「歩き出した孫息子」

「歩き出した孫息子」
長男のところの孫息子「蓮」君が漸く歩き出した。(写真:蓮君)

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昨年の3月生まれだから、まだ一歳4ヶ月だが、ちょっと遅れていたが、それでも元気に歩き出した。既に4月から保育園に通っているが、聞くと同じゼロ歳児でも4月生まれと3月早生まれでは、丸丸一年の差があるから本人も大変なのだろうが、徐々に順応しているというからこれも安心した。

「今週の映画と本」
「2017 私の映画鑑賞記録」
「ヒトラーへの285枚の葉書」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年111作品目)映画ヒトラー
一人息子を戦争で失った夫婦が1940年からの3年間、ヒトラー総統とナチス政権を批判する葉書をベルリン市内に巻いた事件。実際に起きた。二人はギロチンで処刑された。

「ジョン・ウィック チャプター2」(TCみゆき座にて)私的批評眼★★★(今年112作品目)映画ジョンウィック
まあ、殺し屋同士の戦いが延々と続く。一体何発銃を撃ち、何人殺したのか?

「ボンジュール、アン」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年113作品目)映画ボンジュール
映画のプロデューサーの夫を持つ妻が、カンヌからパリまで夫のパートナーのフランス人男性との自動車での旅を描く。食レポートかなと疑ってしまう。

「メアリーと魔女の花」(TCスカラ座にて)私的批評眼★★★(今年114作品目)映画魔女
イギリス原作のアニメ化。少女と魔女の戦いだ。

「ライフ」(丸の内ピカデリー座にて)私的批評眼★★★(今年115作品目)

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火星から採取した土の中から見つかった生物を国際宇宙ステーションのラボで実験中、突然増殖し始め、人間を襲う。熱にも負けない強力な生物がISSを乗っ取る。果たして地球は、人類はどうなるのか?

「銀魂」(UC豊洲にて)私的批評眼★★★(今年116作品目)

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人気漫画の実写映画化

7月14日付け日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「彼女の人生は間違いじゃない」が4つ星、「十年」が4つ星、「カーズ クロスロード」が3つ星、「パワーレンジャー」が2つ星、「銀魂」が3つ星、「アリーキャット」が3つ星、「ハローグッバイ」が3つ星でした。

「私の2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「彼らが本気で編むときは」「わたしはダニエル・ブレイク」「はじまりの旅」
★ ★★★=「ショコラ」「アイヒマンを追え」「マグミフィセント・セブン」「愚行録」「ラビング 愛という名前のふたり」「パッセンジャー」「しゃぼん玉」「ジャッキー」「ライオン 25年目のただいま」「グレイト・ウォール」「追憶」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「怪物はささやく」「ザ・ダンサー」

「2017 観劇シリーズ」
・ 6月大歌舞伎

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、2月の北海道(札幌、旭川)。
海外旅行は、1月のキプロス(66カ国)経由マルタ島(67カ国)。3月のタイ。5月のハワイ。そして6月に中国(西域とシルクロードの旅)。

「2017 本の記憶シリーズ」
「将軍のお節介」(佐々木 裕一 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年132冊目)「若旦那隠密」シリーズ第2弾本将軍のお節介

「遠山金四郎が斬る」(小杉 健治一 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年133冊目)「同名」シリーズ第1弾本遠山金さん

「夢三夜」(佐伯 泰英 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年134冊目)「新・酔いどれ小藤次」シリーズ第8弾本夢

「鹿の王1」(上橋 菜穂子 著)角川文庫 私的批評眼★★★★(今年135冊目)本鹿の王1
2015年本屋大賞受賞作品。ファンタジーだ。

「鹿の王2」(上橋 菜穂子 著)角川文庫 私的批評眼★★★★(今年136冊目)本鹿の王2

「うに勝負」(和田 はつ子 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年137冊目)「料理人季蔵捕物控・二幕目」シリーズ第6弾本うに勝負

