映画

映画「ブラック・スワン」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年77作目)
ナタリー・ポートマンが今年のアカデミー主演女優賞獲得した映画だ。バレリーナの物語。「白鳥の湖」の主役に抜擢されたニナは、監督から与えられたもう一つの役「黒い白鳥」が上手くこなせない。理由は色気がなくセックスアピールが足りず、大胆さがないというもの。ニナは母親から期待され、監督からの重圧に耐え、ライバルからの挑戦に慄き、プレッシャーのために自らの身体を傷付けてしまう。そして遂に精神的にも限界に達してしまうのだった。怖い映画でした。でも流石賞を獲っただけのことはある必見の作品でした。

映画「エデンの東」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年78作目)
ご存知、「ジェームズ・ディーン」の出世作。北カリフォルニアはモンテレー近郊の農場経営主の次男がディーンの役。父がレタス栽培に失敗した穴埋めをしようとし、幼い頃分かれた母親を探し母親からお金を5000ドル借りて第1次世界大戦直前の大豆に投資した。その後アメリカはヨーロッパの大戦に参戦し、大豆は高騰し彼は大儲けをする。だが聖書から抜け出たような真面目な父親は彼の善意を拒否してしまう。兄との確執、兄のフィアンセへの想い、等々が渦巻き、若き青年のひ弱さ、一途な思いを描く。ディーンが実に弱弱しい青年を演じている。この映画、私は既に数度観ているが、いつみても新鮮だ。

映画「ジュリエットからの手紙」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年79作目)
北イタリア「ヴェローナ」にはシェークスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」に因んだ「ジュリエットの家」があり、世界中の女性から悩み事の手紙が送られてきて、その家の壁に飾られている。毎日その手紙を回収して返事を書いているボランティアの人たちがいた。ニューヨークから恋人と一緒にやって来た若い女性は偶然彼女たちの仕事を手伝うこととなり、50年前の手紙を発見する。イギリスから送られてきた手紙に彼女が返事を書くと、イギリスからその女性、既に老女だが、孫と一緒にヴェローナにやってきて、大昔の恋人を探す旅に出るというもの。果たして既に老人となっている男性を見つけることが出来るのか?ハリウッド映画らしいラブロマンスでした。
さて、私はもう20年以上前にこの地ヴェローナに出張で訪れている。最初に驚いたのがホテルのエレベーター、入口と出口が真反対になっていた(今では日本でも当たり前にあるが)。理由はホテルの建物自体は古いものでそこにエレベーターを付ける為の充分なスペースがないことから苦肉の策で考えられたものらしい。夜は3時間にも亘る超豪華なディナーを地元の方のご招待で頂き、真夜中のヴェローナの町の散歩で「ゲーテ広場」に案内されて、100年前にここでゲーテが公演をしたことを知らされ歴史の深さを知ったこと。朝目覚めてホテルの窓から見るヴェローナの町の美しさ、町自体が中世そのままに存在しているような錯覚を与えてくれたのが印象的でした。

映画「大木家のたのしい旅行 新婚地獄編」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年80作目)
新婚生活を始めた大木家の二人は、デパートの屋上から「地獄」への1泊2日の旅に出掛けることになった。どんなことがあっても振り返っては駄目と言われていたのに振り返った二人は?地獄には「青い人」と「赤い人」が住んでいた。青い人は善人、赤い人は凶魔ネ人たちだった。荒唐無稽なお話しでした。

映画「ダンシング・チャップリン」(銀座テアトルシネマにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年81作目)
満席の観客の9割が女性だった。あのチャップリンの映画の名場面をバレイに仕立てたもの。周防監督と妻の草刈民代のコンビが描く。2部告ャで最初が映画が出来るまでの実写、次がバレイ映画となっていた。私には余り面白くなく、とてつもなく眠かった。

日経新聞5月20日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」が3つ星、「大木家のたのしい旅行」が4つ星、「レッド・バロン」が3つ星、「エクレール・お菓子放浪気」が3つ星、「ゲンズブールと女たち」が3つ星、「インサイド・ジョブ」が3つ星、「アトムの足音が聞こえる」が4つ星でした。

「シノプスシ125」(読書シリーズ125)
本「アナザーフェイス」(堂場瞬一著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年119冊目)
ちょっと変った警察物だ。妻を交通事故で亡くした刑事は、小学2年生の一人息子を育てるため激務の捜査1課から刑事総務課に替わっていた。そして2年が経過した。銀行員の息子、幼稚園生が誘拐された。犯人から身代金1億円の要求が銀行宛にあった。刑事は上司からの特別の命令でその事件の捜査に参加させられた。身代金の受け渡しは意浮??ツく、東京ドームでのコンサート会場だった。果たして子どもは解放されるのか?

本「かたみ薔薇」(和田はつ子著、)小学館文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年120冊目)
「口中医桂助事件帖」シリーズ11作目。口中医とは所謂歯医者の桂助の周りで次々と起きる殺人事件。被害者の歯には二本の線が刻み込まれお歯黒を入れられていた。理由はなんなのか?不可解な殺人事件だった。

本「まわり舞台」(井川香四郎著、)文春館文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年121冊目)
「樽屋三四郎言上帳」シリーズ3作目。町年寄りの一人「樽屋三四郎」は同じく町年寄りの奈良屋の娘「住乃」と芝居見物中、突然狐面の男たちに芝居小屋が乗っ取られてしまう。彼らは南町奉行の大岡を出せと言い出し、観客を殺そうとする。活躍するのは町人の隠密集団「百眼」たちだ。三四郎の勘が冴える。

本「若菜摘み」(今井絵美子著、)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年122冊目)
「立木茶屋おりき」シリーズ第7作目。品川宿に住む「おりき」は立木茶屋と料理旅篭を経営している。ここで働く人々と住民達の間に起こる事件の数々。いつもならが料理が冴える。

本「敗者の嘘」(堂場瞬一著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年123冊目)
「アナザーフェイス2」。神田神保町で火事があり、老夫婦が殺され現金が盗まれた。神田署が捕らえた男はその後自殺をしてしまう。だがその後女性弁護士が犯人として名乗り出た。警視庁刑事部刑事総務課の「大友鉄」に上司である指導官からこの事件を捜査するように命令が下る。女性弁護士は真犯人なのか?自殺した男性との関係は?警察内部の闇が透けてきた。

本「王子狐火殺人事件」(風野真知雄著、)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年124冊目)
「耳袋秘帖」シリーズの第5作目。南町奉行の「根岸肥前守」は大耳という渾名の通り、実に色々な情報を集めていて自らも本にしているくらいだ。またまた根岸の大活躍だ。

本「はぐれ長屋の用心棒」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年125冊目)
「華町源九郎 江戸暦」シリーズ第1作。江戸の下町の「はぐれ長屋」に住む浪人「華町源九郎」はもう50過ぎの隠居だったが、鏡新明智流の使い手だ。今回は5千石の旗本のお家騒動に巻き込まれた。このシリーズ21作まで続く。

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