「東京で雪が」

「J REPORT 2012 2月第1週号」
「リタイアメント・ノート 3年目8ケ月目」 「VOL.724 SINCE AUG. 12th、1983」
「雪が嫌いな愛犬」
東京に久し振りの雪が降った当日の朝5時半、気温零度。いつもの通り愛犬「もも」と散歩に出掛けたのだが、道路は一面の雪。愛犬は人の足跡を辿るかのようにのろのろと歩く。確かに犬の足の裏は丈夫かもしれないが、冷たくて寒いのだろう。仕方なくよちよちと歩き、いつもなら1時間以上散歩するのだが、30分ほどで帰って来てしまった。そしてその翌日、もう雪は道路には殆どなく、脇に微かにあったが、それでも雪を避けて歩く愛犬だった。犬って雪が好きなのではないのか?雪が嫌いな愛犬でした。この犬、犬用の服を着せようとすると一目散に逃げて私のベッドの下に潜り込みます。仕方ないので寒くても、いつも服は着せないで散歩に連れて行っています。でも寒いですね。全国的に超強大な寒波で日本海側は大雪だし、都内も零度以下になるなど大変な気候だが、既に「大寒」も過ぎ、2月4日には「立春」を迎える。もう春は直ぐそばまで来ているのだ。

20日の夜

20日の夜は「牛タン焼き 太助」に行った。驚いたことにこのような拍曹ォが書いてあった。元々の太助のご主人は平成6年に亡くなっていた。しかし姉弟が仲たがいして、姉が「味 太助」を継ぎ、弟が「旨味 太助」を起こしたというのだ。チェーン店は「味 太助」のほうだ。弟さんの店に行った。昔ながらの「太い箸」は先がこげて細くなっていた。でも昔の太助はこの味だった。次男を連れて行ったこともあった。聞いてみると大体4?50頭分のタンを一晩熟成させるという。何人前になるのかは知らないが、ちょっと以前と比べると薄く切られていた。昔はもっと厚かったと覚えている。でもまあ半分満足だ。今仙台の牛タンは「利久」全盛だ。確かに利久は美味い。これは間違いない。今回の太助は、オーストラリア産かニュージーランド産の牛を使っているという。アメリカ産やカナダ産、南米産もあるというが、牛の種類、えさ等によってタンは変わるという。仙台タン戦争は勝者は利久、かも知れないが皆さんそれなりに頑張っていることを痛感した。「頑張れ、東北、頑張れ、日本」、そして「頑張れ、牛タン」でした。牛タン焼き1.5人前(@1980)と熱燗(@450)2合で2980円でした。
以上、北海道食べ歩きの旅を勢古口がお送りしました。

1月20日

朝は「幕の内弁当@800」を買い求め列車の中で食べた。昼は青森駅から歩いて10分ほどのラーメン店「まるかい」に行く。ここは地元でも有名な店で青森名物の「煮干出汁」のラーメンが売りだ。煮干がふんわりと匂う。店に入ると「大盛りか?中盛りか?」と聞かれるだけ。ラーメンしかメニューはない。あとはお握りがあるだけ。中が550円、大が600円と安い。そして丸い中太麺は噛み応えあり、醤油のスープは都会では食べられない味だ。中盛りでもボリュームはあり満腹にさせてくれた。美味しかった。こういうのは地方でなければ味合えない。なんてことはない味だが、満足させてくれる味でした。

1月19日

朝は釧路駅前スーパーホテルのバイキング、それなりに満腹。昼は釧路名物の「魚醤ラーメン」というのを「釧路丹頂市場」内の「魚一」という店で食べた。自家製の魚醤だとかいうがスープを飲んだら塩辛くて塩辛くて、とても食べられたものではない。失敗作でした。こういうのを地元の自信過剰っているか、つっぱりって言うのか、自分だけで美味しいと思っているの。とても食えたものではありませんでした。夜は札幌に戻ってまたまた「すし処 ひょうたん」に行った。今日は一昨日とは違うものを食べさせてもらうつもりだ。一品目は「鯵と烏賊の納豆醤油あえ」(実に納豆と醤油に山葵の味が滲みていて最高)。「やりいか」(山葵と大根おろしと醤油で食べる)、「きんきの煮付け」(これもまた実に美味しい、柔らかく煮込まれたきんきが甘いたれで実に生き生きしている)、「こまいの卵の醤油漬け」(今が出始めだという)、「ときしらずの卵の醤油漬け」、「熟成マグロの葱間焼き」(マグロが熟成されていて非常に微妙な味わいで美味しかった)、「あわびの水貝」(これは先日も食べた)、「白子」(今が時期の白子は最高)、ここから握りです。「平目の昆布〆」「甘エビ」「黒ホッキ」「ほたて」「うに」「いくら」「キングサーモン」「しめ鯖」「中トロ」、そして最後に「きんきと平目のあら汁」でした。@13125円。満足でした。でもしめ鯖はなんと九州は玄界灘の鯖でしたよ。やはり鯖は玄界灘です。北海道でも鯖は九州産が食べられているとは思いもかけませんでした。

