「からすみ」

「手前勝手世界食物語、第329」
「からすみ」
台北の朝市で買い求めてきた「からすみ」、一つは娘に台湾土産として渡し、残りは私が食べることとした。説明文は中国語と日本語で書かれていた。それによると、1)表面の薄皮を必ず剥ぐこと。2)表裏に酒を振り掛けること。3)両面をそれぞれ1?2分程度軽く焼く、その際にもお酒を塗りながら焼く。4)出来上がったら薄く斜めに切って、大根または白葱を添えて食べる。という具合だとのこと。薄く切ってから炙るのかと思っていたら、大きなまま炙って、それから薄く切るのだということが分かった。まだ食べていないが、楽しみだ。さて、今日は新しい店に行った。有楽町ITOCIAの地下にある韓国料理の店だったが、店員は韓国人で本格的かと思っていたら、意外にどうしようもない店で、頼んだ「サムギョプサル」も豚肉とニンニク、それに玉葱しか出てこない。肉を包む野菜も出てこない。これでは日本人は朝鮮料理を知らないだろうとばかりの店でした。二度と行きません。まあ、こんな店も都内には沢山あるということだ。

「江戸の歌舞伎事情」

「日本はなぜ欧米列強の植民地にならなかったか?」 竹村公太郎氏著、「日本史の謎は地形で解ける」より
簡単に言えば、それは日本の地形と気候から来る自然災害が欧米には魅力と言えなかったからだという。アフリカには奴隷にさせられる豊富な人間が、更に象牙、金、ダイヤモンドもあった。また、アジアには広大なプランテーション(ゴム、綿花、紅茶、香料)が開かれる土地と人があり、それを搾取するための植民地化が可能だった。しかし、日本は国土の2/3が山岳地帯であり、平野が少なく、鉱物もなく、更に地震、津波、洪水、火山の噴火に頻繁に襲われ、欧米諸国にとっては全く魅力のない国だったというのだ。幕末は特に地震が頻発し(1854年7月安政伊賀地震、同年12月の安政東海地震、翌年1855年11月の安政江戸地震とその後の余震)、欧米の人たちにとっては恐ろしい土地だったのだろう。なんとなく納得出来る。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?41」
「芝居」
江戸の芝居は「江戸三座」と呼ばれる「官許芝居」がある。「中村座、市村座、森田座」が常設の芝居小屋を許されていた。所謂幕府の許しを得ていた「江戸歌舞伎」だ。一方、「宮地芝居」と呼ばれる庶民向けの芝居があった。「江戸歌舞伎」のほうは明け六つ、日の出から始まり暮れ六つ日暮れまで続く。客はまず「芝居茶屋」に夜明け前に入って朝ごはんを食べたり、朝酒を飲んでから芝居小屋に入る。これは非常に高いものになる。観劇料だけでなく、茶屋の座敷代や飲食代、役者たちへのご祝儀などなどが付くから高い。「宮地芝居」は神社仏閣の境内を借りて行う。三座の芝居は一つの芝居を丸一日掛けて演じる。一方宮地芝居は名場面だけ抜粋して行う。但し、芝居では幕府を批判するようなことを禁じていたので、実際の事件を過去に置き換えて演じていたこともあった。例えば忠臣蔵は室町時代に舞台を変えている。「江戸三座」の常設小屋は浅草の「猿若町」にあったが、そこは今も「浅草六区」として有名な場所だ。写真は歌舞伎の「助六」の場面だ。

「日本堤と吉原大門」

「日本堤と吉原大門」
現在の台東区の地図を見てみると、言問橋の上流に隅田川から北西の方角に「土手通り」という道がある。これが江戸時代には「日本堤」と呼ばれていた。この道の先に「吉原大門」があった。通りを左に曲がり、「見返り柳」があり、「三曲がりの衣紋坂」の先に「大門」があったという。江戸時代は水運が発達していたから、吉原に遊ぶ客の多くが、「猪牙船」と呼ばれた小型の船、今で言えば水上タクシーのようなもので「山谷堀」で下りて、日本堤を歩いて吉原に向ったという。この「日本堤」、実は別な狙いがあったという。元々吉原は日本橋にあった。しかし「振袖火事」と呼ばれた「明暦の大火」(1657年)で焼け落ちたのを幕府が浅草の北に「新吉原」として復活させた。その折に、江戸の町を水害から守るために、「日本全国の大名」に命じて、土を盛り上げた堤をたったの60日で造らせたという。だから「日本堤」と名付けられた。この堤の上を人々が歩くから、堤はどんどん固まっていった。これにより隅田川が仮に氾濫しても、この堤により直接の江戸市中への浸水は防ぐことが出来るようになったという。何と知恵のある役人もいたものだ。感心するではないか。写真は「猪牙船(ちょきぶね)」だ。

「新月」
人間は太陽に影響されるのか?それとも月なのか?今年は新月が月に2度ある珍しい年だという。1月と3月に新月が二回訪れる。その後は19年後になるという。さて、世界中の国旗で太陽は日本だけかもしれない。月が国旗に使われている国は非常に多い。特にイスラムの国は月がある。日本の国旗は太陽だけだから不思議だ。世の中、暑くて日中は動けない。従って活動は夜間だという国は多い。月と星をあしらった国旗は本当に多い。どうも人間は月の満ち欠けや引力に非常に影響されているらしい。だから国旗も月と星、即ち夜のものになる。日輪に影響を受け、日の出、日の入りに感動するのは世界から見れば珍しい国民なのかも知れない。

