「ある画家の個展」

J  REPORT2018年 6月第4週」
「リタイアメント・ノート 9年12ヶ月目」
「VOL.1060号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
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「ある画家の個展」
中学からの友人であるK君の奥様が個展を開かれるということで初日に会場にお伺いした。美術大学卒ということで、これまでも何度か「新世紀展」に出品された折に鑑賞に伺った。今回はある意味集大成のようで、お聞きすると描いた絵で倉庫も満杯になったので、これを契機に処分する予定だという。まあもったいないと思うが、何しろ大きな絵画ばかりだから、保管するのも大変だろう。奥様の作品は非常に幻想的な絵画で色彩も女性らしく美しい。こんな趣味をお持ちの方は素晴らしいと思う。幾つかをご紹介しよう。
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この絵は昨年の新世紀展に出品された作品だ。何時間も何日も何ヶ月も掛かって描かれた絵画、その努力に感服させられた。

「国立西洋美術館・常設展Ⅱ」
旧松方コレクションも火災や戦争の影響を受け、かなりのものが失われたり没収されたりしていたようだ。フランスにあったコレクションの一部は敵国財産としてフランス政府に没収されてもいる。また、欧州で購入したものの、日本国内に運ぶ前に何らかの理由で自らが手放したのが数点あるという。国内に運んだ作品は約1400点。このうち、経済的な理由で銀行に担保として取られた物や知り合い(岩崎家や住友家など)に売却したものがある。また、フランス政府からその後返還されたもの(390点)もある。いずれにしても今になれば実に貴重な作品群となっている。美術館自体はサンフランシスコ平和条約締結後、フランス政府との間で返還交渉が始まり、その条件として寄贈する美術館にフランスの名前をつけるようにとのことだった。当初は「フランス美術館」という名称だったが、最終的に「国立西洋美術館―フランス美術松方コレクション」となった。1953年に設置準備委員会が出来、55年にはフランス人建築家「ル・コルビュジエ」が来日し設計が行われた。工事の起工式は1958年3月で完成が翌年3月末、作品の到着が4月22日、開館が6月10日と超スピーディーなスケジュールだったことが分かる。ユネスコにはフランス政府によって「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」として7カ国17遺産が世界文化遺産に2016年7月に登録された。
では作品を二つ後紹介しよう。
「猟の獲物と野菜のある静物」(アドリアーン・ファン・ユトレヒト、1648)(写真:B3)B3
死んだ動物たちはまるで標本のごとく念入りに観察され、細部に至るまで克明に描かれている。カンバス全体を覆うのは、画家が好んだ暗い褐色系の色調だ。装飾性の強い画面を志向した同時代の画家とはやや異なる性格をこの作品に与えていると解説されていた。
次が、「村の結婚式」(ヤン・ステーン)B4
作者は1626年ドイツのレイデンで生まれた。彼の作品は約800点あるといわれているが、結婚を主題にしたものだけで50点あるという。この場面には男女合わせて51人の人が描かれている。ステーンは正にこのような風俗場面の中にある人物たちの多彩な心理や行動を見つめる視線において優れた画家であった。
参考資料「MASTERPIERCES The National Museum of WEster Art,Tokyo」編集:国立西洋美術館(写真:マスターピーセス)本マスターピース

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「30年目の同窓会」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年105作品目)映画30年目の
息子がイラク戦争で死亡した。遺体を引き取りに向かう父親は、昔ベトナムで戦った戦友の元へ行き、同行を願う。一人はバーの経営者、一人は聖職者。こうして3人の旅が始まる。常に米国は戦争を世界中で行っていることを実感させられた映画でした。親と子の愛、そして友情、その旅の果ては?

「終わった人」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年106作品目)映画終わった人
東大法学部卒メガバンクの支店長から傍系会社の専務で定年を迎えた男。やることがない彼は、何を次の目標として生きるのか?終わってしまった男なのか?はたまた復活できる人生なのか?
「散る桜、残る桜も散る桜」(良寛作)がテーマだとか。

「VISION」(丸の内ピカデリーにて)私的批評眼★★★(今年107作品目)映画ヴィジョン
フランス人の女性エッセイストが長野の山で山守と知り合い、恋に落ちていくメロドラマ。山の景色が美しい。

「当該道中膝栗毛・歌舞伎座捕物帳」(東劇ーにて)私的批評眼★★★(今年108作品目)映画東海道中
シネマ歌舞伎。やじさんきたさんが大活躍。

「ワンダー 君は太陽」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★★(今年109作品目)映画ワンダー
遺伝子の問題から奇妙な顔で生まれた少年の5年生の1年間を描く。いじめが根底にある中、両親や姉の愛、そして友情が美しい。アメリカならではの映画だ。大人も子供も感激出来る。

6月15日付け日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「それから」が4つ星、「母という名の女」が4つ星、「メイズ・ランナー 最期の迷宮」が3つ星、「ゲッペルと私」が3つ星、「フジコ・ヘミングの時間」が3つ星、「家に帰ると妻が必ず死んだふりとしています」が3つ星、「30年後の同窓会」が4つ星でした。

「私の2018年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「はじめてのおもてなし」「スリー・ビルボード」「リメンバー・ミー」「レディー プレイヤーワン」「万引き家族」

