真:K五月)
六月大歌舞伎、昼の部を観劇予定。(写真:K六月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
6月に福岡佐賀に、7月には釧路に長期滞在を、また8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「魔性の剣」(鈴木 英治 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年73作目)「書院番勘兵衛」シリーズ第3話

「暁の火花」(佐々木 裕一 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年74作目)「公家武者信平ことはじめ」シリーズ第16話

「4S会はくら寿司で」

「4S会はくら寿司で」
スーさんのお仕事(建築関係の訪日客向け観光ガイドの英語の通訳)の合間を縫っての食事会を開いた。来月からはアメリカからの学生さんの団体がやってくるのでその隙間の会合だ。場所は「くら寿司銀座旗艦店」
ほぼ毎月開催しているのだが、今年は観桜会から雨で中止したりと天候には恵まれなかったが、その日は快晴で前日の大雨が嘘のようだった。
私以外はお酒を嗜みながらお寿司とおつまみで堪能されたようだった。(写真:A2)
(写真:A3)
話題は我々のこれまでの海外旅行の話しになり大いに盛り上がった。最初に出掛けたのは2012年6月のスイス、オランダの旅だったが、この旅は楽しかったしスイスを満喫したのでした。これまでに南米はイグアスの滝、マチュピチュ、ナスカの地上絵に、トルコ、中国は西域のシルクロード、台湾と廻ってきた。もう歳も取ったので4S会での海外の旅は無理そうだから国内にするしかないかな?

「癌闘病記ー第18回」

「癌闘病記―第18回」
特に変化なし。MRIと大腸内視鏡検査の結果は来週聞く予定だ。
この半年間の体重の変化が凄い。2か月ほどで激痩せして10kg減量したが、その後徐々に体力が回復し現在では6kg増量した。少しダイエットしないといけないかな?
でもやはり食事は大切だ。食べられるということは健康的に生きられるということだ。食べられない一時期を思い出すと食べられることの有難さが身に染みる。

「いちにいさん」

「手前勝手世界食物語、第672話」
「いちにいさん」
この店もコロナで行けていなかった店の一つだ。姉妹店の「素敵庵」がコロナで撤退し後も営業を続けていたが、
殆ど行けていなかった。久し振りの訪れだった。
鹿児島産黒豚しゃぶしゃぶの店だが、メニューが随分と増えていた。牛のステーキもあり、トンカツもありとこれまでのしゃぶしゃぶメインから少し変わったようだった。
今回はフットボールの同期の仲間との食事会だったので、黒豚しゃぶしゃぶを食べた。
まずはつまみで「牛筋煮込み」(写真:S1)
刺身は「活 かんぱち」(写真:S2)
豚しゃぶ肉(写真:S3)
野菜類(写真:S4)
店の特徴はお湯でしゃぶしゃぶすることには特に名物ではないのだが、いただく出汁が蕎麦汁なのだ。これに刻み葱をたっぷり入れて肉や野菜を食べる。これが美味しいのだ。来年の同期会新年会はここでやろうかな?
因みに店名の「いちにいさん」は「1,2,3」のことで一号線、二号線、三号線で東京から鹿児島まで行く国道の名前だ。実に美味しかったです。
夏の太平洋の高気圧と秋の冷たい大陸性高気圧が攻めぎ合う梅雨がいよいよ沖縄から始まった。そろそろ東京にも訪れる梅雨を待つ頃合い。今週も元気で東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「人生は旅の如くー10月のトルコより」

