「幕末、江戸に単身赴任した下級武士」

「J  REPORT 2017 4月第3週号」
「リタイアメント・ノート 8年10ヶ月目」
「VOL。998号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com

「江戸の庶民の生活は楽だったか?90」
「幕末、江戸に単身赴任した下級武士のお話し」
御三家、和歌山藩の下級武士が江戸に単身赴任中に書いた日記がある。その日記を元に江戸で暮す下級武士の暮らしを解説した本がある。「幕末単身赴任、下級武士の食日記」(青木直己著)より一部を抜粋してみよう。幕末の江戸での生活がよく分かる。江戸に来てこの人は賑わいが和歌山の3倍あると言っている。また愛宕山から眺めた江戸の広さと増上寺の巨大さにも驚いています。享保6年(1721)には江戸には約110万人の人がいたが、ロンドンは70万人、パリが50万人、北京が70万人であり、世界一だった。江戸の範囲も現在の23区よりも狭いので非常な人口密度だったといえる。徳川幕府の直属の家臣たちはお目見えの旗本が約5200人、お目見え以下の御家人が約17,000人、これに家来の数を合わせて俗に言う「旗本八万騎」なのだが、まだまだ数が足りない。それを埋めるのが大名の家臣たちで参勤交代で江戸に住む地方出身の人たちなのだ。大名の数は大体270家(時期により変動はあるのだが)でその家臣を含めて、江戸に住む武士たちは約52万人程度を思われる。武士は消費者であり、供給者の商人、農民、職人たちが江戸の武士たちを支えるために集まってきていた。また武家地は64%、寺社地が15%、残りの21%に50万人以上の一般市民が住んでいた。
江戸は世界で最も早く専門の料理店が現われたところと言われている。圧倒的に単身の男性の人口が多いので、外食、特にファーストフードが必要だった。そこで鮨や蕎麦、一膳飯屋、汁粉餅屋、或いは腰掛茶屋などが至る所にあった。その中で「屋台」は江戸を代表する食の供給者だった。蕎麦、天麩羅、握り鮨等がそれだ。握り鮨は文政年間(1818-30)に江戸で工夫され、玉子焼きや魚介類を握った酢飯の上に乗せたもので、鮨種の多くは江戸の「前」、江戸湾で採れた魚や貝類なので今でも江戸前と呼ばれている。種は鶏卵焼き、車海老、海老そぼろ、白魚、まぐろさしみ、こはだ、穴子甘煮等があり、刺身類には山葵も挟まれていたという。値段は一個4文から8文くらい、玉子焼きは16文だった。(1文は大体20円くらいで換算)
肉類についてですが、「薬食い」と称して、牛、豚、鹿、猪等は煮て食べていた。焼くという料理法という発想はなかった。幕末には肉は広く食べられるようになっていたようだ。そんな江戸で彼は基本は自炊していた。ご飯を炊き、簡単なおかずで質素に暮らしていたが、しばしば浅草や両国を訪れているし、寺院への参詣も多い。江戸は単身男性が多いことから遊び場も沢山あったようだが、彼は本当に質素にしているのが印象的だった。1年半で和歌山に帰った。江戸での外食として一番有名なのが「蕎麦」だ。彼もよく蕎麦を食べていた。万延元年(1860)には江戸府内には3,763店の蕎麦屋があったという。これには屋台の夜鷹蕎麦屋は含まれていなかったという。また外出先ではよく餅を食べていた。特に有名なのが「長命寺」の桜餅だ。寺で働いていた人が、桜の葉を塩漬けしてその葉で餡を入れた餅を包んだのが始まりだ。墨堤を彩る江戸名物で現在にまで続く山本屋だ。桜の葉は江戸時代には2枚、今は3枚で包んでいた。大島桜の葉を使用していた。文政7年(1824)の記録だが、一年間に使用した桜葉の数は775,000枚、餅一つに葉二枚だから、餅の数は387,500個、一日平均1、076個もの桜餅が売れたということだ。両国橋詰の小松屋が売り出した「幾世餅」も有名だった。吉原の女郎を妻に迎え、妻の源氏名を餅の名として売り出したのだが、夫婦そろって売ったので幾世観たさにお客が集まったということで、その後両国と浅草の店で元祖争いがあり、大岡裁きを受けたことが、後の名町奉行「根岸鎮衛(やすもり)」の「耳袋」に書かれている。当然彼も長命寺の桜餅は食べた。また彼の好物に「泥鰌鍋」があった。ドジョウ鍋を食べて土産に鰻を持ち帰ったとありました。それなりに倹約はしながらも江戸での生活を楽しんでいたのでしょう。

