「日田と唐津へ」

「J  REPORT 2015 11月第2週」
「リタイアメント・ノート 7年4ヶ月目」、
「VOL。923 SINCE AUG.12th、1983」
「日田と唐津へ」
五月の連休に訪れた福岡に久々にJALの便で飛んだ。何気なく観た機内誌に「日田特集」があった。明日行く予定の日田が詳細に報じられていた。偶然とは恐ろしい。取り合えず博多の市内観光に向う。オープントップの二階建てバスに乗り、市内を廻る。ちょっと寒過ぎるが致し方ない。そろそろ市内の木々も色付き始めていた。秋から冬へと衣更えだ。(写真左:観光バス)(写真中:紅葉)(写真右:佐賀バルーンフェスタ会場)

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夜はいつも行く佐賀は武雄温泉の「鮨 まねき」に行く。列車の中から今行われている「佐賀バルーンフェスタ」の会場が見えたが、バルーンは夜なので仕舞われていた。朝になると沢山のバルーンが集まってきて飛ぶ姿は圧巻だ。色とりどりのバルーンが舞うのは感動的だ。

「鮨 まねき」
店に入って席に着いた途端に目に付いたのが、自家製の「カラスミ」だ。長崎沖で獲れた大型の「ボラ」を魚屋から仕入れて、焼酎を何度も何度も塗りながら乾し造るというが、手間、隙掛かる一品だ。(写真左:自家製カラスミ)まず付け出しで出たのが、「燻製された牡蠣」と「ナマコ」だ。燻製された味が染み込んだ牡蠣は美味しいし、ナマコはかりかりと歯応えがある。(写真中:付け出し)次が「白身魚、鯛の刺身」(写真右)。

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「やり烏賊」(写真左)も甘くてなんともいえない美味しさだ。日本に生まれてよかったと思う瞬間だ。目を見張ったのは「巨大ニンニク」だ。地元で作られているらしいが、ニンニクと玉葱を掛け合わせて作ったものだという。(写真中と写真右)驚きの大きさだ。味はニンニクで大きさは玉葱だという。
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「〆鯖」は玄界灘の鯖をまず砂糖に浸け、その後塩と酢で〆るというものでこれも手間が掛かっている。砂糖で幕を作ったほうが美味しいのだというが確かに抜群に美味しかった。(写真左) 鯖の骨付きも焼いてくれた。(写真中) 脂が乗っていて美味しい。次が手数が掛かっているが「蟹」だ。(写真右) 身を全て剥いてくれているので助かる。ちょっと甘めの酢で食べた。
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「ウニ」は2種類出た。九州の「ウニ」は美味しくないので塩浸けしてあり、北海道の「ウニ」はそのまま食べるが味の違いは、生ウニはほんのり甘く、塩ウニは濃厚な味だった。(写真左) 次は「カラスミ」(写真中)、そして「海老の佃煮」(写真右)と続く。
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次は何だったんだろう?忘れたが何かの「煮付け」だ。(写真左) そろそろお腹も膨れてきたので握ってもらうことにした。コハダがないので代用品で「いわし」を光物として出してくれた。(写真中) 「マテ貝の軍艦巻き」(写真右)
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地元の「しゃこ」はちょっと小さ目だ。(写真左) そしてその「しゃこ」に二本しかない小さな鎌のような足の身を取り出して軍艦巻きにしたものは手数もさることながら、美味に唸らされた。(写真中) 
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握りを3つの最後は「穴子」で終えた。(写真左)(写真中)(写真右)
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大根を大葉で巻いて食べた。(写真左) お吸い物(写真中) 先ほど食べた大根の実物だ。地元の大根だというが変わった形をしているし、色も面白い。(写真右)
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充分満足した「鮨 まねき」でした。約3時間も食べて飲んでしまった。帰りの特急では殆ど寝ていた。

「もつ鍋の七山」

「もつ鍋の七山」
二日目の夜は福岡は赤坂にある「七山」に行く。もう15年以上通っている店で博多に来た時は必ず寄っている。(写真左) 焼肉もやっているので最初に「黒牛たん焼き」(写真中)を頼む。「牛テイル煮込み」(写真左)も美味しかった。大将とママさんとお手伝いの女性一人の小さな店だが、味は抜群だ。一年前に薬院から赤坂に移ってきたが、味が更に洗練された気がする。

