「上野山にて」

『J REPORT 2020年3月第3週号』
「リタイアメント・ノート 11年9か月目」
「VOL.1151号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「上野山にて」
いつも上野のお山には美術館や博物館を廻るために行くのだが、今回は趣向を変えて山の入口から歩くことにした。
参道の入口には2本の桜の木が満開を迎えていた。(写真:B1)
(写真:B2)
(写真:B3)
(写真:B4)
江戸時代初め、家康の信頼厚かった天海僧正が奈良の吉野から桜を移築したのが始まりだという上野の桜。(写真:B5)
おや、こんなところに噴水があったとは知らなかった。(写真:B6)
カエルの噴水ですね。(写真:B7)
階段を登ると「西郷さん」の銅像だ。(写真:B8)
今更ながら大きな像だったのに驚く。3m以上はあろう。(写真:B9)
写真嫌いの西郷だけに実際の顔は不明だ。(写真:B10)
犬も本当の姿は分からない。(写真:B11)
彼の座右の銘「敬天愛人」(写真:B12)
彼は明治維新の大功労者、立役者だったが、大久保や伊藤博文らの征韓論(朝鮮に派兵し植民地化)に反対して下野し、後に薩摩で旧武士階級に担がれて西南の役を起こすが、敗戦し死亡した。その後明治天皇の意思で名誉は回復された。
「彰義隊」の墓があった。(写真:B13)
十五代将軍慶喜を守護するという目的で集まった幕臣の彰義隊。幕末の上野戦争で約2千名の幕府軍がたった一日の戦いで官軍、実際には薩長軍に敗れ去り、その遺体は野晒しにされたという。それを上野の山の僧侶が憐れんで荼毘にふして、一部をここに埋葬したという。官軍も酷いことをしたものだ。(写真:B14)
(写真:B15)
戦いの絵があった。(写真:B16)
敗戦し逃れた彰義隊の一部は水戸から船で仙台を経て函館に向かうことになる。今も幕臣の会というのがあるという。骨のある幕臣は果たしてどれだけいたのだろうか?将軍に殉じてまでも戦おうとしたのは僅かだった。
さて、桜の名所の上野の山、ここがメインストリート、桜の季節は両側の桜が咲き誇るが、今はまだ咲いていない。今年は宴会の類は中止となると東京都知事が発表した。(写真:B17)
「清水観音堂」だ。(写真:B18)
上野の山の地図だ。(写真:B19)
京都の清水寺のご本尊を祀っている末寺だ。清水の舞台を模したものだ。(写真:B20)
下を見る。不忍池が見える。(写真:B21)
本堂だ。(写真:B22)
隣の建物だ。(写真:B23)
面白い御神籤があった。獅子舞の人形が御神籤を咥えてくるというもの。(写真:B24)
(写真:B25)
動きが面白い。中々咥えにいかない。(写真:B26)
(写真:B27)
お堂を下から見る。(写真:B28)
不忍池の中にある弁天堂だ。(写真:B29)
それにしても人出が少ない上野でした。観光地には大打撃だ。早く通常に戻ることを祈るばかりだ。

「開花宣言出ず」
13日の東京は暖かく気温は19度近くまで上がったようだ。そこで靖国神社の桜の開花標準木を訪れた。朝方の快晴の天気から薄曇りの東京。だが残念ながら、本日は開花宣言にはならなかった。
何とか2つだけ桜の開花があったというが、肉眼では見えない。まあ標準木の桜を見てもらおう。
(写真:D1)
(写真:D2)
(写真:D3)
(写真:D4)
(写真:D5)
(写真:D6)
(写真:D7)
(写真:D8)
果たして14日には開花宣言出来るのでしょうか?