★★★★=「嘘八百」「バークバル」「ネイビーシールズ」「ジオストーム」「デトロイト」「ロングロング・バケーション」「ルイの9番目の人生」「ジュピターズ・ムーン」「ローズの秘密の頁」「犬猿」「ぼくの名前はズッキーニ」「リバーズ・エッジ」「ミッドナイト・バス」「シェイプ・オブ・ウォー」「坂道の上のアポロン」「しあわせの絵の具」「トゥーム・レイダー ファースト・ミッション」「B・P・M」「ペンダゴン・ペーパーズ」「ウィンストン・チャーチル」「とレイン・ミッション」「ジョマンジー」「ダンガル きっと、つよくなる」「ラブレス」「ワンダーストラック」
「ザ・スクエア」「弧狼の血」「モリーズ・ゲーム」「モリのいる場所」「犬ケ島」「ゲティ家の身代金」「ファントム・スレッド」「ワンダー」

「2018 観劇シリーズ」
3月大歌舞伎=昼の部「国せん爺合戦」、「男女道成寺」、「芝浜革財布」
7月大歌舞伎観劇予定

国内旅行は、1月の東北。6月は北海道の予定。
海外旅行は、1月の台湾。2月の香港。5月のモンゴル(71)。7月のシアトル、8月のフィリピン(72)、そして9月はハワイの予定。

「2018 読書記録」 昨年は256冊の本を読みました。
「闇に咲く」(あさの あつこ 著)PHP文芸文庫 私的批評眼★★★(今106冊目)「おいち不思議がたり」シリーズ第3弾本闇に咲く

「つばくろ屋 中仙道板橋宿」(五十鈴 りく 著)アルファポリス文庫 私的批評眼★★★(今107冊目)本つばくろ屋

「天満明星池 なにわ人情謎解き帖」(加瀬 政広 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今108冊目)本なにわ人情

「紫陽花咲く白山神社」

「紫陽花咲く白山神社」
都内でも紫陽花の名所として知られている「白山神社」。とても歴史の古い神社で7世紀創立されたという。丁度「あじさい祭り」が行われていた。(写真:A1)A1
まあ、見事に咲いている紫陽花をご覧あれ。(写真:A2)A2
(写真:A3)A3
色取り取りの紫陽花だ。(写真:A4)A4
(写真:A7)A7
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辛亥革命を起こした「孫文」が明治43年にここに訪れたことを示す碑があった。(写真:A10)A10
白い紫陽花が印象的だった。(写真:A11)A11
A12

「春のフットボールシーズンⅤ、駒沢大学戦」

「春のフットボール・シーズンⅤ」
「駒沢大学戦」
6月9日の「アミノ・バイタル・フィールド」。今日も快晴で気温は30度を上回っていた。春の練習試合もこの試合で終わり。後は夏合宿を経ての秋の本格的シーズン入りを待つばかりとなった。試合形式でやることは数度の練習よりも効果がある。試合経験を積むということの意義は大きい。
ハドルで気勢を上げる母校チーム。(写真:F1)F1
コイントスで母校が勝ち、後半のチョイスを得る。従ってキックオフは母校だ。試合開始だ。(写真:F2)F2
(写真:F3)F3
母校のキックはエンドゾーンを越えてタッチバック。駒沢は自陣25ヤードからの攻撃だ。キッカーは久し振りにスターターの9番廣田君。最初のプレーで駒沢ランニングバック31番が中央付近を突破12ヤード前進。しかし次のシリーズで母校ディフェンスが見事QBサックし、陣を交代させ更に次のパスを5番DL小山君(2年)がインターセプトし、攻守交替。
母校のスターターQBが1番西澤君(3年)。敵陣29ヤードからの攻撃でショートパスでダウン更新した直後、1Q8分46秒、ダブルリバース・フェイク・パスというスペシャル・プレーで見事QB西澤君がエンドゾーンでキャッチしTDを揚げる。TFPもキックを決めて、7:0となる。(写真:F4)F4
母校キックオフ後、また25ヤードからの駒大の攻撃は、RB31番のランが素晴らしく、中央付近まで進む。しかし、センターからのスナップが大きく乱れ、QBも取れず母校ディフェンスがリカバーし攻守交替。母校の次のシリーズはQB98番三輪君(2年)だが、オフェンスのホールディングの罰退10ヤードもあり上手く回らず、敵陣25ヤードからFGを蹴るが失敗。
再び自陣25ヤードからの駒大の攻撃はRB31番の活躍で母校陣内に攻め入るも、結局パント。このボールがころころ転がり、母校9ヤードまで来た。
母校はQB1番西澤君、しかしゲイン出来ずパント。
駒大は自陣46ヤードから攻撃開始し母校陣何にランプレーで攻め込む。ここで1Q終了し、2Qに。徹底してRB31番を走らせ、3回ダウン更新し、9分6秒最後は母校陣内9ヤードからのFGを成功させる。7:3となる。(写真:F5)F5
母校はQB三輪君からのショートパスがWR4番工藤君(1年)に決まったのだが、タックルされてファンブルし、駒大がリカバー。母校陣内40ヤードからの攻撃で1度ダウン更新するもパント。その後は両校共に決め手を欠き1度づつパントを蹴り、母校は自陣10ヤードからの攻撃はQB西澤君からのパスが次々と決まり、敵陣4ヤードまで迫り、残り27秒でRB29番谷田君(3年)の右スゥイングパスが決まり、TDとなる。TFPも決めて14:3となる。(写真:F6)F6
ハーフタイムには母校応援指導部のチェアガールの見事な演技が披露された。毎回ご苦労様です。(写真:F7)F7
3Q開始は、自陣31ヤードからQB三輪君が次々とパスを成功させ、敵陣21ヤードまで進むが、ここでFGを蹴るが失敗。14:3のまま。
駒大はQBが5番から1番に変更、どうやら1番のほうが本来のスターターのようだ。大柄な体格で自らも走り、また良く投げる。2度ダウン更新するもパント。
母校はQB西澤君で結局パント。駒大はQB1番が4回ダウン更新し、母校陣内0.5ヤード攻め込み、最後はRB31番のダイブでTD、TFPも決めて、14:10と追い上げる。(写真:F8)F8
ここで4Qに入る。母校QB三輪君は自陣29ヤードからパスと自らのランでゴール前1ヤードに迫り、最後は9分17秒、ランフェイクのパスでTD、TFPも決まり、21:10となる。
駒大は4ダウンでパント。母校もQB三輪君もダウン更新1回でパント。
ここから駒大の猛攻が始まる。QB1番が6回ダウン更新し、残り40秒、母校陣内33ヤードからロングパスを投げ、これが見事DBを抜ききったレシーバーに渡りTD、TFPは決まらず、21:16となり、ゲームセットとなった。(写真:F9)F9
母校はこれまでの次々と新しいメンバーを沢山投入するのではなく、ほぼ2つのチームにメンバーを固定していたようだ。QBも3年の西澤君と2年の三輪君のみ使い、4年の名倉君(怪我)、1年の大河原君は使われなかった。今一つ完勝出来ないもどかしさはあるものの、徐々にではあるが、チームとしてのまとまりが出来つつあるとは感じた。特にQB西澤君はかなり落ち着いたプレーが出来るようになってきていた。主力が欠けていることもあるが、いずれにしても秋のシーズンは大変なチーム状態での突入ということになるのだろう。

