「タージ・マハール

第三日目(12月13日、土曜日)
インドは混沌、カオスだと申し上げたが、多分このことがインドにはまり込むことになるインドファンを作っているのだろうと想像している。確かに嵌まってしまうかも知れないのがインドのようだ。インドはかつて蒙古に征服された歴史もあり、その王朝もあったという。更に宗教的にはブッダ、即ちお釈迦様はヒンドゥー教の王国の王子で、自ら学び悟りを開いて仏教を作ったというから、仏教はヒンドゥー教の一派ということになると現地のガイドは言っていた。ユダヤ教からキリスト教は、そして更に一神教のイスラム教が生まれたような関係になるのだろうか?ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じ神様を信じているのだから。朝食は果物に紅茶、それに「サンバール」というスープを飲んだ。昨日の朝も飲んだのだが、カレー風味のタイのトムヤムクン風スープだ。具は野菜のみ。ちょっとした辛みと酸味が合体して美味しかった。また突然の停電だ。本日3度目です。やはりインドの地方は電力が安定していないのかなあ?
白い巨大なドーム状の建物が現れた。これが有名な「タージ・マハール」だ。白い大理石で覆いつくされている。素晴らしい、の一言だ。私は「クルタ」という現地の服を着せられて入場した。お墓なので内部には靴カバーをしてはいる。大きさもさることながら、美しさに驚かされる。インドは大理石や宝石の宝庫なのだそうだ。知識不足でした。タージ・マハールには左右に寺院がある。向かって左側がイスラムの寺院、右側がヒンドゥーの寺院だ。二つの寺院が共存しているのだ。イスラムの寺院に入っていって叱られてしまった。靴を脱がなかったのだ。失敗でした。車で5分程のところに赤砂岩で出来た城「アグラ城」があり、丁度日本でいえば信長が活躍した16世紀半ばから100年間の間に造られた建造物で当時のインドの首都だったそうだ。さて昼食も夕食も毎食同じようなので説明もしない。殆ど同じ内容でした。さて、インドのカオスの道路事情が漸く呑み込めた。例えば片道2車線の道路があるとする。日本では「キープ・レフト」で遅い車は左側を走り、右側は追い越し車線になる。ところがインドでは2車線の一番左部分の3分の1か、2分の1をバイクや自転車、トラクター、超遅い車が走り、右側車線をトラックが走る。従って2車線の幅をフルに使って、車の幅だけあれば走るといった光景になるのだ。即ち、2車線の道路を2台、3台、ないし4台が並走して、走る幅さえあれば走るといった効率的?な恐ろしい使い方をしているのだ。だから車線を叉にして挟んで走ると言ったこともご理解いただけると思う。宗教もここインドではカオスだ。ヒンドゥー教、仏教、イスラム教、キリスト教が正に混在している。過去の幾多の王様は、宗教別の妻を持っていたという。それぞれの宗教の人たちに良い顔をするためだったという政治的な配慮だそうだ。現地ガイドに「カースト制度」について不躾な質問をしてみた。するとカースト制度では他のカーストとの結婚はないそうだ。少なくとも彼の年令40歳代以上の人は全て親任せで結婚当日まで嫁の顔を知らなかったそうだ。どこかの国も昔はそうだった。だから見合い結婚が多いのだとか。では今はどうなのか?恋愛は増えているが、やはりカーストの縛りは残っているそうだ。結婚は一生に一度、離婚は非常に難しい。だから夫婦は一生涯一緒に暮らすということだそうだ。さて観光地には相変わらず物売りや乞食が多い。しつこいのが特徴だろうが、貧富の差が生んだものだから、いくら経済が発展してもなくならない。むしろ貧富の差は拡大しているのかも知れなかった。
写真はタージ・マハールとイスラム寺院だ。
「2014年の映画のお話し」
映画「フューリー」(TC日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年201目)
1945年4月、ベルリンへ向って進軍する米陸軍戦車部隊の活躍と戦争の悲劇、非人間性を徹底して描いた。決して戦争に英雄はいない。

映画「チェイス」(TCみゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年202目)
インド映画だから、歌、音楽、踊りが網羅されていた。シカゴで銀行の復讐するインドサーカス団とムンバイからやって来たインド人警察官のチェイスを描く。

映画「胡桃割り人形」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年203目)
サンリオ提供のアニメ。古い時計の中に引きずり込まれた少女が人形の世界で起きる鼠との戦いに巻き込まれる。人間愛が描かれていた。

映画「ストックホルムでワルツを」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年204目)
実在したスウェーデンの美人歌手のお話し。スウェーデンの田舎町に住む電話交換手であり両親と共に一人娘と住む女性が歌手となり、ジャズをスウェーデン語で歌うことでヒットを飛ばすその半生の成功と挫折を描く。いい映画でした。

12月12日付けの日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「ゴーン・ガール」が4つ星、「イロイロ ぬくもりの記憶」が4つ星、「幸せのありか」が4つ星、「おやすみなさいを言いたくて」が3つ星、「あと1センチの恋」が3つ星、「アオハライド」が2つ星、「ふたつの祖国、ひとつの愛」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「青天の霹靂」「超高速・参勤交代」「人生はマラソンだ」「ゴジラ」「なまいきチョベレンと水夫さん」「バルフィー」「柘榴坂の仇討ち」「マダム・マロリーの魔法のスパイス」
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」「プリズナーズ」「ウッドジョブ」「マンデラ」「X?MEN」「グランド・ブタペスト・ホテル」「私の男」「パークランド」「マダム・イン・ニューヨーク」「怪しい彼女」「思い出のマーニー」「めぐり逢わせのお弁当」「フライト・ゲーム」「イン・ザ・ヒーロー」「ジャージー・ボーイ」「ひぐらしノ記」「ミリオンダラー・アーム」「祝宴!シェフ」「トワイライト ささらさら」「天才スピヴェット」「西遊記 はじまりのはじまり」「ストックホルムでワルツを」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第1回目は九州福岡と水俣(1月)、第2回目は能登(1月2月)。第3回目は長崎(3月)。第4回目は山形寒河江、青森白神山地、函館、第5回目は福岡、佐賀(6月)、第6回目は福岡、壱岐(7月)、第7回目は北海道(8月=3度目の利尻礼文)、第8回目は長野と花巻(10月)でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)、フィンランド、ポーランド(6月、55&56ヶ国目)、アイルランド(7月、57カ国目)、デンマーク(58)、ノールウェイ、スウェーデン(59)フィンランドの北欧4カ国(8月、58&59カ国目)、5度目のイタリア(9月)、X度目の香港(12月)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★★「今年5回目」

「2014 本の記憶シリーズ」
「絆回廊」(大沢 在昌 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年299冊目)「新宿鮫」シリーズ第10弾
これほど面白い警察小説は読んだことがない。

「たそがれ歌麿」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年300冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第9弾

「魂をなくした男 上」(ブライアン・フリーマントル 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年301冊目)「チャーリー・マフィン」シリーズ

「魂をなくした男 下」(ブライアン・フリーマントル 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年302冊目)「チャーリー・マフィン」シリーズ
流石、チャーリー・マフィン。スパイ小説の最高峰だ。

「出世おろし」(倉坂 鬼一郎 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年303冊目)「人情処深川やぶ浪」シリーズ第5弾

「折鶴舞う」(鳥羽 亮 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年304冊目)「八丁堀剣客同心」シリーズ第16弾

「雪姿」(藤原 緋沙子 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年305冊目)「藍染袴お匙帖」シリーズ第10弾

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