「点字ブロック」

今ではどこにでもある「点字ブロック」だが、これが日本発、それも「岡山発」だということを知っている人は少ないだろう。私もついこの間知ったのだった。「視覚障害者」が道を歩く時にその道筋を示すこのブロック。実は色々な事故があり、その結果出来たものだそうだが、岡山発とは思わなかった。既に海外でも使用されているこの点字ブロック。だが、心無い人たちがブロック上に物を置いたりして、視覚障害者の痛ましい事故が起こっていることもまた事実だそうだ。ハンディーのある人に優しい社会を作らなくてはならない。

「勝鬨橋から築地・汐留を見る」

鬱陶しい梅雨空、勝鬨橋上から隅田川沿いの築地市場やその後の汐留高層ビル群を見る。築地も数年後には豊洲地区へ移転が決っている。東京の変貌は激しい。これに「2020年オリンピック」の東京開催でも決ったものならば、この辺も大変なことになるだろう。臨海部にもオリンピック関連施設が集中されるが、築地にも色々な関連の建物が建てられると聞いている。オリンピックの決定も9月に迫っているが、果たして東京の勝利はあるのだろうか?

2013年の映画のお話し
映画「アフター・アース」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年108作目)
宇宙船が墜落した先は、1000年後の地球だった。生き残ったのは親子二人だけ。怪我をした父親を救うために少年が旅をするが、次々と危機が訪れるというもの。詰まらなかった。ウィル・スミス親子主演。

映画「10人の泥棒たち」(TOHOシネマ六本木にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年109作目)
韓国人5人と中国人5人の泥棒たちが、マカオにある時価2000万ドルの宝石を盗み出すというお話し。舞台はャEル、香港、マカオ、釜山。ハリウッド並みの活劇を目指したのだが、どうかな?

映画「ハード・ラッシュ」(丸の内ルーブルにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年110作目)
妻の弟が麻薬の運び屋として失敗し、家族の命が狙われることになった。男は家族を守るために、危険な密輸をやらざるを得なくなった。目的地はパナマ。そこから多額のニセドル紙幣をLAに持ち帰るという。果たしてどうなるのか?

映画「さよなら渓谷」(有楽町スバル座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年111作目)
三原橋の「銀座シネパトス」が3月末になくなったから、恐らく銀座一古い映画館が「有楽町スバル座」だろう。ここで「日経新聞シネマ万華鏡」で五つ星を得た作品が公開中だ。少年を殺したとして逮捕される母親の隣に住む夫婦の愛憎の原因が徐々に明らかにされる。なんとも不思議な映画だった。

映画「アンコール」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年112作目)
イギリスの田舎町。病気で余命少ない妻。それを支える夫。妻は老人達の合唱団で最期の歌声を響かせる。息子との確執の最中、妻を失った夫も歌の仲間へと入って行く。ハートフルなお話しでした。

日経新聞6月28日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価では、「欲望のバージニア」が4つ星、「スタンリーのお弁当箱」が3つ星、「アンコール!!」が4つ星、「ハングオーバー」が3つ星、「コン・ティキ」が3つ星、「真夏の方程式」が3つ星、「立候補」が3つ星でした。

「私の去年2013年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「舟を編む」
今年の★★★★は、「シェフ」「アルバート氏の人生」「ライフ オブ パイ」「東京家族」「ムーンライズ・キングダム」「ジャンゴ」「愛、アムール」「ヒチコック」「天使の分け前」「藁の盾」「アイアンマン3」「ラストスタンド」「カルテット」「旅立ちの島唄」「奇跡のリンゴ」「アンコール」

「シノプスシ226」
「双剣霞竜」(鳥羽 亮 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年193冊目)「八丁堀剣客同心」シリーズ第22弾

「炎の刃」(あさの あつこ 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年194冊目)「燦」シリーズ第4弾

「双星の剣」(辻堂 魁 著)徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年195冊目)「疾風の義賊」シリーズ第1弾