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私感ですからね!!
「FUKUSHIMA50」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年37作品目)
今さらながら思う。何とアホな東電幹部とアホな首相がいたことか。全ては彼らの責任だと痛切に思った。それだけだ。自然に人間は敵わない。

「ジュディ 虹の彼方へ」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★★★(今年38作品目)
1969年47歳で亡くなったジュディ・ガーランドの半生を描く実話。兎に角レネー・セルヴィガーの演技のすばらしさに敬意を払い5つ星を。ジュディの歌ったミュージカル映画「オズの魔法使い」での「虹の彼方へ」がラストステージで繰り広げられ感動の幕に。

3月13日の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」が4つ星、「コロンバス」が4つ星、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」が4つ星、「ビッグ・リトル・ファーム」が4つ星、「モルエラニの霧の中」が4つ星、「三島由紀夫VS東大全共闘」が3つ星、「春を告げる町」が3つ星でした。

「2020年の映画、私的評価表」あくまで私の私感ですからね!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャリード・ジュエル」「九人の翻訳家」「ナイブズ・アウト」「男と女 人生最高の日々」「1917 命をかけた伝令」「黒い司法」「ジュディ 虹の彼方へ」
★★★★=「フィッシャーマンズソング」「パラサイト」「ダウントン・アビー」「風の電話」「偽りのゲーム」「スキャンダル」「ラスト・ディール」

「2019年の映画はこんなでした」 2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディ」「グリーンブック」「運び屋」「こどもしょくどう」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)・祇園祭礼信仰記「金閣寺」
                 ・御存「鈴ヶ森」海老蔵と息子勧玄君が出る。
                 ・新作歌舞伎「雪蛍恋乃滝」秋元康作演出
相撲観戦=1月場所観戦しました。 5月場所観戦予定です。

「2020 旅暦」
これまで行った国々の合計数は、71か国(直近18年5月のモンゴル)、昨年はハワイに4回行きました。

「2020 読書記録」 2019年の読書数は、259冊でした。
「遠雷雨燕」(坂岡 真 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年66冊目)「照れ降れ長屋風聞帖」シリーズ第3弾

「富の突留札」(坂岡 真 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年67冊目)「照れ降れ長屋風聞帖」シリーズ第4弾

「二つの祝言」(千野 隆司 著)角川文庫 私的批評眼★★★★(今年68冊目)「新・入り婿侍商い帖」シリーズ第3弾

「幻の天女」(井川 香四郎 著)二見文庫 私的批評眼★★★(今年69冊目)「ご隠居は福の神」シリーズ第2弾

「うろこ雲」(稲葉 稔 著)光文社文庫 私的批評眼★★★★(今年70冊目)「研ぎ師人情始末」シリーズ第3弾

「御蔵入改事件帳」(早見 俊 著)中公文庫 私的批評眼★★★(今年71冊目)

「永久の護衛士」(早見 俊 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今年72冊目)「陽だまり翔馬平学記」シリーズ第3弾完

「吉原遊郭を歩く」

「吉原遊郭を歩く」
浅草からバスで日本堤を進む。昔はこの先に「吉原遊郭」があった。江戸時代の人たちは船で隅田川を山谷堀に入って、この近くで船を降りて吉原に向かうか、浅草から田圃道を歩いて向かったという。今はバスで行ける時代だ。
さて、「吉原大門」というバス停で降りる。(写真:A1)
ここに「見返り柳」という柳の木がある。吉原を出た客が帰り道に遊女を思い出して振り返った場所ということで有名な柳だ。
目の前には有名な天麩羅屋、名物は天丼の店「いせや本店」だ。(写真:A2)
常に行列が出来る。理由はその天麩羅の大きさ。穴子が一匹ドーンと入っていて、あとは海老天と野菜天がてんこ盛りだ。穴子の長さは30cm以上もあり丼から大きくはみ出している。だからまず丼の蓋を取り外し、その蓋の上に天丼の具材を一度移してから、再度一つ一つ具材を飯の上に乗せ直して食べるのだ。実に美味い。
隣が「桜肉鍋」の店「中江」だ。(写真:A3)
ここは馬肉専門店。馬肉の握りから鍋まで実に美味しい。
ここからS字になった「五十間坂」を下る。(写真:A4)
約五十間(約90m)の長さの坂で形だけは江戸時代と一緒だ。(写真:A5)
「仲之町通り」ここが昔の吉原のメインストリートだ。(写真:A6)
今の「大門」はこちら、「おおもん」と読む。鉄の柱になっていた。(写真:A7)
現代の店はこんな感じかな。(写真:A8)
横道にも店がある。(写真:A9)
何の店か?お分かりだろう。(写真:A10)
価格表があった。(写真:A11)
(写真:A12)
(写真:A13)
(写真:A14)
高い店から安い店まで色々とあるようだ。店の前には黒服をいた男性がいて、客引きをしていたが、写真は撮らなかった。
またまた「仲之町通り」に戻る。(写真:A15)
神社があった。吉原神社だ。(写真:A16)
由来が書かれていた。(写真:A17)
旧遊郭時代は「弁天池」があった跡地だ。大火事の際に逃げ場を失った遊女たちが飛び込んだとされる池の名残りだ。
弁天様だ。(写真:A18)
(写真:A19)
その先は浅草の奥山(江戸時代最大の繁華街、今の浅草寺の北側)に通じている。この辺りはもう旧遊郭ではない。不思議な建物があった。(写真:A20)
今時珍しい長屋風の建物だ。
空を見上げると夕方の空に月齢10.5日の月が光っていた。江戸時代の人もこんな月を眺めて、遊郭での喜びと悲しみを感じていたのだろう。江戸は男女比が極端な都市で、圧倒的に男が多かった。勿論各藩の江戸勤番は単身赴任だったし、地方から出てきた職人らも多くは単身だった。そんな欲求を満たしたのが遊郭だ。戦後の赤線廃止までここも多いに賑わっていたに違いない。

