「からすみを食す」

「手前勝手世界食物語、第331」
「からすみを食す」
台北の朝市で仕入れてきた「カラスミ」を食べることにした。手順書に従い、まずはカラスミの薄皮を剥ぐ。続いてお酒を両面に降り掛けてから、フライパンの上に乗せて火を通す。数分、表裏を焼いてから更にお酒を掛ける。その後薄く斜め切りにして、同様に薄く切った大根を乗せて食べた。暖かいカラスミと冷たい大根、何かミスマッチのような感じがしたが、これが意外や美味しい。美味、珍味であるカラスミだが、ちょっと高過ぎるのが玉に瑕だが、やはり美味しかった。
以上、東京から勢古口がお送りしました。

「江戸のファーストフード」

「江戸のファーストフード」
江戸時代のファーストフードといえば、当時は勿論「屋台」で手軽に街角で買えて食べられるものだ。直ぐに思いつくのは「蕎麦」「寿司」(写真)「天麩羅」だ。実際江東区森下近くの「江戸深川資料館」にはこれらの屋台の復元されたものが置かれている。実は日本におけるファーストフードの原点なのは「お握り」だという説がある。これが最も説得性があると私は思っている。なぜならば、お握りは最も手軽に造られ食べられるからだ。恐らく山や海で働く人たちの弁当に、また旅人の弁当に、労働者の人たちの弁当に、江戸以前では戦いの際の弁当にと、かなり古い時代からお握りは持ち運び便利な食べ物として使用されていたと思われる。だからこれがファーストフードの最初だと言う訳だ。日本は米の国だから、「お握り」は素晴らしいものだといえよう。江戸時代も後期になると、お握りだけでなく、香の物やその他のオカズも付いていたらしい。また、ファーストフードとしては「深川飯」や「親子丼」などもそういう範疇に入るのだろう。親子丼は明治時代になってから出来たものだが、人形町の有名店では当時の女将が労働者の要望で初めて造ったと書かれていたと記憶している。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?43」
「七五三」
昔は洋司の死亡率が高かった。だから子供の安らかな成長を願って、「七五三」を祝った。「三歳の髪置き、五歳の袴着(男子)、七歳の帯解=おびほどき(女子)」がそれである。今もその風習は続いている。では、果たして江戸時代の人たちの寿命はどうだったのだろうか?以下それを記す。
「江戸時代の平均寿命は?」
江戸時代の記録はないが、明治に入っての記録等から観ると、乳幼児の死亡率が当時は1000人当たり、150人から160人だったようだ。従って平均寿命も40歳代前半だった。多分明治時代と同じだと江戸時代も考えられる。これが大正時代の大正10年から劇的に変る。それは水道で「塩素殺菌」が採用され、水道水が殺菌され細菌が除去された結果だという。さて、それ以前はどうだったか?2004年に毎日新聞に発表された研究結果によると、古代人、西暦702年当時の御野国加毛郡半布里(今の岐阜県富加町)の戸籍から推定した平均寿命は、男性32.5歳、女性27.75歳だったという。女性は出産時の死亡が多かったから、短かったらしい。また当然衛生面の問題もあり、乳幼児死亡率は恐らく1000人当たり200人以上だったと思える。因みに現在は1000人当たり3?4人程度と少なくなっている。

