「猪牙船」

「猪牙船」
水の町でもあった江戸は水路が網の目のように走っていた。それは今でも沢山の川や橋があることからも推察される。そこで活躍したのが「猪牙船」(ちょきふね)と言われるものだった。舳先が猪の牙のように尖っていたことから、猪牙船と呼ばれたが、少人数を乗せるのに便利で小回りも聞き、いわば「江戸時代の水上タクシー」のようなものだった。庶民は基本は歩くことが移動手段だったが、この船便は非常に便利だったといえよう。猪牙船は「船宿」や渡し場にあり、歩くよりも楽にそして早く目的地に着くことが出来たという。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?47」
江戸の町の警察官といえば「同心」たちだ。ごく身分の低い武士階級の最下層の人たちが同心だったが、不思議なことに彼らの刀は「刃引き」と呼ばれたもので人を切れなくした刀を通常は持っていたという。これは逮捕することが目的で殺すということが目的ではなかったことに由来するらしい。江戸時代になると武士階級でもめったに刃傷沙汰は起こさなかったというし、寧ろ刃傷沙汰は問題視されたというから、平和な時代になって行ったのだろう。だから警察官役の同心もむやみに人殺しはしなかった。一方、鬼平犯科帳で有名な「火盗改」などは凶悪犯に立ち向かうとして逮捕ではなく殺してしまうことも許されていたらしい。

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