映画

映画「婚前特急」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年82作目)
美人の彼女は5人の男性と付き合っていた。下は19歳の大学生から、上は54歳の美容師と幅広い。そんな彼女を巡る男性たちとの物語。26歳のパン屋の工員とのもつれた関係が面白い。

五月大歌舞伎「敵討天下茶屋聚」(新橋演舞場にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年2回目の観劇)
松本幸四郎が悪役2役を演じる。所謂仇討ち物。昼の部の通し公演を観ました。イヤフォーンで色々な情報を聞きながら江戸時代から面々と続く歌舞伎を堪狽オました。話しは変わるが、江戸時代の仇討ち成功率は非常に少なかったという。相手は逃げている。どこにいるか分からないのだから日本中を探しても難しいだろう。従って仇討ち成功すると必ず歌舞伎になったらしい。仇討ちの敵役も追われていて逃げる。これもまた大変な役回りだからこんな馬鹿げたことはしないということがどうやら武士の間では相方が納得していたようで無益な喧嘩や刃傷沙汰は殆どなかったという。極々平和な生き方が現実だったようだ。

映画「スタンド・バイ・ミー」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年83作目)
有名なアメリカの作家「スティーブン・キング」原作の映画化だ。5人の小学6年生の夏休みの冒険談だ。子供が列車に撥ねられた死体があるという話しを聞きつけた5人は36km先の現場に向って線路上を歩き始める。鉄橋の上で列車に撥ねられそうになったり、沼で蛭に襲われたり、夜はコヨーテの鳴き声で驚かされたりといった冒険が続く。その途中にも子供らしくふざけ合ったり喧嘩したりと大騒ぎ。そんな彼らの二日間を描く。大人になり作家となったその内の一人が子供時代を回想するという設定だ。

映画「アウェイク」(新宿武蔵野館にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年84作目)
ニューヨークに住む大手投資会社の御曹司は心臓疾患があり、ドナー待ち状態の移植希望者だった。既に父親はなく、彼と母親が共同で投資会社を経営していた。秘書の美女と結婚したその日に病院からドナーが現れたとの連絡があり、心臓移植手術に臨む。しかし全身麻酔で身体は動かせないのだが、彼の意識は覚醒したままで周囲の声もはっきり聞こえているのだった。手術室で話し合われていたのは「彼を事故に見せて殺す」ということだった。意識があるまま切り刻まれる彼。果たして行く末は?

映画「レッド・バロン」(丸の内ルーブルにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年85作目)
第一次世界大戦でドイツ軍の撃墜王の物語。当時の戦闘機は複葉機だったが、それで英仏米の戦闘機を80機も撃墜した英雄が彼だった。撃墜した相手を救出したり、看護婦と恋に落ちたりするが、最後には戦死してしまう。

日経新聞5月27日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「愛の勝利を ムッャ梶[ニを愛した女」が5つ星と最高評価、「マイ・バック・ページ」が3つ星、「アジャストメント」が3つ星、「プリンセス・トヨトミ」が3つ星、「手塚治虫のブッダ」が3つ星、「クロエ」が3つ星、「ドリーム・ホーム」が3つ星でした。

日経新聞5月24日夕刊の「第64回カンヌ国際映画祭」の記事によれば、最高賞の「パルムドール」はアメリカ映画の「ツリー・オブ・ライフ」だったが、これ以外にも父と息子を描いたものが多かったようだ。その他話題作はグランプリを獲得した「少年と自転車」、脚本賞を得た「脚注」や「ディス・マスト・ベー・ザ・ブレイス」、審査賞を得た「ポリス」や、「ウイ・ニード・トゥ・トーク・アバウト・ケビン」、「ル・アーブル」等が、また日本映画では「一命」が話題だったそうだ。これらの映画はまだ日本未公開だ。

「シノプスシ126」(読書シリーズ126)
本「袖返し」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年126冊目)シリーズ2作目
本「紋太夫の恋」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年127冊目)シリーズ3作目
本「子盗ろ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年128冊目)シリーズ4作目
本「深川袖しぐれ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年129冊目)シリーズ5作目
本「迷い鶴」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年130冊目)シリーズ6作目
本「黒衣の刺客」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年131冊目)シリーズ7作目
本「湯宿の賊」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年132冊目)シリーズ8作目
本「父子凧」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年133冊目)シリーズ9作目
本「孫六の宝」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年134冊目)シリーズ10作目
本「雛の仇討ち」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年135冊目)シリーズ11作目
本「瓜ふたつ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年136冊目)シリーズ12作目
本「長屋あやうし」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年137冊目)シリーズ13作目
「華町源九郎 江戸暦 はぐれ長屋の用心棒」シリーズ。江戸の下町の「はぐれ長屋」に住む浪人「華町源九郎」は55歳の隠居だったが、鏡新明智流の使い手だ。シリーズは進むが彼の歳は一向に変わらない。これが小説というものか。いつまでも55歳の主人公と長屋の住民との協同作戦で事件を解決する。漸くシリーズ6作目で主人公は56歳になった。揉め事と言えば江戸時代も現代も「金」に「女」と相場は決まっている。源九郎たち長屋の面々もそれぞれに悩みを抱えているが、明るく生きている。

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