「愛犬ももの危機?」

「愛犬ももの危機?」
先月、腰の痛みを訴えた「愛犬もも」(10歳、メス、シーズー)だが、レントゲンの結果、背骨の一部に軟骨が出来ていて、そこが神経に触れるために起こる痛みだと医師はいう。その後、再度痛みが発生して病院に連れて行ったが、その時には痛みは解消していた。さてそんなこともあったので、一度精密検査をしてみようと思い、予約して病院を訪れた。その病院は24時間稼動でチェーン展開していて、獣医師だけで30名近くいる大病院だったが、約3時間掛けて、レントゲン、血液検査、内臓のエコー、心電図等の検査を行った。統括院長という女性獣医師が相手をしてくれて、説明を受けた。まずは頭部、歯は下は犬歯があるが、前歯は殆どなくなっている。上の歯はこれも殆どない。臼歯はあったからこれで咬んでいるのだろうか?眼は少し白濁しているという。所謂白内障なのだろうか?咽喉の部分は、脂肪が付いていて細くなっている。従って、呼吸が苦しそうな状態にあるという。さて心臓。問題はここだ。まずレントゲンでは非常に大きく写っている。これは心臓の周囲を脂肪が覆っているので大きく写っているのだという。そして左心房、左心室の間の弁が壊れていて、肺から戻ってきた酸素を含んだ血液が少量だが逆流しているという。まあ、それにより心臓にかなりの負担が掛かっているという。それは心電図からも分かる。肝臓、腎臓、副腎にもちょっと問題がありそうだが、今すぐどうのこうのとは言えないとのこと。胃は食べ過ぎ太り過ぎで拡張している。腸にはガスが溜まっているという。これも食べ過ぎの影響か?老化もあると言うことで心臓は問題があるが、数ヶ月様子を見ることとした。まあダイエットさせることが必要だというのが当面の結論だ。先週病院で計った体重は7.1kg、今回は6.7kgだった。ここのところダイエットさせていた効果が一週間で出た訳だ。まあ6kg以下を目指そう。ところで費用だが、初日は夜間診療ということもあり2万円、2度目は問診だけなので5千円、今回は検査が入っているので5万円掛かりました。医療費の控除がないから全額負担なのが痛いね。

「なぜ、政治家の髪は黒いのか?」
テレビを観ていていつも不思議に思うのが、「政治家の頭の髪の毛」だ。どうして皆が皆、あんなに髪の毛が黒いのか?誰しもが不思議だと思うだろう。政治家は皆、髪の毛が黒くなくてはならないのだろうか?こういう風に疑問に感じるのは私だけだろうか?当然染めているとしか思えないが。

「春霞」

「春霞」
豊洲運河の先に、晴海大橋と「レインボーブリッジ」が霞んで観える。今日の東京は久々の15度超えだ。春らしい暖かさになってきた。これまで余りにも寒過ぎて「三寒四温」とは思えぬ位の寒さ続きで参っていた木々も草花も春をそろそろ実感し始めただろう。今年の桜の開花は例年並みとか。来月には桜が満開になる。「春よ、来い。早く来い。春よ、早く来い」 話しは変わるが、晴海大橋の左手では今、「豊洲市場」の建設が進みつつある。数年後に完成する予定の市場では「場外市場」の計画も進んでいるという。橋の右手はご存知「東京オリンピック」の選手村になる予定地だ。この豊洲と晴海地区は2020年までに大きく変貌を遂げるものと思われる期待の土地なのだ。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「グランド・ピアノ」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年37作目)
天才ピアニストが5年振りに演奏会に出ることになった。しかし開いた楽譜には「演奏を絶対にミスするな。すればお前を殺す」とあった。恐怖の演奏会が始まる。果たしてピアニストはこの危機を逃れられるのだろうか?

映画「それでも夜は明ける」(TOHOシネマズスカラ座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年38作目)原題「12years slave」
アカデミー「作品賞」受賞作。1841年、ニューヨーク在住の自由黒人が拉致され、南部で奴隷にされてしまう。その12年を描く。アメリカの恥部を描いた感動作。

映画「銀の匙」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年39作目)
帯広の農業高校に進学した男子生徒の一年間を描く学園ドラマ。銀の匙を持って生まれた子供は食べることに困らないとの言い伝えがあるという。

映画「リデック ギャラクシーバトル」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年40作目)
未来のどこかの惑星上でのこと。脱獄囚のリデックを賞金稼ぎたちが追う。更にそこには怪物たちがいた。果たして逃げられるのか?

映画「偉大なる、しゅららぼん」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年41作目)
琵琶湖周辺に綿綿と続く二つの特殊能力を有する家族の物語。訳の分からないお話しでした。まあ、これだけ人気のある俳優を集めた割には酷い映画だった。

映画「アナと雪の女王」(TOHO日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年42作目)
アニメミュージック。まあそれなりに面白いが、ディズニーだからこんなもんで当たり前か?

