「ミュジアム・オブ・フライトとボール・パーク」

第5日目
「ミュージアム・オブ・フライトとボール・パーク」
週末の土曜日だ。今日は午前中に一人でブランチに出掛けた。モーテルの隣のレストラン「IHOP」アイホップという店だが、混み合っていた。特に家族連れが多い。頼んだのはコーヒーと「ビッグ・ステーキ・オムレツ」、@12.5ドル、1150kcalの特大サイズだった。(写真:W1)W1
玉子が3個分位あるのか、ボリュームたっぷりで中にはベイクドポテトが沢山入っていた。これだけ食べれば今日一日は何も食べなくても十分だ。
昼からT君と一緒にボーイングの博物館に行く。ここはある意味、飛行機の歴史を観ることが出来、決してボーイング社だけの物ばかりではなく、他のメーカーの飛行機も展示されていた。飛行機のスミソニアンだと思えばいいだろう。彼がOBなので割安で入場出来た。飛行機好きにはたまらない場所だ。フリーウェイから駐機場が観える。(写真:W2)W2
入口には各国の旗がはためいていた。(写真:W3)W3
勿論日本の旗もあった。まず世界で初めて飛行を成功させたライト兄弟が飛んだ飛行機と全く同じタイプのものが展示されていた。何と機体は木と布で出来ていた。こんなもので飛んだとは。(写真:W4)W4
室内には沢山の飛行機が飾られていた。(写真:W5)W5
中央の大きな真っ黒の機体が「B1ステルス戦闘爆撃機」だ。
今は生産されていないし、完成に至っていないが、極秘研究したステルス性無人偵察機があった。(写真:W6)W6
(写真:W18)W18
まず第一にステルス性を重視して設計された後に、飛行可能にするようにとのことで、技術者たち(含むT君)は大変苦労したらしい。前方上部から空気を取り入れ、内部エンジンを噴射させ、下の部分から排気させる特殊な構造らしい。全てが外からは全く見えない。
次の部屋は「アポロ計画」の部屋だ。ケネディ大統領が1970年までに月に人類を送り出すという計画を示し、それに合わせてNASAが成し遂げた偉業だ。アポロ宇宙船だ。(写真:W7)W7
司令船だ。月の周回軌道を廻り続け、月面着陸した後の宇宙飛行士たちを回収した船だ。(写真:W8)W8
月面探査機のタイヤはワイヤーだった。(写真:W9)W9
月面での活動の模型だ。(写真:W12)W12
「月の石」の実物だ。(写真:W10)W10
月着陸時の宇宙服だ。(写真:W11)W11
ヘリコプターを含む軍用機が展示してある。ヘリは「シコルスキーHH52A」で1963年製だ。(写真:W13)W13
「LAST GUNFIGHTER」XF8U―1 クルセーダー。(写真:W14)W14
南太平洋で世界一周飛行中に消息を絶ったアメリカの有名な女性パイロット「アメリア・イアーハート」さんが乗った機と同型機。1937年製。(写真:W15)W15
「フェアチャイルド F-24W」1941年製。(写真:W16)W16
US POST向けに開発された航空郵便用の機種。(写真:W17)W17
戦争中のもので「オライリーの娘号」。サメの顔をしている。(写真:W19)W19
日本軍機を撃墜すると旗をパイロットは機体に張り付けていた。6機撃墜したみたいだ。(写真:W20)W20
羽根を折り畳んだ艦載機。(写真:W21)W21
艦載機の発進場面。(写真:W29)W29
日本の戦闘機群、模型で展示されていた。随分多くの機種があったものだ。(写真:W22)W22

