「東京都美術館にて」

「J  REPORT 2014 5月第3週」
「リタイアメント・ノート 5年11ヶ月目」、
「VOL。846 SINCE AUG.12th、1983」
「憲法記念日」
5月3日の日、上野公園を訪れたが、家族連れで上野動物園前は大混乱だったが、それ以上に目に付いたのが、機動隊を含む警察官だった。理由は「社民党」の演説会と、右翼の抗議運動が接近して行われていたからだ。混雑する公園内で右派左派両派揃って対立しているのだから堪らない。美術館を廻って帰りに銀座に寄ったが、今度はここも警察が大挙して出動していて、護憲派の人たちのデモとそれを迎え撃つ改憲派の右翼の周囲をぐるっと囲んでいた。

「東京都美術館にて」
今日の目的は友人の奥様が出品している絵画展を観ることだ。訪れた東京都美術館では色々な絵画展が行われていた。その一つが「新世紀展」だった。以前に個展も開かれていた方だったが、今回の作品は120号の大作で題して「日常図録 2014??」。ブルーを基調としたもので実にしっとりとした感受性の高い絵だった。奥様は主催者である「新世紀美術協会」の会員でもあったようだ。私は絵を描くことはしないが、観るのは好きなので、楽しみながら会場を廻った。

「バルテュス展」
同じ東京都美術館内で行われていた「バルテュス展」も訪れた。バルテュス氏は20世紀最後の巨匠と呼ばれているそうで、フランス生まれの画家。少女や女性の絵を多く描き、晩年は日本人女性と結婚し、娘さんもいて、大の日本好きだったとか。着物姿の写真もあった。この人、小さい頃から猫を描くのが好きで、有名な少女のあどけない姿の絵にも床で餌を食べる猫が描かれていた。

「馬刺し」

「手前勝手世界食物語、第337」
「馬刺し」
牛肉のレバー刺しが食べられなくなって久しいが、今度はその他の動物のレバーも食べられなくなるかも知れないと報じられていたが、そのうちに馬刺しも食べられなくなってしまうのか?そんなことを考えながら馬刺しを久し振りに食べた。玉葱やニンニクと一緒に九州のちょっと甘い醤油に漬けて食べる。これが実に美味しい。こんな美味しいものが将来食べられなくなるのかと思うとがっかりしてしまう。自己責任で食べさせてもいいのではないだろうか?先日ステーキ屋さんで「炙りタルタルステーキ」というのを食べたが、牛肉の表面をバーナーで炙って、その上で肉を包丁で叩いて砕き食べるというものだったが、生肉ではなく超レアー状態なので余り美味しいとは思わなかった。これならばステーキのレアと同じだ。

「猪牙船」

「猪牙船」
水の町でもあった江戸は水路が網の目のように走っていた。それは今でも沢山の川や橋があることからも推察される。そこで活躍したのが「猪牙船」(ちょきふね)と言われるものだった。舳先が猪の牙のように尖っていたことから、猪牙船と呼ばれたが、少人数を乗せるのに便利で小回りも聞き、いわば「江戸時代の水上タクシー」のようなものだった。庶民は基本は歩くことが移動手段だったが、この船便は非常に便利だったといえよう。猪牙船は「船宿」や渡し場にあり、歩くよりも楽にそして早く目的地に着くことが出来たという。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?47」
江戸の町の警察官といえば「同心」たちだ。ごく身分の低い武士階級の最下層の人たちが同心だったが、不思議なことに彼らの刀は「刃引き」と呼ばれたもので人を切れなくした刀を通常は持っていたという。これは逮捕することが目的で殺すということが目的ではなかったことに由来するらしい。江戸時代になると武士階級でもめったに刃傷沙汰は起こさなかったというし、寧ろ刃傷沙汰は問題視されたというから、平和な時代になって行ったのだろう。だから警察官役の同心もむやみに人殺しはしなかった。一方、鬼平犯科帳で有名な「火盗改」などは凶悪犯に立ち向かうとして逮捕ではなく殺してしまうことも許されていたらしい。

