「桜咲き、桜散る」

「J  REPORT 2014 4月第3週」
「リタイアメント・ノート 5年10ヶ月目」、
「VOL。842 SINCE AUG.12th、1983」
「桜咲き、桜散る」
開花から4?5日で満開となった桜はそろそろ散り始めている。春分の日に旅行中だったので墓参りに行けなかったので、平日の昼間に「青山墓地」を訪れた。意外や意外、青山墓地は桜の盛りで、墓参りなのか桜見物なのか分からないが、沢山の人が来ていた。都営墓地だから年間の管理費は2000円台と本当に安い。都心の一等地にあるにも拘わらずだ。だから空きが出ると非常に高い競争率となるようだ。私の家の墓地は一坪に満たないが、青山道りからも近く、本当に便利だ。元々大身旗本の「青山大膳」氏が住んでいたところを明治以降になって墓地としたらしいが、当時渋谷村辺りは寂しい田舎だったというのだから、この辺りもきっと同じようなものだったのだろう。

「STAP細胞」
まあ、テレビを始めとした報道を観ていると、この騒動はなんなのか?と呆れる。研究所のほうも、役人感覚と言うのが、責任回避に必至だし、当事者もこれまた論理的矛盾を孕んだ回答だし、この騒ぎ、どこに落ち着くのか?いずれにしても科学者として冷静に判断してもらいたいのだが、これは「ノーベル賞ものの発見」なのか、それとも「佐村河内氏並みのペテン」なのか、奇妙な事件だ。

「桜餅」

「手前勝手世界食物語、第333」
「桜餅」
江戸の花見の名所と言えば、「墨堤」「飛鳥山」「品川御殿山」「上野」等々が有名だった。その中でも八代将軍吉宗が植えさせたとされる「墨田川沿いの堤」即ち「墨堤」は江戸の中心部からも近いことから庶民も沢山繰り出したらしい。吉宗の時代に「山本屋」が売り出したのが「長命寺の桜餅」だった。享保2年(1717年)に長命寺門番の「山本新六」が桜の葉を塩漬けにしたもので餅を包むものを売り出したという。値段は一個4文というから、大体80円前後だろう。吉宗は1716年に将軍になっているから、その翌年に隅田川に堤防を固めるために植えさせたらしい。それが今に伝わる銘菓となっているのだ。確かに現物を買い求めてきたら、製造販売元は「(株)ヤマモト」となっていたから、未だに江戸の歴史が伝わっているのかも知れなかった。3個で税込(8%)601円だから、まあ高いと言えば高いだろう。だが、この時期に食べるのがやはり一番だろう。
以上、勢古口が桜咲く東京からお送りしました。

「栄西と建仁寺」

「栄西と建仁寺」
東京国立博物館平成館で鎌倉時代の「禅宗」の高僧「栄西(ようさい)」と彼が建てた京都の「建仁寺」からの国宝等を公開している特別展を訪れた。国宝「風神雷神図屏風」や、「雲龍図」などが出展されていて、800年前からの日本仏教文化の一端に触れることが出来た。「海北友松」作の「雲龍図」の迫り来る龍の迫力は凄いものがあり、正に天から襲ってくるが如くだった。また「俵屋宗達」作の屏風絵「風神雷神」の面白げな姿形と色彩には現代にも通ずる芸術性が感じられた。本当に素晴らしいものばかりだった。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?44」
「新年おめでとう」の意味は?
映画にもなった「武士の家計簿」を書いた「磯田道史」氏の著書の中にこんなことが書かれていた。「新年おめでとう」とはどういう意味なのか?それは「めでたい」のではなく、「木の芽、草の芽が、冬至から一日一日、陽気が生ずるにしたがって萌え出る。この陽気は物を育てる気で、人の慈悲仁愛の心と同じ。天地にも人間にも好ましい気だ。つまり、陽気が生じて、草も木も芽が出たいと思うのが、おめでたいということである。人間の場合は新年できたない心を洗い流し、人間の本心である優しい気持ちに戻ることが、【新年おめでとう】の真意である」 ちょっと長い文章を引用したが、これは幕末の囚人が妹に送った手紙の内容だ。この囚人の名前は?「吉田松陰」だ。彼の教えた「松下村塾」からは、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文らが育っていった。