「ルーブル展」

J  REPORT2018年 6月第3週」
「リタイアメント・ノート 9年12ヶ月目」
「VOL.1059号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
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「ルーブル展」
六本木の「国立新美術館」で開催されている「ルーブル展」に行ってきた。暑い日だったが、会場は盛り上がっていた。会場入り口には二つの看板があった。一つが通称「美しきナーニ」。(写真:L1)L1
二つ目は「27歳のナポレオン」。(写真:L2)L2
ナポレオンはご存知の通り、コルシカ島出身で軍の士官学校で抜群の成績であっという間にトップに上り詰め、次々とヨーロッパの国を征服しフランスの栄光の時代を築き、皇帝にまでなったが、ロシアへの出兵で失敗し、その後幽閉され、死去した。彼の「デスマスク」もあったが、顔が小さかった。それを死後売り出したところ、大好評だったといい、今も彼はフランスの英雄なのだ。
次はパンフレットの中のものだ。(写真:L4)L4
一つ一つ説明書きを見てみよう。上段一番左はマスクだ。「棺に由来するマスク」といい、エジプト新王国時代、第18王朝、アメンヘテプ3世の治世(BC1391-BC1353)のもので、棺に入れられた女性の美しさを強調したもので、こうありたいと願ったものだという。
上段左から二番目は「女性の頭部」、AD150-250、シリア、パルミラ出土だ。
上段中央は「レンブラント作のヴィーナスとキューピット」1657年頃。
上段右から二番目は「フランス王妃マリー・アントワネットの胸像」。
上段右端は「エカチェリーナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像」、エリザベート・ル・ブラン作、1796年。
下段右端は「アンチンボルト作の春」。
下段右から二番目は「メッサーシュミット作の性格表現の頭像」(1771-1773)。精神的に追い詰められた作者がその苦悩を描いたものといわれている。
下段中央は「ゴヤ作の第2代メングラ―ナ男爵」(1791)。貴族の子供時代の絵だが、横にいる犬は猟犬であり権力の象徴だ。
下段左から二番目は「ドミニク・アングル作のフランス王太子オルレアン公フェルディナンの肖像」(1842)。
下段左端は「アレクサンドロ大王の肖像」(BC340-330)リッシュポスによって制作されたブロンズの原作に基づく。大王は自分の像を3人の作者にしか作らせなかったという。
パンフレットの表紙に使われている二人。(写真:L5)L5
先ほど申し上げた「ナポレオン」と「美しきナーニ」だが、女性の絵のほうは、実はルーブルで一番美しい女性の肖像画だといわれているのだが、大半の人は知らないという。その理由はこの肖像画が飾られている場所にあるという。何とあの有名な「モナリザ」の近くにあるからだそうだ。皆、モナリザに集中してしまい、見過ごされているのがこのニーナなのだとか。胸に手をあて、不思議な微笑みを讃えた一人の女性。彼女が一体誰なのかは未だに分かっていないという。この絵が描かれたルネッサンス時代には一般の人たちも肖像画を描かせたということなので、貴族の夫人なのか、それとも高級娼婦なのか、謎だそうだ。だが、豪華なドレス、キラキラしたアクセサリーから考えると貴婦人といえるのかな?
古代エジプトからローマ時代、そしてルネッサンスと幅広い時代を網羅しているルーブル展、一度はご覧あれ。美術館外の看板でした。(写真:L3)L3

