「手前勝手世界食物語、第261話」

「IL BAROCCO」
有楽町から日比谷に歩いていたら、丁度JRのガード下にあるイタリアレストランに気が付いた。ちょっと入ってみようかと思い何気なく入った。看板の「ワインはメーカー価格プラス@1100円で提供」という言葉に誘われたからか?ガードの正に直下でもあり、また晴海通りに面しているからさぞ煩いかと思ったがそうでもなさそうだ。さて、注文したのは「前菜盛り合わせ」@980円(これがかなりボリュームがあり食べ応えあった)、「肉食系、山盛りグリル」@2400円、「ピッザ・フォルマッジオ」@1350円、「白ワイン」@2670円。山盛りグリルは肉食系と言うだけあって、牛ステーキ、豚、鶏、ウィンナーSAUSAGEの焼き物と盛り沢山のボリュームだった。値段、味、量、それぞれまあまあ納得出来るものだった。入口付近の席だったので、店に客が出入りするたびにドアが開いて外の熱気が入ってくるのは玉に瑕か。まあ若い人たちのグループならばここでワインを飲んでおだを上げるのもいいだろう。

「VINOVITA」
いつも行く有楽町マリオン前のニュートーキョー本店ビル地下一階の「VINO VITA」を訪れた。先週は貸切だったので入れなかったが、今回は驚いたことに客が一杯入っている。不思議なことだなあと思いながら、食後精算をしたら、いつもの値段から大幅に値引きしてあり、「8月1日より、美食のススメ 野菜ビュッフェ」@1800円となっていた。料理自体は通常と同じで、野菜の焼き物が別途追加されていた。ピッザかパスタも一人一品含まれてだから、安い。その裏はやはり「夏場対策」なのだろう。客足が減る夏場8月にターゲットを絞っての集客作戦だろうが、「食べ放題1800円はお徳だ。客はよく知っているね。安ければ入いる」。これは真実でした。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「博多は暑かった、2」

先週訪れたのは福岡は「博多と小倉」だったが、夏休みと言うことで出発地の「羽田空港」は子供連れの人たちで大賑わい。私が乗った飛行機はボーイング777だったが「ポケモン」が全面に印刷された機体であちらこちらで記念撮影のシャッター音が聞こえていた。ほぼ満席の状態だったが、嵐閧謔閧P5分も早く福岡空港に到着した。とたんに熱風が吹き込んできたことは先週お話した。さて小倉で昼食をした後、戻った博多で夜は馴染みの「もつ鍋、焼肉の七山」へと向う。ここで飲み過ぎただけでなく、2次会へと向い、その場所もどこだか分からず(というのもタクシーで連れて行かれたので)、多いに盛り上がったのだけは覚えているが、どうやってホテルまで帰ったのかも思い出せない状態だった。翌朝はなんと目覚めたのが午前10時過ぎ。昨晩は何をやっていたのだろう?頭を振るとずきずきしそうなくらいの二日酔いだ。水を飲んでシャワーを浴びて何とか正常に戻そうとするが、難しい。ホテルをチェックアウトして途中、デパ地下で時間を潰してから昼食の目的地、天神の割烹「よし田」へ向う。蘭?オていない一人だから二階の座敷へと言われたが、足が悪いからと一階のテーブル席に案内されたが、「直ぐに食事を終えること」という条件付。「なぜならば蘭?ネだからだ」という。まあ出てくれば10分で食べてしまうだろうが。注文は勿論「鯛茶」だ。九州福岡では鯛茶はごくごく一般的な食べ物でゴルフ場の食堂でも出てくるというポピュラーなもの。但しこの店「よし田」は博多では有名な鯛茶の店だ。夜ならば「呼子の烏賊」「関アジ」「関さば」「胡麻鯖」などが定番で締めに「鯛茶」という具合だが、昼だから鯛茶単品だ。熱々のご飯にまずは鯛の刺身を載せて食べる。熱々に少々冷たい鯛の刺身を山葵醤油に漬けた状態で食べる。これが最高。まず一膳目は刺身で、二膳目は鯛の身の残りと山葵醤油を全て茶碗に入れ、その上からこれも熱いお茶をかける。それをかけ込む。これもまたまた最高の味だ。二日酔いなどどこへその、鯛茶を堪狽オた。熱い日に熱いものを食べる。これまた夏の過ごし方の一工夫か。最後はこれも熱いお茶を飲んで店を出た。鯛茶一人前@1050円でした。

