「焼鳥用の器具」

「手前勝手世界食物語、第367号」
「焼鳥用の器具」
久し振りに焼鳥屋に入った。出てきた焼鳥には不思議な道具が付いていた。それが先割れスプーンのようなもので、これは焼鳥を串から外すためのものだ。実際に私は焼鳥を食べる際には箸でまず串から焼鳥を全て外してから、箸を使って焼鳥の身を一つづつ食べる。箸でやらずにこの先割れスプーンのようなものでやるほうが綺麗だし、見場もいい。こういった気遣いが日本人の所謂「おもてなし」の一つなのだろう。食べる人のことを考えたおもてなしだ。その焼鳥屋にドイツからの4人組が入ってきた。ドイツ語をしゃべっていたからドイツ人なのだろうが、焼鳥もお好きなようだ。さて今年の景気も徐々によくなりつつある。特に街では女子会が大流行だ。どのレストランに行っても女子会ばかりだ。今や日本は女子力によって引っ張られているといっても過言ではないだろう。
以上、東京から勢古口がお送りしました。

「江戸東京博物館にて」

「江戸東京博物館にて」
写真は江戸東京博物館常設展内にある江戸時代の大名屋敷の縮小模型だ。非常に良く出来ている。基本は周囲を高い壁に囲まれていて、その壁の内側が長屋になっていることだ。大名の家来達が住んでいるのが、塀を兼ねた長屋だ。地方から出てきた家来達は大名屋敷の長屋に暮らしていた。当然単身赴任だ。その長屋が屋敷をぐるーっとかなりの部分を囲んでいた。上級の家臣、例えば家老職は屋敷内の一軒家に住んでいた。写真の門は「台所門」となっていたが、随分立派な門だ。大名屋敷には表と奥があり、表は所謂役所だ。奥が大名の家族の住いだった。大名ではなく、高禄の旗本の屋敷なども同じく長屋に囲まれた塀があり、その入口の門は「長屋門」と言われるものだった。江戸時代で面白いのは武家の屋敷には「表札」がなかったということだ。だから誰の屋敷かを確かめるために「絵地図」ともいえる「切り絵図」が売られていた。地方から出てきた人たちはこの切り絵図を手に江戸の町を観光したとも言われている。桜田門の辺りでは大名の登城の行列を見ようとした観光客も沢山いたらしい。

「中国人観光客に占拠された銀座の一角」

「中国人観光客に占拠された銀座の一角」
今や銀座の歩行者天国の半数は中国人ではないだろうか?本当に聞こえるのは中国語(北京語か広東語)ばかりだ。観光客が沢山来て頂けること事態はありがたいが、困ることもきっとあるだろう。銀座通りの新橋側、高速道路の下は中国人観光客の集合場所になっていて、いつも大型バスが駐車している。一時はいなくなったバスだったが、今は両側にまで駐車するようになっている。バスの数だけ観てもその数の多さが実感される。

「体脂肪率」
テレビのコマーシャルで体脂肪率をやっていたが、力士が22%で中肉中背の男性が25%だった。体脂肪率は見た目とは違うということだ。私は最近人間ドックに入ったが、体脂肪率は21%だった。毎年1kg程度づつ太っているが、体脂肪率自体は変わらない。体重が増えた分、筋肉も増えたのだろうか?

「視力検査」
こんなことってあるのだろうか?同じく人間ドックの視力検査でこれまで両眼とも眼鏡装着で0.7から0.8だったが、今回は両眼とも1.2だった。眼がよくなるっていうのってあり?眼鏡はここ数年同じものを使っています。

「選挙始まる」

「選挙始まる」
統一地方選挙がやって来た。慌ただしく選挙のポスターを貼る板を立てている作業員の姿が自宅前で見掛けた。焦点は何なんだろう?アベノミクスの是非か?それにしても争点がなさ過ぎる。無駄な税金を使っているとしか思えない。