2014年3月14日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「アナと雪の女王」が4つ星、「あなたを抱きしめる日まで」が4つ星、「ロボコップ」が3つ星、「ドン・ジョン」が2つ星、「ランナウィ・ブルース」が3つ星、「偉大なる、しゅららぼん」が2つ星、「5つ数えれば君の夢」が4つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」

「2014 旅の記憶シリーズ」  2013年の旅では、「ペルー」が51カ国目、「南アフリカ」が52カ国目、「ジンバブエ」が53カ国目、「ボツワナ」が54カ国目、「ザンビア」が55カ国目でした。
2014年の国内旅行の第一回目は、1月の九州福岡と水俣でした。第二回目は能登でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年2回目」
「鳳凰祭三月大歌舞伎」夜の部「盲長屋梅加賀鳶」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「美雪晴れ」(高田 郁 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年52冊目)「みをつくし料理帖」シリーズ第9弾

「風塵の剣」(稲葉 稔 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年53冊目)「風塵の剣」シリーズ第5弾

「古手屋喜十為事覚え」(宇江佐 真理 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54冊目)「古手屋喜十為事覚え」シリーズ第1弾

「藍の糸」(中島 要 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55冊目)「着物始末暦」シリーズ第2弾

「夢かさね」(中島 要 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年56冊目)「着物始末暦」シリーズ第3弾

「海上掃討作戦」(矢月 秀作 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年57冊目)「警視庁暗殺部」シリーズ第2弾

「死なない男」(和久田 正明 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年58冊目)「同心野火陣内」シリーズ第1弾

「縣軍の章」(北方 謙一 著)集英社刊 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年59冊目)「岳飛伝」シリーズ第7弾

「月夜のからす」(和久田 正明 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年60冊目)「同心野火陣内」シリーズ第2弾

「春一番?」

「J  REPORT 2014 3月第3週」
「リタイアメント・ノート 5年9ヶ月目」、
「VOL。838 SINCE AUG.12th、1983」
「春一番?」
その日の東京は銀座4丁目交差点、日産ビルの上にある温度計は午後8時半過ぎにも拘わらず「17度」を示していた。暖かいというか、生暖かい風が通り過ぎる。真冬並みの寒波が日本海上に、そして真夏並みの暖気が太平洋沿岸に迫り、その間を発達した低気圧が西から東に走り去る最中。南からの暖かい風が吹き込んできていた都内。気味の悪い雰囲気だ。「春一番か?」と思ったが、東京の北側に低気圧がないので、春一番ではなかったそうだ。そして翌日はまたまた10度を切る寒さとなってしまった。来週は暖かそうだから、期待していよう。

「3月11日」
3年前のあの日のことを振り返る番組が放送されている。あの日、私は自宅で地震を体験した。何度かマンションのドアを開けて外に出てみた。隣の敷地の樹木が驚くほどの揺れ方をしていた。自宅のマンション自体は揺れてはいたが、倒壊するだとか、危機的な思いはしなかったが、樹木があれほど揺れていたのにむしろ驚いたというのが真実だ。家具も転倒防止してあるので心配要らない。室内では電灯が揺れていただけだった。あれからもう3年だ。月日と言うのが経つのが早いこと早いこと。あっという間の3年だった。その間に孫娘も生まれた。どんどん人生は過ぎて行く。あっという間にゴールなのだろうか?あと15年、いや20年は生きたい。

「3月15日」
この日が何の日だか、欧米人ならば即座に答えられるが、日本人では殆ど無理だろう。欧州の英雄と言えば一番に思い出させるのが「ユリウス・カエサル」英語名で「ジュリアス・シーザー」だ。彼こそがヨーロッパの歴史上最大の英雄だということに異論を挟む人はいまい。そして彼が暗殺されたのが紀元前44年3月15日なのだ。あの有名な言葉「ブルータス、お前もか?」と言いながら元老院で死んだ日なのだ。ヨーロッパ中をローマ化したあの英雄も一振りの剣で殺された。身に剣も帯びずに敵が一杯の元老院に単独で乗り込んでの死だったのだ。カエサルを偲ぶ。