「迷惑な街宣車」
もう一度「フェルメールの真珠の耳飾りの少女」を観に上野へ行った。ところが今回は夏休み中ということもあり東京都美術館は入場20分待ちの行列が出来ていた。仕方ないので諦めて上野の山を下った。この上野の山は元々「徳川家の菩提寺、寛永寺」で将軍の墓所もある。偶然携帯電話販売店があったので覘いて見た。ドコモの「らくらくスマートフォン」を一度蘭?オたが衝動買いだったと反省して購入を止めたが、またまたむらむらとその気が起きて、店で在庫の有無を聞くとあるというではないか。しかし色々と問い合わせしている内に、浮??b>「街宣車」の大軍が通り過ぎて行く場面に遭遇してしまった。店の中まで大音量が響き渡り、全く会話にもならない。人迷惑な連中だ。スマフォのほうは、今使用中の「スイカ」が移せないことが判明したので買うのは止めた。写真も駄目、おさいふ携帯も駄目では、当分今の古い(注:既に4年1ヶ月使用している)携帯で我慢するしかないか。

「石高、続き」

江戸時代の基本は「米」であり、その計り方は「石高」で侮ヲされたことは前回垂オ上げた。さてでは「1石」は「10斗」=「100升」であり、1石(米150kg相当)とは人間一人が食する年間の量でもあった。資料によると、日本には約6万余の村があり、村の石高の平均は400国程度、人口はこれも平均で400人余ということだそうだ。だからお百姓さんはほぼ一年間に1石生産出来たというから、一人前分、1石(米2.5俵)が収入だった訳だ。ところがこれを武士階級が「年貢」として召し上げる。「五公五民」ということになると、百姓は0.5石しか収入がない訳であり、これでは生活できない。だから副業をせざるを得なかった。雑穀を生産したり、地元特産のものを生産したり、はたまた山から薪や炭を生産したのだった。これでは農民たちの生活は最低線でしかなかったことが納得出来る。

「江戸時代の人口は?」
調べてみると意外と面白い。江戸末期1846年の幕府の統計「人別張」(現代の戸籍と住民票を合わせたようなもの)では、日本の人口は「2690万8千人」で、当時のお米の生産量が「3055万9千石」だとある。だから日本は基本的に食糧不足の国ではなかった訳だ。但し、配分の問題はあるが、一人一石ならば余剰米があることになるからだ。人口の内訳は、「武士=7%=188万人」、「農民=84%=2260万人」、「商工=6%=161万人」、「その他=3%=81万人」という具合だったらしい。支配階級の武士7%が大多数である農民84%を支配していた。これは全くの搾取だと言わざるを得ない。これが「封建社会」の実態だったのだ。その当時の大都市はどこだったのだろうか?勿論一番は「江戸=115万人」、「大坂=33万人」、「京都=29万人」、「名古屋=12万人」、「金沢=12万人」、「仙台=4.8万人」、「熊本4.1万人」、「堺=4.1万人」が4万人以上の大都市だった。幕府のお膝元「江戸」、商都「大坂」、天皇が居られる都「京」、大大名の城下町「金沢、仙台、熊本」等々納得出来る数字だ。人口の数値とは別に経済面では商人が台頭し、既に米の経済から貨幣経済となり、実質的には商人が支配する時代になってきつつあった。

「立秋」
自宅を出ようとすると物凄い雷と共に、強烈な雨が降り出していた。路面を叩く雨音で周囲の音も聞こえない。ずぶ濡れでバスに駆け込み、地下鉄で銀座へと向う。ところが局地的な豪雨と雷雨だったようで、有楽町周辺は比較的小降りになっていた。雨のお蔭か、気温も25度と猛暑も一段落となった東京。しかし、7日の「立秋」を迎えたのに、またまた暑さがぶり返して来た。と思ったら、8日からは比較的涼しい朝晩になってきた。まだ残暑は厳しいのだろうが、暦通り秋はもう真近だといえよう。そういえば我が家の愛犬も最近は元気を取り戻し、朝の散歩にも力強く歩き出している。これも気温の変化を感じ取っての行動なのだろうか?