「タクシーはユニバーサル・デザインへ」
今、東京の街を走るタクシーに大きな変化が見られる。ご覧のような背高ノッポな車体のタクシーが多く見られるようになったことだ。(写真:タクシー)タクシー
これを東京オリンピックまでに3割から4割の比率にするのだという。身障者向け仕様でこれを「ユニバーサル・デザイン」というらしい。車椅子をそのまま後部座席に乗せることが出来るのだそうだ。弱者に優しい街作りの一環なのだろう。バリアフリーもどんどん進む。しかし、実態を運転手に聞くと、講習を2回やったが、車椅子を乗せるのに10分から20分かかってしまうとのこと。これでは利用客には問題だろう。頭で考えて設計しても、実際の車椅子を使用した経験がないとこんなことになってしまうのでは?トヨタの技術者さん、早く改良する必要がありませんか?

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「レディ・バード」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年99作品目)映画レディーバード
女性は必見かな?2002年アメリカはキャリフォルニアのサクラメントに住む高校3年生の女の子の一年を追う。正に青春真っ只中の人生には山あり谷あり、そして恋も初体験もある。そんな彼女の成長を描く。

「万引き家族」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★★★(今年100作品目)映画万引き家族
今年のカンヌ国際映画ショーで最優秀賞を獲得した作品。今年の日本映画では秀逸だろう。6人の家族に血の繋がりはない。あるのは生きるために一緒に生活し、その収入の一部を万引きで稼いでいるという点。それが絆なのか?彼らが生きてきた過去に何があったのか、何が彼らの絆なのか。兎に角主演のリリー・フランキー、安藤サクラ、樹木稀林の演技が良過ぎて、このコンビでなければ恐らく賞を取ることはなかっただろう。

「男と女、モントーク岬にて」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年101作品目)映画男と女
作家の男性が昔に別れた女を連れて訪れたのが、ロングアイランドのモントーク岬。よりを戻そうとするが女から断られる。男と女、すれ違いと思惑違いの人生。

「東海道中膝栗毛」(東劇にて)私的批評眼★★★(今年102作品目)映画やじきた
シネマ歌舞伎。

「ビューティフル・デイ」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年103作品目)映画ビューティフルデイ
ニューヨークに住む殺し屋兼人探しの名人への今度の依頼は州上院議員からのもので誘拐された娘を無事に取り戻して欲しいしいというもの。選挙キャンペーン中なので隠密秘とのことだった。悪人らの巣窟を襲い娘を奪還したのだが、逆に何者かに襲われ、依頼した議員も自殺?実は他殺か?してしまう。何が一体どうなっているのか?支離滅裂な出来事が次々と起こる。果たして美しき日は訪れるのか?

「羊と鋼の森」(TC日本橋にて)私的批評眼★★(今年104作品目)映画羊と鋼
若き調律士の物語。まあ何か感動がなかった。見る価値なし。

6月8日付け日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「万引き家族」が4つ星、「ビューティフル・デイ」が4つ星、「VISION」が3つ星、「終わった人」が3つ星、「羊と鋼の森」が3つ星、「家に帰ると妻が必ず死んだふりとしています」が3つ星、「30年後の同窓会」が4つ星でした。

「私の2018年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「はじめてのおもてなし」「スリー・ビルボード」「リメンバー・ミー」「レディー プレイヤーワン」「万引き家族」

★★★★=「嘘八百」「バークバル」「ネイビーシールズ」「ジオストーム」「デトロイト」「ロングロング・バケーション」「ルイの9番目の人生」「ジュピターズ・ムーン」「ローズの秘密の頁」「犬猿」「ぼくの名前はズッキーニ」「リバーズ・エッジ」「ミッドナイト・バス」「シェイプ・オブ・ウォー」「坂道の上のアポロン」「しあわせの絵の具」「トゥーム・レイダー ファースト・ミッション」「B・P・M」「ペンダゴン・ペーパーズ」「ウィンストン・チャーチル」「とレイン・ミッション」「ジョマンジー」「ダンガル きっと、つよくなる」「ラブレス」「ワンダーストラック」
「ザ・スクエア」「弧狼の血」「モリーズ・ゲーム」「モリのいる場所」「犬ケ島」「ゲティ家の身代金」「ファントム・スレッド」

「2018 観劇シリーズ」
3月大歌舞伎=昼の部「国せん爺合戦」、「男女道成寺」、「芝浜革財布」

国内旅行は、1月の東北。6月は北海道の予定。
海外旅行は、1月の台湾。2月の香港。5月のモンゴル(71)。7月のシアトル、8月のフィリピン(72)、そして9月はハワイの予定。

「2018 読書記録」 昨年は256冊の本を読みました。
「敦盛おくり」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼★★★(今102冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第16弾本敦盛