「叛き者」(辻堂 魁 著)徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年196冊目)「疾風の義賊」シリーズ第2弾

「乱雨の如く」(辻堂 魁 著)徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年197冊目)「疾風の義賊」シリーズ第3弾

「献心」(堂場 瞬一 著)中公文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年198冊目)「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ最終第10弾

「オメガ」(濱 嘉之 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年199冊目)「警視庁諜報課」シリーズ第1弾

「八月からの手紙」(堂場 瞬一 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年200冊目)
面白かった。戦前戦後の野球界を日米から見詰めた作品だったが、本当に素晴らしかった。絶対にお薦めだ。

遂に800号、だが通過点だ

「J  REPORT 2013 7月第1週号」
「リタイアメント・ノート 5年1ヶ月目」、
「VOL。800 SINCE AUG.12th、1983」
「遂に800号!!!でも、通過点だ」
ホームページの最初にも書いてあるが、「1992年10月」に創めた当時は「MARUBENI STEEL NEWS」として毎月1回のペースで発行していた。そして転職して大同コンクリート工業に移った「1994年4月」からは「DAIDO CONCRETE NEWS」として、更に「2001年11月」からはインターネット上のホームページとして「J REPORT」として毎週掲載するようになった。足掛け21年で、遂に800号になった。「継続は力なり」を実証出来たことは我ながら素晴らしいと思っている。毎回、何を書こうか?と悩みつつのこの道の長さだ。稚拙な文章もあった。また実名入りでご迷惑をお掛けして方もあった。失敗続きだったが、兎に角この20年余の私の歴史であることは間違いない。次の目標である「900号」目指し、頑張っていこうと思う。それにはまずは「健康」だ。最近、心臓が急に締め付けられることが度々あり、先日の人間ドックで医師にその話しをしたら、直ぐに主治医に相談したほうがいいということになった。そして主治医の紹介で、心臓の専門医との面談の結果、「エコー」と「造影剤を入れての心臓CT」検査を行うこととした。また薬は血液をさらさらにする薬と、痛みが出た場合に飲む薬の二つを貰った。CT検査は混んでいるので8月上旬になった。心配だ。2010年の膝の手術、そして先日の腰の手術と老化かも知れないが、もう若くないと実感させられる昨今でした。

「関帝廟」
久し振りに「横浜中華街」に行った。多分1年数ヶ月振りだと思う。確か前回は「春節」の時だと思うから、昨年の2月だったのだろう。その日も非常に混んでいた。中華街も随分と変わった。昔あった寿司屋や八百屋もなくなり、やたらと「オーダー式食べ放題時間無制限」と銘打った@1980円の店が客引きをしていた。競争が激しく大変なのかも知れないが、年間2500万人の客が訪れる横浜中華街はやはり日本最大の中華街だ。あちこちで色々な国の言葉が飛び交い、中国系の人たちの力強さを感じた。「関帝廟」は中華街のシンボルだ。沢山の人たちがお参りしている。その隣が「中華学校」だが、校庭で胴着を着た子供たちが「武道」(少林寺拳法?)の練習していた。最近は日本人の生徒も多いと聞く。日本語と中国語の「バイリンガル」が目的だとか聞いたことがある。それにしても「発財、発財」の中国人。大陸の中国人と台湾の中国人、それに国外にいる中国人、皆、同じ中国人なのに住む国家体制でこうも違う人種のようになってしまうのか?不思議でならない。大陸には6000万人の共産党員がおり、残り12億人の人への搾取で成り立つ国家を担っているという。富める者は基本的に共産党員以外にはありえない。役所は勿論、企業も同じことだという。中国人自身も自分たちの体制が10年先も続くかどうか疑問視しているらしい。