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最後は勿論「もつ鍋」だ。(写真左、右)新鮮な「牛もつ」が沢山入っている。野菜はキャベツとニラだけだが、今回はニンニクを減らしてくれている。本来はニンニクが嫌というほど入っているのだが、ニンニク少なめにしてあった。いつ食べてもここのもつ鍋は美味い。ネットで宅配もしてくれるので助かる。焼酎を飲んで本当に満腹しました。
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「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「エール!」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年180作目)
フランスの片田舎、牧畜業を営む一家は娘一人を除いて全員耳が聞こえない。娘は高校の教師に見出されパリの音楽学校への進学を勧められる。しかし父母に弟を残して家を離れることが出来るのだろうか?障害者家族の生き方を描く秀作でした。
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映画「PAN ネバーランド」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★(今年181作目)
まあこんなものだろう。余りお薦めできない。ピーターパンが誕生するお話しでした。子供騙しだね。

映画「エベレスト 3D」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年182作目)
1996年のエベレスト登山の悲劇を描く。日本人女性もこの登山で亡くなった事実に基づく映画だ。高所恐怖症の私には観たくない映画でした。寒過ぎ高過ぎ怖過ぎでした。

日経新聞11月6日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「恋人たち」が3つ星、「FOUJITA」が4つ星、「エベレスト 3D」が3つ星、「ミケランジェロ・プロジェクト」が3つ星、「サヨナラの代わりに」が3つ星、「明日へ」が4つ星、「劇場版MOZU」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」「天空の蜂」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」「アンフェア the end」「キングズマン」「テッド2」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「Dearダニー、君へのうた」「カリフォルニア・ダウン」「ポプラの秋」「エール!」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は青森(不老不死温泉、弘前城)、釜石(岩手)、10月は沖縄(ルネッサンスリゾート)、11月福岡(博多)、佐賀(武雄温泉、唐津)、大分(日田)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸(シアトル、LA)、9月はアメリカ南部(ヒューストン、ナチェス、メンフィス、ツゥペロ、ニューオーリンズ)でした。

「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「助太刀始末」(芝村 涼也 著)双葉文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年233冊目)「御家人無頼蹴飛ばし左門」シリーズ第2弾

「スキン・コレクター」(ジェフリー・ディーヴァー 著)文芸春秋刊 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年234冊目)
「ボーン・コレクター」や「ウォッチ・メイカー」などでお馴染みの「リンカーン・ライム」が主人公の推理小説だが、木目細かな内容には唸らされる。彼の本は基本的に新刊本で買っているが、決して失望することはない。実に面白い最高の作品だ。ただ長いから中々読めないかな・私でも4-5時間は掛かった。

「殺人刀無常」(芝村 涼也 著)双葉文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年235冊目)「御家人無頼蹴飛ばし左門」シリーズ第3弾

「関宿御用達」(千野 隆司 著)角川文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年236冊目)「入り婿侍商い帖」シリーズ第2弾

「恵みの雨」(井川 香四郎 著)角川文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年237冊目)「かもねぎ神主禊ぎ帳」シリーズ第2弾

「日田へ」

「日田へ」
昨晩の雨が止み阿蘇の外輪山の麓を走る列車からは低く垂れ込めた雲が見える。(写真中)
乗ったのは「特急ゆふ号」(写真左) 日田は大分県といっても熊本福岡にほぼ隣接している九州の臍のようなところだ。豊臣秀吉が九州征伐後にこの地を直轄地にして支配したというのは交通の要衝であり、九州全体を眺められ押さえられる土地柄だったこともあり、徳川幕府もここを「天領」とした。古き江戸の色合いが濃く残された土地だというが初めてのこともあり地元のガイドさんをお願いしてある。駅から待ち合わせ場所の資料館まで約20分ほど歩く。道路脇に日田弁というのか大分弁というのか手書きの交通標識があった。(写真右)