「桜散る」
東京は11日の冬に舞い戻ったと思われる寒さと雨と風で桜も散り始めた。一部葉桜になっている。(写真:葉桜)葉桜
豊洲公園の桜も散って地面に落ちていた。(写真:桜散る)桜散る
隅田川では観光船もほぼ満員で走っていた。やはり春なのだ。(写真:観光船)

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永代橋の袂では撮影が行われていた。(写真:ロケ?)
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なんなのだろうか?ロケ?どうも素人っぽかった。

「朝の月」
月齢16日の月が朝日の昇った南西の空に見えた。(写真:朝の月)朝の月
大分春らしい気候になってきた。

「1971年の手帳」

「1971年の手帳」
私が総合商社の丸紅飯田に入社したのが、1971年、昭和46年だった。その時からの手帳は全てとってある。今回リフォームのために一時的に引越をするので荷物を整理した。すると新入社員の時の手帳が出てきた。(写真:手帳1)

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中を観てみる。これはある会議のメモだ。取引先メーカーと商社との会議だが、そこには漢字と共にカタカナが書かれている。当時社内の公用文書はカタカナと漢字が用いられていた。だから当然我々も日常的にカタカナを書いていた。(写真:手帳2)
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まるで戦前のような出来事だったが、それが当時の社内の常識だった。それから数年後にはカタカナは使われなくなった。

「今週の映画と本」
「2017 私の映画鑑賞記録」
「ライオン 25年目のただいま」(TCみゆき座にて)私的批評眼★★★★(今年58作品目)映画ライオン
インドの田舎から列車に紛れ込み、5歳で迷子になった少年がオーストラリアへ養子に行き、25年後に別れた母と兄を探す旅にでるという真実のお話し。感動的でした。

「午後8時の訪問者」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年59作品目)映画午後8時の
フランス映画。ある小さな診療所に勤務する若い女医のお話し。午後8時、入口のベルがなる。しかし診療時間は午後7時まで。彼女はドアを開けなかった。翌朝、黒人の少女の死体が付近で発見された。防犯カメラから8時にベルを鳴らした少女は誰かに追い掛けられていたらしく、開かないドアから逃げ去っていた。ここから女医は彼女の写真を元に彼女の名前を追い始める。次々と新事実が現われてくる。

「グレート・ウォール」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★★(今年60作品目)映画GW
万里の長城の一つの伝説だという設定。宗の時代、ヨーロッパから黒色火薬の秘密を盗むためにやって来た二人組みが禁軍に捕らえられたが、その時60年ぶりに襲ってきたのが、モンスターだった。このモンスターを破るために彼らは奮闘する。面白いこと間違いない。

日経新聞4月14日(金)の「シネマ万華鏡」の映画評価によれば、「人生タクシー」が4つ星、「グレート・ウォール」が4つ星、「ぼくと魔法の言葉たち」が4つ星、「わすれな草」が3つ星、「ターシャ・テューダー 静かなる水の物語」が3つ星、「マイビューティーフルガーデン」が2つ星、「RELIFE」が2つ星でした。

「私の去年2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「彼らが本気で編むときは」「わたしは、ダニエル・ブレイク」「はじまりの旅」
★★★★=「ショコラ」「アイヒマンを追え」「マグミフィセント・セブン」「愚行録」「ラビング 愛という名前のふたり」「パッセンジャー」「しゃぼん玉」「ジャッキー」「ライオン」「グレイト・ウォール」

「2017 観劇シリーズ」

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、2月の北海道(札幌、旭川)。
海外旅行は、1月のキプロス(66カ国)経由マルタ島(67カ国)。

「2017 本の記憶シリーズ」
「下級武士の食日記」(青木 直己 著)ちくま文庫 私的批評眼★★★(今年85冊目)「幕末単身赴任」

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「鹿鳴の声」(藤原 緋沙子 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年86冊目)「隅田川御用帳」シリーズ第12弾本鹿鳴の声