「手前勝手世界食物語、第304話」

「新しい店発見へ」
今回の店は銀座の「ディ プント」です。
テレビの深夜番組でこの店を放送していたというので、銀座3丁目店、銀座松屋の裏の店に行って見た。イタリア料理の店で「お薦めは?」と聞いたら、「生ハムとサラミのたくさん盛り」だという。ハーフサイズ(@780円)を注文して見た。生ハムとサラミがあり、その上にオプションで生野菜を置いてある。まあ、こんなものかという味だった。その他「海老のアヒージャ」「生タコのカルパッチョ」「挽肉のチーズ焼き」「蟹焼きペンネ」を頼んだが、ちょっと食べ過ぎた。ワインは1900円からと比較手に安い。だが店が狭い上に、カウンターの椅子は背もたれもないから、長居出来ない仕組みだ。残念ながらリピーターになるつもりには私はなれなかった。難しいよね、新しい店を探すのは。
以上、梅雨の空が続く東京から勢古口がお送りいたしました。

「紫陽花」

なかなか訪れない本格的な梅雨の雨だが、それでも道端では「紫陽花」が咲き始めている。雨が少ないせいか、色艶には欠けるが、やはりこの時期には紫陽花の花が咲かないと季節感が湧かない。

私は年間約300冊以上の本を読んでいる。その大半が「時代小説」と呼ばれるものだ。そんなことから「江戸時代」が比較的現代にも近く、また人々の様々な暮らしが分かるという点でも面白く、読みながら色々と調べると更に面白みが増してきた。そこでこんなシリーズを書いている。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?20」
「芝居小屋」
江戸の歌舞伎は「江戸三座」と呼ばれる「市村座、中村座、森田座」が「官許」の芝居小屋で、それ以外は所謂「無許可の芝居」だった。江戸三座はお金持ちの人たちの娯楽であり、その他の芝居小屋は庶民の娯楽だったという。三座は夜明けから夕暮れまで一日中公演されていたが、普通の芝居小屋はもっと短く安いものだったらしい。まあ悪者、女形、立ち回り等があり「勧善懲悪」「人情物」であれば喜んで庶民は観たらしい。これは今でも変わらないが。

「武士は恩と忠義」
武士は「主従関係」である「君主」とは「忠義」によって結ばれている。君主の恩を従である武士は忠義で持って返す。だから仕える君主から「死ね」と言われれば喜んで?「切腹」する。実に恐ろしい話しだ。君主の恩とは「俸・vをもって雇ってもらったことだと考えればいいか?現代の「雇用関係」とは違うが、雇い主である君主の命令は絶対であり、自らの命をもって奉公するという考えなのだろう。「滅私奉公」とはよく言ったものだ。

「江戸の朱引き」
「江戸市中」という概念は地図上に「朱引き」という線引きで示されていたという。大体今の「山手線」の内側だと考えればよいらしい。但し、18世紀始めになって深川も非常に発展してきたので江戸市中に加えられた。江東区墨田区といった「大川」の東側が追加されたと考えればよいだろう。この「朱引き」が「江戸市中」となっていたが、その内側に更に「墨引き」として黒い線で描かれていた範囲を「南北町奉行所が管轄する範囲」だったという。「朱引き」は北は「千住宿」、「板橋宿」、西は「内藤新宿」、南は「品川宿」と「五街道」の宿場町を囲んでひかれていた。「千住は日光街道」、「板橋は中山道」、「新宿は甲州街道」、そして「品川は東海道」の最初の宿場町だった。

「犯罪と刑」
犯罪を犯すと、罪の大小によっては、刑は「火あぶり」「磔獄門」「斬首」「遠島」「敲き(たたき=ムチ打ち)」と色々あったらしいが、「江戸10里所払い」という罰があったらしい。基本的には「江戸四方10里から出ていろ。住んではならない」ということらしいが、これなどもっとも軽い罰のほうだったのだろう。実際には「朱引き」の外ならば住んでも良く、また旅姿ならば旅の途中と言うことで江戸市中も歩けたらしい。ところが盗みは「10両盗めば死罪」だというから怖い。たった10両とはいえ、今の約100万円で死罪だからね。今ならば、死刑続出になってしまう。「火付け」は勿論「火あぶり」だったという。小伝馬町の牢屋敷には仕置き場があり、そこで罪人は斬首されたが、その場所を「土壇場」といったらしい。土壇場で無実が分かり、助かる人もいたことだろう。ここで罪人の死体を使っての「刀の試し切り」も行われたらしい。