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ガイドのGさんとジョインして町並みを案内してもらう。「日田市豆田町」は碁盤の目にように区切られており、道路が細いのに車がひっきりなしに通るから結構危ない。(写真左) 本日は入らなかったが「草野本家」という古い屋敷には200体ほどもある雛人形が有名らしい。(写真中) 日田で有名なのが杉で作った「日田下駄」だという。下駄を売る店も沢山あった。軽そうな下駄だ。(写真右)
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江戸時代に地元で一番有名なのが「廣瀬家」。金融業を営む傍ら大分の「府中藩」の財政立て直しに奔走した当主が居たりする大金持ちだったそうだ。(写真左) 家の中は立派なのだが写真撮影禁止なので概観しか撮れなかった。更に周囲の人には華美に写らないように家の壁は土壁で質素倹約を旨としているような造りになっていた。近年の大金持ちは「岩尾薬哺」だという。(写真中) この岩尾さんの店は「日本丸(にほんがん)」という薬を作り、何でも効くという丸薬で明治の頃から日本兵必需品として兵隊さんは必ず携帯していたという万能薬だという。今は原材料がワシントン条約により入手出来なくなり製造はされていないが、これで明治大正昭和に掛けて膨大な財産を築いたという。(写真右)
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木造三階の岩尾邸の天守閣から代官所のあったほうを見る。小高い山は城址で代官所は麓にあったという。(写真左) 「六地蔵」(写真中) 造り酒屋(写真右)を巡る。

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江戸時代、民間の学寮として廣瀬家が建てた「かんぎ園」という塾には延べ5000人以上の若者たちが全国から集まり勉強をしていたという。今は勿論建物はないが廣瀬家の人の隠居所跡が残っていた。(写真左) B級グルメで「日田焼そば」が有名だというが、ガイドさんに聞いたら「チャンポン」が美味しいというので駅前の「寶屋本店」という店でチャンポンを頼む。まあこんなもんかな?(写真右)九州はチャンポン発祥の地だけあって各地でチャンポンの美味しい店がある。一度試してみるといい。
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「唐津へ」

「唐津へ」
テレビで唐津で「おくんち」の祭りをやっているというのを知ったので最終日の半日を使って佐賀県の唐津市に行った。博多駅から地下鉄とJRを乗り継いで約1時間半で唐津に着く。天気はいいし、大変な人出だ。駅前から市役所に掛けての道に群集が集まっていて、目の前を山車が曳き回されていく。魚だったり鳥だったり冑だったりと色々ある。(写真左、中、右)

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山車の上には人も乗り、狭い道を沢山の人たちが曳き、「えんや、えんや」と掛け声をかけて意外な速さで進む。(写真左、中、右)
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迫力ある動きだ。(写真左、中、右)
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唐津市の市民総出で祭りを楽しんでいるようだ。(写真左) 帰りの電車の中から「唐津城」を望む。(写真右)
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江戸時代ここの領主だった「水野なにがし」が、譜代大名の最終ゴールである「老中」を目指すために、江戸から遠い九州ではなく、遠州は浜松に転封を願った。唐津は実際の石高よりも実り多いし海の恵みを多いのをわざわざ禄高を減らして浜松に移ったという。家来は反対したらしいが殿様の強い意志で浜松に移った。その後希望通り老中になれたというが、今で言う総理大臣を目指したようなものだ。家来の苦労よりも自らの立身出世を願ったことは競争社会では当たり前のことなのだろう。

「長寿韓酒坊」

「手前勝手世界食物語、第387号」
「長寿韓酒房」
今週は「鮨 まねき」と「もつ鍋 七山」で豪華に食べたから、ちょっと栄養過多かもしれない。しかし今月末の「忘年会」の幹事なので予約のために銀座4丁目の韓国料理店「長寿韓酒房」を訪れた。頼んだのは「海老リチ」風の海老と玉葱の炒め物。メインは「サムギョプサル」、厚い豚肉の焼き物。最後は「海鮮ちぢみ」とした。この店、場所が銀座通りからは離れているので人が来ないかと言えば、そうでもなく、満席のこともある。結構広い店で30人は入れるから、満席になると店の人は大忙し。何しろアルバイトの女の子が一人で後は男性が1名の2名体制でオーダーを取り、配禅し、飲み物を配りと大変なのだ。まあ忘年会シーズンだと臨時のアルバイトを入れるのだろうが、最近の人手不足でこういった業種は本当に苦難の道を歩んでいるようだ。人がしたくない仕事をやる人はやはり少ないから、需給バランスが完全に崩れているのは間違いない。(写真左:海老チリ、写真中:サムギョプラル、写真右:海鮮チヂミ)

