「J REPORT 2015 3月第3週」
「リタイアメント・ノート 6年9ヶ月目」、
「VOL。891 SINCE AUG.12th、1983」
「春と花」
寒い日が続くかと思えば、暖かい南風が吹く今の季節。知らず知らずに春は近付き、花が咲き始める。私は花を観てもどれがなにか分からない「花音痴」だから、まあ咲いている、美しいな程度しか評価も出来ない。そろそろ梅も盛りを過ぎ、あとは桜の花が開くのを待つばかりだ。東京の桜の名所といえば、「千鳥が淵」が有名だが、今は桜はそれこそあちこちにあり、都内全域が名所と言ってもいいくらいだと思う。同じく日本中が桜の名所だと思う。この桜だが、今は「染井吉野」が大半だ。通説では板橋の先の「染井村」の植木師が造り出し、接木をして、次から次へと桜の新種を造ったと言われていた。奈良の「吉野の桜」に因んで「染井・吉野」としたというのだったが、最近上野の山にあった桜が原種ではないかと言われるようになった。これもDNAから判明したというのだ。どちらが正しいか、分からないが、知らないほうがいいこともある。謎は謎のままのほうがよいのでは?
「チュニジアのテロ」
まだ未確認だが、チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館でテロがあり、日本人3人が殺されたと朝(19日)から報道されている。私も2010年6月に訪れたことがある。まだ「アラブの春」の前で偶然にも南アフリカでサッカー・ワールドカップが開かれていた時期に重なっていた。美しい国で北は地中海に面し、南はサハラ砂漠だが、「チュニジアン・ブルー」と呼ばれる独特の青色が白い壁や屋根に映えて本当に綺麗だったことを思い出す。私の目的は3度のポエニ戦争によって破壊された古代都市「カルタゴ」の遺跡を観ることだった。歴史的にもチュニジアはローマ帝国に敵対し、または占領されて、古代史の中でも非常に苦悶を続けた土地だった。ハンニバルが象を連れてアルプスを越えてローマに進軍、肉薄した話しは有名だ。彼ハンニバルこそがカルタゴの将軍なのだ。さて事件が起きた「バルドー美術館」にも行った。イスラム独特の美しいタイル模様が散りばめられた壁や床は素晴らしいものだった。今も思い出すことが出来る。チュニスでは一番の見所だろう。チュニスはヨーロッパと殆ど同じような感覚の街だし、あとは旧市街地やバザールだが、あれほど治安のよかったチュニジアでもテロが起こるという現実に恐怖している私でした。先日訪れたウズベキスタンも外務省によれば、チュニジアと同じ程度の危険地域だと今知った。