「江戸の庶民の生活は楽か?4」

江戸時代の庶民の娯楽と言えば、「桜の花見」、「隅田川の川開きの花火」、「秋の月見」、「紅葉見物」、勿論「浅草奥山」や「両国広小路」等の盛り場には色々なものもあり、「歌舞伎観劇」等もあったという。神社仏閣が行う「御開帳」といってありがたい仏像を観させてお金を得ていたのもあったようだ。さてまだ冬になったばかりだが、江戸時代から「桜の花見」は庶民にも人気だったようだ。落語「長屋の花見」にもあるように、長屋の人たちも皆で花見に出掛けたようだ。場所はと言えば、八代将軍吉宗公が植えさせたという「飛鳥山」や「墨堤」、「上野」の山、品川の「御殿山」等が勇名だったようだ。今も変わらず桜の名所は同じだ。その他ちょっと変わったところでは「大山詣」や「お伊勢参り」も盛んだったようだ。大山や伊勢に行くには今の「ツアーコンダクター」のような職業もあり、宿の手配からルート等を決めて団体さんを送り込んでいたという。考えてみれば、テレビもない時代だが、それなりに庶民は楽しみを考え出していたのだろう。お伊勢参りなどは一生に一回の楽しみだったのだろう。

「歳末セールと福引」
「師走恒例の歳末セール」が各地で始まった。そして「福引補助券」を貰って、ぐるぐるっと箱を廻す。ころっと出てくる「玉」、当れば鈴を鳴らす。大概は外れでティッシュ1個程度だ。豪華賞品には海外旅行などもあるが、私はいつも「白い玉」で残念でしたで、終わる。籤運がないのだろう。

歌舞伎観劇「12月大歌舞伎」(新橋演舞場にて)

通し狂言「御摂(ごひいき)勧進帳」三幕
「歌舞伎18番の勧進帳」が出来る60余年も前に作られ江戸で演じられた古典歌舞伎、今から凡そ240年も前の作だそうだ。義経と弁慶らの勧進帳だが、ちょっと趣きが違ったが面白かった。
「勘三郎死す」
テレビを観ていて驚いた。非常に残念。年に5回は歌舞伎を観ているし、シネマ歌舞伎も観ているので、たまには彼の舞台も眼にしたことがある。本当に残念です。
「武士と刀」
歌舞伎でも最近は刀の持ち方が間違っている武士がいるので驚く。本来武士は左腰に刀を差している。家に入るときは「脇差」はそのままで、「大刀」は鞘のまま腰から抜いて、右手で持つのが常識だ。左手に持っているということはいつでも抜けるということを意味している。従って敵意がないことを浮墲キために右手に持っていて、座れば右側に置くのが当たり前だが、それをしない役者がいることに驚くことしばしばだ。もうちょっと勉強しろよ。

2012年の映画のお話し
映画「アナザー・ハッピー・デイ」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年211作目)
離婚した夫婦は子供の親権を分けた。その後別の人とそれぞれ結婚して新たに子供が出来た。こんな複雑な二家族の長男の結婚式で大騒ぎ。

映画「恋のロンドン狂騒曲」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年212作目)
ウディ・アレン監督作品。舞台はロンドン。男女の離婚、浮気、再婚を描くコメディー。それなりに面白かった。

映画「汚れなき悪戯」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年213作目)
古い白黒映画だったが、面白かった。スペインの田舎の村にある修道院の門の前に赤ん坊が捨てられていた。その子を育てた12人の修道者たちと男の子の物語。最後の場面が凄い。

日経新聞12月7日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「砂漠でサーモンフィッシング」が3つ星、「二つの祖国で」が4つ星、「ウーマン・イン・ブラック」が3つ星、「アナザー・ハピー・デイ」が2つ星、「ボス・その男シヴァーン」が3つ星、「今日、恋をはじめます」が2つ星、「僕の中のオトコの娘」が2つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」「声をかくす人」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」「ローマ法王の休日」「ダークナイト・ライジング」「あなたへ」「最強のふたり」「アウトレイジ・ビヨンド」「アルゴ」「黄金を抱いて翔べ」「人生の特等席」