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「はしごのだんだん麺」
本当に久し振りに「はしご」へ行った。日本語では「担担麺」と書いて「たんたんめん」と読むが、この店では「だんだんめん」と呼ぶ。中国語の発音だそうだが、本当かどうかは知らない。もう20年近く通っている店で、都内に少なくとも3店舗ある。銀座西5丁目の店と銀座8丁目、そして八丁堀だ。他にもあるかも知れないが、担担麺の専門店だ。何回か紹介したことがあるが、私は東京で一番美味しい担担麺の店だと思っている。久し振りに担担麺の大辛を頼む。辛さには中辛と大辛がある。その他具材も「ザーサイ」や「太肉」、「排骨」、「鶏スイ」等々が入ったのがあるが、私はいつも普通の担担麺の大辛を頼む。それに更にラー油をたっぷりかけ、追加でお酢を入れる。こうすると辛さにさっぱり感が増し、担担麺をより一層楽しめると思っている。細い麺に小さなチャーシューと野菜が少しだけ入っているシンプルなものだ。初めて食べた時は中辛を食べたのだが、それでも物凄く辛く感じたが、今では慣れてしまって辛さを増さないと食べられないようになった。南の暑い国や北の寒い国でも辛いものが好まれるが、人間は辛さも慣れなのだろう。小さい頃から食べていれば辛さもなんということもないのだろう。汗を吹き吹き食べる担担麺はここに勝るものはない。(写真:はしごの担担麺)
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以上、勢古口が東京からお送りしました。

「銀座は今」

「J  REPORT 2015 11月第1週」
「リタイアメント・ノート 7年4ヶ月目」、
「VOL。922 SINCE AUG.12th、1983」
「銀座は今」
銀座の名物の一つに「歩行者天国」がある。日本で最初に歩行者天国が行われたのが「中央通り」所謂「銀座通り」でだった。ここからスタートした歩行者天国は今や全国に広まった。勿論色々な意見はあるのだろうが、車が走らない安全な場所で買い物客も家族連れも安心して集えることはいいことだろう。(写真:銀座の歩行者天国)

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それにしても最近中国人の姿を見るのが減ったと感じている。まあ銀座で買い物といっても一部の百貨店か家電量販店、著名なおもちゃ屋、それとブランドショップだろうが、「爆買」の対象になるような品は少ないし、銀座周辺に滞在する時間が限られているためが原因なのだろうか?

話しを元に戻して銀座名物に「アンテナショップ」がある。地方の自治体が特産品を並べ売っている「アンテナショップ」が銀座周辺には集中している。恐らく日本一集まっているのが銀座だろう。特に有名なのは有楽町駅前の「交通会館」だろう。一番人気の「北海道」などは常に人で賑わっている。東京都が経営しているビルだから家賃も安いらしい。銀座西1丁目には「沖縄県」とその隣に「高知県」の店があるが、やはり人気は沖縄が圧倒している。歌舞伎座の前には「岩手県」の店があり、近くには「群馬県」の店もある。(写真:沖縄県のアンテナショップ)