実はボーイングという会社は、ビル・ボーイングという人が、ここシアトルで飛行機の製造を始めたという。最初は勿論機体は全て木材を加工して製造した。それも水上飛行機から始まった。その後、やはり飛行機の発展の歴史には戦争が大きく影響してくる。ボーイングは太平洋戦争中にB29という爆撃機を大量に製造し勝利に貢献した。B29の原型はB17から引き継がれている。現在では未だにB52が活躍している。そしてステルス戦闘爆撃機B1が圧倒的な戦力を保持している。
T君の話しでは、ドイツ系移民の2世がボーイング氏で、父親がシカゴで木材業で財をなし、それを引き継いでシアトルでも木材から始めたが、飛行機に興味を持ち、製造に進んだらしい。
平和な時代に戻そう。宇宙開発に一時期大きく貢献した「スペースシャトル」の模型だ。実に大きい。(写真:W23)W23
T君はエンジニアとして、スペースシャトルを乗せたボーイング747型機からどうやって空中で落とすか?の技術開発をしたという。初飛行の着陸時にスペースシャトルが後輪をタッチダウンさせた後にジャンプして再び浮き上がり、前輪から着陸した時は滑走路の脇にいて恐怖を感じたと言っていた。それからタッチダウンの際には皆滑走路には近付かないようになったという。
英仏が開発し運行していた超音速旅客機「コンコルド」の実物だ。(写真:W24)W24
機内の内部も観られる。(写真:W33)W33
(写真:W34)W34
(写真:W35)W35
大統領専用機エアーフォースワン。アイゼンハワー大統領やケネディ大統領も実際に乗った機体だ。(写真:W25)W25
(写真:W30)W30
(写真:W31)W31
(写真:W32)W32
ボーイング747ジャンボジェットの試作機だ。テスト飛行を何度も行った機体だ。(写真:W26)W26
同じくボーイング787の試作機だ。(写真:W27)W27
近くで見ると実に巨大だ。エンジンも巨大だ。(写真:W28)W28
実はこのエンジンはロールスロイス製だし、GE製も多い。今はボーイングはエンジンは製造していない。多分これは独占禁止法上で製造を禁止させられたのではなかろうか?と想像する。ボーイングも今は日本を含めて各国から部品部材を購入している。家族連れも含めて航空機マニアの方が沢山訪れていたミュージアムでした。面白かった。

「ボール・パーク」
シアトル・マリナーズのマイナーチーム「タコマ・レイニアーズ」の本拠地「タコマ・チェニー・スタジアム」を訪れた。「パシフィック・コースト・リーグ」の北地区に所属するレイニアーズと首位争いしている同地区の「フレスノ・グリズリーズ」が相手だ。グラウンド整備も終わろうとしている。(写真:W36)W36
それにしても続々と観客が詰めかけて来ている。後ろの席の客がチケットはソールドアウトしたと言っていたが、嘘だろうと思っていた。始球式が何度かあった後、審判団と監督がメンバー表の交換をした。(写真:W38)W38
電光掲示板にはウエルカムのサインが。(写真:W39)W39
やがてホームチームのレイニアーズが守備位置に着いたところで静々と国旗が入って来て、全員起立して米国国歌斉唱だ。(写真:W40)W40
スタジアムは熱狂してきた。あれよ、あれよという間に席は埋まって来た。(写真:W41)W41
ほぼ満席だ。(写真:W42)W42
試合開始直後の初回表、W43
グリズリーズは2アウトからヒットでランナーを出し、三番打者がライトポール際にホームラン。2:0となる。2回裏、ホームのレイニアーズはホームランで追い上げ1点差となる。W44
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そして4回裏、2アウト満塁のチャンスに主軸の4番バッターの当りは強烈だったが、セカンドライナーとなり無得点。ここで試合会場を後にした。面白かったのは時間制限が設けられていて、ピッチャーの投球をキャッチャーが受けた場合は次の投球までは15秒、ヒットでランナーが出た場合は次の投球までが30秒、チェンジして攻守が変わる場合は2分30秒以内に投球に入る必要がある時間制限があったことだ。これはメジャーも日本もやっていないだろう。それとホームの攻撃中に「幸せなら手をたたこう」のメロディーが流れて来て、皆で手拍子を取っていたことだ。後で調べたら、この原曲はアメリカ民謡でした。だから知っているんだね。お祭り騒ぎが好きなアメリカ人らしい応援風景に皆が盛り上がっていたのが印象的でした。たこまたこまタコマ・ドームだ。バスケットボールのドームだ。W46