「鳴き砂」(藤原 緋沙子 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年138冊目)「隅田川御用帳」シリーズ第15弾本鳴き砂

「破獄」(金子 成人 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★(今年139冊目)「追われもの」シリーズ第1弾本追われもの

「ふふふの麩」(風野 真知雄 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年140冊目)「隠密味見方同心」シリーズ第8弾本味見

「小石川貧乏神殺人事件」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼★★★(今年141冊目)「耳袋秘帖」シリーズ第22弾本小石川

「ヒトラーと習近平、そして安倍晋三の共通点」

「雑談、第11話」
「ヒトラーと習近平、そして安倍晋三の共通点」
「ヒトラー」の映画の始まりにタレントの高橋某と弁護士の宇都宮氏が出てきて、ナチス時代と現在日本との共通点を話していた。(写真:トークショー)

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二人はヒトラー政権下のドイツが今の日本によく似ているというのだ。
私は先日訪れた中国とも合わせて見てみると驚くほど多くの共通点があることに気が付いた。皆さん、彼ら3人の共通点とは何か分かりますか?
ヒトラーはファシストで全体主義の独裁政権。習は共産党一党独裁、二枚舌で香港の一国二制度をなくそうとしている。安倍は極右でがちがちの石頭、目指すは軍国・独裁政権。
ですから今の日本は戦前の軍国主義に戻ろうとしている。共謀罪法などはその典型ですね。そう感じている昨今でした。

「写真展」
北スペインを旅行した時知り合ったアマチュア写真家のS氏が個展を開いたのでお伺いした。スペインやモロッコの写真があったが、なかなかユニークな写真だった。余り一般の人が行かないところの写真が多く楽しめた。掲載したのは案内状の葉書の写真だ。(写真:スペインの写真)

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少し加工してあるとのことだが、スペイン中央部の小さな町だという。またスペインには行きたいものだ。

「椋鳥」

「椋鳥」
私の住むマンションから見た光景だ。元々ここには食糧庁の米倉庫があった。それが撤去されて広い更地になった。ここには今は少なくなったが、大きな森のような木々があった。今は一列だけ残されている。写真手前の木々だ。
(写真:更地)

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ここには本当に多数の椋鳥が住んでいた。朝晩は物凄い鳴き声で騒いでいた。椋鳥は集団で生活しているようだった。それが木々がなくなったので、ここにはもう住んでいない。どうやら豊洲公園に移動したようだ。そして広い更地には沢山の車が止まっていた。一部は有料駐車場なのだが、これらの車の集団は違うようだ。何なのだろう?輸出向けの車ではないだろうが、殆ど同一車種が固まっていた。

「とらすけ 銀座本店」

「手前勝手世界食物語、第456号」
「とらすけ 銀座本店」
銀座5丁目にある「とらすけ」という店。食べ放題の焼肉店だ。若い人が多く、兎に角2時間に焼肉が食べ放題というのが魅力なのだろう。満席だった。時間によって価格も違うが、一番高い食べ放題飲み放題で@5000円だから、まあリーズナブルといえよう。因みに焼肉以外には野菜もあるし、チーズフォンデュもある。アヒージャもある。バラエティーにとんだ店だ。(写真:1)

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(写真:2)
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(写真:3)
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(写真:4)
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肉も牛、豚、鶏とあって結構美味しい。暑い時期だが、それなりに体力維持に必要な肉類は食べないといけないと思い、腹一杯食べました。
以上、勢古口が東京よりお送りしました。

「中国の見かけと中身」

「J  REPORT 2017 7月第3週号」
「リタイアメント・ノート 9年 1ヶ月目」
「VOL。1010号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com

