「七月大歌舞伎観劇記」(写真:K2)
「通し狂言 星合世十三團 成田千本松」(ほしあわせじゅうさんだん)
「市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候」(写真:K1)
今の歌舞伎役者で一人で歌舞伎座を満席に出来る役者も多くはないだろう。その一人が十三代・團十郎だろう。当日の歌舞伎座も雨の中満席だった。(写真:K7月2)
圧巻の早替り、迫力の二度の宙乗り、桜舞う歌舞伎座で市川團十郎十三役大奮闘となる。
お話しは平家が壇ノ浦で滅びたにも関わらず、安徳天皇他平家の荒武者たちが生き延びて桜舞う吉野の里で源氏の追手と争うというもの。
兎に角登場人物が多いし早替りで人の出入りも激しく、これは実に大変な歌舞伎だと思った。全員の息が合わなければ完成できない舞台の迫力と締めの桜の舞う姿は圧巻だった。
舞台から客席にも桜吹雪が舞い散り宙乗りと相まって大喝采を浴びていた。その後の掃除が裏方にとっては大変だったろうと想像された。
まあ作品の出来不出来よりも新しい歌舞伎のスタイルの一端を観ることが出来たのでした。
「日本人はアメリカの奴隷か?」
幕末日本は二つに割れていた。尊王攘夷か対外開放か、世論を分断した中で開放に進む幕府に対抗し西国の大名たちが立ち上がった。この時日本人に共通していたのは、それでも独立だった。西洋列強の植民地にはなるまいとする動きが原動力となった。そしてアジアで唯一の強国に育った。
しかしそれも50年もすれば色褪せ、負け試合覚悟での太平洋戦争へ破局へと進んだ。戦後はご存じの通り実質アメリカの植民地となった。それが今も現実的には沖縄がその支配下にあると言っても過言ではあるまい。最近の沖縄女性に対する米兵の屈辱的な行動は奴隷に対するものと何ら変わらない。
日本人が奴隷だというのは太平洋戦争時の日本人移民に対する強制収用を観れば分かろう。今でも日本人は人種差別の最下位に位置していると私は思っている。アジア系でも最低だろう。
理由は日本の政治家に志が欠けているからだろう。政治屋であり続ける限り独立心を持った政治家は出て来ないだろう。自らがただただ可愛くて保身に走るだけの政治屋に何を任せろと言うのだ。
一方、安倍晋三を高く評価する人もいる。私には彼は奴隷の先駆け以外には見えない。何十回プーチンと会っても結果を出せず、トランプの膝に駆け寄り擦り寄るだけの彼の何を評価するのだ。結果二発の銃弾で暗殺された。アベノミクスという最悪の経済政策を続け、国家予算を危機に瀕させ、借金大国に陥らせた犯人は誰だ。最高裁が違憲としても動かない選挙制度。閣議決定と称して独裁国家と同じ轍を踏む独裁体制。機密費で何でも勝手に使う。こんな最悪の宰相を日本人はどう評価しようというのだろうか。
ある女流評論家が言っていた。「日本はまだ江戸時代だ」。その通り一部の特権階級(武士)が政治を担い、庶民は従うだけ。私にとっては江戸時代よりも更に以前の時代にも見える。都知事選挙ではほぼ無名の石丸某は先見性がなく、討論と言えば行き当たりばったりでその場しのぎの議論に終始し売名する。先を見通す力もなく未来を展望すらしない。こんな政治屋を産む日本とはどうなってしまうのだろうか?
若者よ立ち上がれ、日本の独立を守るためにも、アメリカの奴隷にならないためにも。