「シノプスシ200」
「○に+の字」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年319冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第5弾
10代目総兵衛たちは京都へとむかう

「百眼の賊」(鳥羽 亮 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年320冊目)「火盗改鬼与力」シリーズ第4段

「疾風剣こだま返し」(鳥羽 亮 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年321冊目)「深川狼虎伝」シリーズ第1段

「遠雷の夕」(鳥羽 亮 著)実業ノ日本社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年322冊目)「剣客旗本奮闘記」シリーズ第4段

「春の珍事」(佐伯 泰英 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年323冊目)「鎌倉河岸捕物控」シリーズ第21段

「はぐれの刺客」(澤田 ふじ子 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年324冊目)
一人の武士の生き様を描く。

「付け火」(藤井 邦夫 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年325冊目)「秋山久蔵御用控」シリーズ第16段

「身過ぎの錐」(鈴木 英治 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年326冊目)「口入屋用心棒」シリーズ第23段

「緋木瓜の仇」(鈴木 英治 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年327冊目)「口入屋用心棒」シリーズ第24段

「ええもんひとつ」(山本 兼一 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年328冊目)「とびきり屋見立て帖」シリーズ第2段

年末ジャンボ宝くじ

「J  REPORT 2012 12月第2週号」
「リタイアメント・ノート 4年6ヶ月目」、
「VOL。771 SINCE AUG.12th、1983」
「年末ジャンボ宝くじ」
ついこの間正月が来たと思ったら、もう12月、「師走」になってしまった。本当に早いものだ。恒例の「年末ジャンボ宝くじ」が発売された。「西銀座チャンスセンター」は例の如く行列が出来ていた。今回から法律が改正されて最高額が前後賞合わせて「6億円」という高額だという。だがよく考えてみると、高額になったということは配当原資が変わらないとすると当る確率が低くなるということではないのだろうか?同じことはどこで買っても当る確率は同じで、なにも行列して買わなくてもいいと私は思うのだが、皆さんはどうでしょうか?今回もグループ買いで数万円買いました。実は私がこれまでに当った高額配当金はたったの6万円強でした。1万円というのは何回かあるのだが、当らないものですね。「買わなければ当らない。しかし買っても当らない」なんとかならないかな!!

「復興特別所得税課税」
株の配当が来た。そしたら一枚の紙が入っていた。それが「復興特別所得税」の説明だった。株式の配当についている所得税、今は本来の15%から減税で7%になっているのだが(注:地方税と合わせると現状は10%、本来は20%)、それに2.1%の付加税が来年から付くと言う。来年は所得税7%x2.1%の7.147%だが、佐来年からは所得税15%x2.1%で15.315%の課税となり、それが復興が終わると思われる2037年まで続くというものだった。全く参る話しだ。それらが本当に復興に使われていなかったという事実が最近判明したが、今後我々が所得税から支払う特別所得税が流用されているというのには腹が立つこと立つこと。頭に来る話しだ。

「九州、食の旅 その二」

「小倉、もり田」
家内の実家が北九州は小倉にある。両親も亡くなったし、誰も住んでいないので、年内に家を壊して更地にすることにして、その打合せを終えて、引き取るべき荷物を宅配便で出してから、いつも行く寿司屋「もり田」へとやって来た。今回は孫娘「栞」ちゃんも連れて行った。店には既に三人の先客があった。勿論リザーブしていたので(注:この店はリザーブなしでは絶対に入れない)私と娘夫婦、プラス孫娘で席に着いた。勿論「芋焼酎」を頼む。目の前の黒い板の上には「ワカメとキュウリ」が乗せられている。ワカメは酢醤油でキュウリは塩で食べる。まずは「銀杏」と「ホッキ貝」の炙り、刺身はここでも「あら」、次の「クジラのしっぽ」の部分は生姜と醤油で、更に「鯵」、「たこの柔らか煮」となる。そしてここから「握り」となる。「まぐろ」、「さわらの炙り」、「ふぐ」、「ひらまさ」、「剣先烏賊の太巻き」、「車海老の頭の炙り」、勿論「車海老」も、「うに」、「たらの白子」、「たいらぎの貝柱」、「はもの炙り」、「たらば蟹」、「あわび」、「穴子」、「たまご」、「ネギとろ」、「カイワレ巻き」で終わりでした。栞ちゃんにも小さな小さな握り8つを作ってくれた。これを孫娘は完食しました。娘の旦那の親戚が寿司屋をやっているので、度々行っているとのことだが、栞ちゃんもどうやら寿司好きのようだった。3人で代金は約44000円でしたが、何回食べても美味しい寿司でした。
以上、九州食の旅から帰ってきた勢古口がお送りしました。

