「この夏の歓喜」

「この夏の歓喜」
23日の午後はテレビに釘付けになっていた私。107年振りの甲子園での母校の優勝に歓喜した。
旧制中学時代の「慶応義塾普通部」以来の快挙だった。私は普通部、高校、大学と進み、高校大学はアメリカンフットボールをやった。そのグラウンドは今は理工学部の校舎となっている旧「嵐が丘グラウンド」(アメリカンフットボール部での通称)だったが、その当時、隣が高校野球部のグラウンドだった。
100名を超える部員たちが一致団結して闘う姿を見ていて、本当に涙が出た。ただ単に勝つということだけでなく、慶応としての伝統を守りながらも新しいことにチャレンジする。そんな姿に感動した。
試合前、誰がこの勝利を予想しただろうか?事前の予想では、総合力では圧倒的に仙台育英が有利だったと思う。投手力では三枚看板があり、打力走力守備力共に慶応を上回っていると見られていた。しかし、勝負は分からない。女神様がほほ笑んだのは劣勢と見られていた慶応に度々のツキが回ってきたことだった。本来ならばありえないようなミスが育英ナインを襲った。やはり甲子園には魔物が住んでいたのだろう。
それでもこれからが正念場だ。次の世代に引き継ぐ伝統を守りつつも新チームに息吹を吹き込んでくれ。仙台育英も慶応も共に秋のシーズンも頑張れ。