「突然のメール」
中国から帰国しての直後、一通のメールが入って来た。それはなんと小学校時代の同級生からだった。どうも6年生の頃の同級生たちがクラス会を開こうとしているが、私の連絡先が分からないということで、3年と4年の時の同級生だったY君に私を探して欲しいと頼んだようなのだ。Y君と私は所謂「越境入学」していた。学校の最寄り駅は東横線反町駅、私たちの自宅の最寄り駅は同じく東横線の白楽駅だ。駅で言うと白楽―東白楽―反町となる。毎日電車で通学していた仲間だ。Y君の家ではゴルフの練習場も経営していた。私の父がよくその練習場を利用していた。Y君はGOOGLEで私のブログを見つけ出し、メールを送ってきたのだった。驚いた。昨日は中学時代の同級生と横浜で飲んでいたので、余計に驚いたものだった。

「中国の見かけと中身」
中国で一番驚いたのは「公共事業への投資」の多さだった。広さは中国全土の6分の1だが、人口的には過疎の「新疆ウイグル自治区」。ここにも新幹線も高速道路も風力発電も火力発電も高層マンションも建設されていた。しかし、新幹線はまだしも、道路の舗装が良くない。兎に角造ればよいとの考え方だろうか?舗装はでこぼこで繋ぎの目地の部分でバウンドしっぱなし。インターネットも中国では「LINE」は全く繋がらなかった。これも当局の規制なのだろうか?やはり質の面で劣るのが今の中国の実態だ。確かに見かけはよくなったが、例えばトイレには苦労させられた。殆どが中国式で洋式はない。また水は流れるがパイプが細く詰まるから使用済みの紙は脇のゴミ箱へ入れる。まあこれは後進国では当たり前だが。質が変わるにはまだまだ先のことだろう。私は膝が悪いからしゃがめない。90度までしか曲げられないから中国式では本当に困った。ホテルでも部屋は別として公共トイレは半々で中国式と洋式があった。ウイグル人の女性ガイドさんは政治については全く発言しなかった。そうそう爆高窟での事前映画会の場でサーさんがスマフォで画面を撮影していた。私とスーさんは英語の解説で撮影禁止、法律で処罰すると言っていたのではらはらしながら美馬もっていた。しかし無事に帰国出来た。中国では何があってもおかしくないので撮影禁止場所では撮影しなかったが、彼らは国外では禁止場所でもどうどうと法を破って撮影していたのを見ているだけに変な気分だった。サーさんが当局に捕まらなくて良かった。

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「2017 私の映画鑑賞記録」
「しあわせな人生の選択」(HTC有楽町にて)私的批評眼★★★(今年107作品目)映画しあわせな人生
前評判ほどではなかった。スペインのマドリッドの初老の男性。医師より末期がんと診断される。そこで飼っている老犬を誰に託すかを考える。カナダから古い友人が見舞いに来る。そして離婚した元妻、息子、娘との巡りあい。なかなかに人情味のある話しではあった。

「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」(TC日劇にて)私的批評眼★★★(今年108作品目)映画海賊
いつもながら早い展開でファンを引き付ける。

「忍びの国」(TC日本橋にて)私的批評眼★★★(今年109作品目)映画忍びの国
原作が面白かったので、映画もそれなりに面白かった。

「結婚」(角川シネマ有楽町にて)私的批評眼★★★(今年110作品目)映画結婚
女にとって結婚とは何なのだろう?これは結婚詐欺師のお話でした。結婚とは幸せを掴む夢なのか?

今週の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「甘き人生」が5つ星、「メアリと魔女の花」が3つ星、「ヒトラーへの285枚の葉書」が3つ星、「ボンジュール、アン」が3つ星、「歓びのトスカーナ」が4つ星、「ジョン・ウィック   チャプター2」が2つ星、「逆光の頃」が2つ星でした。

先週の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「裁き」が4つ星、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」が3つ星、「忍びの国」が2つ星、「しあわせな人生の選択」が3つ星、「ディストピア パンドラの少女」が3つ星、「ラスト・プリンセス」が2つ星、「身体を売ったらサヨウナラ」が2つ星でした。

「私の2017年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
★★★★★=「彼らが本気で編むときは」「わたしはダニエル・ブレイク」「はじまりの旅」
★ ★★★=「ショコラ」「アイヒマンを追え」「マグミフィセント・セブン」「愚行録」「ラビング 愛という名前のふたり」「パッセンジャー」「しゃぼん玉」「ジャッキー」「ライオン 25年目のただいま」「グレイト・ウォール」「追憶」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「怪物はささやく」「ザ・ダンサー」