「2015年の映画のお話し」
映画「パレードにようこそ」(シネシャンテ銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54作目)
1984年から85年にイギリスで起こった炭鉱ストライキを支援しようとして立ち上がったゲイとレズビアンたち。しかし偏見による人たちから妨害されるのだが、炭鉱夫らとの心が通い出すとそれが大きなうねりとなり、ストを盛り上げた。実話だ。

映画「間奏曲はパリで」(角川シネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55作目)
田舎で畜産業を営む夫婦。マンネリになりつつある。そんなある日妻がパリへの2泊3日の旅に出る。理由は皮膚科に行くためだ。だが実際はパリでのアバンチュールを期待してのことだった。夫は密かに妻の行動を探ると、そこには???夫婦の愛情は失われたのか?果たして元の鞘に戻れるのか?

映画「ジヌよ、さらば」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年56作目)
東京の銀行員がお金を使わない生活をするためにやってきた東北の田舎村。そこでお金を元に起きる出来事を描く喜劇。

映画「バードバン」(TCシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年57作目)
余りに芸術性が高過ぎるのか、私が俗物的なのか、まあアメリカンジョークが理解出来ずにあっという間に終わってしまった2時間でした。難しい映画でした。これが今年のアカデミー賞をある意味象徴しているのですね。中年になってしまった嘗てのヒーロー役の男性が、ブロードウェイの舞台で再起を掛けるというお話し。一台のカメラが追い続けるため場面の切り替えがないという特殊な撮影方法が新線でした。

日経新聞4月10日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「海にかかる霧」が4つ星、「インヒアレント・ヴァイス」が5つ星、「ソロモンの偽証 後編・裁判」が3つ星、「JIMI 栄光への軌跡」が3つ星、「ギリシャに消えた嘘」が3つ星、「皆殺しのバラッド」が3つ星、「和食ドリーム」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「高速の罠」(堂場 瞬一 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年89冊目)
「アナザーフェイス」シリーズ第6弾

「冬芽の人」(大沢 在昌 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年90冊目)

「追風に帆を上げよ 上」(ジェフリー・アーチャー 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年91冊目)

「追風に帆を上げよ 下」(ジェフリー・アーチャー 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年92冊目)

「酒呑童子の盃」(風野 真知雄 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年93冊目)「猫鳴小路のおそろし屋」シリーズ第2弾

「桜散らす雨」

「J  REPORT 2015 4月第3週」
「リタイアメント・ノート 6年10ヶ月目」、
「VOL。893 SINCE AUG.12th、1983」
「桜散らす雨」
「上野の桜」
残念ながら上野の桜は既に散り始めており、青葉が出始めていた。それでも小雨の中、外国人観光客を含めてもかなりの数の人たちが散策し、更にビニールシートを敷いて宴会をやっている人たちもいた。この雨の中の花見とは御苦労なことだ。

「意識」
解剖学者の「養老猛司」氏がNHKラジオで話していたことを一つご紹介しよう。睡眠を含めて人間は人生の三分の一は意識が無い状態だという。考えてみればそうだと私も納得。ということは意識がある状態とない状態を繰り返しているということだ。余談だが氏によれば学生は一日の半分が意識の無い状態だという。勿論学内においても、だそうだ。では人間は意図的に意識を失ったり取り戻したり出来るのか?否、出来ないそうだ。では何が意識をコントロールしているのか?これは身体の細胞それぞれにあるのだと養老氏は言う。人間は自分では意識のあるなしをコントロール出来ないが、自動的に身体の各細胞が意識をなくしたりまたは覚醒させたり出来るのだというのだ。そこで思うのだが、意識をなくしてそのままになってしまった場合が所謂植物人間、脳死と言う訳だ。すると死ぬということは意識が戻らないということなのだろう。従って夜睡眠状態になって意識が無くなって、そのままだと死ということになる。これが突然死ということか?まあ、朝になって眼が覚めることを祈るばかりだ。