立ち上がった孫娘

「J  REPORT 2012 8月第3週号」
「リタイアメント・ノート 4年3ヶ月目」、
「VOL。753 SINCE AUG.12th、1983」
「立ち上がった孫娘」
昨年11月に産まれた孫娘「栞」ちゃんの成長は著しい。もう掴まり立ちし少しは立ったまま移動もしている。勿論這い這いは腰を高く上げ、二本の手と膝とで身体を移動させている。食事時には物を口に入れて「アムアム」と娘が言うと、「アムアムアム」と声を出すではないか。親の真似が出来るようになったのだ。お祖父さんは嬉しいね。孫娘の成長に思わず笑みがこぼれる。歯も「下が二本、上が四本」も生えてきた。恐ろしいくらいの成長度合に本当に驚いている。会う度に変化するその姿に圧倒されている私でした。

「犬も夏バテ?」
この夏の暑さには遂に我が家の愛犬「もも」も夏バテ気味だ。先日も熱帯夜の朝を迎えていつもの通りのコースで散歩に出掛けたのだが、途中で草むらに入ったきり、そこにうずくまってしまって出て来ない。どうやら草むらの方が涼しいのか?息はぜいぜい、はあはあの連続で呼吸も非常に荒い。ロープを幾ら引っ張っても出て来ない。どうやら本当に夏バテ?のようだ。その後、抱き抱えて家に帰ったのだが、冷房の効いた部屋に入って漸く落ち着いた。それからは散歩時に水を持参し、途中で飲ませている。犬にも「熱中症」があるのだろうか?

「毎日が寝不足?」
連日連夜、オリンピックの放送を観ている。それも午前1時過ぎから5時頃までだから寝不足で日中が辛い。毎日が日曜日の私にとっては時間調整は可狽セから、まあどうでもいいのだろうが、サラリーマン諸氏にはさぞ辛いことだろう。それにしても「金メダル」が如何に遠いかということに痛感させられる。銀メダルでも銅メダルでもいいのだろうが、やはり勝者に与えられるのは「金メダル」だけだ。日本の選手たちも中々掴めない金メダルに焦っているのだろう。今年のオリンピックの日本選手のインタビューで出てくる言葉は、「チーム、仲間、協力者」を称える言葉だ。確かにメダルを取るためには、関係者や協力者、そしてチームメイトらがいなくてはならない。それらの下働きの人たちの努力の上になりたったメダルだということはよく分かる。さて、2020年のオリンピックの東京誘致だが、対抗馬のイスタンブールやマドリッドより地元の誘致に対する熱意が低いと言われているが、やる時はやるぜ。東京にぜひ持って来よう。

「夏祭りの準備」

10日から江戸三大祭の一つ深川は「富岡八幡宮」の「例大祭」が始まる。今年は3年に一度の「本祭り」だ。その準備に忙しい境内を歩いてみた。この祭りは「水掛祭り」と言われているように、神輿に水を掛けるのが特徴だ。永年の伝統で掛け声は「わっしょい、わっしょい」だ。さあ、いよいよ祭り本番だ。

2012年の映画のお話し
映画「マダガスカル3」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年138作目)
人気漫画シリーズの三作目。今回はフランスの警察から追われてサーカス一座に潜り込み、ニューヨークへ帰国すると言うもの。大人も子供も楽しめる。

映画「E、T」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年139作目)
20年前の懐かしい名作。宇宙船がダサいのが時代を浮オていた。それでもやはり感動を与えてくれた。

映画「アナザー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年140作目)
中学3年3組では死者が続出していた。その原因は「死者がクラスメイトの混ざっている」という。誰が死者なのか?疑惑が疑惑を、不信が不信を生む。恐ろしい映画か?

映画「あの日、あの時、愛の記憶」(テアトルシネマ銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年141作目)
ドイツ占領下のポーランド。ユダヤ人女性と収容所を脱出したポーランド男性。二人の愛は運命によって別離を迎える。それから30年後、生き延びた彼女はニューヨークに住む。そこでBBCの放送で彼が生きていることを知るのだが。事実を映画化したという。

日経新聞8月10日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「テイク・ディス・ワルツ」が4つ星、「桐嶋、部活やめるってよ」が4つ星、「トータル・リコール」3つ星、「スリーピング・タイト」が3つ星、「コンシェンス/裏切りの炎」が4つ星、「聴こえてるふりをしただけ」が4つ星、「ニッポンの嘘」が3つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」「ローマ法王の休日」「ダークナイト・ライジング」

「シノプスシ183」
「鷲たちの盟約」上(アラン・グレン 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年203冊目)
「鷲たちの盟約」下(アラン・グレン 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年204冊目)
多分、南北戦争に南軍が勝利したアメリカでは、第二次世界大戦前のヨーロッパではドイツに協力していたという設定。既にヒットラーのドイツ軍はフランスもイギリスも占領していると言うSF物語。そこでアメリカ東部の町ポーツマスで起こる殺人事件を追う警察官の物語。アメリカ大統領とヒットラーの暗殺がキーだ。

「天使のゲーム」上(カルロス・ルイス・サフォン 著)集英社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年205冊目)
「天使のゲーム」下(カルロス・ルイス・サフォン 著)集英社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年206冊目)
馴染みの薄いスペインの作家の本。「風の影」という前作と同じくバルセロナを舞台としてある作家の物語。1917年の古い町で暮す作家の人生は?