「キトラ古墳壁画展」

「キトラ古墳壁画展」
テレビで知ったので上野の「国立東京博物館」に「キトラ古墳壁画展」を観に行った。ちょっと小さな展示会で展示物も少なかったが、明日香村で見つかった古墳の壁画が公開されるというまれな展示会なので興味深く観て来た。1400年前の古代のロマンを伝える見事なものだが、これも東西南北に「朱雀、白虎、玄武」や、十二支の「子」「丑」、天井には星座が描かれていたが、石室の壁に漆喰を塗り、その上に絵の具の極彩色は、当時の最高の文化芸術だったろうと想像出来る。それはそれは素晴らしいものだったが、時間の経過による劣化が著しく保存状態は必ずしもよくはない。大変残念なことではあった。

「早慶戦に勝利」

「早慶戦に勝利」
4月29日の昭和の日、駒沢陸上競技場で第62回「早慶アメリカンフットボール対抗戦」が行われた。我々OBも母校の勝利を願って応援に駆けつけた。曇り空の下、ちょっと風が強い。既に午前中の高校戦は母校が28:14で勝利していた。大学戦は、キックオフのコイントスでレシーブ側を選択した母校が最初のシリーズを繋げて、見事タッチダウン。その後まさにシーゾーゲームとなり、第一クォーターは7:7、第二クォーターも14:14で前半を終了した。本当によいゲームだった。だが、実力的には早稲田がちょっと上か?オフェンスラインもディフェンスラインもその体格もスピードもどう見ても早稲田が上回っているようだった。しかし、その後も互いに好プレーを出し合い、第三クォーター終了時で21:21の同点だった。最終第四クォーター、母校のロングパスが早稲田ディフェンス陣の裏側に通りタッチダウン。得点は28:21となった。そして残り時間は約4分。早稲田の攻撃は徐々に母校のゴールラインに迫る。残り20秒、早稲田第4ダウンでゴールまで約10ヤード。パスプレーでボールがレシーバーの上を通過し、パス不成功、遂に時間切れとなり母校の勝利となった。久々の勝利に観客は大歓声を上げた。早稲田の高校は5年連続日本一になっており、大学4年生は高校優勝チームのメンバーでもあり、その実力は間違いなく母校を上回っていただろう。だが格闘技はそれだけの要素ではなく、色々な要因により変化する。プレーの選択もそうだが、不断の努力にもよるだろう。体力、スピード、戦略等々総合的な面だけでなく、メンタル面の要素もあるだろう。何にしても辛い練習の結果が勝利に結び付いたことは事実だろう。よくやった後輩たち。
追伸:今年のユニフォームは上下紺色だったが、70年以上も我々のユニフォームは上が紺で腕に赤のストライプ、下は白に紺と赤のストライプだった。スポンサーがユニフォームをただで提供してくれたとのことで新しいものになっていたが、中々OBとしては馴染めなかった。また攻撃に対する指示は全てベンチサイドからのサインで行われていた。従って選手達はグラウンドで「ハドル」といって一旦集まって次のプレーを確認することはせず、ベンチを見て、そこで出されるサインで次のプレーを知ることになる。だからハドルをする必要がなく、所謂「ノーハドル」でどんどんプレーをしていくというメリットがある。逆にディフェンス側は追い立てられるように守備に就かなければならないので、ある意味大変な攻撃方法だと言えよう。まあ時代は変わった。一方、早稲田側はプレー毎に一人の交代選手が入ってきてベンチの指示をハドルにいる選手達に口頭で伝えていた。だから同じ時間でもプレー数が大きく違っていたと思う。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「そこのみにて光輝く」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年69作目)
半身不随で寝たきりの父親、投げやりの母親、身体を売って生活費を稼ぐ姉、仮保釈中の弟、そんな家族の友人が見たのは苦悩の世界だった。何とも形容しがたい家族に絶望しか感じなかった。

映画「アメイジング・スパイダーマン2」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年70作目)
いつもの通りの動きに圧倒された。悪は破れるが、次々と新しい悪が登場するから休む間もないスパイダーマンでした。

映画「テルマエ・ロマエ?」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年71作目)
柳の下に二匹目の泥鰌はいなかった。駄作でした。観ないほうがいいよ。

映画「相棒、劇場版?」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年72作目)
いつもながら凝ったストーリーで面白かった。国防と言う時代性を取り上げていたのが印象的。

映画「とらわれて夏」(TOHOシネマシャンテ日比谷にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年73作目)
1987年の夏、離婚した母と12歳の息子が脱獄囚に自宅に監禁されてしまう。しかし脱獄囚は人優しい男で徐々に二人は彼に惹かれて行く。そして3人はカナダに逃げようとするのだが。人情溢れる映画だった。

映画「神聖ローマ、運命の日」(有楽町スバル座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年73作目)
1688年のオスマントルコ軍30万人によるオーストリア帝国の首都「ウィーン」攻撃が舞台。イタリア人の修道士マルコがウィーンを救う。守るはたった1万5千人。果たしてどうなるのか?