「幽霊の耳たぶに穴」(風野 真知雄 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年87冊目)「穴屋でございます」シリーズ第2弾本幽霊の耳たぶ

「不忠」(坂岡 真 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年88冊目)「鬼役」シリーズ第21弾本不忠
これだけ続くシリーズだが、いつも面白い。

「士魂、福澤諭吉の真実」

「雑談、第9話」
「士魂、福澤諭吉の真実」(写真:本 士魂)

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我が母校の創設者である「福澤諭吉」のその人の実態を研究したOBで元拓殖大学総長であった「渡辺利夫」氏の講演を聞いた。これまで一般的に考えられていた福澤像が実は随分と違っていたという点を強調されていたので、主な抜粋をお話ししよう。
福澤はご存知の通り今は一万円札の表紙を飾っている。そして「学問のすすめ」や「福翁自伝」の著者として有名であり、欧化主義者、文明開化論者としての側面が広く認知されているのだが、一方で江戸時代の士族社会の徳の体現者としての「西郷隆盛」を擁護し、「忠臣は二君に仕えず」ということを破り,幕臣から明治新政府の役人になり、二君に仕えた「勝海舟」と「榎本武揚」を激しく糾弾したという。
「学問のすすめ」という本は、実に340万部売れたというから凄い。当時の日本人の人口が約3500万人だったのだから、その売り上げ数の凄かったのが分かるというものだ。最初の文章は「天は人の上の人を造らず、人の下に人を造らずと云えり」でこれが有名だ。
福澤先生は、江戸時代の旧社会の門閥制度は廃止されてしかるべきだが、旧社会の道徳まで捨て去ってしまったのでは日本の立国は危ういと考えていた。また士風、士魂という「私情」を劣化させてしまえば、列強の暴力的なアジア進出に抗して日本が独立を全うすることは出来ないと考え、「立国は私なり、公に非ざるなり」と国家に対する私情、つまりナショナリズムこそが「立国の公道」と説いている。
著者の渡辺氏が言うには、振り返って今の日本に不足しているものはナショナリズムに他ならない。中国の「法の支配」を無視した挑発的な海洋進出、北朝鮮の核ミサイルによる恫喝、韓国の反日的センチメントの高まり、他方、日米同盟のパートナーであるアメリカの東アジア防衛の力と気概の驕りの中にあって、日本の独立のかまえはなお薄いと言わねばならないと説いている。
私は一番感じたのは、二君に仕えずとして、明治維新が一定の完成を見た後下野した西郷を高く評価し、幕臣から明治新政府の高級官僚となった勝と榎本を徹底的に批判していることだった。

「エドワード・モース」

「さいたま歴史研究会―16」
「エドワード・モース」
この人の名前を聞いて直ぐに誰だか分かる人はかなりの歴史通だ。明治維新後の日本に招聘された学者で「大森貝塚」を発見した人だ。1838年アメリカはポートランド生まれ。中学卒業後、鉄道会社の製図工として就職するも趣味としての貝の採取・研究で、ハーバード大学の教授に見出され助手になり、その後講義も行う。ボストン大学で学位を得て(1892年にはハーバード。エール、タフツ大学でそれぞれ学位を)、1877年から80年に亘り東京大学動物学教授として来日した。その時、横浜から新橋までの汽車の中から大森貝塚を発見した。当時の日本が招聘していた外国人教授や技師は明治7年の記録で全体で858名で、内433名が英国、144名が仏国、92名が米国、62名が独国だった。話しをモースに戻す。彼は製図工であったことから絵が非常に上手い。そして彼の目を通して見た日本とはどうだったのだろうか?(写真:モースの絵)