「月齢16.5日の月」
漸く晴れた空に大きな月が見えた。月齢16.5日、ほぼ十六夜(いざよい)の月だ。夜空に光っていた。(写真:月1)
その翌朝、青空に薄れつつある月が見えた。(写真:月2)
ぐるぐると廻り続ける月。美しい自然ですね。

「浅草寺」

「浅草寺」
吉原を歩いた後、浅草寺近くにやって来た。「ひさご通り商店街」と書かれている。(写真:A22)
「花やしき通り」だ。(写真:A23)
遊園地は勿論臨時閉鎖されていた。またこの辺り人は殆どいない。(写真:A24)
浅草寺に入る。(写真:A25)
五重塔も夕陽に光っている。(写真:A26)
境内も余り混雑していない。でも外国人はいる。(写真:A27)
(写真:A28)
本堂だ。(写真:A29)
(写真:A31)
「宝蔵門」(通称仁王門)を裏側から見る。大きな草鞋が2足ある。(写真:A30)
「宝蔵門」(写真:A34)
左側が「仁王 阿行」(写真:A32)
右側が「仁王 吽行」(写真:A33)
両方合わせて「阿吽」(あうん)だ。
宝船の絵があった。(写真:A35)
浅草名所七福神と書かれていた。(写真:A36)
「仲見世通り」だ。(写真:A37)
「伝法院通り」。(写真:A38)
着物姿の女性もいた。(写真:A39)
おや、屋根に人が。(写真:A40)
(写真:A41)
お茶目な浅草寺でした。それにしても人がいない。観光地はどこも大変だろうな。売上激減だろうから。

「トイレットペーパー」
いやあ、漸くスーパーマーケットにトイレットペーパーが入荷した。山積みになっていたが、そうなると逆に中々人は買わないものだ。(写真:トイレットペーパー)
人の心理とは恐ろしいものだ。なくなるという噂で買い込み、目の前にあると買わない。不思議だ。驚きはアメリカでトイレットペーパーが不足したということだ。外出禁止令が出ると困るということなのだろうが、噂が噂を呼ぶ。人にはフェイクニュースを選別する能力があるのだろうか?
ティッシュペーパーも山積みで並んでいました。

「つる次郎」

「手前勝手世界食物語、第543号」
「つる次郎」
同期の体育会の仲間たちの会がある。本来は「G46」という集まりでいつもならば6-70人で4月6日に集まっている。その分科会の一つが「浅草会」なのだ。地元浅草の人間が店を厳選してくれて、美味しい浅草の店を廻っている。そんな分科会も今回は新型コロナウィルスの影響で有志のみの集まりとなった。
その店が「つる次郎」。もんじゃ焼きとお好み焼きの名店で、口コミランキングでトップだという。(写真:食1)
まずは先付け。「豆腐と焼き味噌」だ。(写真:食2)
「ホタテ」(写真:食3)
この間に「サラダ」が出たが、写真撮り忘れた。
「ステーキ」(写真:食4)
まずは「もんじゃ焼き」だ。(写真:食5)
(写真:食6)
「お好み焼き」明太子入りだ。(写真:食7)
「お好み焼き」何焼きか忘れた。(写真:食8)
当日の仲間たち。(写真:食9)
(写真:食10)
70歳を超えているが、皆元気だ。
締めのデザート。(写真:食11)
それでは宴会を終えよう。肺炎にならないように気を付けて帰る。