「孫娘は可愛い」

久し振りに孫娘がやってきた。実に可愛い。色々な仕草を見ていて、はたして子供たちの小さい頃はどんなだったのか?一向に思い出せないから不思議だ。多分私の20代30代、子供たちが幼かった頃は仕事一本で家のことを省みることもなく、だから子供の養育は妻任せにしていたので、記憶がないのだろうか?ところが60を過ぎて仕事も辞め、毎日が日曜日だと孫のことも一生懸命に記憶に留めようとしているのだろうか?そんな孫娘は1歳半だが、こちらの言うことの殆どは理解しているようで、首を縦にしたり、横に振ったりで意思侮ヲをするから不思議だ。娘が「じーじーにこれ、持って行って」というとちゃんと私のところに運んでくる。当然ありがとうと言って上げる。その他、我家の愛犬「もも」を相手に追いかけて「ワンワン、もも、もも」と言ってもいる。自己主張もするし、嫌なことは嫌々をする。言葉はまだ話さないが、要求は身体でするから面白い。私のパャRンの前に座り、YOU?TUBEから流れてくる童謡に合わせて身体や手足を動かし躍るから驚きだ。もう一年も「保育園」に通っているから集団生活から学ぶことも沢山あるのだろう。そういえば、孫娘の自宅前が保育園なのだが、行ったり来たり道草を食って、中々保育園に着かないと娘が溢していた。色々な物事に興味があり、好奇心が強いのだろうか?それにしても可愛い。文句なく可愛い。

紫陽花

「J  REPORT 2013 6月第4週号」
「リタイアメント・ノート 4年12ヶ月目」、
「VOL。799 SINCE AUG.12th、1983」
いよいよ来週は「800回目」となる記念すべき号に達する嵐閧セ。
「東京駅舎」
東京駅は私にとっては通過駅で下車することはめったにない。しかし、例の元中央郵便局の「KITTE」の建物に行く用事があったので、東京駅を撮影してみた。古い建てられた当初のレンガをモチーフにして建て直された東京駅は古(いにしえ)の面影を伝えてくれている。堂々とした質感と重厚さが現代に再現され、また東京の新しい新名物となっていた。

「黄金の量」
先日、NHKラジオで人類が誕生して以来、掘り出した「金」の量は、なんと「50m公認プール2杯分」にしかならないと聞いた。たったそんなもん?同じ考え方で年間の鉄の生産量は3万杯分に相当するというから、その量の少なさが分かろうというもの。驚きだ。それだから金は貴重なのだろう。金の価格も一時期より下落したようだが、その潜在的な需要は限りがないのだろう。人類に欲望がある限り、金の需要は減らない。

「孫の手」

最近、伸縮自在な「孫の手」を発見した。私は冬は「乾燥肌」、夏は「汗も」で毎年背中の痒みに悩まされている。これで携帯用孫の手が手に入った。助かる。旅行だけでなく、常時携帯することにした。痒い時の強い味方だ。

2013年の映画のお話し
映画「華麗なるギャツビー」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年102作目)
1920年代のアメリカ。富豪のギャツビーの本当の姿は何か?有名な小説の2度目の映画化。

映画「インポッセシブル」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年103作目)
2004年のスマトラ沖地震後の津波をタイはプーケットで体験した日本在住のアメリカ人家族を描く。津波の恐ろしさを改めて感じた。

映画「二流小説家」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年104作目)
アメリカのベストセラー小説の日本での映画化だ。死刑囚からある二流小説家に手紙が届く。事件のことを詳しく話すから小説にして欲しいとの依頼だった。猟奇殺人事件だけに非常に注目される話しだった。だが、新たに別の3人が同じように殺されてしまう。果たして死刑囚は無実なのか?勿論この本、私は読んでいます。