「今年もグルーヴ46開催」
大学時代の体育会同期の仲間たち60数名が集まって4月6日、同窓会を開いた。昭和46年大学卒の仲間が毎年集まるようになって7年目だ。秋にもゴルフ会と泊りがけの宴会、そして忘年会と度々集まっている。もう66歳以上の叔父さん叔母さんだが、皆元気だ。病気を患った者も当然いるだろうし、物故者もいる。それでも同期の仲間との会食は楽しい。母校の歌を歌い、気勢を上げた一晩だった。母校の体育会運動部に対する考え方は厳しく、一般入試で合格した学生の中から好きな者が好きな運動部に進むべきとの考えで、スポーツ推薦やスポーツ学部は全く考えていない。それがライバル早稲田との違いだ。それでもスポーツ好きが体育会を構成して母校を代表して戦っているのだ。体育会は部数41で学生数は約2500名、母校の学生数は全体で24000人だから約1割強が体育会に参加しているという。最大の部は野球部約200名だ。我がアメリカンフットボール部も150名を越える多数の部員を抱えている。推薦がないから弱いとは言わせないで現役たち頑張ってくれ。我が体育会、2017年で125年を迎える。会で写真係を承っている小生は一人の男性から「セコ、歳取ったなあ」と言われた。「お前も同じだろう」とは言い返さなかった。
追伸:空手部OBのK氏と雑談。2020年の東京オリンピックに空手を正式種目に採用させようという話しがあり、彼が事務局を担当しているとのことで、なんと全世界に空手愛好者は6000万人もいると言う。立派にオリンピック競技になってもおかしくない。大陸から沖縄に伝わった時は「唐手」と呼ばれていた。それが「空」を当てて空手にしたことが正に世界規模になれた由縁かも知れなかった。空手を応援しよう。

「数寄屋橋の桜」

「数寄屋橋の桜」
旧東芝数寄屋橋ビルの改築が着々と進む数寄屋橋交差点。交番裏にも桜が咲いていた。ここは有名な「西銀座チャンスセンター」のあるところだ。宝くじの発売時期になると長蛇の行列が出来るのでも有名だ。日本一宝くじが売れる場所だから当然ながら当たり籤も日本一の数になる。単純な確率の問題だ。東急不動産が開発中の旧東芝ビルには免税品専門の大型電器店が入るらしい。免税で面白いのは「有楽町イトシア別館」の一階の大手のドラッグストアが開店した。元々眼鏡屋さんが入っていたが撤退してオープンしたのが、免税の看板を掲げたドラッグストア「M」だった。だがその斜め目の前にその同じ店が既に入っているのだ。同じ店が10mも離れていないのに2軒目を新規オープンさせるとは、驚きだが、それだけ需要が見込めるということなのだろう。勿論狙いは「中国人観光客の爆買い」だろう。同じ物が中国国内で売られていても、敢えて日本で買い求めるという心理。よほど自国の商売を信用していないらしい。「近くて遠い国中国」、民間の普通の人たちには日本に対する違和感があっても、良い品物は万国共通なのだろう。日本人も中国人の期待を裏切らないように誠心誠意誠実な商売をして下さいね。
以上、満開の東京から勢古口がお送りしました。

「銀座一丁目の桜」

「銀座1丁目の桜」
京橋の袂で今、取り壊し中の「ホテル西洋」の裏に小さな公園がある。昼時になると近くのサラリーマンが弁当を抱えてやってきてベンチで食べている光景をよく目にする。銀座1丁目にある本当に小さな公園だ。ここの桜も満開になりつつあった。それにしても銀座の変貌は凄い。ロンドンオリンピックから帰国した選手団が行進した時、ビルの建設現場から手を振っていた作業員がいたビルも今は完成してオープンしたばかりでガラスの外壁が綺麗だった。そして6丁目の松坂屋跡地は完全に上屋が壊され今正に地下部分の工事が大急がしで行われていた。日比谷に目を転じると三井ビルも地下部分の工事中だった。ここに2018年にはビル完成と同時の「TOHO CINEMAS 日々谷」が出来るという。そうすると近く似合った映画館はなくなり、ここに集約されるという。その中には有楽町マリオンにある「日劇」の3スクリーンも含まれていた。日劇の文字が永久に消える日だ。日比谷にある「シャンテ」の3スクリーンも消えるという。銀座周辺を歩いてみると次々と古いビルが壊され、新しいビルが出来つつある。2020年には東京はどうなっているのだろうか。驚きばかりだろう。