「法政大学学長に田中優子氏が」
いつも着物姿の美しい女性教授である「田中優子」氏が4月から法政大学の学長になるという。勿論女性学長は初めてだという。女性の社会進出の一つの象徴だろうか?「江戸文化研究家」としても著名な女史の活躍を期待したい。

「大喜の鳥そば」

「手前勝手世界食物語、第330」
「大喜の鳥そば」
湯島天神の天神下にある「大喜」は10年位前に「東京一のラーメン」に選ばれたこともある店だ。観梅の後、観ると店に行列がない。いつもながら長い行列が出来ているのにと思い、入店してみた。狭い鰻の寝床みたいなカウンターがあるだけの店だから10人も入れば一杯になってしまう店だ。有名なのは「鳥そば」だ。塩ラーメンのような薄味のスープに細麺が入ったもので、今回は「特製鳥そば」@950円を頼んだ。特製といってもトッピングの具が多いだけだ。鶏肉、チャーシュー、煮玉子、海苔、支那竹等が入っていた。麺は細麺なのだが、ちょっと茹で過ぎで柔らかくなっていた。これでは「東京一」とは言えないなあ。帰りに表に出てみると、そこにはいつも通りの行列が出来ていたから不思議だ。期待外れのラーメンでした。
以上、寒さがぶり返した東京より勢古口がお送りしました。

「火の見櫓」

「元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か?」(竹村公太郎氏著、「日本史の謎は地形で解ける」より)
理由の一つは、蒙古の得意とする戦法が日本では使えなかったこと。次が「藪蚊」のために夜は船に戻って寝るしかなかったこと。そして台風が襲ってきたこと。得意な先方とは騎馬戦で平原で大軍同士で戦うことだった。驚きの戦法は牛を横に10頭ほど並べ、そこの後に騎馬兵を置き、敵に突入させるような戦法もあったという。これは狭い日本の国土では仕えない。騎馬戦自体が単騎同士の戦いになって集団での戦いにならなかった訳だ。また博多周辺は湿地帯で「藪蚊」が大量にいて、蒙古兵たちは日中は戦いで上陸していたが、夜は藪蚊から逃れて船に戻って寝ていたらしい。上陸していたならば、嵐で船が沈没しても命は助かったのだが。また、日中の戦いも日本側は今で言うゲリラ戦法で林や山に潜んでいて、突然現れたり、弓矢を放ったりして、激突はしなかったことも蒙古に不利になったという。歴史とは何と面白いことか。

「日本はなぜ欧米列強の植民地にならなかったか?その2」(竹村公太郎氏著、「日本史の謎は地形で解ける」より)
前回、自然災害が欧米人に恐怖を与えたと書いた。もう一つの理由が「日本は負けなかった」ということらしい。連戦連勝で植民地を造ってきた欧米列強だが、日本で戦った二つの戦争では結果として負けてしまったというのだ。まず「薩英戦争」では、英国海軍は旗艦艦長、副艦長はじめ11名の死者を出した。一方の薩摩軍は500戸も民家を焼かれたが、死者は民間人5名だけで、英海軍は3日後には燃料不足等で横浜に撤退してしまった。また「下関戦争」では、上陸した英仏米蘭4カ国連合軍は長州軍のゲリラ攻撃と田んぼのぬかるみに足を取られ、下関を制圧出来ずにこれも撤退した。なぜ、圧倒的な火力があったにも拘らず、日本軍に勝てなかったのか?竹村氏はそれが日本の地形に由来する特徴だといっている。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?42」
「火の見櫓」
江戸の町の名物にも数えられたのが「火事」だった。「明暦の大火」(振袖火事とも言われた)では、「江戸城本丸」も失った。江戸の町の大半が燃え尽きた後、「火除け地」が設けられ、町と町とを区切る空地も出来た。また同様、「火消し」の制度も設けられ、「町火消し」「大名火消し」が組織化された。一方で火事を発見する「火の見櫓」も建てられ、火事の早期発見と庶民への通報が重要なものとなっていった。「カン、カン、カン、カン」と半鐘が鳴ると、近ければ連打され、遠ければ間隔を空けて打たれた。それにより火事場の遠近が分かったと言う。