「銭の戦争2」(波多野 聖 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年207冊目)
ジェフリー・アーチャー張りのストーリーテラーの続編だ。明治後半の株式市場に焦点を当てて歴史的事実の裏で相場師として生きた若い男性を描く。面白い。本当に面白い。

「手前勝手世界食物語、第261話」

「IL BAROCCO」
有楽町から日比谷に歩いていたら、丁度JRのガード下にあるイタリアレストランに気が付いた。ちょっと入ってみようかと思い何気なく入った。看板の「ワインはメーカー価格プラス@1100円で提供」という言葉に誘われたからか?ガードの正に直下でもあり、また晴海通りに面しているからさぞ煩いかと思ったがそうでもなさそうだ。さて、注文したのは「前菜盛り合わせ」@980円(これがかなりボリュームがあり食べ応えあった)、「肉食系、山盛りグリル」@2400円、「ピッザ・フォルマッジオ」@1350円、「白ワイン」@2670円。山盛りグリルは肉食系と言うだけあって、牛ステーキ、豚、鶏、ウィンナーSAUSAGEの焼き物と盛り沢山のボリュームだった。値段、味、量、それぞれまあまあ納得出来るものだった。入口付近の席だったので、店に客が出入りするたびにドアが開いて外の熱気が入ってくるのは玉に瑕か。まあ若い人たちのグループならばここでワインを飲んでおだを上げるのもいいだろう。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「博多は暑かった」

台風一過の福岡は博多に降り立った私。熱風が吹き付けてきた。後で知ったことだが、「観測史上二位」の37.5度だったという。早速、小倉に移動して行き付けの鮨屋「もり田」へ行く。この店のご主人は家内がまだ子供の頃からの付き合いで、元々は「天寿司」という鮨屋さんの職人さんだったが、30年ほども前に独立して小倉ではちょっと有名な鮨屋になっていた。だから私も子供たちも長い間馴染みにしている店だ。店に行くとご主人のほかに若い男性が二人カウンターの向こうで働いていた。「息子さん?」と一人に尋ねると「そうです」とのこと。築地で修行をしていたが、五ヶ月前に戻ったという。親父さんが嬉しそうにしていた。「跡継ぎがいてよかったですね」と話しをした。聞くと築地場内の魚屋さんで修行して寿司ではなく魚の見方を勉強したと言う。それと人間関係をじっくりと学んだと言っていた。お客様に対する配慮の仕方も学んだと言う。さてその日は昼間だし直ぐに握ってもらった。「鮪のオオトロ」、「白身魚」、「ひかりもの」、「貝」、「うに」、「蛸」、「穴子」等々14貫食べた。その日一番だったのが「活き車海老」で握りのご飯の上でピクピクとまだ活きている車海老を頬張る。ぷりぷりとした食感が嬉しい。そのほかにも「太刀魚」はちょっと炙ってあり、じわっつと甘みが染み出てくる感じでこれも美味しい。この店の寿司は不味いものなでないのだが、聞いてみると最近は不況の影響は客足が落ちていて、余ったネタを持ち帰ってご飯の上にネタを乗せて「賄い飯」を食べているという。勿論ネタを翌日に廻すことなく、毎日使い捨てしているというから鮨屋さんも大変だ。この店、勿論カウンターの上のガラスケースには「氷」しか入っていない。ネタを干からびさせないために電気冷蔵庫にはしていない。一流の店では当たり前のことだ。その日は@8500円也でした。西鉄高速バスで博多に戻る。兎に角暑い。ちょっと風があったからまだよかったものの、茹蛸になりそうなくらいの暑さでした。

「フェルメールの前で」

6月のオランダで撮った写真だ。「フェルメール」の「牛乳を注ぐ女」の絵の前での記念写真だ。結局、アムステルダムの国立美術館にはフェルメールの絵はこれしかなかったが、帰国して上野で2枚のフェルメール作品に出会ったことを書かせてもらった。日本人は本当にフェルメールが好きだ。勿論私もだが。

