「天下泰平」

『J REPORT 2020年2月第1週号』
「リタイアメント・ノート 11年8か月目」
「VOL.1145号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「天下泰平 将軍と新しい文化の創造」
両国は江戸東京博物館で開催中の「天下泰平」展を訪れた。これは徳川家に引き継がれている個人的は収集物で、公開されるのは初めてだという。(写真:A1)A1
副題の説明には、「征夷大将軍、この立場の人物を思い浮かべるとき、英雄で豪傑な姿を連想する日本人は少なくないのではないでしょうか。約260年に亙って天下泰平をもたらした徳川家の歴代将軍は、自身が文化人であると共に、文化創造の貢献者としての側面も持ち合わせていました。初代徳川家康以下15人の将軍は自ら書画を好みました。そして幕府が絵師や細工師などの芸術家を抱えたことで、人材が育ち、江戸時代を通じて新たな文化がいくつも花開く基盤を造りました。また文化に対する歴代将軍の影響力は、芸術分野のみならず、学問分野などにも及びました。」とあった。
写真撮影禁止が大半だったが、撮影可のものはいくつかあった。会場入り口にまずあったのが、家康自筆の書だが、これは撮影禁止。将軍の姿絵も駄目だった。
「伏見版 六鞱(とう)」(写真:A2)A2
(写真:A3)A3
家光作、「架鷹図屏風」(写真:A4)A4
(写真:A5)A5
(写真:A6)A6
「武州 州学十二景図巻」(写真:A7)A7
(写真:A8)A8
(写真:A9)A9
(写真:A10)A10
「増上寺台徳院様御霊屋々内装飾指示原図」(写真:A11)A11
(写真:A12)A12
「梨子地梅樹葵荘丹紋蒔絵道具指導」(写真:A13)A13
「梨子地梅樹葵荘丹紋蒔絵刀掛」(写真:A14)A14
「亀甲花菱文地三葉葵紋姿見鏡」(写真:A15)A15
松平定信作 二行書「文武忠孝を」(写真:A16)A16
松平定信作「寄進状」(写真:A17)A17
家康、家光、綱吉、吉宗、家斉等の姿絵もあったが、それぞれが特徴ある姿だった。特に絵画では家光と綱吉の絵が素晴らしかった。一度見る価値ありでした。
江戸東京博物館本体です。(写真:A18)A18

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私感ですからね!!
「イーディ 83歳 はじめての登山」(シネスイッチ銀座にて)私的批評眼★★★(今年10作品目)映画イーデイ83歳
病の夫を30年にも亙り介護したイーディ。やっと夫から解放された彼女は自由を味合うために昔父親に誘われた登山にスコットランドに向かう。最初はガイドの男性を雇ったのだが、彼女は単独登頂を目指すのだが、自然は甘くない。遭難の危機に。果たして彼女は登頂出来るのだろうか?

「キャッツ」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年11作品目)映画キャッツ
ロンドンの猫社会をミュージカルで描く。猫の動きを真似た激しい肉体が美しいが、役者さんは大変だろうな。人が猫を演じるから大道具は猫サイズに合わせて大きくしてある。

「風の電話」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★★(今年12作品目)映画風の電話
ハル9歳は東日本大震災で両親と弟を津波で亡くした。そして9年後17歳の彼女は呉市で叔母と暮らすが、叔母が倒れ入院した。彼女はヒッチハイクで故郷岩手県の大槌町に向かう。途中人間の親切や恐ろしさを感じながら、何故彼女のみ残して家族はいなくなったのかと悩み孤独に苛まれるが、人々の愛で何とか故郷に辿り着く。そして向かうのは「風の電話」だ。黒いダイヤル式の古い電話がボックスにある。死んだ人と交信できるという電話。彼女はそこで何を話し感じるのか?旅の途中でそれぞれの震災の被害と心の傷を感じ取る彼女でした。

「カイジ ファイナルゲーム」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年13作品目)映画カイジファイナルゲーム
捻りに捻った映画なのだろうが、まあこんなものか?