「2017 観劇シリーズ」
・ 6月大歌舞伎

「2017 旅の記憶シリーズ」
国内旅行は、2月の北海道(札幌、旭川)。
海外旅行は、1月のキプロス(66カ国)経由マルタ島(67カ国)。3月のタイ。5月のハワイ。そして6月に中国(西域とシルクロードの旅)。

「2017 本の記憶シリーズ」
「料理まんだら」(倉坂 鬼一郎 著)実業之日本社文庫 私的批評眼★★★(今年123冊目)「大江戸隠密おもかげ堂」シリーズ第3弾本料理まんだら

「天神小五郎人情剣」(辻堂 魁 著)幻冬舎文庫 私的批評眼★★★★★(今年124冊目)「天神小五郎」シリーズ第1弾本天神
実に面白いシリーズが始まった。楽しみだ。また誤って同じ本を二冊買ってしまった。

「ぶぶ漬屋稲茶にございます」(今井 絵美子 著)ハルキ文庫 私的批評眼★★★(今年125冊目)「同」シリーズ第1弾本ぶぶ漬け

「涙の万年橋」(稲葉 稔 著)光文社文庫 私的批評眼★★★(今年126冊目)「剣客船頭」シリーズ第17弾本涙の万年橋

「初鰹」(国光 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年127冊目)「魚河岸奉行」シリーズ第1弾本初鰹

「魔障」(小杉 健治 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年128冊目)「蘭方医・宇津木新吾」シリーズ第5弾本魔障

「関所破り定次郎目籠のお練り」(佐藤 雅美 著)文春文庫 私的批評眼★★★★★(今年129冊目)「八州廻り桑山十兵衛」シリーズ第9弾本関所破り
この人は江戸時代のこういった人たちのことを本当によく知っている。感心します。

「因果」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼★★★(今年130冊目)「百万石の留守居役」シリーズ第9弾本因果

「曼珠沙華」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼★★★(今年131冊目)「新・知らぬが半兵衛手控帖」シリーズ第1弾本曼荼羅

「都議会選挙」

「都議会選挙」
夜9時過ぎ、初めて自民党に当確者が出た。それは世田谷区の三宅茂樹氏へのものだった。彼は私の大学のフットボールの後輩である。2年後輩だ。今回は苦戦しているとは聞いていたが、自民党で最初の当確者になるとは思わなかっただろう。それにしてもよくもこれだけ敗れたものだ。まあ余りにも都民も国民も舐めきっていた罪は大きい。都民も国民もそんなに馬鹿じゃあないことを証明した。この内閣も長期政権を狙っていたのだろうが、意外に脆かった。思い上がり過ぎたからだ。勿論私も都民フに投票した一人だ。