「佃島風景」

「佃島風景」
東京マラソンでランナーが走った難所の「佃大橋」の上から、隅田川の上流を見る。右手が「佃島」、その先の橋が「中央大橋」、この橋は東京駅に直結している「八重洲通り」なのだ。その先には「東京スカイツリー」も見える。このところ、東京は寒がぶり返したような寒さだ。この佃島は、徳川家康が1590年(小田原の北条氏滅亡後)の江戸入りに際して、摂津の佃の漁師を連れてきて住まわせたことで有名だ。ある意味特権階級の漁師が住んでいた。この漁師達、実は1582年の明智光秀の「本能寺の乱」の危機に際して、大坂の堺に当時いた家康を船で堺から脱出させ、伊賀から三河へと逃すのを手伝ったという因縁深い間柄の漁師たちだったのだ。そんな末裔が今も住んでいるのか?分からないが、ここからの景色は東京のある意味「現代の象徴」である。佃島に建てられた超高層マンション群、その先に観える「東京スカイツリー」。川を走る「観光船」。どれをとっても現在東京の姿そのものだった。

「2014アカデミー賞は?」

「2014年のアカデミー賞は?」
「作品賞」は「それでも夜は明ける」。「監督賞」は「アルフォンソ・キュアロン」氏(ゼロ・グラビティ)。「主演男優賞」は「マシュー・マコノヒー」氏(ダラス・バイヤーズクラブ)。「主演女優賞」は「ケイト・ブランシェット」さん(ブルージャスミン)。「助演男優賞」は「ジャレッド・トレー」氏(ダラス・バイヤーズクラブ)。「助演女優賞」は「ルピタ・ニョンゴ」さん(それでも夜は明ける)。「外国語映画賞」は「追憶のローマ」(イタリア)。なお「ゼロ・グラビティ」は、監督賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、録音賞、音響編集賞、視覚効果賞を獲得した。残念ながら日本からノミネートされていたアニメ2作品は落ちた。レオナルド・ディカプリオはまたまた主演男優賞を逃したが、当然と言えば当然だろう。納得出来る選考でした。
「日本アカデミー賞」
参考までに日本アカデミー賞は、「舟を編む」が作品賞、主演男優賞、助演男優賞等を総なめしました。

「虫干し」
江東区に「江東シルバー人材センター」というのがある。いつもバスの広告でみていたのだが、連絡をとったら、仕事を請け負うという。当然70歳以上の人たちが自分たちの特技を生かして仕事をするという。私がお願いしたのは家内の着物の「虫干し」だった。3年前に家内の実家から娘時代の着物をこちらに送らせた後、ダンボールに入れたままにしていた。一回だけ中身を開けて写真を撮り、一応の整理はしてあったが、本格的な虫干しは初めてだった。写真はベランダの下に吊るした30枚の着物。風が吹き抜けて丁度虫干し日和の日だった。来て頂いたのは、元呉服店に勤めていたという75歳程度の方だった。時間当たり@1100円を私はセンターに支払う。初日は午前中2時間、2時間空けて、午後から5時間働いて貰った。その日は全部で50枚の虫干しをしてもらった。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「ホビット2」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年32作目)
身長130cm位の人間たちが龍に占領された国を奪還しようとする冒険物。最後は次回にお楽しみでした。

映画「東京難民」(有楽町スバル座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年33作目)
大学も除籍され、アパートも追い出された21歳の若者の転落の物語。負のスパイラルの中から彼は何を見出すのか?最下層の人たちを描く。