「J  REPORT 2024 5月第5週号」
「リタイアメント・ノート 14年11ヶ月目」
「VOL.1369 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.10-2009年編・第8話、10月のトルコにて」
2009年は10月11月の二か月間でヨーロッパに3回旅した。その最初がトルコだった。
ルフトハンザ・ドイツ航空でフランクフルト経由トルコのイスタンブールに入った。フランクフルトと言えばフランクフルト・ソーセージが有名だが、ルフトハンザ航空のラウンジで一番人気がこのソーセージとポテトの組み合わせだった。これが実に美味しい。それからは毎度フランクフルトではソーセージを食べることになった。
またトルコ航空のイスタンブールのラウンジがこれまた素晴らしいものだった。広さに設備、それに食事と言い本当に満足出来るものだった。24時間稼働は勿論だが、中ではステーキを焼いていていつでも食べられた。
イスタンブールはハブ空港としてアフリカ、ヨーロッパ、中東、アジアを結ぶ重要な空港だった。
トルコは初めてだった。大雑把に行って反時計回りでトルコの海岸線から内陸部を廻った旅だった。
トルコは歴史的にも正にヨーロッパとアジアの架け橋だった。地図を観るとお分かりのように西はエーゲ海を挟んでギリシャと向き合い、北は黒海、南は地中海、東はアジア大陸へと続き、ボスポラス海峡を経てヨーロッパに繋がる交通の要衝だ。シルクロードの起点でもある。民族的にはアジア系とヨーロッパ系の混血の人たちだが宗教はイスラム教が大半。一時期オスマントルコ帝国は地中海の南側の大半を支配し、バルカン半島を超えてウィーンの周囲にまで攻め込んでいて大帝国を作っていた。ウィーンはポーランド国王らの連合軍に救われたが、この勝利を記念してウィーンのパン屋がトルコ国旗の三日月を真似て風刺したものが「クロワッサン」だ。また、第一次世界大戦では枢軸側に付いたため破れて帝国は消滅した。この危機を救ったのが英雄「アタチュルク」だ。政治と宗教を分離し、アラビア文字を廃止しローマ字に変える等画期的な政策で救世主となった。トルコ滞在中、何のアタチュルクに関する記念日だったのか、午前中のある時間の知らせと共に人々が歩みを止め直立不動となり黙祷を始めた。未だに国民から父と慕われている英雄なのだ。後日判明したのが、11月10日が彼の命日だということだった。
国内には今もクルド人の独立運動があるものの東西の緩衝地帯ではある。
首都アンカラは内陸部にあるので、ここを中心点として時計を描くと、イスタンブールは10時、トロイは9時、パレッカムは7時半、エフェソスは8時、カッパドキアは4時半となろう。3時に当たる東の山脈地帯にはノアの箱舟伝説の船もあるという。
旅の大半はバスで回るが、当時から運転手の働き方が制限されていて一定時間以上の勤務は認められていなかったので、動く時は素早く時間内に次の目的地に到着し休憩が求められていた。それが今2024年に日本にも漸くやってきたのだった。
有名な観光地をいちいち説明しても仕方ないので代表的な物だけを申し上げよう。
まずはトロイ。ギリシャとの戦争ではトロイの木馬でギリシャが勝利した古戦場だ。パレッカムは温泉と石灰石で棚田状の小さな池が沢山出来ている。エフェソスには大野外劇場や神殿もあるし、カッパドキアは茸のような不思議な形の石が林立する。風雨による自然現象なのだろうが素晴らしいものだった。またエフェソスには世界最古の職業である売春宿を示す遺跡もあったのには驚かされた。アンカラからは列車でイスタンブールに向かい、旧東ローマ帝国の首都コンスタンチノープル(現イスタンブール)の宮殿やモスクも素晴らしかった。兎に角歴史が詰まっている国だから観る物も飽きない。
料理だが世界三大料理と地元では言っていたが美味しかった。壺の中に煮込んだ食材があり、表面を塩の蓋で固めてあるスープはお替りしたい位の美味しさだった。ケバブも有名なのだろうが、一人で港近くのレストランを訪れて食べたがこれも美味しかった。鯖サンドも地元の人たちの人気だった。
更なる詳細は2014年1月に3S会で行った2度目のトルコ記に譲ろう。

PS:友人のM君がトルコ旅行から帰国し早速前号以前の間違いの指摘を頂いた。
まず、「鬼平犯科帳」の原作者は司馬遼太郎ではなく池波正太郎であること。南米の「クスコ」はチリではなくペルーにあること。等々訂正しなくてはならない。どうも老人ボケの始まりだろうか?一度文字にしてしまうと思い込みが激しくて訂正に至らず、本当に申し訳ございませんでした。M君いつも適切なご指摘ありがとうございます。今後共宜しくお願い致します。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「ミッシング」(UC豊洲にて)私的評価★★★(今年38作目)
6歳の娘が失踪した。テレビはその後を追う。一方、母親はライブに出掛けていたとして育児放棄だと非難されるし、母親の弟はアリバイがないと犯人扱いされる。必死に娘を探す両親だが、ネットでの誹謗中傷は絶えない。合わせて偽情報が飛び交い夫婦は振り回される。そんな情報化社会で起きる悲劇。真実が必ずしも伝わるとは限らない社会の歪さを見せつけられる

「PS1 黄金の河」(HC有楽町にて)私的評価★★★(今年39作目)
1000年前に南インドにあった実在の王国を題材にした長編小説の映画。各地に王国があり覇権を争っていた時代。二人の王子と王宮内の美女たち、更に王座を狙う宮廷の人たちとの内紛を描く。踊りと歌はインド映画の定番だ。PS2に続く。

「ありふれた教室」(シネスイッチ銀座にて)私的評価★★★(今年40作目)
ドイツの7年生の普通のクラスの担任女性教師。この学校で起きる何者かによる窃盗事件。自身の財布も盗まれたがパソコンのカメラで犯人を特定し本人に詰め寄るとその同僚の女性教師は無罪を主張する。この事件は生徒にも影響を与え教師批判となる。移民問題や人種差別もあり、どこでも起こりそうな事件がどんどん深刻な事態になっていくという怖いお話し。

また、5月24日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「関心領域」「湖の女たち」「若武者」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」「バティモン5 望まれざる者」「倭文 旅するカジの木」「三日月とネコ」「帰ってきた あぶない刑事」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」「碁盤斬り」f

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。(写真:K四月)
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。(写真:K五月)
六月大歌舞伎、昼の部を観劇予定。(写真:K六月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
7月に釧路に長期滞在を、8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「産医お信 なぞとき帖」(和田 はつ子 著)PHP文庫 私的批評眼★★★(今年70作目)