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銀座通りに面した京橋の橋の隣にあった「ホテル西洋」のビルは完全に壊され更地になったし。6丁目の「松坂屋銀座店」も建物はなくなり、地下部分の工事が既に始まっている。(写真:旧ホテル西洋跡地)
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地下鉄の駅を出てみたら銀座通りは封鎖されてパレードの真最中だった。何だろうと思ったら、「日本橋・京橋祭り」とのこと。(写真:パレード)
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「杭工事の偽装問題」
兎に角毎日の報道でAK建材の問題が取り上げられているが、これはほぼ業界全体の問題だと私は考えている。一時的(10年間に亘る)にもこの業界に席を置いた者としての認識だ。前回も申し上げたが、全ての工事は自社の施工ではなく、下請け任せの工事であり、これは業界共通の認識だ。自社で重機(杭打ち機)を持っている施工会社(今回の場合はAK建材)は皆無だ。下請けの重機を使って施工する。その場合に施工管理者を一時的に逆出向させて自社社員として派遣する形を取るのが一般的だ。だから本当の管理など出来ていないのが当たり前なのだ。勿論自社の施工管理者もいるにはいるが絶対数が足りないから、下請け会社に頼むしかない。特に大型物件だと数台の重機が必要となるともうお手上げだ。数年前シャープの堺工場という超大型物件があったが、その時など全国の重機の大半が集められたから大変な騒ぎになった。施工管理などやっていたのか疑われる案件だったと思っている。兎に角早く終わらせることが目標だったような現場だった。工期も切羽詰っていて、且つ重機不足となれば自ずとその施工内容は知れよう。まあこれ以上広がらないようにと思うが根が深いだけにまだまだ問題追求は終わらないだろう。逆に多分AK社はこの事業(杭打ち工事)から撤退するだろう。すると年間300件もの物件が浮いてくることになる。これにより既存の施工会社にとってはまたまた忙しさが増すことは確かだ。そして、これをチャンスと見るのか?それともAKと同じ運命になるのか?分からない。

「富士山」

「富士山」
やはり日本の誇る「富士山」はいつみても美しい。たまたま「さいたま新都心」にあるビルから見た富士山は夕陽に映え浮かび上がっていた。(写真:富士山)

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「旅について」
2008年6月に会社を辞めて完全にフリーな立場になってから今まで何度旅をしたのかを手帖を出して調べてみた。なんと2008年7月から2015年10月までで「48回」の海外旅行に出掛けていた。足掛け7年4ヶ月ということは、88ヶ月だから、ほぼ1.8ヶ月に一回旅をしていたことになる。手術や入院もあるので、実際の頻度はもっと高いと思うのだが、まあ短期間に48回もよく旅行したものだ。我ながら呆れる。

「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「ヴィジット」(TCみゆき座にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年175作目)
祖父母の田舎の家に遊びに行った姉弟。迎えてくれた祖父母はごく普通の人たちだと思っていたが、夜になると奇行が目に付く。月曜日から土曜日までの予定だったが、金曜日の夜、遂に祖父母達はその正体を現した。怖い映画です。

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映画「メイズランナー2」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年176作目)
メイズとは「迷路」のこと。少年少女たちは迷路を抜けて助かったと思ったのだが、そこでは人体実験が行われていた。理由は人を殺してしまうウィルスに対抗出来るワクチンを発見するためだという。だが人体実験を目にした彼らの一部はそこから更に脱出し砂漠を抜けて山岳地帯にいるというゲリラに助けを求めようとする。果たして彼らは逃げ切れるのか?話しは第3章に続く。

映画「トランスポーター イグニッション」(ユナイテッドシネマ豊洲にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年177作目)
高級車を駆使し品物を運ぶ男を描くが、父を人質に取られ犯罪に加担することになってしまった。果たしてその結末は?

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映画「アクトレス おんなたちの舞台」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年178作目)
ベテランの女優とその若いアシスタントの女性、それに新人で急速に人気を伸ばしている女優達の鞘当と女の戦いを描く。

映画「ボクは坊さん」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年179作目)
高野山で修行したての坊主見習いだったが、突然祖父が死に四国のお寺の住職にならざるを得なくなった。そんな若者が一人前の住職になっていく様を描く。

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日経新聞10月30日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「起終点駅 ターミナル」が4つ星、「裁かれるのは善人のみ」が3つ星、「PAN ネバーランド、夢のはじまり」が3つ星、「わたしの名前は」が4つ星、「カミーユ、恋はふたたび」が3つ星、「エール!」が3つ星、「東京の日」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」「天空の蜂」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」「アンフェア the end」「キングズマン」「テッド2」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「Dearダニー、君へのうた」「カリフォルニア・ダウン」「ポプラの秋」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は青森(不老不死温泉、弘前城)、釜石(岩手)、10月は沖縄(ルネッサンスリゾート)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸(シアトル、LA)、9月はアメリカ南部(ヒューストン、ナチェス、メンフィス、ツゥペロ、ニューオーリンズ)でした。