「九人の翻訳家」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★★★(今年14作品目)映画九人の翻訳家
フランス語のベストセラー本の第3部が発売されることになり、その内容を秘密にして世界各国で同時販売しようと考えた出版社社長は9人の翻訳家を集め、閉ざされた場所に監禁して2か月で翻訳させることにした。しかし、3週間後、社長宛に脅迫メールが送られてきた。大金を払わないと小説の内容の一部を公開するというのだ。当然犯人は九人の翻訳家だと考えた社長。あら捜しをするのだが、犯人は見つからない。期限切れで最初の10頁分が公開されてしまった。そしてまた脅迫メールが来た。兎に角最後の最後までどんでん返しの連続で最後まで犯人が分からないという実に面白い展開でした。痛快ですね。

「嘘八百 京町ロワイヤル」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年15作品目)映画噓八百 京町ロワイヤル
陶器作家と組んだ偽物の茶碗造りのお話し第二弾だ。古い茶器を偽造しての詐欺を面白く描く。

1月31日の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「男と女 人生最良の日々」が4つ星、「ナイブス・アウト 名探偵と刃の館の秘密」が4つ星、「バッドボーイズ フォ^・レイフ」が3つ星、「母との約束 250通の手紙」が3つ星、「淪落の人」が4つ星、「AI崩壊」が3つ星、「転がるビー玉」が3つ星でした。

「2020年の映画、私的評価表」あくまで私の私感ですからね!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャリード・ジュエル」「九人の翻訳家」
★★★★=「フィッシャーマンズソング」「パラサイト」「ダウントン・アビー」「風の電話」

「2019年の映画はこんなでした」 2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディ」「グリーンブック」「運び屋」「こどもしょくどう」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)・祇園祭礼信仰記「金閣寺」
                 ・御存「鈴ヶ森」海老蔵と息子勧玄君が出る。
                 ・新作歌舞伎「雪蛍恋乃滝」秋元康作演出
相撲観戦=1月場所観戦しました。 5月場所観戦予定です。

「2020 旅暦」
これまで行った国々の合計数は、71か国(直近18年5月のモンゴル)、昨年はハワイに4回行きました。

「2020 読書記録」 2019年の読書数は、259冊でした。
「親子の情」(誉田 龍一 著)ハヤカワ文庫 私的批評眼★★★(今年36冊目)「よろず屋お市 深川事件簿」シリーズ第2弾本親子の情

「珍味脅し」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年37冊目)「料理人利蔵捕物控」シリーズ第38弾本珍味脅し

「あっけらかん」(野口 卓 著)集英社文庫 私的批評眼★★★(今年38冊目)「よろず相談屋繁盛記」シリーズ第5弾本あっけらかん

「招き猫」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年39冊目)「新・知らぬが半兵衛手控帖」シリーズ第9弾本招き猫

「江戸前場下町」

「月齢4.2日の月」
旧暦の新年、春節になり、お目出度いはずだが、新型コロナウィルス拡大の影響で混乱する下界を尻目に、天上では美しい月が輝いていた。(月)月
月齢4.2日と細い月だが、久しぶりに晴れ渡った東京の空は綺麗でした。1月というのに大雨が降ったり、季節外れなことばかり。気温の変化も大きく体調管理が大変だ。

「江戸前場下町」
先週オープンしたのが、江戸前場下町だ。新都市交通ゆりかもめの「市場前駅」に隣接する施設だ。(写真:B7)B7
(写真:B18)B18
(写真:B1)B1
(写真:B2)B2
地図。(写真:B19)B19
一棟が食堂街でもう一棟は売店街だった。昼時でもあり多くの人たちが来店していた。食堂街のメインは立ち食い寿司で何軒もあった。(写真:B3)b3
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中庭。(写真:B5)B5
寿司屋さん。(写真:B6)B6
売店はさほど混んではいなかった。こんな感じです。(写真:B8)B8
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(写真:B16)B16
海鮮丼専門店だ。(写真:B17)B17
テンポラリーな施設で、「千客万来」施設が出来れば廃止になるという。豊洲市場見学者の一部が流れてくるのだろう。周囲にはホテルやオフィスビルも建設され、益々豊洲地区は混雑するようになるのか?