「おもいつくままに、ハワイへの修学旅行、愛犬の話し他」

『J REPORT 2020年3月第2週号』
「リタイアメント・ノート 11年9か月目」
「VOL.1150号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「思いつくままに」
今週行こうと思っていた美術館展や恩賜公園等が臨時休業や閉鎖となってしまったので、出掛けることが不可能になってしまった。困ったものだが、この際これまでのレポートで語れなかったことを思いつくままに記載することにした。
「ハワイへの修学旅行」
小中高等学校の休校で思い出したが、毎回行く度にハワイで修学旅行の学生に出会う。我々の時代には国内旅行だったが、いつの日か海外旅行が修学旅行にも取り入れられ、そのために悲しい事故が起きたこともあった。今ハワイに行って彼らは何を学ぶのか?何のための修学旅行なのか?実は私は理解に苦しんでいる。ハワイで海に行くの?買い物をするの?新しい経験をするの?ひょっとすると先生の遊びかな?

「愛犬の話し」
妻が昨年5月から施設に入所し、今家には私と愛犬「もも」だけの生活だ。朝は午前5時過ぎに起床して犬の散歩にほぼ一時間。帰宅後犬の餌やり。その後犬は睡眠。午後3時頃にはもう一度散歩に出掛ける。そして愛犬は夕食をといった具合だ。即ち一日に2度必ず犬の相手をしなければならないのだ。これが意外に辛い。それでも家族である愛犬を邪険にする訳には行かない。しかし、我が家の愛犬は凄く元気だ。今推定で17歳のシーズーとポメラニアンのミックス犬は今も足腰も目も耳も丈夫だ。

「新型コロナウィルス」
いやあ、人がいないのが今の都会だ。今日のバスの車内はがらがら。どうして人がいなくなったのだろう。逆にスーパーマーケットは買い貯めの人でごった返していた。まして噂でトイレットペーパーがなくなったり、おかしな世界だ。私も外出時には注意しているが、手洗いは必ずしている。スターバックスでは、木のマドラーがなくなった。ポットに入ったミルクも蜂蜜もなくなった。代わりに紙カバー付きの紙製ストローがあった。ハワイでは全ての店でプラステックのストローがなくなっていたが、日本にもその波は訪れていた。ウィルスとは関係ないが、人の手が触れるものが、排除されている。それにしてもこうも人出が少ないとはもう経済は沈没寸前だ。

「品不足か買い占めか?」
トイレットペーパーが品薄だという。所謂デマによる消費者の過激な行動が理由だという。私は極端なくらいな事前準備好きなので、物を買う時は必ずスペアを一緒に買う。例えばあるスプレー式の消毒薬を買う時は必ず補充製品を合わせて買う。だからガスボンベ式の発電機も災害用に自宅にあるし、ボンベも常に常備している。長男が家に来て「えっ、なんで発電機があるの?」と言っていた。
トイレットペーパーは常に数個以上用意しているし、ティシュペーパーも常に数パック家に置いている。それは災害時のためなのだ。多すぎて困ることは少な過ぎて困ることよりもいいはずだ。常にそういう姿勢でいる。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「私の2020年の映画の評価は?」あくまで私感ですからね!!
「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★★(今年32作品目)
フィンランドの老いた画商が、オークション前の事前公開で見つけた肖像画には画家のサインがなかった。しかし、彼はこれを名作だと信じた。裏付け作業を孫息子とやったところ、ロシアの有名な画家の絵だということが判明した。贋作なのか?本物なのか?彼は賭けに出た。

「野生の呼び声」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年33作品目)
全編CGで動物らを描いていたが、ゴールドラッシュに沸くアラスカに運ばれた犬のバックが郵便配達そり用犬となり、活躍すると言ったもの。まあまあ心優しいお話しでした。

「37セカンズ」(シネスイッチ銀座にて)私的批評眼★★★(今年34作品目)
脳性マヒの23歳女性は漫画家志望だ。彼女はシングルマザーからの過度な干渉から逃れ自由を獲得しようとする。彼女は車椅子生活者だった。そんな彼女の生き方を通じて身障者と健常者の関係を描く。題名の37秒とは双子の妹である彼女は出産後37秒間息をしていなかったことから脳性麻痺になったことを示す。

「レ・ミゼラブル」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年35作品目)フランスの低所得者向け住宅地域は黒人の住民が多く、所謂スラム化している。警察も介入が非常に難しい。そこでサーカスの子供ライオンが盗まれた。ライオン探しを依頼された私服警官はたち、一人の子供を見つけるが、逃げられ抵抗に合い、ゴム弾を発射し怪我をさせた。更にそれを他のドローンで子供が撮影していた。そこから起きる住民の子供たちと警察との攻防がすさまじい。果たして子供たちは何をするのか?