「新富町の桜」

「新富町の桜」
首都高速の出入り口がある東京都中央区新富町でも桜が満開を迎えていた。この辺りは都心部とはいえ、かなり個人の住宅がある。昔の古い一戸建てから古そうなアパート風のもの、小さな食べ物屋も多い。都心の下町といった具合か?

「さいたま歴史研究会4」
塾長を別にして聴講者は老人男性4名(含む私)と女性3名が会のメンバーだ。男性陣は例の3S会のメンバーと自宅を提供してくれているこれもまたS氏という。3S会のサーさんの中学高校の同級生だ。女性陣は子育ても終えて充実した生活をしている中年の方たち。皆さん共通点は「埼玉出身の埼玉県人」だということだ。私一人だけ違う。でもまあほぼ同年代の人たちが月に一回集まって塾長の歴史講話を聴く。そんな会なのだ。3S会のスーさんが先月は「外国人観光客向け通訳ガイド」の試験に受かり、実地訓練で関西方面で一週間過ごされたという。30人から40人の外国人観光客を一日預かって、観光地を巡り、解説し、案内し、スケジュール管理も行うというのだから大変だ。苦労ばかりだろうし、第一時間を守らない人も絶対にいるし、外国人、特に某国の人たちの我が儘を聞くのは大変だろうなと思っている。さてそのスーさんからお誘いを受け、5月中旬に二度目のクロアチアを含めたバルカン半島の旅に行くことになった。美しいクロアチアの港町、昔はベネツィアの植民地の街だったところだ。楽しみだ。

「佃島の桜」

「佃島の桜」
超高層マンション群の間に咲くのが、佃島の桜だ。元ニューヨークヤンキースの松井さんが巨人時代に住んでいたマンションもある。今も持っているのかどうかは知らない。経済学者の竹中平蔵氏が住んでいたことも知っている。但し今はどうかこれも知らない。東京都心でも20年位前には最先端のマンション群だったが、今は周辺の晴海やお台場、有明、豊洲と続々と超高層マンション軍が建てられ別にどうってことのない街になってしまった。

「2015年の映画のお話し」
映画「ジュピター」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年51作目)
何かこれもよく分からない映画でした。近未来の地球を巡る宇宙人同士の戦いでした。

映画「カフェ・ド・フルール」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年52作目)
1970年代のパリに暮らすダウン症の子供を抱えるシングルマザー、2011年のカナダはモントリオールに住む離婚寸前の家族、この二つが実は輪廻転生だというのがお話し。

映画「エイプリス・フールズ」(TC日本橋にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年53作目)
4月1日に起こった出来事に嘘と真実を挟み合い、人間の愛、涙、笑いを巧みに配して6つのドラマを盛り上げている。何しろ最後がハッピーエンドなのがいい。本当に泣けて笑えて面白かった。私はこういう映画が好きだ。日経の意見とは全く違いましたが、私の主観です。

日経新聞4月3日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「バードマン」が4つ星、「マジック・イン・ムーンライト」が4つ星、「パレードへ、ようこそ」が3つ星、「間奏曲はパリで」が3つ星、「傷だらけのふたり」が2つ星、「ジヌよさらば」が2つ星、「エイプリル・フールズ」が2つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「司法取引 上」(ジョン・グリシャム 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年80冊目)
「司法取引 下」(ジョン・グリシャム 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年81冊目)
流石、ジョン・グリシャムらしい展開で実に面白い。ありえそうでありえないような話しだが。これが実に真実味を帯びているから不思議だ。お薦めです。