「三井越後屋」

「三井越後屋」
「現金、掛売りなし」ということでそれまでの「掛け売り」を止めたのが、今の「三越」の前身である「三井越後屋呉服店」だという。江戸時代、買い物の代金は月末か年末に纏めて支払う習慣だった。だから資金力もさることながら、信用が大切だった。それを「現金ですよ、掛け売りはしませんよ、でもその分安くしますよ「」という合理的な販売方針は誠に斬新なアイデアだったろう。やはり常に新しいことをしようとする商売人は江戸時代にもいたのだった。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「キック・アス」(TOHOシネマ有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年26作目)
15歳の少女が活躍するコミックの映画化。ちょっと暴力過ぎるのが問題か?

映画「大統領の執事の涙」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年27作目)
アイゼンハウワーからレーガン大統領まで使えた黒人執事の涙溢れる物語。歴史の生き証人だが、その生い立ちは南部の綿花畑で働く労働者の息子としての苦難の連続だった。アカデミー主演男優賞も夢ではないだろう。

映画「ダラス・バイヤーズ・クラブ」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年28作目)
HIVに感染したテキサスの男性が余命30日と医師から宣告されるのだが、未認証の薬を求めてメキシコや世界中を廻り、やがてHIVの特効薬と言われているものが製薬会社の利益主義から導かれた副作用の多いものだと証明しようとして、戦うというもの。余命30日が6年後に遂に死ぬのだが、その戦いは素晴らしい。

映画「ジョバンニの島」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年29作目)
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を下敷きにしたアニメ。終戦直後、北方4島に侵攻してきたソ連軍と住民の暮らしを通じて、子供たちの生き方を描く。中々感動でした。

映画「ゲームセンターCX」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年30作目)
こんな映画があるのか?1986年に流行った家庭用ゲームを実際にやって見せる攻略するだけと言う映画だ。それでも何かのめりこんでしまうから不思議だ。

映画「土竜の唄」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年31作目)
駄目な警官がヤクザの組に潜入を命ぜられる。目的は組長の逮捕。果たして?まあ、コミックだと思えばいい。

2014年2月28日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「ネブラスカ」が4つ星、「グロリアの青春」が4つ星、「コーヒーをめぐる冒険」が4つ星、「マチュ?テ・キルズ」が3つ星、「ラヴレース」が3つ星、「愛の渦」が3つ星、「家路」が4つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」

「2014 旅の記憶シリーズ」  2013年の旅では、「ペルー」が51カ国目、「南アフリカ」が52カ国目、「ジンバブエ」が53カ国目、「ボツワナ」が54カ国目、「ザンビア」が55カ国目でした。
2014年の国内旅行の第一回目は、1月の九州福岡と水俣でした。第二回目は能登でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年1回目」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「つぐみの佐平次」(坂岡 真 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年46冊目)「帳尻屋始末」シリーズ第2弾

「父子雨情」(稲葉 稔 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年47冊目)「影法師冥府おくり」シリーズ第1弾

「仕舞屋侍」(辻堂 魁 著)徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年48冊目)「仕舞屋侍」シリーズ第1弾

「しのぶ梅」(中島 要 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年49冊目)「着物始末暦」シリーズ第1弾

「江戸の備忘録」(磯田 道史 著)文春庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年50冊目)
歴史好きな私には実に面白い本だった。江戸時代を含めて日本人の生き方、風習等を実際の古文書から読み解いている。映画にもなった「武士の家計簿」の著者だ。

「紅染月」(今井 絵美子 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年51冊目)「便り屋お葉日月抄」シリーズ第6弾

「解毒」(上田 秀人 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年52冊目)「表御番医師診察禄」シリーズ第3弾

「東京マラソン」

「J  REPORT 2014 3月第1週」
「リタイアメント・ノート 5年9ヶ月目」、
「VOL。836 SINCE AUG.12th、1983」
「東京マラソン」
例年、この日は寒い。今年の2月23日も寒風が吹き荒んでいた。豊洲付近、37キロ地点でランナーたちを見送る。出発して2時間ちょっとだから早いランナー達なのだろう。沿道の声援を浴びながら走り去るランナー。その後、銀座に出たら、いるは、いるは、大勢のランナーが銀座通りを浅草に向けて走って?歩いている人もいたが、皆ゴール目指していた。沿道には応援なのか、観客なのか、それぞれに声を出していた。この日、風はあるものの日溜りでは暖かさすら感じたが、ランナー達は元気に走り去っていった。

「健康年齢」
普通の人の健康年齢は男性では80歳マイナス8歳程度の72歳と言われている。しかし、私は既にゴルフが出来なくなって10年以上、膝の手術をして3年半、だから私の健康年齢は62歳だったといえる。今は健康ではない生活を送っているということになる。ゴルフも好きで年間4?50回はやっていたが、膝に負担が掛かるために諦めた。だから友人達がゴルフに出掛ける話しを聞くたびに羨ましいと思う。昨年は脊柱管狭窄症の手術もしたし、本当に不健康な身体になってしまった。