「仮面病棟」(TC日比谷にて)私的批評眼★★★(今年36作品目)
ある病院に銃を持ちピエロの面を被った男が侵入した。狙いは何なのか?金なのか?その晩当直医だった青年医師が何とか事態を収めようとするのだが、実はこの病院では不法な腎臓移植が行われていたことが徐々に分かる。委員長らが中心となって巨大な利益をあげていたのだった。その後ろには大きな政治勢力があった。院長:犯人:青年医師、それぞれの立場が絡み合う。医療は人の命を救うのだが、そこに欠けた倫理の問題があった。

3月6日の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「ジュィイ 虹の彼方に」が4つ星、「ロングデイズ・ジャーニー この世の涯へ」が4つ星、「シェイクスピアの庭」が3つ星、「Fukuisihma50」が3つ星、「酔うと化け物になる父辛い」が2つ星、「星屑の町」が3つ星、「ダンシングホーレス」が3つ星でした。

「2020年の映画、私的評価表」あくまで私の私感ですからね!
★★★★★=「ジョジョ・ラビット」「リチャリード・ジュエル」「九人の翻訳家」「ナイブズ・アウト」「男と女 人生最高の日々」「1917 命をかけた伝令」「黒い司法」つつ
★★★★=「フィッシャーマンズソング」「パラサイト」「ダウントン・アビー」「風の電話」「偽りのゲーム」「スキャンダル」「ラスト・ディール」

「2019年の映画はこんなでした」 2019年は199作品の映画を観ました。
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディ」「グリーンブック」「運び屋」「こどもしょくどう」「さよなら くちびる」「ディリリのパリの時間旅行」「イエスタデイ」「決算!忠臣蔵」「再会の夏」「男はつらいよ、お帰り、寅さん」

「2020 観劇シリーズ」 2019年の歌舞伎観劇は6度でした。
一月大歌舞伎=新橋演舞場(昼の部)・祇園祭礼信仰記「金閣寺」
                 ・御存「鈴ヶ森」海老蔵と息子勧玄君が出る。
                 ・新作歌舞伎「雪蛍恋乃滝」秋元康作演出
相撲観戦=1月場所観戦しました。 5月場所観戦予定です。

「2020 旅暦」
これまで行った国々の合計数は、71か国(直近18年5月のモンゴル)、昨年はハワイに4回行きました。

「2020 読書記録」 2019年の読書数は、259冊でした。
「迷い熊 匿す」(芝村 凉也 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年61冊目)「長屋道場騒動記」シリーズ第6弾

「天狗の鼻を討て」(倉坂 鬼一郎 著)徳間文庫 私的批評眼★★★(今年62冊目)「見参、諸国廻り」シリーズ第1弾

「願掛け女」(金子 成人 著)小学館文庫 私的批評眼★★★(今年63冊目)「付添い屋六平太」シリーズ第13弾

「トヨトミの野望」(梶山 三郎 著)小学館文庫 私的批評眼★★★★★(今年64冊目)
いやあ、面白かった。ほぼ実名で関係者が述べられているのが、企業秘話として凄い作品だ。

「帝の刀匠」(佐々木 裕一 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年65冊目)「公家武者信平」シリーズ第7弾