「海軍兵食を麦飯に変えた医者、高木兼寛」

「さいたま歴史研究会―18」
先月は宅配便の到着を待っていたために欠席した歴史研究会に今月出席したら、新たな女性陣が3名増えていた。今回のテーマは、「海軍兵食を麦飯に変えた医者、高木兼寛」だ。最近NHKBSでも放送されてというから偶然だったが、この人、高木(たかき)氏は今の宮崎県高岡町に1849年生まれ。抜群の頭脳優秀で薩摩藩の医学塾で学び、漢方から西洋医学、それも蘭学を学んだ。戊辰戦争で医者として従軍し、日本の医者のレベルの低さを知り、英国公使館医師のウイリス氏に師事し、明治3年彼が鹿児島で開いた「鹿児島開成学校」へと進む。授業は全て英語。高木は当時からかなり英語が出来たようだ。明治5年に築地にある海軍省(今の築地市場のところ)へ出仕した。明治6年、海軍医学校が出来、イギリスよりアンダーソン氏が来日し教えた。高木はこの授業の助手として英語の通訳を行った。こうして陸軍はドイツ医学、海軍はイギリス医学と密接な関係となる。当時の海軍病院では脚気患者が4分の3を占めていた。これが高木が脚気との初めての出会いだった。明治8年イギリス留学が決まる。既に結婚していたが、単身でロンドンに向かう。セントトーマス病院には世界各国から留学生が集まっていたが、高木の英語能力が素晴らしく、他の生徒から大いに尊敬されたという。勿論成績も抜群で明治9年には学内で3位、翌10年には1位の成績となった。明治11年にはイギリス外科学校の会員証を受け、更に内科、産科の資格を得、明治13年帰国、海軍病院長で中佐に昇任した。当時の海軍の問題は脚気患者が非常に多く死者も多数出たことだった。明治14年の例を見ると、海軍兵数4641名、内脚気患者1163名、死者数146名であった。同時に航海中にも脚気患者が多発したことだった。これでは戦争など出来ないと考えた高木。原因を調べ始める。航海中では海の上では脚気が発生するが、外国の寄港地では発生しないことが分かる。江戸時代にも「江戸わずらい」として脚気が江戸では流行っていた。原因は米食にあった。外国へ行くと脚気は全くない。従って日本の風土病、それも細菌によるものだと信じられていた。高木は主食の米食に一部「うどん」(小麦)を入れさせたところ、脚気が激減した。パン食を嫌う兵隊を納得させるためのうどんだった。一方、陸軍は森林太郎(鴎外)がドイツで学び、医師のトップに立つと米食は変えなかった。風土病の細菌説を取ったためだ。この影響はその後の日清、日露の戦争で顕著になる。明治27年の日清戦争では、海軍は動員兵数3096名中、米麦食のために脚気は34名、死者ゼロ。一方陸軍は戦死者977名、病死者20、159名、脚気患者34、783名(死者3944名)だった。しかし高木の説は世の中に受け入れられなかった。高木は貧しい人に無料で医療を提供する「成医会」後の「慈恵医大」の前身を作る。明治43年に鈴木梅太郎(東京帝大教授)がビタミンBの欠如が脚気の原因だとした。話しは長くなったが、ここで脚気の勝負は付いた。陸軍、即ち森の負け、海軍、高木の勝ちとなった。森は遺言で墓には名前と出身地以外は記載するなと明言している。陸軍の医者のトップだったことは書くなということだった。今ならば当たり前なことだが、明治の時代ではなぜ日本でのみ脚気があるのかが分からず、風土病説、細菌説がまかり通っていた。その風穴を海軍のために開けたのが、高木だった。素晴らしい医者が日本にもいたことを知った。勉強会高木氏

「土合の藪」

「手前勝手世界食物語、第455号」
「土合の藪(つちあいのやぶ)」
3S会のスーさんとスーさんの弟さんとご一緒して浦和の蕎麦の有名店「土合の藪」に久し振りに訪れた。本当はサーさんも来る予定だったが、親戚でご不幸があり、新しい4S会の初会合となった。南浦和駅で待ち合わせしタクシーで向かう。住宅街の普通の民家がその店だ。コース料理でお願いした。まずは店の名前が入った焼酎を頼む。(写真11:焼酎)

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最初は「付きだし」。卵焼き、鴨肉の燻製、ポテトサラダだ。(写真1)
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2品目は「茶碗蒸し」。(写真2)
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3品目は箸休めの「蕎麦」。これは太い田舎そば風だ。(写真3)
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4品目は「こんにゃくの刺身」。(写真4)
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5品目は「蕎麦掻」。これも聞くと手間が掛かっていて、蕎麦湯で練り上げたもので、練り上げ方によって滑らかさが違うという。でも流石プロの味だ。(写真5)
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6品目は「合鴨」。(写真6)
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7品目は「天麩羅」。海老と茄子だ。(写真7)
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最後は勿論締めの蕎麦。冷たい掛け蕎麦だ。(写真9)
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舌触りは滑らかだが、コシコシとした歯応えは流石名店の味。何ともいえない蕎麦の香りが心安らぐ。日本の味だ。これだから日本はいい国だ。世界各国の料理が味合えて更に日本料理という世界遺産にも出会える最高の国だと思う。満喫した一日でした。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「シルクロードの旅、後半、敦煌」

