「手前勝手世界食物語、第237話」

「札幌でのお話し」
一日空けて2度目に薄野の「すし処 ひょうたん」に行ったことは既に書いた。その時カウンターに同席した老人1日と老女2人の三人組がおられた。どうも話しの内容から「俳句」の先生と生徒のようだった。老人はそろそろ80歳に近いのか?老女たちは60代後半のようで、その内の一人は自ら日本料理店を経営しているらしいが、「やはり寿司はこちらで食べなきゃ」と言いながら食べていた。私も国内でも海外でも美味しいものは随分と食べているが、各地にそれぞれ美味しい店はある。これまでは札幌は「いちふじ」という和食の店に通っていた。この店も有名な店で美味しいことでは間違いなく美味しい。これは現JFEの元支店長からの紹介の店だった。そして「ひょうたん」は新日鉄の元支店長からの紹介だった。だから共に鉄鋼関係の方がご贔屓にされている店だと思う。和食の店に一人で行っても品数を食べることが出来ない。その点寿司は「あて」で食べている限り、少しづつ食べることが出来、品数をこなせるというメリットがある。だから嬉しい。寿司は北と南が美味しいね。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「手前勝手世界食物語、第236話」

「仙台で食べた立ち食い蕎麦」
今回の旅の最終日、仙台で新幹線に乗る前に、駅前にあった立ち食い蕎麦に入った。「朝蕎麦」という300円の蕎麦を注文したら、これが驚いたのだが、まず蕎麦を茹でる。次に茹だった蕎麦を水洗い、更にそれを再度熱湯で温め、それから器に移し、具材、出し汁を入れて客に出すのだった。だから時間が掛かる。本来の立ち食い蕎麦ならば「早い、安い、美味い?」がモットーだろうが、この店は「遅い、安い、美味い」でした。日本蕎麦を食べるのは好きだし、勿論ラーメンも好きだが、日本蕎麦には愛着すら感じる位なのだが、立ち食いでここまでやっているとは思いも寄らなかった。感心しました。さて、最近食べに行きたいなあと思っている「蕎麦」がある。それは「うどんすき」で有名な「美々卯」が出す「賑わい蕎麦」だ。これは「出雲蕎麦」のような小さな器に蕎麦が入っていて、それを色々な具材で食べる。その具材に特徴がある。小さな器に盛られた蕎麦を次々と食べる。これがたまらなく美味しい。蕎麦かうどんは食べ放題なのだ。さて今回の旅で当初嵐閧オていたものの行かなかった店がある。山形県新庄市のラーメン屋さんと、山形市内の老舗蕎麦屋さんの2軒だ。また機会を見て行って来よう。

「北海道・東北の旅、後記」

私が東京へ帰ってから、北海道東部も大雪に襲われたらしい。東京へ帰って一番驚いたのが、東京が寒かったことだ。北海道にいる時は勿論気温は常にマイナスなのにちっとも寒く感じられなかった。ところが東京に帰ると途端に寒く感じるから不思議だ。北海道にいる時と同じ服装をしているのに感じ方が全く違うのだ。なんと不思議なのだろう。多分気の持ちようの差なのだろうか?さて、今年は既に流氷が南下してきているらしい。オホーツク沿岸に接岸するのも時間の問題のようだ。アムール川で氷結した氷の塊が北風に吹き流され、北海道沿岸まで達する。3年前に網走で観光船に乗って「流氷」を観た。今年は網走沖合い1kmに達しているという。その氷だが、今回訪れた「阿寒湖」でも完全氷結した湖の上を歩いた。実は厚さ35cmの氷でもいつ割れるかとちょっと怖かったのが本心だ。さて、東京では積雪によって自動車も歩行者も事故、事故、事故が起こっている。たった4cmの雪でこの状態だから都会はだらしない。また夏タイヤで出掛ける運転手も運転手だ。ちょっとした坂では一度止まってしまうともう動かせない。少しづつでも動いているならば坂道も登れるのだが、止まってしまってはスリップしてしまい動けなくなってしまう。それでも車で出勤するのか?やめてくれ。