「怪盗鼠推参」(稲葉 稔 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今103冊目)「怪盗鼠推参」シリーズ第1弾本ねずみ

「門前仲町」(荒崎 一海 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今104冊目)「九頭竜覚山 浮世綴」シリーズ第1弾

「毒花伝」(和田 はつ子 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今105冊目)「口中医桂助事件帖」シリーズ第15弾本毒花

「輝ける御代の優れたる江戸、日本橋」

「さいたま歴史研究会―23」
「輝ける御代の優れたる江戸、日本橋」
今回は2000年にドイツで発見された絵巻物のお話し。明治初期に日本からドイツに渡ったものと思われる。
理由や由緒は別にして結論から申し上げると、絵巻物は長さ12.3m、縦43cmの巨大なもので、神田辺りが出発点となって日本橋を越えるまで、今で言う「中央通り」を東側から見た絵巻なのだ。描かれたのは文化2年(1805)、作者は「山東京伝」。店は全てその当時の店をそのまま描いているという。また人々は別に描かれたものをこの絵の中にはめ込んで行ったものと思われる。現物はドイツの「ベルリン東洋美術館」が所蔵している。実物の写しの又写しなので鮮明でない点はお許しあれ。
まず最初の絵は「本白銀町」と記されていて今川橋辺りかと思われる。(写真:N1)N1
江戸の町の特徴的なものが右上に見える。所謂「町木戸」で木戸の右側が「自身番屋」、木戸の左側が「木戸番」だ。「自身番」には、昼は書役が一人だけだが、夜は番人が3人から5人詰めていたという。人別帳の整理管理、消火活動用具の管理や防犯が任務で幕末には江戸市中で994箇所あったという。区役所の支所や交番のようなものか。また「木戸番」は町内の木戸の開閉を行い、夜10時になると木戸は閉められた。費用は共に「町入用(町会費)」から支出した。自身番の前の人をご覧下さい。①の部分では武士がいて、地面に何かを並べている町人がいる。これは「雪駄直し」の場面だ。どうやら武士の雪駄の紐が切れたのだろうか?
絵は右から(北から)「自身番」「町木戸」「木戸番」、次が「合羽屋」、「書物問屋」店の前にまで書物を出して売っている。次が「仏具屋」だ。仏具屋の前、②は刃物の「研ぎし」だ。右端の③は「女二人旅」の旅人と付き添いだ。江戸時代もこの頃は女性の旅も盛んに行われていたことが伺える。②の研ぎしは次の絵にもある。(写真:N2)N2
絵の店は右から「指物屋」、「不明?」、「仕出し屋」障子に吸物や丼の文字が見える。次の店は「京糸物、木綿太物屋」だ。④は色々な物売りの姿が描かれている。「棒手振り(ぼてふり)」は魚や野菜などを売り歩く。キセル売りもいる。板を売っているのか運んでいるのか?
次の絵。(写真:N3)N3
店は、右から「ロウソク屋」、「入れ歯屋」(柘植の木で作られた木床義歯、今で言う歯科技師)、「呉服屋」、「印判屋」、「紙問屋」と続く。
⑥は武家が駕籠で通っている。数字⑥の上に家の中を覗き込む人がいるが、これが「按摩」だ。⑤の親子は手習い所に向かう親子でこれが初めて通うのだろう。親が机を持っている。これと全く同じ構図が清国北京の絵にもあるというから万国共通の姿だろう。
次の絵。(写真:N4)N4
店は「笠、雪駄屋」、「墨筆硯屋」、「寿司屋」、「白粉屋」、「鏡師」となる。⑦は道場へ通う武士だろう。お玉が池の千葉道場も近い。鏡師は金属の板を磨いている姿が見られる。
「本石町3丁目」の絵。(写真:N5)N5
「煙草屋」、「自身番」、「木戸番」、「袈裟衣屋」、「絹紬木綿屋」と続く。
次の絵。(写真:N6)N6
「蔵、「蔵」、「地唐紙屋」、「笠、雪駄屋」、「薬種屋」と続く。
⑧は「飛脚」だ。二人一組で走る。先走りは多分「どいた、どいた」と人々を掻き分けたのか?江戸市中だと32文、江戸ー大坂だと2両。⑪は「茶店」だ。⑨は「町駕籠」、⑩は大店のご婦人たち4人がどこかへ行くようだ。供の下男もいる。芝居見物にでも行くのだろうか?
「十軒店」。(写真:N7)N7
「京糸屋」、「雛人形屋」が二軒並ぶ。⑬は店の前にも品を並べていて人が集まっている。
⑫は「車椅子」に乗る人がいる。多分「江戸わずらい」所謂「脚気」の人だろう。
左端は「帳面屋」。
木戸があるということは町が変わることだ。(写真:N8)N8
二階に人がいるのが「お茶漬け屋」。間口が広いのは「書物屋」。次が「糸物屋」。
⑭は「婚礼の嫁入り道具」を見せながら運ぶ姿だ。
⑮は「按摩」さん。
「本町2丁目」。(写真:N9)N9
「呉服屋」、「薬種屋」、「居酒屋」と並ぶ。⑰は顔を隠した二人がいて周りを人が囲んでいる。これは「瓦版売り」だ。なぜ顔を隠しているか?役人に捕まる可能性があるからだ。それは幕府批判なのどのネタだと捕まえられるからだ。一人が口上を述べ、一人が売っている。
⑲は仕出し物を担いでご婦人方に従っている。恐らく花見などに行くのだろう。
(写真:N10)N10
