「マハラジャの家」

ジャイプールという街の観光だ。一番驚いたのが「マハラジャ」の家だ。マハラジャは基本的に1947年のインド独立でなくなったはずだった。だが現実には脈脈とその一族は続いているのだ。経済の全ての面でコントロールする力を有し、実際に支配しているという。大手ホテルチェーンは殆どが嘗てのマハラジャによって支配されているのだ。さて、インド社会は大家族制度だ。その絆が強く結婚式には1500名もの人が招かれるという、家と家の結婚式なのだそうだ。
今回の旅は3泊1機内泊5日の旅だった。ご一緒したのは台東区のOご夫妻、富山から来られたTご夫妻、現地ガイドのAさんだったが、こじんまりとしたいいツアーだった。世界遺産7つを観ることが出来、インドのカオスを経験したりした小トリップだった。行きたかったが,なかなか来られなかったインドだったが、これから面白くなる国なのだろう。食べ物は何でもカレー味というか、香辛料の効いた食べ物ばかりで飽きがきてしまう料理だった。好きになれる料理ではなかった。日本では総選挙の投票日だ。勿論期日前投票は済ませているが、世界中どこへ行ってもインターネットがあるので情報は瞬時に伝わるから、ニュースに時差はない。インドの話しに戻ろう。宗教上から牛が大切にされている。殺されないから道の端を歩いている沢山の牛がいる。ガイドに聞いたら、「野良牛」だという。牛乳が出なくなった牛はそのまま放置され野良牛になるのだという。何か惨めな気持ちのなるのは私だけだろうか?食べてあげて成仏させるのも牛の供養だと思うのだが。水牛を連れた人が道路を歩いていた。牛と水牛と扱いは違うのだろうか?T夫妻と富山の話しになり、鱒の押し寿司が今は駅売りの有名店の物が品質向上して一番美味しいのだそうだ。一度試してみよう。タージ・マハールで着た民族衣装なのだが、上着は頭から被り、前にボタンが3つあるもので膝下までの長さで横にスリットが入っている。更に白いズボンを履く。パジャマにするのが一番よさそうなものだ。ダブダブのパジャマだと思ってもらえばいいが、多分涼しいのだろう。現地ガイドのA氏は209カラットのブルーサファイアの原石を銀行から融資を受けた勝って持っているそうだ。金利は月1.75%と高利だ。それを磨いて59カラットにして売るそうだ。まあ44歳のA氏、金儲けに専念しているようでした。デリーに戻るまでに4件の交通事故を目撃した。デリーの入口の高速では乗用車の上部が全くなくなるほどの事故だった。恐らく死亡事故だろう。本当に激しい車社会に人々の意識が全くついていっていないのだ。事故はこれからも益々増えるだろう。デリーの郊外100kmほどのところに日本村と言われる工業団地があり、自動車産業を中心に日本企業が進出していると言う。インドの10年後はどんな国になっているのだろうか?もう一度10年後に行って見たい。
以上、短いインド旅行を終えた勢古口がお送りしました。

「象の隊列」

第四日目(12月13日、日曜日)
水は毎日新しいペットボトルが出てくるので水は心配いらない。最終日のジャイプールという街のホテルは、元々宮殿を改造したものらしいが、広い部屋でなかなか快適だ。3泊共に同じグループのホテルでWIFIも無料で助かりました。さてデリーだが、聞くと高さ(海抜)が1300mあり、海岸線より1500km離れているという。するとかなりの高さだ。日本ならば軽井沢程度か?今回の旅はデリーを天辺とする三角形を時計回りに回っている。この間、山は全くない。平原ばかり続いている。昨日は寒かった。朝も昼も夜も上着なしでは過ごせない。この国が本当の意味の豊かさを得るにはまだまだ時間が掛かるのだろう。政治的には今は安定していて何でも出来る体制だという。経済的には確かに多数の中産階級が生まれて来ているようだ。それでも道路事情と同じでカオス状態が完全に解消するのはあるのだろうか?と思いつつある。10年も経ってき再び来たら恐らく想像を越えた変化を遂げているのだろうか?ヒンドゥー教では「牛、猿、ワニ、虎、イノシシ、魚」は神様だそうだ。地震もインドは多い。今正にヒマラヤ山脈が活動期を迎えていて、今後10年間に地震が起きそうだそうだ。驚いたことにインドではホームレスが多いが飢え死にする人はいないという。それはヒンドゥー教の寺院の前では庶民が毎日炊き出しし、貧しい人たちに食べ物を配っている位という。収入の一定額をお布施のように振る舞うのが文化だそうだ。所謂ボランティアの制度が出来ているのだろう。写真はじゃ意プールにある「アンベール城」に観光客を乗せて登る象の隊列だ。