「泰明小学校」
雪の日の午後、銀座の「泰明小学校」の前を通った。向こうには「有楽町マリオン」が見える。中央区には小学校もけっこうある。銀座の「泰明小学校」、築地の「京橋築地小学校」、東京駅前の「城東小学校」、明石町の「明石小学校」、八丁堀の「中央小学校」、新川の「明正小学校」、茅場町の「阪本小学校」、江戸橋の「日本橋小学校」、人形町の「有馬小学校」、久松町の「久松小学校」、常盤橋の「常盤小学校」、隅田川を越えて勝どきの「月島第二小学校」、月島の「月島第一小学校」、佃島の「佃小学校」、晴海の「月島第三小学校」とある。従って小学生は一キロ範囲内で学校には通える訳だ。ところがこの泰明小学校には越境なのか、バスで通っている生徒が沢山いる。まあ、銀座に住んでいる普通の人は殆どいないから、生徒がどこか遠くから通ってきても決して不思議ではないが。中央区の小学校は大都会のそれも繁華街に隣接している小学校だから、校庭も狭く、楽な学校生活はし難いと思うが、一生懸命勉強して偉い人になって下さい。

映画

映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年9作目)
ご存知、「007」のパクリだが、実に面白い。主人公のJEはイギリスは架空の組織「MI7」の敏腕諜報員と言う設定。まあ笑い笑いの連続でした。因みに007は「MI6」の諜報員と言う設定です。MI6は実在しています。

映画「アニマル・キングダム」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年10作目)
母親が麻薬の過剰摂取で死んでしまった男子高校生。已む無く祖母の元に引き取られる。亡き母の兄弟、即ち叔父たちは全員極悪な犯罪者たち。その内の一人が警察に銃所持で殺された。その仕返しに叔父達は高校生に車を盗ませ、おびき寄せた警官2人を殺す。そこから警察と叔父達の追いつ追われつの戦いが始まり、巻き込まれてしまう高校生。不気味な物語でした。でも意外性が面白い。

映画「ALWAYS 3丁目の夕日 ’64」(日比谷スカラ座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年11作目)
1964年、昭和39年の秋は「東京五輪」の開催だった。その時代に東京で暮す作家の「茶川」一家と、向かいの「鈴木オート」の一家を中心にした物語だ。10月10日オリンピック開催の日、私は高校1年生、フットボールの練習前のグラウンドで東の空に浮かぶ五輪の輪を観た。あの当時が懐かしく蘇る映画だった。まだ日本も東京も若かった時代だった。

映画「ジャック&ジル」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年12作目)
双子の兄妹のお話し。ハリウッドでPR制作会社を経営する兄を訪ねて毎年恒例の如く妹が尋ねてきた。いつも必ず問題を起こす42歳ながら独身の妹、怪力の持ち主、男にもてない。そこで起きるドタバタ喜劇が面白い。映画スター役で実物のジョニー・デップやアル・パシーノが出るのにも注目。絶対に笑えます。主人公は一人二役。

映画「イミズ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年13作目)
イミズとはモグラの一種だとか。中学3年生の同級生の男女。共に親からは捨てられていて「死ね」と言われている。この男女とその周囲の人たちの物語。沫ヘ沙汰の連続の中で自分は何になるのかを問う。主演男女の演技力もさることながら、その内容の鋭さに驚かされる。必見の映画だと思う。

日経新聞1月27日夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「ポエトリー アグネスの詩」が4つ星、「人生はビギナー」が3つ星、「ハンター」が2つ星、「麒麟の翼」が3つ星、「しあわせのパン」が2つ星、「NINIFUNI」が3つ星、「イエロー・ケーキ」が3つ星でした。

「シノプスシ159」
本「読売屋 天一郎」(辻堂 魁 著) 光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年20冊目)
読売屋とは今で言う新聞屋、当時の瓦版のことだ。武士を捨てて読売屋になった3人の物語。裏の悪を魔ュ。

本「真鍮の評決」上(マイクル・コナリー 著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年21冊目)
本「真鍮の評決」下(マイクル・コナリー 著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年22冊目)
私の好きな作家の一人「マイクル・コナリー」の作品だが、二つのシリーズの主人公が共に出てくるお話し。「リンカーン弁護士」として3台のリンカーンに乗って弁護をする「ハラー」とロス警察の敏腕刑事「ボッシュ」が大活躍する本当に面白い物語。これは絶対にお勧めです。