「茂木家美術館の北斎名品展」第13弾

「茂木家美術館の北斎名品展」第13弾
北斎親子。(写真:H1)H1

出典は「HOKUSAI MASTERPIECES OF ART」より

葛飾北斎の「北斎さまざま」シリーズ第2段をお送りします。

「木曽路名所一覧」(写真:H2-1)H2-1
木曽路とその周辺の名所を、鳥瞰図法を用いて一図に纏めたもの。左下に起点の江戸を置き、右に浅間山、その左に甲府城下、さらにその左に諏訪湖、そして琵琶湖、終点の京都といった具合に、実際の地形よりもかなりデフォルメしており、地図というよりも双六の趣がある。米粒に雀を二羽描いたという逸話が残る北斎ならではの微細さといえる。
「木曽路名所一覧」(写真:H2-2)H2-2
その一部を拡大したもの。

「江都両国橋夕涼花火之図」(写真:H3)H3
両国橋の両側のたもとには、明暦の大火(1657)以降、広小路と呼ばれる火除地が設けられ、見世物や食べ物屋などの仮設の見世が建ち、江戸有数の盛り場となった。特に夏の川開きの期間の両国橋の賑わいを描写している。本作品は北斎が春郎と名乗っていた天明年間に出版された「新板浮世絵両国夕涼花火見物之図」の後摺であり、初摺とは色や花火の描写が異なり、より賑やかな雰囲気となっている。

「百人一首うはかいゑと起 持統天皇」(写真:H4)H4
「百人一首乳母がゑとき」は、北斎最後の大判錦絵シリーズで、乳母が子どもに百人一首を分かり易く絵解きするという意味が込められた名だ。現在28図が刊行済みのものとして確認されている。本図は持統天皇の「春過ぎて夏にけらししろたえの 衣干すてふ天の香具山」を主題としている。歌の「白妙の衣干」に発想を得たのか白い布を運ぶ女や、干された白い布が描かれている。

「両国夕涼」(写真:H5)H5
本図は墨田区の対岸、現在の東日本橋辺りから両国橋を臨んだ情景で、手前に花火を眺める母と子が美しい彩りで、画面の左奥に両国橋、中央に一之橋がシルエットで表されている。ほっそりとした女性たちは宋理期ならではの特徴を示している。本図を含む十数枚からなるこの錦絵シリーズは、綿密な筆致と淡い色調から「摺物風名所絵」と呼ばれており、北斎壮年期の摺物および狂歌絵本の分野での人気から企画したものと考えられる。

「不弐之峯」(写真:H6)H6
富士山を背景に、煙管を咥えながら馬の背に乗る馬方や、白い巡礼の衣装を着た旅人たち、子供を背負った農婦といった、街道を行き交う人々が描かれている。「両国夕涼」と同じく「摺物風名物絵」と呼ばれる錦絵シリーズの1図だ。

以上「北斎さまざま」の内の5作でした。

「龍記」

「手前勝手世界食物語、第540号」
「龍記」
一昨年2018年の秋からほぼ毎週通っている店が京橋にある「龍記」という中華料理店だ。食べているのは「四川火鍋」だ。まずは野菜の盛り合わせ。(写真:食1)食1
スープが出てきた。2色のスープだ。(写真:食2)食2
辛いスープと白い辛くないスープだ。
兎に角野菜が食べられるのが嬉しい勿論食べ放題だ。追加で椎茸とレタスを頼む。
肉類は、羊。(写真:食3)食3
牛。(写真:食4)食4
豚。(写真:食5)食5
これらを鍋に入れて食べるのだが、季節に関係なく、夏でもこの鍋を食べている私でした。(写真:食6)食6
以上、真冬の気温になったり、3月下旬の気温になったりと変化の多い東京から勢古口がお送りしました。