⑱は「旅人」だ。雨合羽に三度笠。「玉屋」とあるのは「紅白粉屋」。隣は「呉服屋」。
⑯はちょっと珍しい。「鳥餅」を付けた長い棒を持っているのは、鷹を飼育するための餌となる鳥を獲る人だ。江戸市中では鳥を獲ることは基本的に禁止されていて、許しを得た者しか獲れなかった。
「室町3丁目」。(写真:N11)N11
「木戸」、「合羽屋」、「薬種屋」、「薬種屋」、「仏具屋」。⑳は「ねずみ捕り」用の薬、所謂「石見銀山」を売る人。
(21)は「回り髪結い」だ。
(写真:N12)N12
「薬種屋」が続く。「帳面屋」、「薬種屋」、「糸物屋」。
(22)は実は写真から外れてしまったのだが、長い棒を二人で担ぎ、その間に「古着」を 乗せている。「古着屋」だ。
「室町2丁目」。(写真:N13)N13
「算盤屋」の次が「三井越後屋」、今の「三越」だ。間口はさほど広くはないが、奥行きが見えない位長い。越後屋は「現金掛け値なし」の販売で、普通の店は節季毎の支払い、即ち掛売りだったが、越後屋は違った。それと仕立てもやるので、値は張るが超特急だと、採寸して縫い上がるまでに4時間というのもあったという。勢州松阪出身の三井家、越後屋の名前の由来は先祖が「越後守」であったことによるらしい。(注:松阪は紀州藩の飛び地)
余談:松阪は紀州藩の飛び地だが、伊勢神宮のあるのは幕府の直轄地「山田」。当時ここの山田奉行だったのが大岡越前守忠相だった。まだ吉宗が紀州藩主だった頃、紀州藩の飛び地と山田奉行との間で揉め事があり、その解決に辣腕を振るった大岡を吉宗は知っており、吉宗が八代将軍になった時に大岡を江戸町奉行に取り立てたというエピソードがある。これにより大岡は名奉行となった。彼はその後更に昇進し、寺社奉行(大名格の役)にまで上り詰めた。
(写真:N14)N14
道の反対側も越後屋だ。越後屋の次が「墨硯屋」、「上絵屋」、「書物屋」、そして「小道具屋」が続く。小道具屋の役割は武家の家財道具を供給することで意外に数が多い。需要があったのだろう。
(23)は「金貸し」だ。坊さんが二人の手代を連れて歩いている.彼らは金貸しなのだ。金利は「といち」即ち10日で1割の利率だから高利貸だ。寺には賽銭やら何かとお金が入るのでそれを運用して更に設けていた。坊主丸儲けの類だ。余談:江戸時代には「カラス金」というのがあり、朝100文借りて夜に101文返すという小口金融もあったという。これも10日ではやはり1割となる暴利だった。無担保だから仕方がないだろう。
(24)はこれもご婦人方がいる。どこへ行くのか?甘いものでも、美味しいものでも食べに行くのだろうか?後ろを笠を持った付き人が歩く。昔から男は仕事で働いて、女は遊んでいた?そんなことはないのだろうが、余裕のある人たちは優雅な生活を送っていたのだろう。
次は今も現存する店「木屋」が見える。(写真:N15)N15
場所は現在は反対側に移っているが、これらの絵の中で現存しているのは「三越」と「木屋」だけだ。ここには小道具屋が並ぶ。木屋は今も有名な刃物屋だ。
普請中の家がある。(写真:N16)N16
(25)は「木遣り」を謳いながら作業をする職人たち。
「室町1丁目」。(写真:N17)N17
「雪駄、笠屋」、「薬種屋」、「小道具屋」が3軒。(26)は「貸本屋」だ。本を担いで家々を回り、本を貸していた。
棒手振りや物売りの姿が多くなってきた。(写真:N18)N18
「菓子屋」、「漆器屋」、「味噌屋」、「乾物屋」、「紙問屋」、「小道具屋」と続く。
さあ、大勢の人がいる。ここは「魚河岸」だ。(写真:N19)N19
江戸の台所だ。魚も野菜もある。江戸では「魚河岸千両」「吉原千両」「歌舞伎千両」と言われたほど流行っていてお金が落ちる場所だった。「結納屋」、「小間物屋」、「八百屋」、「酒屋」、「八百屋、乾物屋」と続く。
さあ遂に日本橋まで来た。(写真:N20)N20
日本橋川の両岸には近郷近在から来た船が沢山いる。
「日本橋」。(写真:N21)N21
橋をよく見てもらいたい。橋桁が外に飛び出している部分に小さな屋根があるのがお分かりか。これは何か?日本橋は長さ約50m、火災などで何度も焼失したが、架け替えられた。橋は中央部が湾曲した太鼓橋になっているが、橋は巾の部分も実は中央部が高くなっていて、雨水は両側から川へと流れ落ちるようになっていた。従って橋に降った雨が落ちる桁の部分に腐り防止のための小屋根が設けられていたのだ。これは実物の半分が復元させられている「江戸東京博物館」でご覧になるとよく分かる。
「橋の南詰め」。(写真:N22)N22
「五街道」の起点となる場所だ。今もそこには道標がある。江戸時代には「高札場」となっていて、幕府や奉行所の色々な指示命令等が書かれた札が架けられていた。因みに五街道とは、「東海道」「中仙道」「甲州街道」「日光街道」「奥州街道」だ。
この長い絵巻物には、実に1700人の人間、内女性200名、犬24匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹がいる。この絵が描かれた翌年に大火事があり、絵の店屋は全焼してしまった。実に貴重な資料でした。