「タージ・マハール

第三日目(12月13日、土曜日)
インドは混沌、カオスだと申し上げたが、多分このことがインドにはまり込むことになるインドファンを作っているのだろうと想像している。確かに嵌まってしまうかも知れないのがインドのようだ。インドはかつて蒙古に征服された歴史もあり、その王朝もあったという。更に宗教的にはブッダ、即ちお釈迦様はヒンドゥー教の王国の王子で、自ら学び悟りを開いて仏教を作ったというから、仏教はヒンドゥー教の一派ということになると現地のガイドは言っていた。ユダヤ教からキリスト教は、そして更に一神教のイスラム教が生まれたような関係になるのだろうか?ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じ神様を信じているのだから。朝食は果物に紅茶、それに「サンバール」というスープを飲んだ。昨日の朝も飲んだのだが、カレー風味のタイのトムヤムクン風スープだ。具は野菜のみ。ちょっとした辛みと酸味が合体して美味しかった。また突然の停電だ。本日3度目です。やはりインドの地方は電力が安定していないのかなあ?
白い巨大なドーム状の建物が現れた。これが有名な「タージ・マハール」だ。白い大理石で覆いつくされている。素晴らしい、の一言だ。私は「クルタ」という現地の服を着せられて入場した。お墓なので内部には靴カバーをしてはいる。大きさもさることながら、美しさに驚かされる。インドは大理石や宝石の宝庫なのだそうだ。知識不足でした。タージ・マハールには左右に寺院がある。向かって左側がイスラムの寺院、右側がヒンドゥーの寺院だ。二つの寺院が共存しているのだ。イスラムの寺院に入っていって叱られてしまった。靴を脱がなかったのだ。失敗でした。車で5分程のところに赤砂岩で出来た城「アグラ城」があり、丁度日本でいえば信長が活躍した16世紀半ばから100年間の間に造られた建造物で当時のインドの首都だったそうだ。さて昼食も夕食も毎食同じようなので説明もしない。殆ど同じ内容でした。さて、インドのカオスの道路事情が漸く呑み込めた。例えば片道2車線の道路があるとする。日本では「キープ・レフト」で遅い車は左側を走り、右側は追い越し車線になる。ところがインドでは2車線の一番左部分の3分の1か、2分の1をバイクや自転車、トラクター、超遅い車が走り、右側車線をトラックが走る。従って2車線の幅をフルに使って、車の幅だけあれば走るといった光景になるのだ。即ち、2車線の道路を2台、3台、ないし4台が並走して、走る幅さえあれば走るといった効率的?な恐ろしい使い方をしているのだ。だから車線を叉にして挟んで走ると言ったこともご理解いただけると思う。宗教もここインドではカオスだ。ヒンドゥー教、仏教、イスラム教、キリスト教が正に混在している。過去の幾多の王様は、宗教別の妻を持っていたという。それぞれの宗教の人たちに良い顔をするためだったという政治的な配慮だそうだ。現地ガイドに「カースト制度」について不躾な質問をしてみた。するとカースト制度では他のカーストとの結婚はないそうだ。少なくとも彼の年令40歳代以上の人は全て親任せで結婚当日まで嫁の顔を知らなかったそうだ。どこかの国も昔はそうだった。だから見合い結婚が多いのだとか。では今はどうなのか?恋愛は増えているが、やはりカーストの縛りは残っているそうだ。結婚は一生に一度、離婚は非常に難しい。だから夫婦は一生涯一緒に暮らすということだそうだ。さて観光地には相変わらず物売りや乞食が多い。しつこいのが特徴だろうが、貧富の差が生んだものだから、いくら経済が発展してもなくならない。むしろ貧富の差は拡大しているのかも知れなかった。
写真はタージ・マハールとイスラム寺院だ。
「2014年の映画のお話し」
映画「フューリー」(TC日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年201目)
1945年4月、ベルリンへ向って進軍する米陸軍戦車部隊の活躍と戦争の悲劇、非人間性を徹底して描いた。決して戦争に英雄はいない。