「丹羽氏の講演会」

「シンガポールの旅、後記」
意外だとおもったことが幾つかあったのが、今回のシンガポールの旅だった。まずは「バリアフリー」だ。あれだけ地下鉄が発達しているのだが、階段が意外に多くて、バリアフリーになっていなかった。だからお年寄り、身体障害者、ベビーカー利用者に決して優しい都市ではなかったことだ。エレベーターはバリアフリーとはいえない。車椅子での通行が可能でなければ意味がない。マリーナベイサンズ前のデッキには階段しかなかった。これでは車椅子はどうしようもない。意外なシンガポールの姿でした。次は予想されていたことではあるが、「韓国の躍進」だろう。以前は「日本語」を習う生徒が多かったというが、今は「フランス語」か「韓国語」だという。シンガポールは多国籍民族の国だから、「英語、中国語、マレー語」が話せるのは当たり前で、それ以外の言語となると、「昔日本語、今韓国語」だそうだ。文化面も含めて東南アジアは今や正に韓国の牙城になりつつあるらしい。建築についてもあの「マリーナベイサンズ」も韓国のゼネコンが造ったという。今に見ていろ!韓国よ!!日本は必ず復活するぞ。それともう一つ、野球の原形となったのは英国育ちの「クリケット」だが、ご他聞に漏れずシンガポールでもやっていたが、その隣で野球をやっているのには驚いた。シンガポールでも野球をやっているんだ!!!

「丹羽氏の講演会」
民主党政権下に初めて民間人として「中国駐在大使」に起用された「丹羽宇一郎」氏の後援会があり、無料と言うことで「S会のさーさん」と一緒に参加させてもらった。伊藤忠商事の社長、会長を務めた氏の歯に衣着せぬ発言に200名近くの聴衆は拍手喝采だった。主な発言を纏めて見よう。
「2:6:2の比率」「日中共同声明4回を守れ」「サンフランシスコ講和条約の遵守」等々だった。まず最初の「2:6:2」だが、これはどこの社会でも優秀な人が2割、普通の人が6割、駄目な人が2割いるという。会社も同じ。また上の2割だけを集めても、これまた同じ2:6:2の比率になるという法則だそうだ。何を言いたいのか?中国人でも日本人でも悪い人も良い人もいるということ。確かに中国人は公衆道徳に欠けるきらいがあるが、それは別としてもこの比率は人間であれば同じだということ。だから中国人に対する見方は、自分で観て、接して、感じて、自分の頭で判断して欲しい。人の話しを鵜呑みにしないでもらいたいということだった。でも私の意見では中国人は人口が多いだけでなく、この比率は「2:4:4」だと思っている。これは経験から来た実感である。次の「日中共同声明」だが、これは1974年の「田中角栄と周恩来」の共同声明、日中国交正常化以来、4回の共同声明が出されているという。歴史認識の問題にもなる訳だが、この共同声明をお互いがしっかり守ることが必要だということだ。その際、「田中・周会談」で「尖閣列島」の問題は先送りし、お互いが触れないとした原点に立ち返るべきだというのだ。尖閣を中国側は絶対に自国の領土だと思っているという。それは明、清の時代からの認識だとのこと。言い出せば切りがない。また「サンフランシスコ講和条約」で日本は敗戦国として世界45カ国と講話した。それを忘れて戦犯や侵略をなかったものとしようとしている現政権を暗に批判していた。講和条約は日本が戦争に負けたことを認め、そこから独立国として世界平和に貢献するというのを世界中の45カ国と約束したことなのだから、遵守しなければならない。「チャイナ7」とは中国共産党の最高幹部7名だ。14億人の中国人、56の民族、92%は漢民族だが、残りは55の民族で構成されていて、それらだけでも日本の全人口とほぼ一緒だ。そんな中国を統治するのに欧米式の民主主義では統治できない。従って現共産党政権を維持するしか方法はないのだという。今、中国は「一人っ子政策」から変わろうとしているという。2012年の中国の出生者数は約1600万、死亡者数は約1000万人、少なくとも5?600万人人口増加となっているという。それも普通は男児105:女児100なのが、中国では120:100だという。これも一人っ子政策の弊害だ。子供が女の子だと分かると堕胎してしまうのだという。また、既にGDPは日本の2倍になっているという。1位アメリカは日本の3倍、2位中国は日本の2倍、そして3位日本と続くが、これが中国の今の実力だ。早晩アメリカを抜く日も遠くないのだろう。中国は日本の40年前の姿だという。給与は毎年15%程度上昇している。公害問題も発生している。丁度40年前の日本が経験したことが今の中国で起こっている。そして中国はもはや日本など当てにしていない。アメリカ、欧州、そして韓国、皆鵜の目鷹の目で中国市場を狙っている。日本国内に中国弱体化論が出ているようだが、そんなことはない。中国は益々強くなるとの丹羽氏のご意見だった。だから民間レベル地方レベルでの中国人との関係を良くし、強化しなければならないともいう。そこで私は思うのだが、政治家とは10年先、100年先の国の姿を考えて行動するのが政治家で、自分の思うままを貫けばいいというような短絡的な政治家はいらない。今の安倍首相が正にそれだ。100年後の日本の姿を描いているとはとても思えない。「歴史認識、靖国問題」も「集団的自衛権」も「憲法改正・解釈」も国民を無視して進めようとしているとしか思えない。我々が自民党に政権を与えたのはそういうことをやって欲しい為ではなかったはずだ。安倍の思い上がりもいい加減にして欲しいという印象を抱きながら講演会を聞いていた。今、日本は右傾化していると海外のメディアは報じている。果たしてそうなのか?30日付の日経新聞のコラムでは「左傾化していた戦後の日本を中道に戻しているだけ」と書いていたが、果たしてそうなのだろうか?最後に氏が言ったのは「戦争だけは絶対にしないように」ということだった。ということは「日中戦争がありうる」ということなのか?