本「水無月の空」(稲葉 稔 著) 幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年23冊目)
「よろず屋家業早乙女じゅう内」。旗本の次男の生まれた彼は街中でよろず請け負い業を行い、また同心の手伝いなどもして生活している。

本「あくじゃれ」(諸田 玲子 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年24冊目)「あくじゃれ瓢六捕物帖」シリーズ1
本「こんんちき」(諸田 玲子 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年25冊目)「あくじゃれ瓢六捕物帖」シリーズ2
長崎生まれの「瓢六」は実に頭がいい。そのため一度捉えられて牢屋に入ったのだが、北町奉行所の知恵袋となって活躍する。

「東京で雪が」

「J REPORT 2012 2月第1週号」
「リタイアメント・ノート 3年目8ケ月目」 「VOL.724 SINCE AUG. 12th、1983」
「雪が嫌いな愛犬」
東京に久し振りの雪が降った当日の朝5時半、気温零度。いつもの通り愛犬「もも」と散歩に出掛けたのだが、道路は一面の雪。愛犬は人の足跡を辿るかのようにのろのろと歩く。確かに犬の足の裏は丈夫かもしれないが、冷たくて寒いのだろう。仕方なくよちよちと歩き、いつもなら1時間以上散歩するのだが、30分ほどで帰って来てしまった。そしてその翌日、もう雪は道路には殆どなく、脇に微かにあったが、それでも雪を避けて歩く愛犬だった。犬って雪が好きなのではないのか?雪が嫌いな愛犬でした。この犬、犬用の服を着せようとすると一目散に逃げて私のベッドの下に潜り込みます。仕方ないので寒くても、いつも服は着せないで散歩に連れて行っています。でも寒いですね。全国的に超強大な寒波で日本海側は大雪だし、都内も零度以下になるなど大変な気候だが、既に「大寒」も過ぎ、2月4日には「立春」を迎える。もう春は直ぐそばまで来ているのだ。

20日の夜

20日の夜は「牛タン焼き 太助」に行った。驚いたことにこのような拍曹ォが書いてあった。元々の太助のご主人は平成6年に亡くなっていた。しかし姉弟が仲たがいして、姉が「味 太助」を継ぎ、弟が「旨味 太助」を起こしたというのだ。チェーン店は「味 太助」のほうだ。弟さんの店に行った。昔ながらの「太い箸」は先がこげて細くなっていた。でも昔の太助はこの味だった。次男を連れて行ったこともあった。聞いてみると大体4?50頭分のタンを一晩熟成させるという。何人前になるのかは知らないが、ちょっと以前と比べると薄く切られていた。昔はもっと厚かったと覚えている。でもまあ半分満足だ。今仙台の牛タンは「利久」全盛だ。確かに利久は美味い。これは間違いない。今回の太助は、オーストラリア産かニュージーランド産の牛を使っているという。アメリカ産やカナダ産、南米産もあるというが、牛の種類、えさ等によってタンは変わるという。仙台タン戦争は勝者は利久、かも知れないが皆さんそれなりに頑張っていることを痛感した。「頑張れ、東北、頑張れ、日本」、そして「頑張れ、牛タン」でした。牛タン焼き1.5人前(@1980)と熱燗(@450)2合で2980円でした。
以上、北海道食べ歩きの旅を勢古口がお送りしました。

1月20日

朝は「幕の内弁当@800」を買い求め列車の中で食べた。昼は青森駅から歩いて10分ほどのラーメン店「まるかい」に行く。ここは地元でも有名な店で青森名物の「煮干出汁」のラーメンが売りだ。煮干がふんわりと匂う。店に入ると「大盛りか?中盛りか?」と聞かれるだけ。ラーメンしかメニューはない。あとはお握りがあるだけ。中が550円、大が600円と安い。そして丸い中太麺は噛み応えあり、醤油のスープは都会では食べられない味だ。中盛りでもボリュームはあり満腹にさせてくれた。美味しかった。こういうのは地方でなければ味合えない。なんてことはない味だが、満足させてくれる味でした。