「桜美林大戦」

「春のフットボール・シーズンⅥ」
「桜美林大学戦」
6月2日の「アミノ・バイタル・フィールド」。あの事件が起きた場所だ。本日は桜美林大学戦だ。日本学生選抜に選ばれ中国での世界選手権に出席してる選手が4人抜けているため、1.5軍から2軍の選手が主体の母校。相手はTOP8で昨年大きく躍進している。それでもオンスーツ(道具を付けていること)の選手は約30名、こちらは約100名。試合前のハドルだ。監督が檄を発している。(写真:F1)F1
コイントスで勝った母校は後半のチョイスを選択。(写真:F2)F2
キックオフは母校。直後のシリーズでの桜美林の攻撃はランはノーゲイン、パスも二つ連続して失敗し、パントに。攻守交替して母校は4年のQB12番の名倉が先発。パスは決まるもののゲイン出来ずパント。レシーブした桜美林は大型QB4番がランとパスを上手く組み合わせて、自陣31ヤードから五回ファーストダウンを更新し、母校陣内3ヤードまで迫り、1Q4分10秒、ゴール前2ヤードをFBがダイビングして見事TD,TFPも決めて、0:7となる。(写真:F3)F3
次の桜美林のキックオフは高く蹴り上げたボールが伸びて、滞空時間が長く、且つ遠くへの見事なキックだった。このキッカーは侮れない。母校は自陣19ヤードからの攻撃。QBは98番2年生の三輪。最初の左オプションのピッチが乱れ、RBがファンブルし、桜美林にリカバーされる。美和君がオプション・プレーをやったのを始めて見たが、慣れていないし練習不足が見え見えだ。ゴール前9ヤードからの桜美林の攻撃を何とか凌ぎきった母校ディフェンス陣だったが、3分8秒ここでFGを決められ、0:10となった。(写真:F4)F4
桜美林のキックオフをゴール前3ヤードでレシーブした4番WR工藤君(1年)がナイスランで自陣30ヤードまで進む。彼は前試合でも見事なTDパスをレシーブしている快足WRだ。期待の星になるだろう。
このシリーズQB名倉君はパスも決まらずパントとなった。いつものパンターの廣田君は選抜に選ばれていて不在だが、パンターは新人QB95番の大河原君に対するディフェンスのキッカーに対するラフプレーで反則を取られ15ヤードの罰退となり、母校の攻撃となり、母校陣内48ヤードから2回ダウン更新して敵陣26ヤードからのパスがWR2番佐藤(3年)に決まり、ゴール前1ヤードに迫ったところで2Q入り。
ここでQB12番からWR4番への右サイドライン際のパスが決まりTDしたが、TFPが外れ、6:10と追い掛ける。(写真:F5)F5
キックオフ後の桜美林の攻撃はダウン更新1回するもパント。次のシリーズはQB1番西澤(3年)はダウン更新1回で結局パント。桜美林のパント・リターンは素晴らしく次々とキッキング・チームを抜き去り、母校陣内35ヤードまで攻め込まれた。そして6分38秒、36ヤードからの超ロングFGを見事決めて、3点追加。6:13となる。あの桜美林のキッカーはやはり只者ではない。(写真:F6)F6
キックオフのレシーバーはここも2番の工藤君で見事30ヤード以上を走り、自陣38ヤードからの攻撃となる。このシリーズはQB三輪君のパスが決まらず(レシーバーが手の中に入りながら落とす)パントへ。パンターの大河原君が素晴らしいパントを蹴り、敵ゴール前3ヤードに。ここから桜美林はランで攻めるが、ファンブル・リカバーで母校の攻撃に移る。敵陣15ヤードと絶好のチャンスが巡ってきた。しかしスナップミスがあり、大きく後退を余儀なくされ、1分17秒14ヤードからのFGが決まり、9:13となる。(写真:F7)F7
ハーフタイム。(写真:F8)F8
後半は母校のレシーブ。QB西澤君のパスとドゥロープレーで4回ダウン更新し、敵陣1ヤードからランでTD,しかしTFPは失敗し、15:13、やっと逆転だ。(写真:F9)F9
キッカーは22番?。まず基本的なまっすぐのキックを練習したまえ。2本もTFPを外すとは高校生以下だ。ロング・キックの能力は高いようなので正確なキックの練習を重ねること。
次の桜美林のシリーズは、自陣25ヤードから3回ダウン更新し、母校陣内22ヤードまで攻め込んだが、FGは失敗した。攻撃権を得た母校のQBは今やエースになった三輪君。自陣22ヤードから次々とパスを決めて、敵陣34ヤードからホットラインの4番工藤君へのパスが決まり、敵陣10ヤードへ。残り57秒、83番WR原田(3年)へのパスでTD。しかしここでTFPを2ポイント・コンバージョンを狙いパスだが、これは失敗。21:13.(写真:F10)F10
この指示は理解出来ない。キックがこれまで2度失敗しているとはいえ、ここで確実に1点を確保し、22:13とすれば、仮に8点差あり、負けることはない訳だ。如何に練習試合とはいえ、理解不能の場面だった。
結果、試合はこのまま終了することになる。(写真:F11)F11
4Qは攻守一進一退で双方ともに決め手を欠く展開だった。特に4Qになると桜美林の選手の体力不足が目立ち、怪我する選手が続出した。母校は1.5軍から2軍に近い編成だから、弱いけれども体力的には充分戦えたのだが、個人技ということになると、ディフェンス陣の穴がいつも目に付く。バランスの取れたチームではないし、未だにスターターを決めかねているような編成には納得が出来ない。
試合終了、選手は整列。(写真:F12)F12
この春の練習試合も残り1試合、駒沢大戦を残すのみとなった。どうにかしないと秋は全く勝てないぞ。