「薄闇の唄」(風野 真知雄 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年71作目)「新・若さま同心 徳川竜之介」シリーズ第5話

「蒼瞳の騎士 上」(門田 泰明 著)祥伝社文庫 私的批評眼★★★(今年72作目)「浮世絵宗次日月抄」シリーズ

「五月の満月」

「五月の満月」
ふとカレンダーを観ると23日が満月だと気が付いた。(写真:A満月)
最近空を見上げることがなくて見逃してしまうところだった。何か余裕のない私だ。
5月の満月を「フラワームーン」と米国では言うらしい。綺麗な名前だ。
満月は男性の象徴のようなもの。正に狼男の面目躍如といったところか。
その昔、夜になると闇夜は恐怖の元だったのだろう。それに比して満月の時は明るく夜にも出歩けたのだろう。男たちはきっと満月の夜には女性の元に通ったのではないだろうか。元々人類は女系で通い婚が当たり前だった時代だとすれば納得いく話しだ。
それにしても満月は美しい。

「癌闘病記ー第17回」

「癌闘病記―第17回」
何度目かのMRI検査を受けた。MRIは造影剤を使った上に強力な電磁波で身体内部を探る装置で、筒状の中に入れられるので閉所恐怖症の方は困るだろうが、私は高所恐怖症ではあるものの閉所は大丈夫なのだが、約30分大きな音を浴びせられる苦痛の検査ではある。さて結果は2週間後に医師から聞くのだが、癌細胞は大きくなっているのか、それとも縮小しているのか、はたまた同じ大きさなのか、心配な限りだ。
病状時代は抗癌剤の副作用も克服して元気にはなっており当面問題はなさそうだが、MRIの結果待ちということだ。但し副作用の口内炎的な刺激物や熱い食べ物は食べられないということは変化がない。
先日家族で食事した際に辛い物の話しが出た。子供たちが小さい頃から我が家では辛い物を食べさせていた。インドカレーの名店「アジャンタ」が九段坂上の靖国神社前にあった頃、この店はインド大使館が近いこともあり本格的なインド料理を食べさせてくれていた。私自身学生時代にこの店のカレーを食べて口がひん曲がる位の辛さに閉口したが、慣れて来るとこれが実に美味いことに気が付いた。当然子供たちも幼い頃からこの店の本格的辛さを経験させていたから、今でも子供たちは辛さには慣れっこになっている。慣れとは恐ろしいものだ。ところが今は私がこの辛さが全く駄目になってしまったから皮肉なものである。タイ料理もエスニックも大好きなのだが、これも駄目。四川料理も大好きだがこれも全く駄目。ああ,情けない。これが癌患者の現状なのだ。香辛料は殆ど全てが駄目で山葵も生姜も駄目なのでした。
以上、春なのに夏のような暑さの東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。

「人生は旅の如くー9月のニュージーランドにて」

「J  REPORT 2024 5月第4週号」
「リタイアメント・ノート 14年11ヶ月目」
「VOL.1368 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
追加して「癌になるな」もね。

「人生は旅の如くNO.9-2009年編・第7話、9月のニュージーランドにて」
市販のガイドブックも買ってないし、旅行会社の案内も捨てていたので今回は記憶だけが頼りのお話しとなってしまったが、お許しあれ。
北島のオークランドから始まった旅だが、丁度日本と真逆の気候のニュージーランドはこれからが春から夏にかけての季節、桜に似た美しい花が印象的だったのと、火山国なので温泉もあり日本に似た雰囲気があった。まだ山には雪があり氷河も美しい湖もあり、何か親しみ易さを感じさせられた国だった。
南島のクライストチャーチは都会とは言え、小さな美しい街だった。それがこの時から1年数か月後の2011年2月に大地震に襲われ日本からの語学留学生も多数亡くなったことは記憶にあろう。それから一か月後には東日本大震災が今度は日本を襲うのだった。
旅に出ても土産類は一切買わない私が唯一買ったのが、羊毛のベストだった。メリノ種という羊の毛だが結構な値段(確か300ニュージーランドドル)だった。勿論今でも愛用している。
山や海も美しかった。住みたい国は?と問われればニュージーランドもその候補になると思えたのでした。
南の湾には色々な生物や滝もあり、もう一度行きたいと今でも思っている。
移動途中、大型トラックに沢山の羊が乗せられていたが、ラマダン明けの御馳走用にイスラムの国々に輸出されると知った。羊や牛が人間より多いのがこの国だった。鹿肉のステーキ弁当も食べたが意外に淡白だった。兎に角この国の印象は田舎であり自然が残り美しいということだった。
南十字星の見つけ方も知った。これは非常に貴重な情報だった。後に南米チリの旧都クスコで披露することになる。
そうそう巨木があったが、これらはカリフォルニアから持ち込まれたものだという。本当は完璧に自然はそのままにしておいたほうが良いのだろうが、林業のためだったのだろうか。
湖の畔に三坪ほどの小さな教会があった。正面の壁が四角に切り取られていて窓になり、十字架の先に向こう側の景色が見えた。それが正に一幅の絵画のようになっていて実に美しかった。