日経新聞5月2日付け夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「とらわれて夏」が3つ星、「プリズナー」が4つ星、「シンプル・シモン」が3つ星、「ネイチャー」が3つ星、「おとのなかがく」が3つ星、「悪夢ちゃん」が3つ星、「ゴール・オブ・ザ・デッド」が2つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第一回目は九州福岡と水俣(1月)、第二回目は能登(1月2月)。第三回目は長崎(三月)です。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年2回目」
「鳳凰祭三月大歌舞伎」夜の部「盲長屋梅加賀鳶」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「寒紅梅」(今井 絵美子 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年98冊目)「髪ゆい猫字屋繁盛記」シリーズ第2段

「花飾り」(藤井 邦夫 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年99冊目)「秋山久蔵御用控」シリーズ第20段

「絆と刺客とはなご天」(牧 秀彦 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年100冊目)「ぶらっと銀次事件帖」シリーズ第2段

「後見の月」(佐伯 泰英 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年101冊目)「鎌倉河岸捕物控」シリーズ第24段

「将軍の宴」(佐々木 裕一 著)二見文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年102冊目)「公家武者松平信平」シリーズ第9段

「亀戸天神の藤」

「J  REPORT 2014 5月第2週」
「リタイアメント・ノート 5年11ヶ月目」、
「VOL。845 SINCE AUG.12th、1983」
「亀戸天神の藤の花」
今が盛りの藤の花を観に「亀戸天神」を訪れた。ちょっと薄曇の空だった。藤の花は実はもう盛りを過ぎていた。だから色も薄く見栄えがしなかった。しかし、とうきょうスカイツリーを背景にした藤の花はそれなりの美しさをしていた。

「人生ラスト10年問題」
NHKラジオによると、WHOが提唱している「健康年齢」で日本人の2010年の健康年齢は、男性約70歳(四捨五入してます)でプラス9歳が平均寿命、女性は約73歳でプラス12歳で平均寿命となるそうです。このプラス分が問題で、不健康な状態、即ち「歩けない」「食べられない」「分からない(ボケ、認知症)」となることだそうです。歩けないのは足腰が弱くなる。食べられないのは老人によくある症状。そして病院に入ったり、自宅で寝たきりになってしまうことです。そのためには「歩くこと」が一番重要だそうですが、女性が男性よりも長い間、不健康になるのは「骨粗鬆症」で骨折する可能性が高いためだそうです。私も毎日2万歩を目指して歩くことにしていますが、歩き過ぎか手術したほうの膝が腫れてしまい困っています。何としてでも健康年齢を延ばすようにしなければなりませんね。

「旬の筍と蛍烏賊」

「手前勝手世界食物語、第336」
「春の味、旬の筍と蛍烏賊」
次男が一緒に生活している女性を紹介するというので、日本橋人形町に行った。5月から二人が新しく住む部屋も見せてもらい、待ち合わせのイタリアン・レストランに向う。店の名前は「オステリア・ブッビーノ」という。地元でも中々有名な店らしい。私自身は勿論知らない初めての店だった。白ワインを頼み、料理は旬の物を食べようと思い、「筍と蛍烏賊の揚げ物」に「和牛肉料理」と「魚料理」、それに「サラダ」を頼んだ。サービスと、そして味も抜群だった。ワインを3本も頼んでしまったが、彼女は「中山美穂」似の美人だった。やはり息子は親の血を引いて「何とか好み」かな?まあ冗談は別として彼女との談笑も楽しく、美味しいイタリアンを堪能しました。4人で総額23,350円、カードで支払おうとしたら、5%割り増しになりますといわれたので現金で払いました。余計なことだが今年は蛍烏賊が不漁のようだ。
4月23日の夕刻、有楽町は数寄屋橋交差点は大混乱だった。それはオバマ大統領があの有名な鮨店「すきやばし次郎」を訪れるということでの警備強化だった。本来、この交差点はスクランブル交差点なのだが、通行人はロープ内だけしか歩けないような方法で道路を渡っていた。大統領は「これまでで一番美味しい鮨だった」と言ったとか?報道されていたが、私自身はこの店の日本橋高島屋にある支店で鮨を食べたことはある。昨年観た映画「二郎」で詳しく紹介された店主の「小野二郎」氏の鮨に対する厳しさは凄みさえあったので、オバマ大統領がここで食べたかったというのに納得でした。
以上、東京から勢古口がお送りしました。