映画「チェイス」(TCみゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年202目)
インド映画だから、歌、音楽、踊りが網羅されていた。シカゴで銀行の復讐するインドサーカス団とムンバイからやって来たインド人警察官のチェイスを描く。

映画「胡桃割り人形」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年203目)
サンリオ提供のアニメ。古い時計の中に引きずり込まれた少女が人形の世界で起きる鼠との戦いに巻き込まれる。人間愛が描かれていた。

映画「ストックホルムでワルツを」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年204目)
実在したスウェーデンの美人歌手のお話し。スウェーデンの田舎町に住む電話交換手であり両親と共に一人娘と住む女性が歌手となり、ジャズをスウェーデン語で歌うことでヒットを飛ばすその半生の成功と挫折を描く。いい映画でした。

12月12日付けの日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「ゴーン・ガール」が4つ星、「イロイロ ぬくもりの記憶」が4つ星、「幸せのありか」が4つ星、「おやすみなさいを言いたくて」が3つ星、「あと1センチの恋」が3つ星、「アオハライド」が2つ星、「ふたつの祖国、ひとつの愛」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「青天の霹靂」「超高速・参勤交代」「人生はマラソンだ」「ゴジラ」「なまいきチョベレンと水夫さん」「バルフィー」「柘榴坂の仇討ち」「マダム・マロリーの魔法のスパイス」
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」「プリズナーズ」「ウッドジョブ」「マンデラ」「X?MEN」「グランド・ブタペスト・ホテル」「私の男」「パークランド」「マダム・イン・ニューヨーク」「怪しい彼女」「思い出のマーニー」「めぐり逢わせのお弁当」「フライト・ゲーム」「イン・ザ・ヒーロー」「ジャージー・ボーイ」「ひぐらしノ記」「ミリオンダラー・アーム」「祝宴!シェフ」「トワイライト ささらさら」「天才スピヴェット」「西遊記 はじまりのはじまり」「ストックホルムでワルツを」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第1回目は九州福岡と水俣(1月)、第2回目は能登(1月2月)。第3回目は長崎(3月)。第4回目は山形寒河江、青森白神山地、函館、第5回目は福岡、佐賀(6月)、第6回目は福岡、壱岐(7月)、第7回目は北海道(8月=3度目の利尻礼文)、第8回目は長野と花巻(10月)でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)、フィンランド、ポーランド(6月、55&56ヶ国目)、アイルランド(7月、57カ国目)、デンマーク(58)、ノールウェイ、スウェーデン(59)フィンランドの北欧4カ国(8月、58&59カ国目)、5度目のイタリア(9月)、X度目の香港(12月)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★★「今年5回目」

「2014 本の記憶シリーズ」
「絆回廊」(大沢 在昌 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年299冊目)「新宿鮫」シリーズ第10弾
これほど面白い警察小説は読んだことがない。

「たそがれ歌麿」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年300冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第9弾

「魂をなくした男 上」(ブライアン・フリーマントル 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年301冊目)「チャーリー・マフィン」シリーズ

「魂をなくした男 下」(ブライアン・フリーマントル 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年302冊目)「チャーリー・マフィン」シリーズ
流石、チャーリー・マフィン。スパイ小説の最高峰だ。

「出世おろし」(倉坂 鬼一郎 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年303冊目)「人情処深川やぶ浪」シリーズ第5弾

「折鶴舞う」(鳥羽 亮 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年304冊目)「八丁堀剣客同心」シリーズ第16弾

「雪姿」(藤原 緋沙子 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年305冊目)「藍染袴お匙帖」シリーズ第10弾