「手前勝手世界食物語、第277話」

「九州、食の旅 その一」
「武雄温泉、まねき鮨」
10月にも行ったが、佐賀県武雄温泉にある「まねき鮨」をまたまた訪れた。前回は客は私一人だったが、今回はご夫婦を設定している4人組と、友人同士3人組が来ていた。4人組は「ゴルフ」の帰り、3人組は「ャ?リエ試験合格記念」のようだった。二組ともシャンパンとワインを持込していた。さて、「いつものようにお任せで美味しいものを頼みます」とお願いする。まずは「牡蠣の燻製」、「ナマコの酢の物」、「あらの刺身」これは東京では超高級魚の「くえ」のこと、地元平戸で獲れたものだという。岩塩の板の上にスダチを絞り、そこにあらの刺身を軽く触れて食べる。歯応え助ェの刺身は確かに美味しい。写真はその「あらの頭」部分だ。目方は3.5kgあったというが、あらは捨てるところがなく、なんでも食べられるという。次が「あらの肝」これは塩で食べる。次が「しめ鯖」私が鯖好きなのでいつも必ず出してくれる。勿論玄界灘の鯖で生姜+ニンニク+刻みネギを中に挟んである。そしてまたまた「あらの胃袋とえら」の部分、これは珍味としかいいようがない。「貝柱」、「このわたのうずら卵かけ」、「蝦蛄」半身を刺身にして塩で、更に残りの半身は軽く炙ってレア状態で食べる。これも美味い。「鯵のたたき」は白胡麻+貝割れ+大葉を刻み、酢橘と塩で食べる。お願いをして前回も食べた「穴蝦蛄」の甘煮を出してもらう。次が「白子の昆布〆」を軽く炙ったもの。「焼き貝柱」の海苔巻き。「甘鯛」を身と皮とを合わせたまま一緒に油で揚げ、塩で食べた。実はこれが一番その日の食べ物で美味しかった。甘鯛がこんな風になるとは想像できなかった。九州産の「からすみ」これは自家製で色が赤く、まるで赤ワインに浸したかのような色合いで実に美味しかった。そしてまたまた「あら」の登場で「あらの皮」の素揚げ、塩で食べる。「磯巾着」の揚げ物。これも美味かった。いよいよ「握り」に入る。お米は佐賀産のものだそうだ。まずは「鯵」、酢橘と醤油で食べる。大分産「赤貝」、「ハマグリ」小さいけれど美味しい、「しめ鯖」+生姜の手巻き、「卵焼き」、「焼き穴子」、最後は「かんぴょう巻き」でした。隣の3人組はキロ14万円の国産「松茸」を食べていた。今年は松茸が高値だったそうです。私は「芋焼酎」を飲みながら満腹になったが、これでいくらだと思います?なんと「16000円」ですよ。博多から往復4200円の特急列車代を払っても来たいと思う私でした。書き忘れた。目の前にはつねに「ワカメ、生姜、乾燥エビ、カイワレ」が置かれていて自由に食べられました。