「上野の桜」

「上野の桜」
前日の暖かさで都内の桜は一挙に満開となった。生憎、雨模様だった日曜日の上野。だが夕方近くになり、雨も上がり、空には青空すら見えてきた。今まで隠れていたかのような花見客が突然、雲が湧くように現れだした。ブルーシートを早速敷いて宴会の準備も始まったようだ。上野の桜は勿論満開でした。果たして週末まで持つのかな?やはり、桜は日本の心の花ですね。それにしても美しい。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「あなたを抱く日まで」(銀座シネスウィッチにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年50作目)
アイルランドの少女が出来心で妊娠してしまった。彼女は修道院に駆け込みそこで出産。だが子供は幼いうちに養子に出されてしまう。50年後、彼女の息子探しが始まった。そしてアメリカで息子を見つけるが、既に死亡していた。哀しい悲しい物語でしたが、母の愛情の強さ、息子の郷土を思う心が美しかった。

映画「LIFE」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年51作目)
雑誌LIFEが廃刊となった。最終号の表紙を飾る写真を求めて、一人の社員が首を覚悟で旅に出る。そして見つけたものは?意外に面白かったです。

映画「坂東玉三郎・日本橋」(TOHOシネマズ日本橋にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年52作目)
泉鏡花の作品を玉三郎が主演演出を行った愛憎劇。

映画「白ゆき姫殺人事件」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年53作目)
美しい女子社員が残忍な手段で殺された。犯人は同僚の女子社員ではないかと疑われる。一人のテレビ局の害虫社員がその事件を追うのだが、思わぬ展開になって行く。果たして犯人は誰なのか?

映画「チームバティスタ・ケルべロスの肖像」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54作目)
ある別荘の地下室で9名が死んでいた。重水を飲まされての殺人事件だった。果たして犯人の本当の狙いは?医薬行政の隙間を狙う。

日経新聞4月5日付け夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「アデル、ブルーは熱い色」が4つ星、「ワレサ、連帯の男」が4つ星、「リベンジ・マッチ」が3つ星、「ダブリンの時計職人」が3つ星、「ジャッカス クソジイのアメリカ横断チン道中」が2つ星、「チスル」が4つ星、「白ゆき姫殺人事件」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」

「2014 旅の記憶シリーズ」  2013年の旅では、「ペルー」が51カ国目、「南アフリカ」が52カ国目、「ジンバブエ」が53カ国目、「ボツワナ」が54カ国目、「ザンビア」が55カ国目でした。
2014年の国内旅行は、第一回目は九州福岡と水俣(1月)、第二回目は能登(1月2月)。第三回目は長崎(三月)です。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年2回目」
「鳳凰祭三月大歌舞伎」夜の部「盲長屋梅加賀鳶」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「乳児の星」(風野 真知雄 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年71冊目)「新・若さま同心徳川竜之介」シリーズ第6弾