「J  REPORT 2017 7月第2週号」
「リタイアメント・ノート 9年 1ヶ月目」
「VOL。1009号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールをください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com

「旅暦73 シルクロードと西域への旅、後半」
「敦煌」
6月25日、第五日目
少し前半の整理をしておこう。ウルムチは海抜約900m、天池は約1500m、敦煌は約1300m程度だという。少数民族の中でも一番多いのがウイグル族で次が回族、共にイスラムだ。回族とはトルコから攻めてきていた人たちがその後帰国せずに残ってこの地に居ついたという民族だ。
そうそう中国では警察への電話は110番、消防署へは119番でした。
敦煌は夏暑く、冬寒い土地で、夏は40度を超えるが、冬はー15度にもなるという。4月5月は黄砂の季節。北京と実際には2時間の時差があり、夏はサマータイムを地元の人は使っているという。また夏は3時間、冬は2時間半のシエスタを取る習慣だとか。更に水が少ないから米が取れず、小麦の麺が主食。果物としては杏とブドウだという。朝食のラーメン風麺も美味しかった。勿論唐辛子を沢山いれるのだが。

まずは「西千仏洞」へ。1500年前ほどからある壁画や仏像が置かれている洞窟なのだが、破壊も激しい。内部は撮影禁止だ。(写真:A1)

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次が「陽関」、漢の時代に覇権がここまで及び、この地に関所が設けられ、西域を通るシルクロードの安全を図った。その結果、敦煌が出来た。敦煌の意味は「大いなる繁栄」ということでシルクロードでの交易で栄えた。
本物は76km離れているが、今の陽関の関所は復元されたものだ。(写真:A2)
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(写真:A3)
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昔の戦争の兵器、攻城用のものだ。(写真:A4)
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この人が有名な武将「張けん」氏で匈奴を破り、この地の支配を確立した英雄だ。(写真:A5)
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漢の武帝が「張けん」氏を派遣したと書かれている。(写真:A6)
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中国最強の馬は「血汗馬」と呼ばれ、その早さゆえ、血の汗を流して走ると言われている。(写真:A7)
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ここから北へ70kmで大昔(紀元前数世紀)の万里の長城があるという。今は行くことが出来ないので写真でお許しを。(写真:A8)
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高さ1.5mほどのもので匈奴を防ぐ目的があった。土と草を練ったものと木を交互に並べて造ってある。模型もあった。(写真:A9)
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昔の狼煙台が各地に残っている。敵の侵入を知らせるものだ。(写真:A10)
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眼下に「ゴビ砂漠」が続く。(写真:A11)
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この広い砂漠の縁を商隊が駱駝を連れて進んだのだろう。
午後から向かったのは、「鳴沙山」、砂が鳴くという山だ。(写真:A21)
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(写真:A22)
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東西40km、南北20kmの山。砂漠の中を観光客を乗せた駱駝が歩む。(写真:A12)
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何か幻想的な風景だ。(写真:A13)
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(写真:A14)
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(写真:A15)
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駱駝にて
砂山の麓に「月芽泉」と呼ばれる三日月形をした泉と建物がある。(写真:A23)
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ここには元々お寺があったが、文革時代に紅衛兵により破壊されて、今のは近年に立てられたものだという。
帰り道、立ち並ぶ小さなレストランの表看板には、「ロバ肉麺」と書かれていたから、この辺りの名物料理なのだと確信した。
夕食は「和食」だ。「サラダ」(写真:A16)
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「茶碗蒸し」(写真:A17)
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「肉じゃが」(写真:A18)
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「秋刀魚の塩焼き」(写真:A19)
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これも旅行会社の配慮か?しかし、毎食の中華料理には飽き飽きした。