「闇の茂平次」(小杉 健治 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年82冊目)「般若同心と変化小僧」シリーズ第6弾

「黒い罠」(佐々木 裕一 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年83冊目)「青い目の旗本 ジョゼフ按針」シリーズ第2弾

「極刀」(牧 秀彦治 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年84冊目)「暗殺奉行」シリーズ第5弾

「若旦那の覚悟」(千野 隆司 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年85冊目)

「旗本風来坊」(芦川 淳一 著)コミックス・時代文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年86冊目)

「くらがり同心裁許帳」(井川 香四郎 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年87冊目)

「惑い月」(鳥羽 亮 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年88冊目)
「八丁堀吟味帳 鬼彦組」シリーズ第8弾

「春本番」

「J  REPORT 2015 4月第2週」
「リタイアメント・ノート 6年10ヶ月目」、
「VOL。893 SINCE AUG.12th、1983」
「春本番」
「大奥・花見の絵」
写真は大奥の花見を描いたものだ。「江戸東京博物館」がリニューアルオープンした。常設展もリニューアルした。そこにあった浮世絵の写真だ。常設展の6階は江戸時代の大名屋敷の模型と日本橋界隈の賑わいの模型があったが、これは今までと一緒だ。今回は5月連休まで「歌川広重の江戸百景」の浮世絵を公開していた。これは必見だと思う。有名な「深川洲崎の十万坪」は鳥瞰図になっている。この時代に鳥瞰図で浮世絵を描くなど全く着想が素晴らしい。観た事もない鳥瞰図を描くとは天才だ。前半後半の二つに分かれて50枚づつ公開されるというからぜひご覧になってもらいたい。大奥の花見が普通の男性は決して目に触れることのない大奥の女性たちが江戸城内の桜を観て楽しんでいる絵だが、多いにはしゃいでいるのが微笑ましい。めったに外出できない大奥の女性たちは花見を本当に愛でているのだろう。さて正に今週は春本番だ。都内の桜の名所も満開の桜で人出も凄いようだ。

「ウズベキスタンでの話し」
たまたまご一緒したグループの中の一人の女性から話し掛けられ、列車での旅の間中、コンパートメントの中で江戸時代の話しをした。色々な質問があったのだが、皆さんが一番驚いたのがやはり「隠れ姓」だった。武士階級しか姓を持っていなかったと思っている人たちが実に多いことに改めて驚かされた。姓名は基本的に皆あった。しかし支配階級となった武士が優越性を図り、身分制度を定着させるために意図的に武士と一部の階級しか「名字帯刀」を認めなくなった。だが実際には皆姓を持っていた。公然と使えなかっただけなのだ。これを説明すると皆さんびっくりされる。でも事実だから仕方がない。身分制度などは支配階級の都合の良いように作られているだけで、必ずしも完全に守られていた訳ではない。キリスト教が静かに深く人々に浸透していたことと同じようなものなのだ。もう一つ実によい質問があった。「江戸時代の人たちは森の木を刈ってしまわなかったのですか?」というものだったが、これは現代にも通ずる「燃料」の問題なのだ。家康が江戸で幕府を建てたのも近畿圏では過度の伐採により森林資源が減少していたということがあったからなのだ。木材がまだ豊富だった関東に行くことにより更なる将来の発展があったのだ。人間には「空気と水と火」が必要なのだ。火=燃料=エネルギーは当時は木材から得ていた。現代は石炭、石油、原子力、再生可能エネルギーへと進んでいるが、全ての大元はエネルギーに集約されるのだ。江戸時代も同じだった。こういう話しをしながら3時間の列車の旅を楽しんだ。聞いている方々には苦痛だったのかも知れないが。