2012年の映画のお話し
映画「ダークナイト・ライジング」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年136作目)
3部作の最終編、2時間45分が決して長くない。バットマンが姿を消して8年経った「ゴッサンムシティ」を襲う犯罪者達。1200万人が人質となった。彼等は町の滅亡が望みだと言う。果たしてバットマン再生はなるのか?面白かったです。

映画「ヤング・ジェネレーション」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年137作目)
田舎の町で暮す若者たちを「カッター」と呼ぶ。その理由は町の産業が「石材加工」で、彼等の職業がカッター、石切りだったからだ。そんな町の地元民と大学生たちの葛藤を描く。自転車競走がキーだ。

日経新聞8月3日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「かぞくのくに」が4つ星、「アナザー」が3つ星、「あの日、あの時、愛の記憶」が3墓誌、「トガニ」が3つ星、「セブン・デイズ・イン・ハバナ」が4つ星、「画皮、あやかしの恋」が3つ星、「マダガスカル3」が3つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」「ローマ法王の休日」「ダークナイト・ライジング」

「シノプスシ182」
「奥伝、夢千鳥」(門田 泰明 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年199冊目)

「南へ舵を」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年200冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ4

「火除け地蔵」(楠木 誠一郎 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年201冊目)

「青雲の門出」(早見 俊 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年202冊目)

「石高」

江戸時代は貨幣経済が発達した時期でもあったが、その基本は「米」だったことはご存知だろう。それぞれ各地の大名は獲れる米の「石高」でその収入を現していた。果たしてその量は如何程だったのだろうか?ある資料によるとまず最大のものは「江戸幕府」である。徳川家の総収入は直轄地、所謂「天領」からの年貢と税収入、金山・銀山・銅山・金座銀座などの造幣による収入合わせて「469万石」旗本御家人等の知行地からのものが「300万石」で、「約800万石」と見積もられる。その他の大名合わせて「約1000万石」で、日本全国では総合計「約1800万石」だという。幕府以外では「加賀100万石」やら、伊達、黒田、細川、島津等の大大名がいた。年貢米の採り方は「四公六民」か「五公五民」という割合が普通だったようで、「4:6=4が領主で6が百姓」と言う意味だ。江戸初期には「三公七民」だったのだが、八代将軍吉宗の時代に「五公五民」になったそうだ。だから一たび「飢饉」が起こると大変だったことが伺える。これでも幕府も大名も苦しい財政状態だった訳でその後の貨幣経済が発達してくると、「商人」たちに牛耳られてくるようになる。武家階級は自らは働かない訳で民から年貢を召し上げて生活していた訳だから、その収入源の米を担保に商人たちから前借していた。だから貯まった借金をなしにする「借金棒引き」所謂「棄損令」が度々行われたのが江戸時代だった。

「東京スカイツリーは」
最近入場者が100万人を越えたというスカイツリー。事前蘭?iシでも並べば券を買えるらしいので夏休みが終わって少し静かになったら登ってみようか。高度恐怖症の私に果たして登る勇気が出るかどうかは分からない。

二つのフェルメール

「J  REPORT 2012 8月第2週号」
「リタイアメント・ノート 4年3ヶ月目」、
「VOL。752 SINCE AUG.12th、1983」
「二つのフェルメール」
東京上野「西洋国立美術館」で開催中の「ベルリン国立美術館展」に行ってきた。ここにはあのフェルメールのもう一つの「真珠の耳飾りの少女」があった。東京都美術館のもう一つのは「青いターバン」が特徴だったが、こちらは、窓辺で佇む少女なのだが、どうやら元々は正面の壁には地図が書かれていたというお話しもあるようだ。黄色のガウンのような衣服を着た少女が部屋の中から窓辺を見ている絵だが、光の魔術師らしい入ってくる淡い光が室内の明暗を現している。その他ポスターにも載っている「マルティン・ルターの肖像」作ルーカス・クラーナハ(父)、これは宗教改革者ルターを扱っている作品だけに実にドイツ的だ。レンブラント作の「ミネルヴァ」「サンドラ・ボッティチェリ作の「ダンテ神曲・地獄編」の点描画、ミケランジェロ作の「聖家族のための習作」の点描画など非常に珍しいものもあるし、私の好きな「ヤン・ステーン」の絵もあった。本当に見所がある絵ばかりで楽しめた。一度必見です。