「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「一流の客」(今井 絵美子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年229冊目)「立場茶屋おりき」シリーズ第22弾

「雲隠れ」(稲葉 稔 著)双葉文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年230冊目)「百万両の伊達男」シリーズ第4弾

「虎の尾を踏む虎之助」(風野 真知雄 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年231冊目)「大名やくざ」シリーズ第6弾

「謎呼ぶ美剣」(牧 秀彦 著)徳間文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年232冊目)「日比野左内一手指南」シリーズ第2弾

「愛されて候」(牧 秀彦 著)徳間文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年232冊目)「日比野左内一手指南」シリーズ第3弾完結編

「母校、法政に敗れる」

「母校、法政に敗れる」
東京に木枯らし一号が吹いた10月24日の土曜日。旧川崎球場(小学生の頃、父に連れられてプロ野球を観に来て以来か?)、今は「富士通スタジアム川崎」で関東大学アメリカンフットボールリーグ戦の一つの試合が行われた。関東一部には二つのブロックがある。上位が「トップ8」であり、下位が「ビッグ8」だ。因みにトップ8には、日大、法政、慶應、早稲田、中央、明治、日体、専修の8チームが所属し、ビッグ8には、立教、拓殖、駒沢、横浜国大、一橋、東大、帝京、東海の8チームにより構成されている。トップ8の下位2チームと、ビッグ8の上位2チームはシーズン末に入れ替え戦を行うことになっている。トップ8の優勝校は11月29日の「東日本代表校決定戦」で北日本代表と戦い、勝者が12月13日の「甲子園ボウル」(全日本大学選手権)で西日本代表と戦うことになる。この日まで、トップ8の上位4チームは共に4戦全勝の成績だった。母校と法政との星の潰し合いで5連勝になるのか、それとも4勝1敗になってしまうのか、注目の試合が始まった。昨年上位の法政がホームスタンド側に、母校がバックスタンド側に陣取り、いよいよ試合開始のキックオフを母校が蹴った。(写真:試合開始のキックオフ、左側が母校)

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レシーブした法政が連続攻撃を続けあっという間にタッチダウン。TFPも決まり0:7となった。その後母校も3TDをあげ、法政は2TDとフィールドゴールも決め前半は21:24に。母校のエースランニングバックで先の世界選手権にも現役大学生として唯一日本代表となった母校の背番号29番のR君の快足でタッチダウン。(写真:R君のタッチダウン・ラン)
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この試合前まででR君はリーディングラッシャーで591ヤード、2位の選手を100ヤード以上引き離しての断トツのトップだ。この試合も彼のランは冴える。前半終了間際に背番号6番T君タッチダウン・ダイブが成功した。(写真:T君のタッチダウン)
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ハーフタイム・ショーでは見事なチアガールの演技があった。(写真:ハーフタイム・ショー)
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残念ながら、後半は反則によるロスやファンブル等ミスが相次ぎ、結局勝てる試合を失い、35:45で敗れた、点差以上に白熱した試合だっただけにミスが痛かった。

「十五夜の月」

「江戸名物」
江戸時代、江戸は日本最大のそして世界最大の都市だったといわれている。人口百万人もいた時もあった。全国300諸侯が1年おきに江戸と地元とを往復していたから江戸の文化は比較的スムースに地方にも伝わった。江戸の名物と言えば「伊勢屋、稲荷に犬の糞」だという。伊勢屋という屋号の店があちこちにあったこと。そして町町に必ず稲荷神社があったこと。また犬の糞があちこちにころがっていたこと。等々から「伊勢屋、稲荷に犬の糞」が江戸名物だと称されたという。伊勢の商人として最も有名なのが「三井越後屋」の三井家だが、その他にも沢山の伊勢商人が江戸で活躍していたことが伺える。たまたま歌舞伎座前を通過したら、そこに稲荷神社があるのを初めて見つけた。中年の白人女性がおられたので許可なく写真を撮った。(写真:歌舞伎座前の稲荷神社)