「インドはカオス」

デリーでは地下鉄も建設していたが、はっきり言ってインドは「混沌」、「カオス」の国だ。この言葉が一番インドを表していると思う。まず道路だが、歩行者、自転車、バイク、3輪タクシー、自動車、バス、トラックらがひしめき合い、我先にと、警笛を鳴らしながら、早い者勝ちで突進している。正にカオスだ。その後、「インド門」というところにいったが、周辺には大統領官邸もあり、人が溢れていた。道の途中に電光掲示板があり、そこに増え行くインドの人口の数値が刻々変化して見えた。現在12億6千万人だそうだ。街には小型の「リス」が沢山いた。人間を全く恐れないリスたち。鳥も沢山いる。一番多いのは勿論人間だ。
昼は古いインド料理の店で「タンドリー料理」を食べた。タンドリーチキンに「豆、チキン、ホウレンソウ、ジャガイモ」等のカレー、ナン、白米が出た。皆さん辛いと言っていたが、私は全く辛く感じなかった。さて、午後は「アグラ」という街に移動だ。約200km。見渡す限り平坦な土地が続く。山が全くない。牛があちこちにいて草を食んでいる。その他羊もいる。犬もいる。延々と高速道路を走る。車も数は少ない。面白いことにこちらの人は車線を隔てているラインの上を走るのだ。右でもなく左でもなく2車線を半分づつ走っている人が多いのだ。これは不思議だった。アグラには有名な「タージ・マハール」がある。タージは冠(かんむり)という意味らしい。街に入るとカオスそのものになった。人と車が混然として競争するかのごとく進む。牛がゆったりと歩いている隣をロバを引き、薪を頭に乗せた女性が歩いているかと思えば、路上で野菜や魚を売っている人がいたり、混乱そのもののなかにも、きっと彼らなりの秩序があるのだろうが、我々には理解できない。多分、昭和20年代から30年代前半の日本の姿もそうだったろうと思われる風景だった。アグラには「猿」が沢山いた。街中で平気で暮らしている。川向うに明日行く「タージ・マハール」の白い大きな姿が見えた。「冠の宮殿」という意味らしい。
本日のホテルもデリーと同じ「タージ」グループのホテルで「ゲイトウェイホテル」というのだが、私の部屋はスウィートルームだった。豪華ですね。果物もあり、お菓子も差し入れられた。後で聞いたら私の部屋だけ特別だったようで、これもいつも同じ旅行会社を利用していることのメリットでしょうか。間違いない。特別待遇でしたね。他の人たちは普通の部屋でした。夕食はビュッフェ方式だが、大半がカレーの材料違いだったので、「マッシュルームのスープ」と若干のカレーに「焼きそばと炒めた野菜」を食べて簡単に済ませた。食べ過ぎないように、お腹を壊さないように、気を付けている。それと旅行中は禁酒している。さて部屋ではNHKラジオの放送済の番組をインターネット経由で聞いている。

「初めてのインド旅行」

「J  REPORT 2014 12月第3週」
「リタイアメント・ノート 6年6ヶ月目」、
「VOL。877 SINCE AUG.12th、1983」
「旅暦56、初めてのインド」
第1日目(12月11日、木曜日)
成田から8時間半でインドのデリー到着。時差が3時間半という不思議な時間帯だ。インドで訪問国60カ国目になった。これまで何度もインド行きを計画したが、周囲からの反対があり実現できなかった。一番の反対意見は食べ物や水といった不衛生な状態でお腹を壊すというものだった。果たしてどうなのか?最近の私はお腹が緩いし、漏れ易いのは確かだから不安ではある。
デリーの「インデラ・ガンジー国際空港」には現地時間の12日午前0時半到着だった。ということは日本時間の午前4時ということだ。一面の「もや」が空港を覆っている。この地区は「空軍」のエリアなので写真撮影は禁止だとか。気温18度、現地の人はダウン・ジャケットを着ている。日中は27?28度位になるという。疲れたので早く寝よう。ANAのビジネスクラスの席は完全にフラットになれるのでゆっくり休めた。10時間のフライトだった。食事もよかったが、半分以上残した。やはりインドも遠いなあ。空港から25分でホテル到着。「タージ・パレス・ホテル」というホテルだが、セキュリティも厳しいし、深夜なのに沢山のスタッフが働いている。凄く豪華なホテルだ。広いし、本当に豪華絢爛なのだ。正にパレスみたいだ。部屋も広い。5つ星のホテルではないだろうか?後で調べてみよう。現地ガイドがいうには、日本人が注意するのが「水と生野菜」だそうだ。水は日本からも持って来ているし、毎日ペットボトルで配布するというから大丈夫だろう。さて13億人の人口を抱えるインド、20歳以下の若者が37%で今でも大半は見合い結婚だそうだ。若い伸び盛りの国ということだ。観光も楽しみだ。
第二日目(12月12日、金曜日)
6時のモーニングコールが2度掛かってきた。ご丁寧なことだ。7時から朝食、8時半出発だから余裕だ。朝は果物とチーズにコーヒーだけにして、ホテルから市内中心部へと移動する。大使館が立ち並ぶ高級住宅街から世界遺産「クトゥプ・ミナール」という塔だ。11世紀に建てられ、一階部分はヒンドゥー教王朝の時代に、その上はイスラム教王朝が支配する時代に建てられたもので72.5mあるらしい。基本は赤砂岩でその上は大理石だとか。まず驚いたのは「ほこり」が立ち込めていること。街中もそうなのだが、遺跡の内部でも掃除の人たちが箒でほこりを舞い上がらせているから喉がいがらっぽくなる。次に同じく世界遺産の「フマューン廟」へと向かったが、道路脇に路上生活者の多いことに驚く。貧富の差が物凄いみたいだ。ゴミの中で家族で暮らしている人たちの多いこと多いこと、本当にこれがインドの現実か?と考えさせられる。ガイドの話しによるとインドの不動産は10年前の千倍になっているという。デリーの中心街では銀座の10倍の値段でも土地が買えないという。不動産バブルの真最中らしい。これで大儲けした人たちがいるという。ガイドも中心部より7km離れたところに土地を持ち、現在はミシンの工場を経営しており、アルバイトでガイドをして日本語を忘れないようにしているという。その他ヨーロッパの大半の言葉が話せるというから凄い。本日はロシアのプーチン大統領が来ているそうだし、来週にはアメリカのオバマ大統領も来印するという。世界から注目されている今売り出し中の国がインドだ。フマューン廟には沢山の小学生が見学に来ていたが、10人に一人は裸足だった。皆制服は着ているが、その足元を見て本当にショックだった。ここでも貧富の差が歴然としていた。