「雨の底」(北原 亜以子 著)新潮社刊 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年72冊目)「慶次郎縁側日記」

「どうせおいらは座敷牢」(風野 真知雄 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年73冊目)「喧嘩旗本勝小吉事件帖」シリーズ第2弾

「お江戸の意外な生活事情」(中江 克己 著)PHP文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年74冊目)

「花かがり」(今井 絵美子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年75冊目)「立場茶屋おりき」シリーズ第17弾

「裁きの鐘は(上)」(ジェフリー・アーチャー 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年76冊目)「クリフトン」シリーズ第3弾

「裁きの鐘は(下)」(ジェフリー・アーチャー 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年77冊目)「クリフトン」シリーズ第3弾

「桜、咲く」

「J  REPORT 2014 4月第2週」
「リタイアメント・ノート 5年10ヶ月目」、
「VOL。841 SINCE AUG.12th、1983」
「桜、咲く」
例の3S会の「さーさん」のお誘いで浦和の桜を観に行った。「玉蔵院」というお寺の庭にある「しだれ桜」が見事な姿を見せていた。その日は急激に気温が上がったために、前日まで三分咲き程度だった桜が一挙に花開いたようだった。その後「別所沼」周辺の桜も観て、帰りに地元で人気の焼き鳥屋に立ち寄ったが、土曜日と言うこともあり、家族連れを含めた沢山のお客が訪れ、満席状態だった。本当に次から次へとお客が来て、断るのに大変な焼き鳥屋さんでした。その「さーさん」は、去年4月から続けていた「中国語」の勉強をこの3月で終えて、4月からは新たに外国人相手の「観光ガイド」の資格を取るべく英語の勉強を始めるという。その為に先生からは「禁酒、欠席なし」を言い渡されているという。65歳の手習いどころではない。本格的にガイドになるのだというから驚きだし、その頑張りに敬意を称したい。

「若々しく見える人は長生き!」
NHKラジオで90歳以上まで生きる生き方を放送していた。スウェーデンのストックホルム大学やアメリカの研究所の永年に亘る追跡調査だが、幾つか条件があるのだが、それが意外に簡単なのだ。「知的活動、身体活動、社会活動、生産活動」の4つ。この4つを実践すると、していない人とでは約9歳長生きができるというのだ。これは実際の追跡結果だという。具体的には体重維持(痩せ過ぎない、太り過ぎない)。無理な運動はしない。レストランとかで外食をしよう。煙草はやめよう。お酒は適当に飲もう。社会貢献活動をしよう。野外に出よう。友達と愉快に付き合おう。等々だったと思うが、これらを地道に積み重ねると、数歳づつ命が延びて、やがて90歳を超えるという。これなら私にも出来る。これは75歳になった人に対しての教えだというから、まだ充分に間に合う。目指そう、90歳。私でも出来そうだ。頑張るぞ。簡単に言うと、「家事をすること。外食をすること。買い物に行くこと」がお薦めだそうです。誰にでも出来そうな長寿作戦でした。もう一つ、「若々しく見える人」も長生きするそうです。