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まず、彼我の差は何事も逆だということ。鉋(かんな)の削り方、鋸の引き方、冷水を飲まずに湯を飲む、馬を小屋に入れるときに尻から入れる、本を後から読み右上から下に読む、食事時に糖菓や生菓子が最初に出ること等々であるといっている。また、東京の死亡率はボストンより低い。竹製品が多い。道に打ち水をしている。米国と決定的に違っている点については、彼が東大の門を出たら人力車が4台客待ちしていた時のこと、4人の車夫はくじ引きをして順番を決めたこと、アメリカでは力づくで決着されるのだが。その人力車が急いでいた時、他の人力車とぶつかったら、日本で互いに挨拶しあった。アメリカでは喧嘩となろう。また猫や犬、鶏が路上にいる時、人力車は除けて通った。アメリカでは蹴散らす。当時も今も余り変わらないが、財布を部屋に置き忘れて外出したが、全くなにごともなかったと驚いていた。一方、日本人の不思議なことについては、日本人は外国人を区別出来ない。外国人は物凄い睨み付けるような目と高い鼻、白い皮膚で全て同一視していた。(本当は白人でも色々と人種が違うのだが分からなかったようだ)モースから観た日本人の印象は、背が低く、黒い髪、突き出た唇、頬骨高く、手は小さく繊細、いつもニコニコして静かで丁寧だということだ。

「川口で3S会」

「手前勝手世界食物語、第445号」
「川口で3S会」
月に一回ほど3S会で宴会をしている。サーさんの地元埼玉県川口市はキューポラの街として有名だが、中国人の多いところでもある。そこでいつも行くのは中国人が経営する中華料理店だ。全員が中国人だ。でも皆日本語は上手い。その日は午後5時に川口駅で待ち合わせだったので、4時に日本橋を出発したところ、日暮里駅で人身事故ということで京浜東北線が不通となっていた。結局、運転再開が4時40分となり、10分遅れで川口到着となった。この店、本当に安い。味は普通だが、なにせ安いので多分近所の方々や中国籍の方、また近くのサラリーマンには人気の店だろう。(写真:食1-店先)

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(写真:食2-看板)
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さてお待たせしました。3S会のお二人です。(写真:食3-サワサンとスーさん)
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2時間制で食べ放題飲み放題で一人@2960円なのだ。まず3種盛。これには圧縮豆腐、トマト、鶏が入っている。(写真:食4)
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豆みょうの炒め物、モヤシとアサリの炒め物も頼んだ。次がセロリと海老の炒め物。(写真:食5)
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海老マヨ。(写真:食6)
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牛肉と野菜の炒め物。(写真:食7)
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豚の角煮。(写真:食8)
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キムチ。(写真:食9)
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本当はこれに焼飯があったのだが、流石に食べきれなかった。所謂、オーダー式バイキングで、味はそこそこなので7時になる頃には、当日は広い店内は満席、多分30人は入っていただろう。3S会の次の行事は5月と6月の歴史勉強会、そして6月後半には中国の敦厚へ行く予定だ。話しも盛り上がり、紹興酒で意気盛んな団塊の世代のお爺さんたちの集まりだが、またまた楽しい夕べでした。
以上、桜も散り行く東京から勢古口がお送りしました。

「ムーシャ展」

「J  REPORT 2017 4月第2週号」
「リタイアメント・ノート 8年10ヶ月目」
「VOL。997号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com

「ムーシャ展」(於:国立新美術館)
六本木の国立新美術館で開催中の「ムーシャ展」に行ってきた。ムーシャ、チェコ語読みでは「ムハ」はチェコ人の画家。1860年生まれで20世紀に入ってから約16年の歳月を掛けて描いたのが「スラヴ叙事詩」、縦6mx横8mの超大作20枚の絵が一挙に公開されていた。これらの絵はスラヴ民族の歴史の中での他民族からの圧迫やプロテスタントとなったスラヴ民族とカソリックとの戦いなどを題材にしたものだ。その大きさに圧倒される。一部写真撮影も可だった。(写真:M8)

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まずはその実物の一部を観て頂こう。(写真:M1)
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(写真:M2)
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(写真:M3)
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(写真:M4)
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(写真:M5)
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スラヴ民族は西はポーランドから東はロシア、南はバルカン半島に住む人々だ。宗教的にはカソリックではないプロテスタントだ。地域的にも西からはゲルマン民族が、北からもスカンジナビアの人たち、東方からはアジア系、南からはトルコ系の民族から攻め立てられていた永い歴史がある。その中での栄光と戦争による死を描いている。本当に感動的な絵画群でした。