「江戸の庶民の生活は楽?3」

「江戸は朝炊き」と前回垂オ上げたが、当時の庶民は、というよりも「江戸の華は火事」だったから、「火の始末」には非常に敏感になっていて、飯炊きは一度で行い、お櫃に残した飯を昼と夜に食べたようだ。だから深川辺りでは所謂「深川飯」といって「あさり」を煮込んだ汁をかけて食べたものが出来たようだ。これは「早く」「安く」「暖かく」といった具合で庶民に愛されていたらしい。「一汁一菜」の時代で、食事も簡素だった訳だから、「深川飯」はある意味ご馳走だったのかも知れない。

「ララポート豊洲の夕暮れ」
今や都心の観光スポットの一つにもなった「ララポート豊洲」。秋口から改装工事が行われていて、出店がかなり変更になっている。最近ではテレビの番組にも度々登場するこの施設だが、外の風景も中々に美しい。丁度「夕暮れ時」だった。目の前には「跳ね上げ橋」と「昔のクレーン」を利用したイルミネーション、そしてその向こうにはお台場に掛かる「レインボーブリッジ」が観えるというものだ。右手の「晴海地区」の高層ビル群も窓から見える光に浮かび上がり、これまた幻想的だ。そしてその先にはうっすらと「赤い夕焼け」が空を被っていた。

「夜明けの東京タワー」

朝、5時半の東京は豊洲。愛犬を連れての散歩の最中だった。西の空にはオレンジ色のライトアップされた古豪「東京タワー」、昭和33年に建設されてからもう50年余になる「東京のシンボル」だった。今はその座を「東京スカイツリー」に奪われた感があるが、それでも堂々とした姿を見せていた。周囲には高いビルが建ち並んだので、ちょっとその姿も背高のっぽとは言いにくくなったとはいえ、まだまだ頑張っていました。

2012年の映画のお話し
映画「人生の特等席」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年208作目)
「ベースボール」はアメリカの国技だ。プロのスカウトが老いて眼が見えなくなった。娘が助けに出るが、拒否。この父と娘を巡る物語だが、結論が分かっているだけに安心して観ていられる。

映画「ロックアウト」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年209作目)
未来の刑務所は宇宙にあった。そこへ米国大統領の娘が視察に訪れる。だが起こりようがなかった反乱が起こり人質となってしまった。そこで一人の犯罪者が救出に向かい。それなりに面白い映画でした。

映画「カラスの親指」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年210作目)
二人の詐去tがこの境遇に落とす原因になった詐居W団と対決し、遂に復讐劇にとなる。最期のどんでん返しが面白い。「カラス」とは黒を意味し犯罪者を、そして「親指」は指で唯一他の指に正面から向うことができる父親を意味している。

日経新聞11月30日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「007スカイフォール」が3つ星、「恋のロンドン狂想曲」が3つ星、「ファースト・ポジション」が3つ星、「ドリームハウス」が2つ星、「裏切りの戦場、葬られた誓い」が4つ星、「綱引いちゃった!」が2つ星、「カラスの親指」が2つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」「声をかくす人」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」「ローマ法王の休日」「ダークナイト・ライジング」「あなたへ」「最強のふたり」「アウトレイジ・ビヨンド」「アルゴ」「黄金を抱いて翔べ」「人生の特等席」

「シノプスシ199」
「警視の偽装」(デボラ・クロンビー 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年317冊目)「警視」シリーズ第7弾
スコットランドヤードの警視キンケイドと恋人のノッティンガム警察の警部補ジェマが活躍するシリーズ。

「バーニングワイヤー」(ジェフリー・ディヴァー 著)文芸春秋刊 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年318冊目)「リンカーン・ライム」シリーズ
好きな作家の作品だ。470頁を越える作品だが、飽きない。素晴らしい着想力と展開力に脱帽。