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江戸名物に「火事と喧嘩は江戸の華」があるが、これは余りありがたい話しではないので、とても華とはいえないだろう。「浅黄裏」という言葉がある。これは「田舎者の武士」のことであり、軽蔑語だ。地方の藩から江戸にやってきたオノボリサンの武士に共通していたのが、羽織の裏生地に「浅黄色」の裏地を皆が皆使っていたことから、呼ばれた蔑称で田舎者とあざ笑うために使われた。浅黄色とは薄い水色のことで歌舞伎の舞台の背景にもよく使われている色だ。歌舞伎座では写真が禁止されているのでその写真はないが、なんとなくお洒落のつもりが逆に笑われる原因(流行ったのは数十年前だったのに知らない田舎者)になってしまったというお話しだ。
江戸名物の一つに「浅草海苔」がある。源頼朝公が岩海苔を朝廷に献上したのが記録されていると言う。江戸の海苔は当初は年の瀬に西葛西から運ばれてきて浅草の門前市で売られていたと言うが、非常に高価な貴重品だったそうだ。それが享保年間(1716-1735、八代将軍吉宗の時代)以降に品川の海で「ヒビ建て養殖法」を用いて増産されるようになったという。ヒビ建てとは魚の生簀用の柵で、これに天然海苔がよく付くことに気付いた浅草の漁師弥平が養殖を始めたという。その後上野の寛永寺の僧侶「天海」が江戸の寺院の代表的な精進食材として海苔を広め、浅草の名物となったと言う。その後浅草海苔は名物の贈答品として天海が使ったことも普及に繋がったと言う。

「東京名物はスカイツリー」
「十三夜」であった10月25日の夜は「十三夜」の満月直前の月が東の空に輝いていた。満月に至る前のちょっと不完全な丸さを昔の人は愛でたという。見ると「東京スカイツリー」もライトアップされていて。十三夜の月とスカイツリーの調和が美しかった。(写真:十三夜の月とスカイツリー)

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26日は「十四夜」。(写真:十四夜の月)
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そして27日は「十五夜」。翌28日の早朝、正に陽が上ろうとする直前、西の空に沈み行く「十五夜」の月が大きく見えた。東に日輪、西に満月、更に金星と木星も東の空に見えた。(写真:十五夜の沈み行く満月)
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「ラム・ミート・テンダー」

「手前勝手世界食物語、第386号」
「ラーメン 篝(かがり)」
地下鉄丸の内線銀座駅のホームの屋根?(地下街)に小さなラーメン屋が数ヶ月前に出来た。所謂駅中のイメージの店でカウンターが数席あるだけに本当に小さな店だ。いつもは行列があるのだが、なかったので入ってみた。「鶏白湯ラーメン」とのことで並950円、大1050円と高めだ。並を頼む。クリーム色をした濃密なスープだ。これはラーメンと言うよりフランス料理の味だろう。具材は野菜に鶏ササミか。クリーミー過ぎてなんだかラーメンと言う感じはしなかった。浸け麺もあり、ご飯類もあったが、場所柄値段が高いのが傷でした。(写真:篝の鶏白湯ラーメン)

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「ラム・ミート・テンダー」
まるでプレスリーの歌をもじった様な店名だ。神保町にある。その名の通り「ラム」所謂「羊肉」専門の店だ。ラムも中々美味しいので赤身の部分を頼む。その他、つまみに野菜の須浸けと生ハムを頼む。ワインも比較的安い。そうそうラムのソーセージも頼んだが、これは美味しかった。じっくりと暖めた上で網の上で一度焼きを入れる。手間が掛かるが、なるほど美味しい。(写真;ソーセージ)
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さて本番の出てきたラム肉は30分ほどの時間を掛けじっくりと焼いてあり、中はほどほどのレアで丁度よい美味しさ。これを塩で食べる。ラムの臭さなど全く感じない。赤身が本当のラムの味を醸し出していて納得。値段もラムが300gで1800円、ワインはハウスワインの白で2500円とリーズナブル。流石に予約しないと入れない店で人気があったが、ラムの美味しさを堪能させてもらいました。(写真:ラム肉のステーキ)
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以上、勢古口が東京からお送りしました。