「両国橋の賑わい」

「江戸の庶民の生活は楽だったか?46」
「江戸の橋と両国橋の賑わい」
江戸時代、江戸の町には多数の橋があったが、大川(隅田川)に架かる橋は、河口から「永代橋、新大橋、両国橋、吾妻橋、千住大橋」があった。その中で最も賑わっていたのが「両国橋」だ。「明暦の大火」の後、「火除け地」として両国橋の両側は空地になり、そこが西詰め、東詰めの盛り場になったという。写真はそんな西詰めの賑わいを再現したものだが、江戸時代の活況振りがよく分かる風景だ。当時の盛り場といえば、「浅草・奥山」が一番だったようだが、「両国橋西詰め」も勝るとも劣らない盛り場だった。奥山は今の「浅草ロック」で江戸から明治大正昭和と東京一の盛り場だった。両国橋も深川と江戸の中心部を結ぶ大切な橋だが、写真右手に橋があり、その先が深川だ。橋の西詰めには広い火除け地があり、その両側に店が立ち並び、多くの人が闊歩している。店は芝居小屋、食物屋、遊戯場等々人々を飽きさせない趣向が立ち並んでいたと思われる。「永代橋」は忠臣蔵の討ち入り後、四十七士が高輪に向う時使ったのだが、本来ならば本所松坂町の吉良邸は両国橋の直ぐ傍だが、ここを使って高輪に向えば、日本橋や江戸城の前を通らなければならず、それでは幕府に対して不穏な試み(準軍事行動)だとの判断から遠い永代橋を使ったと言われている。「永代橋」は両国の「川開き」の花火見物の際、大変な人出があり、人の重みで永代橋が崩壊し千人以上の死者が出たことがあった。それにしても江戸は水運水路の街だったのだ。

「ボート練習風景」

「ボート練習風景」
4月に入学した新入生たち。ここは隅田川河口の「晴海運河」。岸には「東京海洋大学」越中島校舎がある。これも例年のことなのだが、運河を利用して新入生達の「カッター」練習が行われていた。彼らは将来の船長を目指してスタートしたばかりの若者たちだ。立派な船長、船員になってくれよ!!!

「ヒューマンエラーの怖さ」
韓国のフェリー沈没事故でも思うのだが、事故と言うのは基本的に「ヒューマンエラー」の積み重ねなのだろう。9年前の4月25日がJR福知山線の脱線事故の日だったが、あの事故も運転手のスピードの出し過ぎが直接的な事故原因なのだろうが、それまでに色々なヒューマンエラーが積み重なっての事故だったと思う。フェリー事故も増築、過積載、操舵の不具合、船長の不在、船員の旅客軽視等々、上げればきりがないほどのヒューマンエラーの積み重ねだろう。また、船の場合は海への沈没、飛行機は墜落、自動車は激突と人命に直接影響があるだけに、如何にヒューマンエラーを減らすかということを考えないといけない訳だ。例の3S会のスーさんは将棋好きで今年の「棋士対コンピュータ戦」でもコンピュータの4勝1敗でほぼ完勝したとの話しの中で、「人間はミスを犯す」と言っていたが、確かに人間にはミス、即ちヒューマンエラーが必ずある。そのうちにコンピュータが人間を教える時代が来るのかも知れない。確か「何とかの法則」でそういったミスの積み重ねが大事故を招くといわれていたのを思い出した。

「光風展」

「光風展」
また例年通りの季節が訪れた。六本木の「国立新美術館」で開催された絵画展「光風展」に岡山の知人F氏がまたまた連続しての入選記録を更新した。今回の絵も「お寺の山門」を描いたもので、「悠久の時、曹源寺」だ。毎年同じ題材で挑んでいる大作だ。いつもながら、素晴らしい絵が沢山ならんでいて、思わず立ち止まって見入ってしまうものもあり、春の暖かさに誘われたのか大勢の人たちで賑わっていた。