「季節を巡る花たち」
春になるとまず梅の花が咲き、コブシが芋の苗付けを知らせ、桜が春を呼び込む。我が家の目の前の道路脇では毎年咲く「ハナカイドウ」が咲き始める。(写真:ハナカイドウ)ハナカイドウ
調べたら昨年もこの花を掲載していた。能がないなあ。毎朝の散歩の道端ではアヤメが咲いていた。(写真:アヤメ)花あやめ
こうして季節毎に花は移り変わっていく。

「夜桜」
ニューオータニ前の弁慶橋袂の桜がライトアップされていて実に美しい姿を見せていた。当日は雨の予想だったが、未だ降り出さず、桜の見事さが際立っていた。(写真:夜桜)

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東京の桜もこの週末が見頃で来週には散ってしまうのだろう。

「都内の桜」

「都内の桜」
4月2日の日曜日、東京は久し振りに春らしい暖かさだった。自宅から銀座まで歩いてみた。まずは「佃島」の桜は、七分咲きかな。(写真:佃島の桜)

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靖国神社の桜は満開だというが、都内各地はまだまだか。佃島から中央大橋を渡り、対岸へと。橋の下を観光船が通過する。
船上は沢山の人で一杯だ。隅田川に流れ込む「亀島川」ではほぼ九分咲きから満開の桜があった。(写真:亀島川の桜)
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ここに架かる橋は「南高橋」だ。上野の桜を見物して帰りの地下鉄銀座線、車両間の仕切りには面白いものが印刷されていた。(写真:地下鉄車内)
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あれあれ「パンダ」もいるよ。微笑ましいね。

「今週の映画と本」
「2017 私の映画鑑賞記録」
「ムーンライト」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年53作品目)映画ムーンライト
アカデミー賞作品賞受賞作だが、これは評価が分かれるところだろう。マイアミの黒人社会。一人の少年が育つ過程を描く。少年はゲイだった。虐め、暴力、麻薬とアメリカの裏側が描かれ、登場人物は黒人だけ。昨年の白人優先主義が批判された結果の作品賞ではなかろうか?

「はじまりの旅」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★★★(今年54作品目)映画はじまりの旅
山奥の農場に暮す家族。息子3人、娘3人に父親が在宅授業で学校に通わぜず、自然の中での生活を営む。体力を強化し、自身で生き残るサバイバル技術を磨く家族たち。だが母親が自殺する。そして家族は初めて森を出ては母の葬儀に向うのだが、実社会を知らない子供たちは知識は本から吸収したものの、社会には馴染めていなかったのだ。でも家族愛が見事に描かれた映画だった。良かった。

「未来よ、こんにちは」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年55作品目)映画未来よこんにちは
高校の哲学の教師をする中年の女性。夫は浮気して別居、老いた母を施設に入れる。娘は妊娠中。彼女の目を通して、老い、死別、離婚、出産と人生の流転を描く。

「レゴ バットマン ザ:ムービー」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年56作品目)映画レゴ
レゴで出来たゴッダム・シティとバットマンたちの活躍を描く。中々面白かった。

「ハードコア」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年57作品目)映画ハードコア
全身を機械化された人間の眼を通して観る映画だ。ロシアで悪人を追いかけて次々と殺すというお話し。全く馬鹿げているが、一体何人殺したのだろうか?100人以上はいたなあ。

日経新聞4月7日(金)の「シネマ万華鏡」の映画評価によれば、「T2 トレインスポッティング」が4つ星、午後8時の訪問者」が4つ星、「ゴースト・イン・ザー・シェル」が3つ星、「LION」が3つ星、「バ-フパリ 伝説誕生」が3つ星、「作家、本当のJ・T・リロイ」が3つ星、「夜は短し歩けよ乙女」が3つ星でした。

「私の去年2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「彼らが本気で編むときは」「わたしは、ダニエル・ブレイク」「はじまりの旅」
★★★★=「ショコラ」「アイヒマンを追え」「マグミフィセント・セブン」「愚行録」「ラビング 愛という名前のふたり」「パッセンジャー」「しゃぼん玉」「ジャッキー」

「2017 観劇シリーズ」

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、2月の北海道(札幌、旭川)。
海外旅行は、1月のキプロス(66カ国)経由マルタ島(67カ国)。

「2017 本の記憶シリーズ」
「追跡者」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年81冊目)「結城半蔵事件始末」シリーズ第3弾本追跡者