銀座のクリスマスツリー

「J  REPORT 2012 12月第1週号」
「リタイアメント・ノート 4年6ヶ月目」、
「VOL。770 SINCE AUG.12th、1983」
「銀座にもクリスマスツリーが出現」
銀座通りの真珠の店に毎年恒例の「クリスマスツリー」が出現した。街行く人たちが携帯のカメラを向けている。あと1ヶ月もすれば「クリスマス」だ。慌ただしい年末に「都知事選」と「衆議院選」のダブル選挙がある。何か焦点を失った「都知事選」にはウンザリさせられる。「東京オリンピック」「新銀行東京」「築地市場移転」等々あることはあるのだろうが、都民にとってはどうでもいいことばかりだ。さて先週都知事選挙のポスター掲示板の色が違うと書いたら、友人から「色は各自治体が自由に選べる」という回答を頂いた。よく観てみるとそれぞれの「選挙管理委員会」毎に違っていることが分かった。それで納得でした。

「手前勝手世界食物語、第276話」

「大判ハラミ」
いつも行く歌舞伎座裏の「ホルモン焼きの炭蔵」が突然閉店してしまった。余り客が入っていなかったから、多分1年で閉店したのだろう。「水商売」は難しいものだ。そこで新しい焼肉の店を探していたら、インターネットで見つけた店に行って見た。その店は銀座松屋裏の「鳴尾」という店だ。初めての店なのでお薦めを伺ったら、「ホルモン」と「大判ハラミ」だという。じゃあ、それを注文した。この店の焼き方は、炭の上の網に更に半円形の溶岩石の板が置かれていて、まず網の上に焼く物を置き、更にそこに溶岩石の板を乗せ、板と網とで挟んで焼くと言うものだ。焼き時間は約30秒。遠赤外線効果ありとのこと。「ホルモン4種」@1200円、これが意外に美味しい。そして「大判ハラミ」@950円、これは大きな肉だ。店員さんが焼いて切ってくれるのだが、食べ応えあり、非常に美味かった。納得した。翌週日曜日にもう一度蘭?オて行った。土日コース@2900円、飲み放題@1200円でしたが、最初が「豚タン」「野菜盛り合わせ」「ホルモン5種」「大判ハラミ」等でお腹一杯でした。満足、満腹
以上、勢古口が秋めく東京からお送りしました。

「江戸の庶民の生活は楽?2」

第11代将軍「家斉(いえなり)」の頃、元号は「天明」の時代、西暦だと1781年88年の頃の話しだが、当時は「食べ物屋」が江戸には6106軒あったという記録があるという。まあ100万人都市の江戸だから、それ位あっても当たり前か。その当時日本橋は浜町河岸にあった「大黒屋」という店で「鰻の蒲焼」を初めて食べさせてという。値段はどうやら200文もしたそうだ。現在の価値に直せば3000円にもなろうか。やはり高い食べ物だった。鰻の話しだが、歌舞伎の小屋で道具の管理をしていた某が、鰻好きだったが、出前を頼むといつも冷たい鰻しか来ない。そこで「暖かいご飯の上に乗せきてくれ」と頼んだところ、熱々のご飯の温かさで鰻も暖かくなったまま届いたという。それから「鰻重」や「鰻丼」が出来たらしい。大黒屋の鰻の30年後位に、本所の「華屋与兵衛」が「握り寿司」を発明した。「酢飯」に生のネタを乗せて、小さく握ったもの、今の江戸前寿司の原形だという。寿司も蕎麦も「立ち食い」の今で言えば「ファーストフード」だったという。ご存知のように「鮪」は人々に嫌われていて、漸く「醤油漬け」、所謂「ヅケ」にして食べられていた低級魚だったという。今や「鮪」は寿司ネタで最も人気のある物だから時代も変われば変わったものだ。でも寿司の歴史がたったの200年というのは如何にも短い。寿司はこれからも世界に羽ばたき、更に進化するのだろう。話しは戻るが、「天明」と言う時代には「天明の大飢饉」というのがあり、沢山の餓死者が出たらしい。勿論地方の話しで将軍のお膝元ではそんなことはなかったのだろうが。

人気のスカイツリーはもう止まる所を知らないようだ。しかし、4400万人の集客力を持っているといいながら、地元の商店街にはお客の影はなく閑古鳥が鳴いているという。どうも地元で恩恵を蒙っているのは極々少数の人たちのようだ。夜、ライトアップされたスカイツリーは美しい。