「皇居の紅葉」

「皇居の紅葉」
一年に一度あるかないかの風邪を引いてしまった。鬼の霍乱だ。そこでやむなく同期の忘年会を欠席した。翌日無理して皇居の紅葉を観に出掛けたが、余りの人の多さに驚き、また体調も悪かったので、途中で引き返した。凄い人が続々と皇居を訪れる様は本当に言葉を失うものだった。6万人以上の人が毎日訪れているようなので観ているだけで疲れ果てた私でした。それにしても咽喉が痛い。熱はないようなのだが、咽喉の痛みと鼻水、それに身体中がだるい。困りました。11日から初めてのインド旅行が待っている。それまでにはどうしても治さないと駄目だ。だから家で寝ていることにしているが、それにしても調子が悪い。
以上、風邪気味の勢古口が東京からお送りしました。

「日展から」

「日展から」
岡山の日展入賞者の友人から「洋画」と題されていた日展の写真集が届けられた。良かったと思った作品の一つに「AFTER DARK」と言う中島謙太氏の絵があった。本を読む女性を描いたものだが、その美しい容姿に驚かされた作品だった。私は「加山雄三」氏の絵を持っているが、絵を買うのも大変だ。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?65」
「離婚」
江戸時代にも離婚は多かったようだ。だが通説に言われているように男から一方的に離婚しないと出来なかった訳ではないようだ。形式としては「三行半」を夫が書いて妻に与えたが、実は合意の上で「夫である私は、私の都合で妻を離婚します。ですから妻が今後誰と再婚しようと異議は唱えません」という内容が「三行半」なのだという。一方、妻は「返り一札」を書き、夫に交換に渡したという。この返り一札がないと夫も再婚出来なかったという。

「成田空港」

「成田空港」
写真は第一ターミナルのラウンジの窓からの風景だ。ご覧の通り誘導路の真ん中に家が建っているのがお分かりになろう。空港の中に家があるとは思いもしなかった。多分成田闘争の反対派の人の家なのだろうが、まだこんなものがあったのかと驚くばかりだ。

「中国は江戸時代?」
香港から帰って来て考えたのだが、中国は「江戸時代の封建制度」と全く同じだということだ。江戸時代は武士が支配者として君臨し、その頂点に徳川幕府があったが、各藩では自治が認められていた。中国は「共産党」一党支配で、中央政府が徳川幕府で地方政府は各藩のようなものだ。庶民には自由はない。これも江戸時代と同じだ。支配階級だが、中国ほど江戸時代は腐敗していないのが違うか?まあいずれにしても中国に自由はないということだ。さしずめ「天安門事件」は「大塩平八郎の乱」のようなものだったのか。