「大新園」

「手前勝手世界食物語、第489号」
「大新園」
当初は横浜在住の我がフットボール部OBの集いだったようだが、その後神奈川県内在住から、横浜に来られることが可能な人にまで枠を広げたのが通称「横浜会」と言われるもの。私も数年前から参加させてもらっている。私の資格は「横浜生まれのハマっ子」というわけ。その日も20数名が集まった。場所は中華街の「大新園」。まずは先付け4品。(写真:Y1)Y1
海鮮と野菜の炒め物。(写真:Y2)Y2
水餃子。(写真:Y3)Y3
スープ。(写真:Y4)Y4
フカヒレ。(写真:Y5)Y5
鶏肉と野菜の炒め物。(写真:Y6)Y6
チマキ。(写真:Y7)Y7
(写真:Y8)Y8
そして、全員集合。すみません、お一方トイレ中でした。(写真:Y9)Y9

追伸:「海員閣」
閉鎖されていた「海員閣」が漸く5月末に再オープンしたようだ。だが既に店は昼の時間帯だけの営業で終了していたので、斜め前の海員閣の親戚のお婆さんに話しを聞きに行った。そこで判明したことは、元々あの見せは70年以上経つのだが、これまでの経営者兼調理人は歳なので引退し、その4女の夫が調理を行うことで再スタートしたばかりだという。ウエイトレスも一人しかいないので、昼だけ、それも麺類のみだという。お婆さんも「牛バラ麺」を食べてみたが、まあまあの出来だったという話し。しかし、これまで自慢の一品料理は出せないというから果たして行列の出来る店に復活することが出来るのか?非常に疑問に感じた。麺だけでは無理だろう。代替わりが続く中華街の有名店も先行きは不安だらけのようだった。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「国立西洋美術館・常設展Ⅰ」

J  REPORT2018年 6月第2週」
「リタイアメント・ノート 9年12ヶ月目」
「VOL.1058号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com  携帯のメルアドが変わりました。新しいのは jun.sekoguchi@docomo.ne.jp
090-8880-3825
「国立西洋美術館・常設展よりⅠ」
上野の国立西洋美術館、常設展の基本は旧松方コレクションを中心に展示されている。1916年から27年にかけて松方幸次郎が集めたもの、絵画196点を含めて370点だが、彼が個人的に集めた約2000点の一部が寄贈されたものだ。彼は当時川崎造船ほかいくつもの会社を経営していた。そして第一次世界大戦でストックボートと呼ばれた船舶を売って得た多額の資金で美術品を買い求めたという。その後の変遷は別途語ろう。私はこの美術館を学ぶために「マスターピーセス」という本を買って読んでいる。後々お話しすることにして、今回はその作品群の一部をご紹介する。
最初は「アブラハムとイサクのいる森林風景」。ヤン・ブリューゲル(父)の作品だ。(写真:B1)B1
好きな画家の一人であるブリューゲル工房で1599年に描かれたという。関が原の丁度一年前だ。旧約聖書にある神がアブラハムの信仰の強さを試すために、息子のイサクを生贄にするように命じたことを描いている。アブラハムは馬に乗り、何も知らないイサクは自らを焼くための薪を抱えている。薄暗い森の中、周囲では樵たちが忙しく働き、空には鳥が飛び、木々の間には鹿もいる風景だ。
次は「十字架のキリスト」、エル・グレコ(1541-1614)作。(写真:B2)B2
彼はギリシャ生まれでスペインで活躍した。ヴェネツィアで西欧絵画の技巧を学び、ローマを経てスペインのトレドに達して、30年以上に亘り制作に没頭した。彼は十字架のキリストを沢山描いている。引き伸ばされた人体や超自然的な色彩による独特の表現が特徴だ。こうして彼は今では16世紀の美術理論に立脚した「哲人画家」の創造であると認められている。
ご存知の通り、美術館の建物は「ル・コルビジエの設計によるもので。ユネスコの世界遺産群にも登録されている。おいおいと絵画を見ながら、松方コレクションの変遷を見てゆこう。