「お薦めの蟹料理」

「手前勝手世界食物語、第332」
「お薦めの蟹料理」
初日の夕食はマリーナベイに面した「ノーサインボード」というレストランだったが、最近お酒を飲んでいないので、料理だけ頼む。飲み物は暖かい「中国茶」だ。頼んだのは「CRAB」、所謂「蟹」だが、小振りだと言っても甲羅の大きさは20cmx15cm、足の長さは15?20cmもある。これを豪快に手掴みで、歯で甲羅をばりばりと噛み砕いて、蟹の身を食べる。上品にするならば、器具を使って甲羅を割る。味付けは「チリソース」ベースだったが、蟹の出汁と味噌が加わって実に滑らかな味になっており、辛さは殆どなかった。蟹を堪能したが価格はシーズンプライスで@120S$、約1万円だ。次が「海老のから揚げ」とでも言おうか、大きな海老が丸のまま油で揚げられ、それにココナッツの粉がこれも揚げられて山と振り掛けられていた。この海老も美味かった。隣のテーブルの親子がこの海老を見て追加オーダーしていた。最後は簡単に「青梗菜の炒め物」を注文したが、これが失敗だった。味が濃過ぎてしつこい。唐辛子がまぶしてあったが、塩辛く油っぽく、食べられなかった。例の「3S会」の「すーさん」が以前シンガポールに住まれていたので現地の友人の方から美味しい店を紹介してもらった。明日、明後日には行ってみようと思う。本日はサービス料10%、消費税7%で約200S$、日本円約1万9千円でした。肝心の蟹料理の写真が見つからず、半分食べた後のものしかなかったので掲載しなかった。
ホテルでの朝食:2600室以上あるホテルがほぼ稼働率90%という人気ホテルだけに、朝食の客数は毎回4000人を超えるという。6時30分に行き、麺を食べた。まあ、高級ホテルだけに朝食代一人45S$(1S$=役86円)だった。
昼食はツアー飯で「チキンライス」だった。長いタイ米を鶏のスープで煮たものだった。
夜は紹介してもらった地元民が行くという「ザイオン・リバーサイド・フード・センター」に行った。確かにフードセンターだが、地元民しかいない。川に面してロの字型に店が立ち並ぶ。それぞれが特徴のある料理屋や飲み物を売っている。一軒の屋台風の店で「貝の煮込み」「マナガツオのフライ、甘酢餡かけ」「ブロッコリーと魚介の炒め物」、最後に「海鮮ヌードル」を食べた。それぞれ10,20,10,5S$だった。安くて美味しかった。昨晩は美味しかったが高かった。しかし庶民の味は安くていいね。現金払いのみ、カード駄目、その代わり、消費税、サービス料なしだった。
最後の晩の食事も地元の方のお薦めの店を探しながら行った。見つけた店は「マスター・クラブ・シーフード・レストラン」と名前は立派だが、屋台をちょっと大きくしたような地元民密着型の店だ。大半の人は料理を持ち帰っていた。飲物はセフルサービスで買ってきて勝手に飲む。「白身魚の蒸し料理」「豚肉の炒め物」「インゲンと干し海老の炒め物」に「ご飯」、ちょっと最後に「ビーフンの炒め物」で締めた。これで47S$、約8000円ほどだ。本当は蟹を食べたかったが、手掴みで食べるため、手がべとべとになり、とても耐えられないので止めたが、あれは美味しい。手さえ汚れなければもっと食べたかった。まあ、シンガポールの料理での特徴と言えば、やはり中華なので「油の使用が多い」ということと、「味が濃い」ということだろう。新鮮な魚介類は非常に美味しいので満足できる。以前来た時に食べた「フィッシュカレー」も最高に美味しかったが、今回の「蟹」も最高だった。写真は中華定番の魚の蒸し料理です。骨しかなくなるまで完全に食べ切りました。
以上、勢古口がシンガポールからお送りしました。

「マーライオン」

「マーライオン」
シンガポールと言えば、「マーライオン」だろう。一番有名なのはマリーナベイに面してあるが、その直ぐ傍に小型の「子供マーライオン」もある。また、セントーサ島にも大きな「マーライオン」がある。こちらはライオンの口と頭の部分まで人が登れるので、かなりの大きさ高さで、日本で言えば「大型の仏像」のようだった。
「カジノ」
ギャンブルに興味はないが、まあ「郷に入れば郷に従え」でマリーナベイサンズの地下にある「カジノ」に行って見た。パスポートチェックを受けて入場すると、そこは熱気が走っているようだった。ただ「タバコの煙」が凄いのでくしゃみばかり出た。これだからギャンブル場は嫌だ。ソフトドリンクは無料だから、コーラを飲んだ。さて「バカラ」や「ルーレット」、「スロットマシーン」「大小」等々色々な賭け事が行われていた。私も「ルーレット」に参加したが、これがテレビ画面の前に一人一人が座って、前方で繰り広げられているルーレットをテレビで観ながら、画面上をタッチして賭けていくものだった。確かに効率的だ。昔のように数字の書かれた台の上でのチップの賭け事だと人数も限定されてしまうが、テレビ画面上での賭け事だから、これは凄い。1時間ばかり遊んだが、結局115S$、約1万円すってしまった。まあ最初から勝てないとは思っていたが、予想通りに負けた。最小掛け金が15S$で、単位は1S$,5S$,10S$,100S$毎に賭けられる。隣の男性は1000S$以上も勝っているようだったが、賭けるのを観ていると、一点買いを20点以上一回に賭けていた。だから当ると36倍になって返って来る。まあどういう確率かは分からないが、驚いたのは「0」が20回の内に3回も出たことだ。これは正に大穴だった。ご存知のようにルーレットは0から36までの数字の欄に個別にも隣とも或いは4点の交差部分にも、黒赤や大中小や偶数奇数等々色々な賭け方があるが、まあ素人が勝てることは「ビギナーズラック」以外にはないだろう。広いカジノだが、7?8割方埋まっていたが、深夜からが本番なのだろう。入口の行列は更に長くなっていた。最後の晩は午後10時ホテル出発で午前1時55分シンガポール発のJAL便で帰国した。実はこのツアーを申し込んだ時、プレミアムエコノミーがないか?問い合わせしたが、ビジネスしかないとの回答だった。ビジネスにしてもらおうとしたのだが、満席とのこと。結果としてエコノミーになったのだが、JALはこの便のエコノミーは従来より座席の間隔を10cm程、前後を広げていたから比較的楽ではあった。連休中でもあり、どの便もほぼ満席だったようでした。ボーイング767?300でのシンガポール往復でした。