「富士山」

「富士山」
雪を被った富士山が遠くに見える。いよいよ寒さが増してきた東京からでも冬になると空気が澄み富士山もよく見えるようになる。それにしても富士山が東京都内から見え難くなってきた。私の自宅の傍からも見えたが、遠くにビルが建ってしまい見えなくなってしまった。都内の「富士見」という地名からも恐らく殆ど見えなくなっているのではなかろうか。

「2014年の映画のお話し」
映画「ブラック・ハッカー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年200目)
ハッカーによる犯罪なのだが、よく分からない映画でした。

12月5日付けの日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「チェイス」が3つ星、「ニューヨークの巴里夫」が4つ星、「メビウス」が3つ星、「パーソナル・ソング」が3つ星、「超能力研究部の三人」が3つ星、「禁忌」が3つ星、「加藤くんからのメッセージ」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「青天の霹靂」「超高速・参勤交代」「人生はマラソンだ」「ゴジラ」「なまいきチョベレンと水夫さん」「バルフィー」「柘榴坂の仇討ち」「マダム・マロリーの魔法のスパイス」
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」「プリズナーズ」「ウッドジョブ」「マンデラ」「X?MEN」「グランド・ブタペスト・ホテル」「私の男」「パークランド」「マダム・イン・ニューヨーク」「怪しい彼女」「思い出のマーニー」「めぐり逢わせのお弁当」「フライト・ゲーム」「イン・ザ・ヒーロー」「ジャージー・ボーイ」「ひぐらしノ記」「ミリオンダラー・アーム」「祝宴!シェフ」「トワイライト ささらさら」「天才スピヴェット」「西遊記 はじまりのはじまり」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第1回目は九州福岡と水俣(1月)、第2回目は能登(1月2月)。第3回目は長崎(3月)。第4回目は山形寒河江、青森白神山地、函館、第5回目は福岡、佐賀(6月)、第6回目は福岡、壱岐(7月)、第7回目は北海道(8月=3度目の利尻礼文)、第8回目は長野と花巻(10月)でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)、フィンランド、ポーランド(6月、55&56ヶ国目)、アイルランド(7月、57カ国目)、デンマーク(58)、ノールウェイ、スウェーデン(59)フィンランドの北欧4カ国(8月、58&59カ国目)、5度目のイタリア(9月)、X度目の香港(12月)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★★「今年5回目」

「2014 本の記憶シリーズ」
「絆回廊」(大沢 在昌 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年299冊目)「新宿鮫」シリーズ第10弾
これほど面白い警察小説は読んだことがない。

「たそがれ歌麿」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年300冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第9弾

「久し振りの香港2」

「J  REPORT 2014 12月第2週」
「リタイアメント・ノート 6年6ヶ月目」、
「VOL。876 SINCE AUG.12th、1983」
「旅暦55、久し振りの香港2」
第五日目(12月1日、月曜日)
帰国日となった。あっという間の5日間。何度も来た香港だったが、12年振りなのでその変化に驚いたと言うのが真実だ。変わりつつある香港。民主化の動きも封じられつつあるが、それでも若者たちは今の香港を守ろうとしている。今朝も昨晩からのデモ隊と警察隊の紛争が香港サイドで行われたらしい。蟻の一穴なのだろうか?共産中国も滅びるのだろうか?台湾で野党が勝利した。どんどん中国本土から離れる動きがある。香港もしかり。この動きは止められないのだろう。写真は金鐘地区のバリケードとテントだ。今は空港のラウンジでゆっくりしている。綺麗になった香港、発展途上の香港、民主化のうねりの中の香港、活力ある香港、全てがこれまでと同じであり、全く違う香港だった。美味しい中華料理も食べたが、やはり日本の料理が懐かしいし、美味さでは日本ほど美味しいものが食べられるところはないと思う。海外に行けば行くほど思うから不思議だ。また骨という字の話しをしなければならない。骨という字の本当の字は、上の箱の中に左寄りの小さな箱があるのだ。だが日本人の留学生が、勿論遣隋使の時代だが、誤って覚えてきてしまい、今の日本語の骨と言う字は右側よりの箱がある形になっている。それが中国でも台湾でも香港でも今や混同して使用されている。本来の漢字と日本語漢字がごっちゃまぜになって使われているのだ。恐らく地元の人でもそれを認識している人はいないのではないだろうか?日本人だから気が付いたということだろう。それと漢字自体が、台湾や香港の昔の漢字、日本の少し略した漢字、中国の超略した簡単漢字になっているのもこれまた不思議だ。