1月19日

朝は釧路駅前スーパーホテルのバイキング、それなりに満腹。昼は釧路名物の「魚醤ラーメン」というのを「釧路丹頂市場」内の「魚一」という店で食べた。自家製の魚醤だとかいうがスープを飲んだら塩辛くて塩辛くて、とても食べられたものではない。失敗作でした。こういうのを地元の自信過剰っているか、つっぱりって言うのか、自分だけで美味しいと思っているの。とても食えたものではありませんでした。夜は札幌に戻ってまたまた「すし処 ひょうたん」に行った。今日は一昨日とは違うものを食べさせてもらうつもりだ。一品目は「鯵と烏賊の納豆醤油あえ」(実に納豆と醤油に山葵の味が滲みていて最高)。「やりいか」(山葵と大根おろしと醤油で食べる)、「きんきの煮付け」(これもまた実に美味しい、柔らかく煮込まれたきんきが甘いたれで実に生き生きしている)、「こまいの卵の醤油漬け」(今が出始めだという)、「ときしらずの卵の醤油漬け」、「熟成マグロの葱間焼き」(マグロが熟成されていて非常に微妙な味わいで美味しかった)、「あわびの水貝」(これは先日も食べた)、「白子」(今が時期の白子は最高)、ここから握りです。「平目の昆布〆」「甘エビ」「黒ホッキ」「ほたて」「うに」「いくら」「キングサーモン」「しめ鯖」「中トロ」、そして最後に「きんきと平目のあら汁」でした。@13125円。満足でした。でもしめ鯖はなんと九州は玄界灘の鯖でしたよ。やはり鯖は玄界灘です。北海道でも鯖は九州産が食べられているとは思いもかけませんでした。

1月18日

朝は「なか卯」で「牛丼」を食べた。昼はバスの時間もあり抜いた。
釧路の夜は早めに5時に店に入った。ガイドブックにあった店「煉瓦」という炉辺焼きの店だった。自分の目の前に炭火が赤々と燃えていて、その火の上で自らが魚等を焼くのだという。頼んだのは、「真ほっけ」@650、「ししゃも」@130x2、「道東産かき」@280x2。自らそれらを焼く。安いし美味いし、満足だ。最後に「海鮮サラダ」@650、中身は「マグロ、鮭、いくら、蟹の卵、白身魚、さば、つぶ貝等の刺身に、レタス、水菜、大根、ミニトマト、ピーマンらの野菜がたっぷり入ったサラダ」@650也。安くて美味くてありがとうございました。これに熱燗3合で総合計@3430円でした。本当に地方は安いよね。驚きの価格でした。多分これでも地元の人からすると高いのだろう。

「手前勝手世界食物語、第235話」

1月17日 
最初の食事は新青森の駅酷烽フ店で食べた「黒石つゆやきそば」だった。B級グルメでも有名になったものだが、まあ騙されたと思って食べたが美味くなかった。所謂「焼き蕎麦」に「麺つゆ」をかけたものでこれが美味しいとはどういう感覚なのだろうか?理解し難い。
夕食はお目当ての札幌は「すすきの」の「すし処 ひょうたん」に行く。これで3回目、3年ぶりの訪問だ。事前に蘭?オていたからよかったがいつもどおり満席だ。カウンターに10席に小上がり4席、と別室最大20席だというが小さい店だ。まずは食べたものを並べてみよう。お通しのあとは、「白子の酢醤油かけ」「福島会津名物の小つゆ(野菜等の煮物だ)」「蝦夷あわびの煮つけ」「あわびのこぶだし(これはあわびの刺身よりよほど美味しい。刻んだあわびの身をこぶ出汁に一晩漬けただけだが、味が全く違う。本当に驚くべき味だ)」「ときしらず(鮭)の卵の醤油漬け」「松前漬けのキャベツあわせ」「毛蟹の茶碗蒸し」「子持ちはたはたの粕漬け」「ホッキ貝、紅ずわい蟹、イカナゴの焼き物」、そして握りは「平目の昆布〆(この昆布は函館で採れるらしいが皇室に献上する一品だそうだ)」「中トロ」「しめ鯖(これも抜群に美味かった)」「いくら」「うに(無添加だそうだ)」「黒ホッキ」「蛍エビ」最後は「味噌汁」でしたが、どれをとっても美味しいの言葉しかありませんでした。それで明後日も行くことにしました。更に驚きはその安さ、なんと11000円でした。満腹でお酒を4合飲んでですよ。東京では考えられない安さでした。北海道、それも札幌は最高ですね。南の博多と並んで食の宝庫です。