「大逆転!午前試合」(飯野 笙子 著)コミック・時代文庫 私的批評眼★★★(今年82冊目)「酔いどれ指南藤堂雄馬」シリーズ第1弾本大逆転

「冬かげろう」(辻堂 魁 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年83冊目)「夜叉萬同心」シリーズ第1弾本冬かげろう

「侠客」(門田 泰明 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年84冊目)「拵屋銀次郎半畳記」シリーズ第1弾本侠客

「上野の桜は?」

「雑談、第8話」
「上野の桜は?」
やはり大混雑でした。多分都内で一番混んでいる桜観賞場所ではないだろうか?(写真:上野の桜1)

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それも日曜日ですから、家族連れも企業の仲間も、外国人観光客も、そして勿論普通の日本人も皆桜見物でした。(写真:上野の桜2)
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それにしても人人人ですね。(写真:上野の桜3)
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日本人が一番好きな花は多分桜でしょうね。(写真:上野の桜4)
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まだ8部咲きですが、花より団子です。(写真:上野の桜5)
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盛り上がっていた夕方の上野の山でした。(写真:上野の桜6)
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帰りがけに一本満開の桜を見つけました。(写真:上野の桜7)
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因みに当日の人出は34万人と過去最高だということだった。

「女語と男語」
NHKラジオで放送していたのだが、あるコメンテーターによると、我々の日本語には男語と女語があるという。例えば、女性が「お茶を飲みたくなっちゃった」と言うと、相手の男性は「僕は咽喉渇いていないから言いや」と言う。これは男性は女性の言葉通りに受け取り、自分の要求との兼ね合いで返事したこと。でも女語では彼女はお茶を飲みたいのではなく、足が痛いとか疲れたとか、要は少し休みたいということだというのだ。男女共にバイリンガルでないと駄目だそうだ。これってあるよね。私なども女性の微妙なそんな言葉を理解していないと思う。

「草間弥生 わが永遠の魂」

「草間弥生 わが永遠の魂」(於:国立新美術館)(写真:草間展)

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ムーシャ展と同じ六本木で草間弥生展が開催されていた。1929年生まれの88歳、ニューヨークを拠点にして世界中で活躍している稀代の天才芸術家だ。ここも一部撮影可だった。その独創的な水玉模様の色彩鮮やかな絵やオブジェには驚かされる。その会場の一端をご紹介しよう。(写真:草間1)草間1
(写真:草間2)草間2
(写真:草間3)草間3
(写真:草間4)草間4
(写真:草間5)草間5
南瓜ですよ、これでも。(写真:草間6)
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(写真:草間7)
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(写真:草間8)
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(写真:草間9)
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(写真:草間10)
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(写真:草間11)
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(写真:草間12)
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会場の外の木にも布切れが巻かれていた。
(写真:草間13)
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(写真:草間14)
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どうしたらこういった発想が生まれるのか、凡人の私には分からないが、実に綺麗な色使いだ。天才とはこういう人を言うのだろう。

「素敵庵のステーキ」

「手前勝手世界食物語、第444号」
「ステーキ三昧?」
タイでUSアンガスビーフの500gを約8000円で食べたので、今度は東京で思い切って和牛でステーキと思っていつも行く「素適庵」を訪れた。しかし鹿児島産黒毛和牛は340gで1万2千円なので、ちょっと考えて止めて輸入物にした。USAかオージーかどちらかだが、いつも通りの選択だ。まずは「ほうれん草とベーコンのニンニク炒め」。(写真:ほうれん草炒め)

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ほうれん草はスーパーでは一年中売っているような気がするが、本来は今がベストシーズンなのではないだろうか?次が「冷製トマト」。大きなトマトが嬉しい。トマトは好きな野菜だ。
そしてニンニク一杯のステーキ340g、ミディアムレアだ。まずは肉を鉄板の上で焼く。(写真:ステーキを焼く)
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そして上からアルコール系の液体を振りかけると猛烈な焔が上がる。(写真:ステーキと焔)
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熱々の状態でテーブルまで運ばれたステーキ。(写真:ステーキの出来上がり)
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ボリュームもあるが、箸で簡単に切れる柔らかな赤身肉だ。美味しいね。これで充分満足出来る肉でした。
以上、桜満開の東京から勢古口がお送りしました。