映画「マーヴェリック」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年105作目)
映画を観始めて、海外旅行の機内で観たことを思い出した。カリフォルニアの海岸に押し寄せる巨大な波「マーヴェリック」を乗り切ろうとする若者の物語だ。

映画「ファインド・アウト」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年106作目)
双子の妹が夜中に行方不明になる。彼女自身一年前に誘拐されて、自力で漸く脱出したものの、警察は妄想だとして相手にもしてくれない。彼女はあの犯人が戻ってきたと思い、独力で妹を探そうとするが、果たしてその結果は?それなりに面白かった。

映画「僕はまだ本気をだしてないだけ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年107作目)
まるで漫画だ。42歳、父親と娘と暮す男は会社を辞めて、プロの漫画家になろうとするが、世の中そんなに甘くはない。だが本人はまだ本気を出してないと思っているのだが。

日経新聞6月21日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価では、「さよなら渓谷」が5つ星、「フィギアなあなた」が5つ星、「アフター・アース」が3つ星、「10人の泥棒たち」が3つ星、「100回泣くこと」が2つ星、「しわ」が3つ星、「アイアム ブルース・リー」が3つ星でした。

「私の去年2013年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「舟を編む」
今年の★★★★は、「シェフ」「アルバート氏の人生」「ライフ オブ パイ」「東京家族」「ムーンライズ・キングダム」「ジャンゴ」「愛、アムール」「ヒチコック」「天使の分け前」「藁の盾」「アイアンマン3」「ラストスタンド」「カルテット」「旅立ちの島唄」「奇跡のリンゴ」

「シノプスシ225」
「星の河」(風野 真知雄 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年181冊目)「女だてら麻布わけあり酒場」シリーズ第9弾

「徒然ノ冬」(佐伯 泰英 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年182冊目)「居眠り磐音江戸双紙」シリーズ第43弾

「隠れ切支丹」(藤井 邦夫 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年183冊目)「乾 蔵人 隠密秘録」シリーズ第3弾

「海光る」(井川 香四郎 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年184冊目)「船手奉行さざなみ日記」シリーズ第2弾

「影」(坂岡 真 著)徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年185冊目)「死ぬがよく候」シリーズ第2弾

「桜夜の金つば」(牧 秀彦 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年186冊目)「甘味屋じゅう兵衛子守り剣」シリーズ第3弾

「おやこ豆」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年187冊目)「料理人季蔵捕物控」シリーズ第20弾

「縁の剣」(鳥羽 亮 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年188冊目)「剣客春秋」シリーズ第一部、11弾にて完了

「決戦」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年189冊目)「奥右筆秘帖」シリーズ第12弾にて完了

「暗殺剣」(岡本 さとる 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年190冊目)「剣客太平記」シリーズ第7弾

「残月」(高田 郁 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年191冊目)「みおつくし料理帖」シリーズ第8弾

「心残り」(小杉 健治 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年192冊目)「独り身同心」シリーズ第4弾

「手前勝手世界食物語、第303話」

「URARAの牡蠣料理」
それは駿台下にある小さな店だった。店名は「URARA」、一応「牡蠣の店」となっていた。飲み放題付きコース料理で@4800円はまあまあリーズナブルだろう。「付け出し」の後に、国産兵庫産と大分産の「生牡蠣」2個、そして「牡蠣フライと焼き牡蠣」が出て、「牡蠣入りリゾット」、最後は「デザート」でコース完了だ。意外だったのが牡蠣フライと焼き牡蠣の美味しさ。そしてリゾットも濃厚で美味しかった。まあ、内容も味も飲み放題付きでリーズナブルなお店でした。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「リハビリとアンクル・ウエイト」

