「J REPORT 2015 11月第1週」
「リタイアメント・ノート 7年4ヶ月目」、
「VOL。922 SINCE AUG.12th、1983」
「銀座は今」
銀座の名物の一つに「歩行者天国」がある。日本で最初に歩行者天国が行われたのが「中央通り」所謂「銀座通り」でだった。ここからスタートした歩行者天国は今や全国に広まった。勿論色々な意見はあるのだろうが、車が走らない安全な場所で買い物客も家族連れも安心して集えることはいいことだろう。(写真:銀座の歩行者天国)
それにしても最近中国人の姿を見るのが減ったと感じている。まあ銀座で買い物といっても一部の百貨店か家電量販店、著名なおもちゃ屋、それとブランドショップだろうが、「爆買」の対象になるような品は少ないし、銀座周辺に滞在する時間が限られているためが原因なのだろうか?
話しを元に戻して銀座名物に「アンテナショップ」がある。地方の自治体が特産品を並べ売っている「アンテナショップ」が銀座周辺には集中している。恐らく日本一集まっているのが銀座だろう。特に有名なのは有楽町駅前の「交通会館」だろう。一番人気の「北海道」などは常に人で賑わっている。東京都が経営しているビルだから家賃も安いらしい。銀座西1丁目には「沖縄県」とその隣に「高知県」の店があるが、やはり人気は沖縄が圧倒している。歌舞伎座の前には「岩手県」の店があり、近くには「群馬県」の店もある。(写真:沖縄県のアンテナショップ)
銀座通りに面した京橋の橋の隣にあった「ホテル西洋」のビルは完全に壊され更地になったし。6丁目の「松坂屋銀座店」も建物はなくなり、地下部分の工事が既に始まっている。(写真:旧ホテル西洋跡地)
地下鉄の駅を出てみたら銀座通りは封鎖されてパレードの真最中だった。何だろうと思ったら、「日本橋・京橋祭り」とのこと。(写真:パレード)
「杭工事の偽装問題」
兎に角毎日の報道でAK建材の問題が取り上げられているが、これはほぼ業界全体の問題だと私は考えている。一時的(10年間に亘る)にもこの業界に席を置いた者としての認識だ。前回も申し上げたが、全ての工事は自社の施工ではなく、下請け任せの工事であり、これは業界共通の認識だ。自社で重機(杭打ち機)を持っている施工会社(今回の場合はAK建材)は皆無だ。下請けの重機を使って施工する。その場合に施工管理者を一時的に逆出向させて自社社員として派遣する形を取るのが一般的だ。だから本当の管理など出来ていないのが当たり前なのだ。勿論自社の施工管理者もいるにはいるが絶対数が足りないから、下請け会社に頼むしかない。特に大型物件だと数台の重機が必要となるともうお手上げだ。数年前シャープの堺工場という超大型物件があったが、その時など全国の重機の大半が集められたから大変な騒ぎになった。施工管理などやっていたのか疑われる案件だったと思っている。兎に角早く終わらせることが目標だったような現場だった。工期も切羽詰っていて、且つ重機不足となれば自ずとその施工内容は知れよう。まあこれ以上広がらないようにと思うが根が深いだけにまだまだ問題追求は終わらないだろう。逆に多分AK社はこの事業(杭打ち工事)から撤退するだろう。すると年間300件もの物件が浮いてくることになる。これにより既存の施工会社にとってはまたまた忙しさが増すことは確かだ。そして、これをチャンスと見るのか?それともAKと同じ運命になるのか?分からない。