「春のフットボール・シーズンⅥ」
「桜美林大学戦」
6月2日の「アミノ・バイタル・フィールド」。あの事件が起きた場所だ。本日は桜美林大学戦だ。日本学生選抜に選ばれ中国での世界選手権に出席してる選手が4人抜けているため、1.5軍から2軍の選手が主体の母校。相手はTOP8で昨年大きく躍進している。それでもオンスーツ(道具を付けていること)の選手は約30名、こちらは約100名。試合前のハドルだ。監督が檄を発している。(写真:F1)
コイントスで勝った母校は後半のチョイスを選択。(写真:F2)
キックオフは母校。直後のシリーズでの桜美林の攻撃はランはノーゲイン、パスも二つ連続して失敗し、パントに。攻守交替して母校は4年のQB12番の名倉が先発。パスは決まるもののゲイン出来ずパント。レシーブした桜美林は大型QB4番がランとパスを上手く組み合わせて、自陣31ヤードから五回ファーストダウンを更新し、母校陣内3ヤードまで迫り、1Q4分10秒、ゴール前2ヤードをFBがダイビングして見事TD,TFPも決めて、0:7となる。(写真:F3)
次の桜美林のキックオフは高く蹴り上げたボールが伸びて、滞空時間が長く、且つ遠くへの見事なキックだった。このキッカーは侮れない。母校は自陣19ヤードからの攻撃。QBは98番2年生の三輪。最初の左オプションのピッチが乱れ、RBがファンブルし、桜美林にリカバーされる。美和君がオプション・プレーをやったのを始めて見たが、慣れていないし練習不足が見え見えだ。ゴール前9ヤードからの桜美林の攻撃を何とか凌ぎきった母校ディフェンス陣だったが、3分8秒ここでFGを決められ、0:10となった。(写真:F4)
桜美林のキックオフをゴール前3ヤードでレシーブした4番WR工藤君(1年)がナイスランで自陣30ヤードまで進む。彼は前試合でも見事なTDパスをレシーブしている快足WRだ。期待の星になるだろう。
このシリーズQB名倉君はパスも決まらずパントとなった。いつものパンターの廣田君は選抜に選ばれていて不在だが、パンターは新人QB95番の大河原君に対するディフェンスのキッカーに対するラフプレーで反則を取られ15ヤードの罰退となり、母校の攻撃となり、母校陣内48ヤードから2回ダウン更新して敵陣26ヤードからのパスがWR2番佐藤(3年)に決まり、ゴール前1ヤードに迫ったところで2Q入り。
ここでQB12番からWR4番への右サイドライン際のパスが決まりTDしたが、TFPが外れ、6:10と追い掛ける。(写真:F5)
キックオフ後の桜美林の攻撃はダウン更新1回するもパント。次のシリーズはQB1番西澤(3年)はダウン更新1回で結局パント。桜美林のパント・リターンは素晴らしく次々とキッキング・チームを抜き去り、母校陣内35ヤードまで攻め込まれた。そして6分38秒、36ヤードからの超ロングFGを見事決めて、3点追加。6:13となる。あの桜美林のキッカーはやはり只者ではない。(写真:F6)
キックオフのレシーバーはここも2番の工藤君で見事30ヤード以上を走り、自陣38ヤードからの攻撃となる。このシリーズはQB三輪君のパスが決まらず(レシーバーが手の中に入りながら落とす)パントへ。パンターの大河原君が素晴らしいパントを蹴り、敵ゴール前3ヤードに。ここから桜美林はランで攻めるが、ファンブル・リカバーで母校の攻撃に移る。敵陣15ヤードと絶好のチャンスが巡ってきた。しかしスナップミスがあり、大きく後退を余儀なくされ、1分17秒14ヤードからのFGが決まり、9:13となる。(写真:F7)
ハーフタイム。(写真:F8)
後半は母校のレシーブ。QB西澤君のパスとドゥロープレーで4回ダウン更新し、敵陣1ヤードからランでTD,しかしTFPは失敗し、15:13、やっと逆転だ。(写真:F9)
キッカーは22番?。まず基本的なまっすぐのキックを練習したまえ。2本もTFPを外すとは高校生以下だ。ロング・キックの能力は高いようなので正確なキックの練習を重ねること。
次の桜美林のシリーズは、自陣25ヤードから3回ダウン更新し、母校陣内22ヤードまで攻め込んだが、FGは失敗した。攻撃権を得た母校のQBは今やエースになった三輪君。自陣22ヤードから次々とパスを決めて、敵陣34ヤードからホットラインの4番工藤君へのパスが決まり、敵陣10ヤードへ。残り57秒、83番WR原田(3年)へのパスでTD。しかしここでTFPを2ポイント・コンバージョンを狙いパスだが、これは失敗。21:13.(写真:F10)
この指示は理解出来ない。キックがこれまで2度失敗しているとはいえ、ここで確実に1点を確保し、22:13とすれば、仮に8点差あり、負けることはない訳だ。如何に練習試合とはいえ、理解不能の場面だった。
結果、試合はこのまま終了することになる。(写真:F11)
4Qは攻守一進一退で双方ともに決め手を欠く展開だった。特に4Qになると桜美林の選手の体力不足が目立ち、怪我する選手が続出した。母校は1.5軍から2軍に近い編成だから、弱いけれども体力的には充分戦えたのだが、個人技ということになると、ディフェンス陣の穴がいつも目に付く。バランスの取れたチームではないし、未だにスターターを決めかねているような編成には納得が出来ない。
試合終了、選手は整列。(写真:F12)
この春の練習試合も残り1試合、駒沢大戦を残すのみとなった。どうにかしないと秋は全く勝てないぞ。