「ルーブル展」

J  REPORT2018年 6月第3週」
「リタイアメント・ノート 9年12ヶ月目」
「VOL.1059号 SINCE AUG.12th、1983」
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「ルーブル展」
六本木の「国立新美術館」で開催されている「ルーブル展」に行ってきた。暑い日だったが、会場は盛り上がっていた。会場入り口には二つの看板があった。一つが通称「美しきナーニ」。(写真:L1)L1
二つ目は「27歳のナポレオン」。(写真:L2)L2
ナポレオンはご存知の通り、コルシカ島出身で軍の士官学校で抜群の成績であっという間にトップに上り詰め、次々とヨーロッパの国を征服しフランスの栄光の時代を築き、皇帝にまでなったが、ロシアへの出兵で失敗し、その後幽閉され、死去した。彼の「デスマスク」もあったが、顔が小さかった。それを死後売り出したところ、大好評だったといい、今も彼はフランスの英雄なのだ。
次はパンフレットの中のものだ。(写真:L4)L4
一つ一つ説明書きを見てみよう。上段一番左はマスクだ。「棺に由来するマスク」といい、エジプト新王国時代、第18王朝、アメンヘテプ3世の治世(BC1391-BC1353)のもので、棺に入れられた女性の美しさを強調したもので、こうありたいと願ったものだという。
上段左から二番目は「女性の頭部」、AD150-250、シリア、パルミラ出土だ。
上段中央は「レンブラント作のヴィーナスとキューピット」1657年頃。
上段右から二番目は「フランス王妃マリー・アントワネットの胸像」。
上段右端は「エカチェリーナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像」、エリザベート・ル・ブラン作、1796年。
下段右端は「アンチンボルト作の春」。
下段右から二番目は「メッサーシュミット作の性格表現の頭像」(1771-1773)。精神的に追い詰められた作者がその苦悩を描いたものといわれている。
下段中央は「ゴヤ作の第2代メングラ―ナ男爵」(1791)。貴族の子供時代の絵だが、横にいる犬は猟犬であり権力の象徴だ。
下段左から二番目は「ドミニク・アングル作のフランス王太子オルレアン公フェルディナンの肖像」(1842)。
下段左端は「アレクサンドロ大王の肖像」(BC340-330)リッシュポスによって制作されたブロンズの原作に基づく。大王は自分の像を3人の作者にしか作らせなかったという。
パンフレットの表紙に使われている二人。(写真:L5)L5
先ほど申し上げた「ナポレオン」と「美しきナーニ」だが、女性の絵のほうは、実はルーブルで一番美しい女性の肖像画だといわれているのだが、大半の人は知らないという。その理由はこの肖像画が飾られている場所にあるという。何とあの有名な「モナリザ」の近くにあるからだそうだ。皆、モナリザに集中してしまい、見過ごされているのがこのニーナなのだとか。胸に手をあて、不思議な微笑みを讃えた一人の女性。彼女が一体誰なのかは未だに分かっていないという。この絵が描かれたルネッサンス時代には一般の人たちも肖像画を描かせたということなので、貴族の夫人なのか、それとも高級娼婦なのか、謎だそうだ。だが、豪華なドレス、キラキラしたアクセサリーから考えると貴婦人といえるのかな?
古代エジプトからローマ時代、そしてルネッサンスと幅広い時代を網羅しているルーブル展、一度はご覧あれ。美術館外の看板でした。(写真:L3)L3

「タクシーはユニバーサル・デザインへ」
今、東京の街を走るタクシーに大きな変化が見られる。ご覧のような背高ノッポな車体のタクシーが多く見られるようになったことだ。(写真:タクシー)タクシー
これを東京オリンピックまでに3割から4割の比率にするのだという。身障者向け仕様でこれを「ユニバーサル・デザイン」というらしい。車椅子をそのまま後部座席に乗せることが出来るのだそうだ。弱者に優しい街作りの一環なのだろう。バリアフリーもどんどん進む。しかし、実態を運転手に聞くと、講習を2回やったが、車椅子を乗せるのに10分から20分かかってしまうとのこと。これでは利用客には問題だろう。頭で考えて設計しても、実際の車椅子を使用した経験がないとこんなことになってしまうのでは?トヨタの技術者さん、早く改良する必要がありませんか?