腰の手術後1ヶ月を経過した。もう2週間も前からは漸く一日10kmを歩いている。更に「80歳のエベレスト登山」に触発され、「片足1kgのウエイト」を足首に付けて歩いている。これまで足の運びが非常に低く、地面スレスレだったので、ちょっとした突起物でも転びそうになっていたが、ウエイトを付けたら、どうしても足を上げないと歩けないので、逆に足が高く上がって歩けるようになった。思わぬ効果だった。あとはダイエットだけだな。

私は年間約300冊以上の本を読んでいる。その大半が「時代小説」と呼ばれるものだ。そんなことから「江戸時代」が比較的現代にも近く、また人々の様々な暮らしが分かるという点でも面白く、読みながら色々と調べると更に面白みが増してきた。そこでこんなシリーズを書いている。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?19」
「南北町奉行所の同心」
町方の同心というと「紋付き羽織」の裾を内側に折り曲げて帯に挟む独特「巻羽織」という姿をしていた。理由は「早く走る時に羽織が邪魔になるから」ということらしい。但し彼等は「着流し」で「袴」は履いていない。なぜか?といえば、「同心」は武士でも一番下っ端の町奉行所に雇われた「足軽」だったからだという。足軽は正式には武士とは認められておらず、従って袴を履くことが許されていなかったという。いわば「準武士」みたいなもので「町人」ではなく一段上だが、決して武士ではない者だった。また「同心」とは南北町奉行所にそれぞれ約120名いて、所謂今の刑事のようなものだった。だが、武士階級からは「不浄役人」と見られ、一段と貶められて観られていたらしい。同じような立場だったのが「中間(ちゅうげん)」で武家に雇われている間は一応武士扱いなのだが(勿論袴などは履けない)中間を辞めればただの町人となった。さて「同心」だが、最下層の武士たる「足軽」の身分だから、幕府から与えられる家・熄ュない。「30普A二人扶持」だったそうで、年俸が30俵の米で、別途二人扶持は二人分の米が一日10合(1升)分支給されたというから、本当に貧乏だったようだ。ではこれらの合計「30俵2人扶持」は、石高に換算してみると、30浮ヘ12石、二人扶持は3.55石で合計15.55石(大体現代の重さに置き換えると米、約2332kg)だからこれは可哀相な位の貧乏人だ。古地図を観ると「組屋敷」として同心達は八丁堀周辺に「拝領地」(約100坪ほど)が与えられていて、その庭先に建物を建てて、「また貸し」していたようだ。但し貸す相手は「儒者、医者」等だったので八丁堀には儒者、医者が多かったと言われている。家賃を臨時収入としていたようだ。さて南北町奉行所には、「与力25騎、同心120人」がいたといわれている。その中でも「定町廻り」6人、「隠密廻り」6人、「臨時廻り」2人が花形だという。その他、橋廻りや深川廻り、積んだものの高さを測るもの、記録係りもいただろうし、まあ役所で町奉行所というのは「行政、司法、警察」を何でも兼ねていたから色々な職種もあったらしい。

「袴」の話し
町方同心が穿けなかった「袴」とは正式な時に使用する服装だが、だから現在でも和装の「結婚式、卒業式」にも使われているのだが、普通の袴ではなく、「たっつけ袴」というのがあり、これは膝から下、袴の先が絞られているものだ。だから動き易い。旅する時などに使用したらしい。テレビの「水戸黄門」の黄門さんが穿いているのがそうだからお分かりになるだろう。また武士が旅する時に使用した「野袴」というのは、裾の部分約10cmほどが「黒い帯状」になっていて、汚れを防いだらしい。「仙台袴、小倉袴」等は布の産地の名前を示す袴だ。

「旅姿」
ついでに町人の「旅姿」はこれもテレビの黄門さんの付け人の「助さん、格さん」たちの姿を思い出してもらいたい。単衣の着物の後の裾を折り曲げて帯に挟む「端折り」というスタイルで、「手甲」や「股引」、「脚絆」が基本形だ。手ぬぐいで被り物にしたり、或いは菅傘を被ったりして旅をしたという。足元は勿論「草鞋」履きだ。