「小さな映画館の賑わい」
銀座4丁目「和光」の裏通りにある小さな映画館、それが「シネスイッチ銀座」だ。地下と3階に二つの劇場がある。今、その映画館が大賑わいだ。地下では「チョコレート・ドーナッツ」を、3階では「世界の果ての通学路」を上映しているからだ。どちらの映画もマニアックな映画だが、前者は「カンヌ映画祭」で好評を得た。後者は口コミで人気が高まり、これまではこの銀座と名古屋だけでしか上映していなかったが、全国30館で上映されることになったという。銀座の裏通りに券を求める人たちの長い行列が出来ていたし、席は満席状態だった。

「2014年の映画のお話し」  2013年は221本の映画を観ました。
映画「名探偵コナン 異次元のスナイパー」(有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年63作目)
超すご腕の狙撃者が起こす暗殺事件をコナンが解決する。いつもの展開だ。

映画「チョコレート・ドーナッツ」(シネスイッチ銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年64作目)
ハッピーエンドが好きな少年は、知能が遅れた太ったチビだった。母親は薬物中毒で育児放棄、そんな少年の養育を願い出たのは、ゲイの男性二人だった。ゲイへの偏見から警察も裁判所も彼らの養育権を奪う。哀しい、本当に哀しい物語でした。いい映画だった。多分1970年代のお話しだ。

映画「8月の家族たち」(シネシャンテ日比谷にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年65作目)
父親が自殺し、その葬儀のために集まった家族たち。母親は軽度の認知症と薬物中毒気味。娘3人のそれぞれの家庭にも問題がある。叔母、叔父、従姉妹たちが絡まって暑いオクラホマの田舎を熱くする。今年のアカデミー主演女優賞(メリル・ストリープ=母親役)、助演女優賞(ジュリア・ロバーツ=長女役)にノミネートされた作品。

映画「キャプテン・アメリカ」(TOHOシネマ日本橋にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年66作目)
アメリカの人気コミックの映画化第何作目かな?今回は旧ドイツ残党が世界征服を狙うのを阻止するというお話し。まあ荒唐無稽だから気楽に観てね。

映画「シャドーハンター」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年67作目)
悪魔たちを狩る者たちの物語。これも荒唐無稽でした。どうしてこんな映画を作るのか?また観るのか?

映画「ワールズ・エンド」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年68作目)
まあ、お笑い沸騰でした。酔っ払いたちがエイリアンをやっつけるというもの。アメリカンジョークだね。

日経新聞4月25日付け夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「キャプテン・アメリカ」が4つ星、「テルマエ・ロマエ?」が3つ星、「アメイジング・スパイダーマン2」が3つ星、「バチカンで逢いましょう」が3つ星、「相棒・劇場版?」が3つ星、「神宮希林・わたしの神様」が3つ星、「ナンバーテンブルース・さらばサイゴン」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第一回目は九州福岡と水俣(1月)、第二回目は能登(1月2月)。第三回目は長崎(三月)です。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★「今年2回目」
「鳳凰祭三月大歌舞伎」夜の部「盲長屋梅加賀鳶」

「2014 本の記憶シリーズ」  2013年は本を350冊読みました。
「冥府に候」(鳥羽 亮 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年90冊目)「首斬り雲十郎」シリーズ第1段

「ナイン・ドラゴン(上)」(マイクル・コナリー著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年91冊目)
流石、コナリーだ。実に面白い。舞台はロスと香港。

「ナイン・ドラゴン(下)」(マイクル・コナリー著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年92冊目)
どんでん返しが面白い。リンカーン弁護士まで登場させるとは凄い。

「冥府に候」(鳥羽 亮 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年93冊目)「首斬り雲十郎」シリーズ第2段

「巨大訴訟(上)」(ジョン・グリシャム 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年94冊目)
やはり法廷物では彼は超一流の作家だと改めて思った次第だ。

「巨大訴訟(下)」(ジョン・グリシャム 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年95冊目)

「遺言状の願」(鈴木 英治 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年96冊目)「口入屋用心棒」シリーズ第29段

「剣侠の人」(岡本 さとる 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年97冊目)「剣客太平記」シリーズ第10段、完結編
最初は大したことないと思って読んでいたシリーズだったが、意外に面白く、終わるのが残念なくらいの物語だった。