「忠臣蔵史跡を訪ねる」

「忠臣蔵史跡を訪ねる」
今から20年前に出向したのが会社更生法で更生途上の会社D社で、事務所が両国にあった。そこで旧本所松坂町にある「吉良邸跡」を知った。何度か来ていたが、改めてそれこそ15年振り位に訪れてみた。いつまでも新型コロナウィルス騒ぎに振り回されていても仕方がないので、空いているバスを利用して向かった。おう、もう「白モクレン」が咲いていた。(写真:D1)
ここは両国小学校、校庭には誰もいない。そうだ休校になっていたのだった。(写真:D2)
以前にはなかったのが「道標(しるべ)」だ。(写真:D3)
(写真:D4)
ずいぶん変わったなあ。「吉良邸跡入口」だ。(写真:D5)
元々吉良邸は鍜治橋に屋敷を拝領していたが、赤穂浪士の討ち入りの噂が出ると周囲の大名屋敷から苦情が出て、吉良は幕府により元禄14年8月に息子の上杉弾正の屋敷に預けられ、9月からここ本所松坂町に移ってきた。
吉良邸は敷地が坪数2550坪、建屋は母屋が388坪、長屋が426坪と広かった。表門は東側にあり、裏門は西側にあった。討ち入りは元禄15年(1702年)12月14日に行われた。当時将軍は五代綱吉であった。色々な意見があったようだが、というのも幕府の基本は忠義であり、正に大石ら赤穂浪士は忠義の士ということになる。しかし、儒学者らの反対で切腹ということになった。
吉良邸は高家の格式を表す「なまこ」壁と黒塗りの門が当時の面影を偲ばせる。由来が記されていた。(写真:D6)
その後徐々に家が建ち並ぶようになったので、昭和9年に地元の人たちが「みしるし洗いの井戸」を中心にして土地を購入、東京市に寄付し、その後墨田区に移管され現在に至っている。
それでは中に入ってみよう。昔とはガラッと変わってしまっていた。(写真:D7)
屋敷の図面があった。(写真:D8)
大石らの名前があった。(写真:D9)
吉良町甚句の扇。(写真:D10)
関係者の名前一覧。(写真:D11)
北斎の浮世絵、討ち入りの場面だ。(写真:D12)
「松の廊下での騒動の絵」(写真:D13)
「永代橋での引き上げの絵」(写真:D14)
「吉良上野介義央の座像」(写真:D15)
領地の菩提寺に寄進されていた像の複製だそうだ。
「みしるし洗いの井戸」(写真:D16)
吉良の家来たちで死亡した人たちの墓。(写真:D17)
吉良邸跡の由来。(写真:D18)
菩提寺の写真。(写真:D19)
吉良の遺品等。(写真:D20)
吉良家は清和源氏の流れで先祖は足利佐馬頭義氏。江戸城における一切の典礼を司る高家の地位にあった。
地元の三河の吉良では評判の高い領主だった。本人は13歳で四代将軍家綱に謁見し、後に京への使者を任され立派にその大任を果たしたことから以後有職故実の家柄として重用された。また地元の施政も好評で、治水工事で築いた「黄金堤」などが有名だという。
邸内には神社も祀られていた。(写真:D21)
入口の石碑だ。(写真:D22)
兎に角殆ど以前にはなかったものばかりで時代の変化に驚かされた。流石に今はないが、私が子供の頃には12月と言えば忠臣蔵の映画が必ず公開されていたものだった。
吉良邸跡近くには「回向院」がある。ここは振袖火事と言われる明暦の大火での死者を弔った場所だ。以前鼠小僧次郎長の墓を見に行ったこともあるし、長野県の善光寺の出開帳にも出掛けた記憶がある。いずれにしても300年以上前の出来事が日本人の心に深く残されている場所でした。

「BAL PINOLO」

「手前勝手世界食物語、第542号」
「BAL PINOLO」
西銀座の「GINZA5」の地下にある店だ。飲み放題1時間1000円というので入ってみた。以前にも別の店の名前の時に入ったことはあったが、さあどうなるのか?
飲み放題は「ウィスキーのハイボール」を頼む。そしてまずは「鴨と茄子のマリネ」。@550(写真:食1)
次は「シーザーサラダ」@770、ボリュームが結構ありました。(写真:食2)
「ハニーメイプル・チキンとマジックソルト」@1408.(写真:食3)
マジックソルトは鶏の下に敷いてある赤いもの。塩に唐辛子をまぶしたようなもの。これを鶏に付けて食べる。いやあ、これは美味い。
「タコのガーリック・カルパッチョ」@825.(写真:食4)
最後は「カリカリチーズとポテト焼き」@550。(写真:食5)
どの料理も美味しくて、これならリピーターになれそうな店でした。意外に安いしね。
日々気温の変化が激しいものの、春の足音が聞こえてくる東京から勢古口がお送りました。