「セントーサ島」

「セントーサ島」
三日目、弾丸ツアーのような旅はあっという間に終りに近付いた。午前中は「セントーサ島」を訪れた。この島、今では娯楽の島になっていた。「ビーチ」がいくつかあり、「ユニバーサルスタジオ」があり、「水族館」があり、「カジノ」があり、その他沢山の遊戯施設、ホテル、レストラン等があり、休日なので家族連れ、恋人同士、若者同士、物凄い混雑だった。昔の面影は「ロープウェイ」が本島との間に掛かっていたことだけだった。昔、船のマストがこのロープウェイのロープを切断しゴンドラが落ちて沢山人が死んだことを思い出した。さて水族館は「海遊館」という名前だが、大阪の海遊館の数倍の規模がある。超大型の水槽を中心にして沢山の小さな水槽が併設され、それこそ何万匹もの魚が泳いでいた。島内の交通はモノレールとシャトルバスが無料で走っていたので便利だった。シンガポールの生活だが、物価もそこそこ高いので生活水準はほぼ日本と同じ程度だろう。ただ小さな島だから、勿論一戸建てなど存在しないのだろうし、大概はマンション暮らしなのだろう。今空いている土地も将来の住宅建設には必要だろうし、現在都心近くにあるコンテナヤードも西海岸に移動するようで、空地は住宅になるらしい。兎に角狭い土地を効率的に使おうという政府の考え方がよく分かる。小さな島だから生産力はないから、「金融」で世界に覇を唱えようという政策だろう。富める国「シンガポール」はこれからも健在だろう。また自動車は全て輸入車で関税が2.5倍掛かるというが、皆立派な車を運転しているのには驚かされた。