映画「ネブラスカ」(TOHOシネマシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年34作目)
モンタナからネブラスカへの1500キロの長旅。100万ドルの宝くじに当ったと信じ込む老いた父親を車で連れて賞金を受け取りに行くことにした息子。そして兄と母もその旅に加わる。そこでこれまで知らなかった一家の生い立ちを知ることになる。今時珍しい白黒映画でした。

映画「グロリアの青春」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年35作目)
南米チリに住む中年女性のグロリア。長男には孫が、そして長女はスウェーデンの男性の元に向う。既に離婚した元夫にも新しい妻がいる。毎夜グロリアはアバンチュールを求めてクラブへと。そこで知り合った男性との出会いを楽しむ。そんな彼女の姿から中年女性の哀れさが滲み出す。人生とは?残りをどう過ごすのか?が取り上げられる。

映画「猫侍」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年36作目)
ちょっと風変わりな時代劇だった。アニメ的といえばいいのか?元加賀藩士の浪人が町のヤクザ通しの争いに巻き込まれる。一方は猫を可愛がるヤクザの親方。一方は犬を可愛がる親分。浪人者は猫を殺すように依頼されるのだが、人も猫も殺せる性格ではなかった。さてその後は?

2014年3月7日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「それでも夜は明ける」が4つ星、「オール・イズ・ロスト」が3つ星、「ホビット2」が3つ星、「銀の匙」が3つ星、「魔女の宅急便」が3つ星、「ダリオ・アrジェントのドラキュラ」が3つ星、「マンガで世界を変えようとした男」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」

「2014 旅の記憶シリーズ」  2013年の旅では、「ペルー」が51カ国目、「南アフリカ」が52カ国目、「ジンバブエ」が53カ国目、「ボツワナ」が54カ国目、「ザンビア」が55カ国目でした。
2014年の国内旅行の第一回目は、1月の九州福岡と水俣でした。第二回目は能登でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年1回目」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「美雪晴れ」(高田 郁 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年52冊目)「みをつくし料理帖」シリーズ第9弾

「風塵の剣」(稲葉 稔 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年53冊目)「風塵の剣」シリーズ第5弾

「古手屋喜十為事覚え」(宇江佐 真理 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54冊目)「古手屋喜十為事覚え」シリーズ第1弾

「藍の糸」(中島 要 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55冊目)「着物始末暦」シリーズ第2弾

「夢かさね」(中島 要 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55冊目)「着物始末暦」シリーズ第3弾

「湯島の白梅」

「J  REPORT 2014 3月第2週」
「リタイアメント・ノート 5年9ヶ月目」、
「VOL。837 SINCE AUG.12th、1983」
「湯島の梅」
3月の声を聞いたとは言え、まだ平年より寒い日が続いている。毎年ことだが、「湯島天神」に名物の「梅」を観に行ってきた。5分から6分咲きだが、既に花びらを開いている花もあるし、蕾を固く閉じているものもあるが、それでも境内は合格祈願の「絵馬」で埋め尽くされていて、受験シーズン真っ盛りだということを痛感させられた。梅の花は「白梅」と「紅梅」がそれぞれ7:3位で植えられていたが、今年はやはり開花が少し遅れているようだ。3月6日は「啓蟄」で虫たちが地面から出てくる季節ということだ。とてもではないが、虫たちも寒くて出てくる気持ちにならないのではなかろうか?

「女性の病気」
NHKラジオで聞いたのだが、問題1、欧米女性が日本女性より、2倍掛かる病気とはなんですか? 問題2、二本女性がこの20年の間に2倍に増えた病気はなんですか? そうです。その病気とは「乳癌」だということです。驚くことに、欧米の女性は、25歳以上でなんと8人に一人が乳癌になるという。また同様日本女性では16人に一人だというから凄い数字だ。私は男性で関係ないが、それにしてもよく乳癌になった人の話しを聞くから、女性にとっては本当に大問題だと思う。その分、医療も治療も進んでいるというから、早期発見さえ意識すれば、もう怖い病気ではないという。女性の方々、診察を早目に受けて下さいね。