「天空のプール」

「夜の天空のプール」
二日目の朝、朝食の後、屋上のプールサイドに行った。3つのホテルタワーの屋上部分(57階)を一つのプールで繋いだものだったが、確かに「天空のプール」だった。プールの水の先がそのまま下に落ち込んでいるような造りには、知ってはいたが驚きだった。ジャグジーもあり、家族連れが早朝から楽しんでいた。朝7時、太陽が東の空から昇ってきた。今日もまたシンガポールは動き始めた。週末の土曜日ということもあり、どこも人出が多い。やはり中国からの客が多いようだ。さてお定まりの観光コースを廻る。「シンガポール川河畔、マーライオン、新しい植物園、スカイウエイ、チャイナタウン、インディアンタウン、アラビアタウン」等だ。シンガポールには「徴兵制」がり、男子は高校卒業後「2年間の兵役義務」があるとのこと。少子化は日本より酷く、このままでは女子も徴兵しないと兵隊が足りなくなるらしい。子を産まない若い人たち。どこの先進国も悩みは同じだ。また平均寿命は高いのに長寿ではなく、100歳以上の老人は10人程度だという。現在の人口が540万人、これを政府は2030年までに690万人にするという目標を掲げているらしい。そのためには150万人の移民を受け入れるという。これは将来の日本にも共通する課題だ。昼食後、一度ホテルに戻る。今回は地下鉄のカードを買った。12S$(デポジット5S$)だ。何度乗れるかなあ。地下鉄網は発達しているので、乗り換え、乗り換えでどこにでも行ける。この地下鉄、日本より車両の幅が大きい。新幹線よりも大きいのではないだろうか?広軌だから同じか。カードは日本の交通系カードと同じSONYのフェリカのようだった。さて聞くと、シンガポールの小学生、中学生の生徒さんたちは激しい競争に幼い頃から晒されているらしい。直ぐに能力別のクラス分けで振り分けられてしまい、それが将来の進学に反映されてしまうという。毎年クラス替えがあり、ある意味実力を色濃く反映させたシステムのようだ。良いにつけ、悪いにつけ、競争社会であることは事実のようだった。確かシンガポールの学童学力テストは世界的にも上海に継いで2位だったはずだ。夜は、再度天空のプールに行ってみたが、朝ほど感動しなかった。まあこんなものかというより、夜景が何か疎らに光り、昨晩の夜景の感動はなんだったのか?と思ってしまった。土曜日なのでオフィスが休みで電気が付いていないのが原因なのだろうか?多分そうなのだろう。マリーナ・ベイ・サンズの対岸は金融機関を中心としてオフィスビルが大半だから。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「フルートベール駅で」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年45作目)
2009年の元旦、新年を迎えたばかりの電車の中で起こった揉めあいの末、無実の黒人青年22歳が警官によって撃ち殺された事件を克明に再現したもの。

映画「ローン・サバイバー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年46作目)
アフガンでの任務で潜入した4人の米海軍「シールズ」の兵士達を待ち受けていたのは200人のタリバン兵だった。そしてたった一人だけ脱出できた事実の物語。

映画「ワンチャンス」(TOHOシネマズ有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年47作目)
イギリスはウェールズの男性は子供の頃からオペラ歌手になるのが夢だった。イタリア留学までしたが、夢は挫折した。だが、テレビの素人タレント発掘番組に挑戦し、勝利を得るのだった。

映画「神様のカルテ2」(TOHOシネマズスカラ座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年48作目)
松本の「24時間365日」活動している病院の若い医師を描く第二作目。医師が直面する悩みや病院はビジネスなのかを問う。

映画「ウォルト・ディズニーの約束」(TOHOシネマズシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年49作目)
「メリー・ポピンズ」の映画化に際して、原作者の女性とディズニーとの契約裏話。秘話でした。

日経新聞3月28日付け夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「ウォルト・ディズニーの約束」が3つ星、「インミチ」が4つ星、「フルートベール駅で」が3つ星、「LIFE」が3つ星、「LEGOムービー」が3つ星、「ローン・サバイバー」が3つ星、「オーバー・ザ・ブルースカイ」が4つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」

「2014 旅の記憶シリーズ」  2013年の旅では、「ペルー」が51カ国目、「南アフリカ」が52カ国目、「ジンバブエ」が53カ国目、「ボツワナ」が54カ国目、「ザンビア」が55カ国目でした。
2014年の国内旅行は、第一回目は九州福岡と水俣(1月)、第二回目は能登(1月2月)。第三回目は長崎(三月)です。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年2回目」
「鳳凰祭三月大歌舞伎」夜の部「盲長屋梅加賀鳶」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「家光の陰謀」(藤井 邦夫 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年64冊目)「乾 蔵人 隠密秘録」シリーズ第6弾

「幻剣双猿」(鳥羽 亮 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年65冊目)「隠目付江戸日記」シリーズ第8弾

「紅川疾走」(稲葉 稔 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年66冊目)「剣客船頭」シリーズ第9弾

「ふらっと銀次事件帳」(牧 秀彦 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年67冊目)「天ぷら長屋の快男児」シリーズ第1弾

「シャドー・ストーカー」(ジェフリー・ディーヴァー 著)文芸春秋刊 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年68冊目)「人間嘘発見器キャサリン・ダンス」シリーズ第3弾

「開港」(佐伯 泰英 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年69冊目)「交代寄合伊那衆異聞」シリーズ第20弾

「相抜け左近」(坂岡 真 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年70冊目)「帳尻屋始末」シリーズ第3弾