1月18日

朝は「なか卯」で「牛丼」を食べた。昼はバスの時間もあり抜いた。
釧路の夜は早めに5時に店に入った。ガイドブックにあった店「煉瓦」という炉辺焼きの店だった。自分の目の前に炭火が赤々と燃えていて、その火の上で自らが魚等を焼くのだという。頼んだのは、「真ほっけ」@650、「ししゃも」@130x2、「道東産かき」@280x2。自らそれらを焼く。安いし美味いし、満足だ。最後に「海鮮サラダ」@650、中身は「マグロ、鮭、いくら、蟹の卵、白身魚、さば、つぶ貝等の刺身に、レタス、水菜、大根、ミニトマト、ピーマンらの野菜がたっぷり入ったサラダ」@650也。安くて美味くてありがとうございました。これに熱燗3合で総合計@3430円でした。本当に地方は安いよね。驚きの価格でした。多分これでも地元の人からすると高いのだろう。

「手前勝手世界食物語、第235話」

1月17日 
最初の食事は新青森の駅酷烽フ店で食べた「黒石つゆやきそば」だった。B級グルメでも有名になったものだが、まあ騙されたと思って食べたが美味くなかった。所謂「焼き蕎麦」に「麺つゆ」をかけたものでこれが美味しいとはどういう感覚なのだろうか?理解し難い。
夕食はお目当ての札幌は「すすきの」の「すし処 ひょうたん」に行く。これで3回目、3年ぶりの訪問だ。事前に蘭?オていたからよかったがいつもどおり満席だ。カウンターに10席に小上がり4席、と別室最大20席だというが小さい店だ。まずは食べたものを並べてみよう。お通しのあとは、「白子の酢醤油かけ」「福島会津名物の小つゆ(野菜等の煮物だ)」「蝦夷あわびの煮つけ」「あわびのこぶだし(これはあわびの刺身よりよほど美味しい。刻んだあわびの身をこぶ出汁に一晩漬けただけだが、味が全く違う。本当に驚くべき味だ)」「ときしらず(鮭)の卵の醤油漬け」「松前漬けのキャベツあわせ」「毛蟹の茶碗蒸し」「子持ちはたはたの粕漬け」「ホッキ貝、紅ずわい蟹、イカナゴの焼き物」、そして握りは「平目の昆布〆(この昆布は函館で採れるらしいが皇室に献上する一品だそうだ)」「中トロ」「しめ鯖(これも抜群に美味かった)」「いくら」「うに(無添加だそうだ)」「黒ホッキ」「蛍エビ」最後は「味噌汁」でしたが、どれをとっても美味しいの言葉しかありませんでした。それで明後日も行くことにしました。更に驚きはその安さ、なんと11000円でした。満腹でお酒を4合飲んでですよ。東京では考えられない安さでした。北海道、それも札幌は最高ですね。南の博多と並んで食の宝庫です。

1月20日(金)

札幌を朝7時に出発して、行きとは逆コースの函館青森経由仙台まで向かう。今日は移動日、只ただ列車に乗っているだけ。北海道内を抜けて海峡を通過して本土へと移るが、青森の景色はやはり北海道とは違う。北海道が広々としていたと思ったら、青森は寒々としている。同じ冬の厳しさなのにどうしてこうも違うのだろうか?函館山を左手に湾越しに見る。もう青森の半島が薄くだが、その姿を沖合いに見せている。今日も快晴だ。青森ではの山々が美しい。また盛岡では岩手山が頂上部分は曇っているもののそのどっしりとした姿を見せていた。そして仙台。札幌とは比べられないものの流石に東北一の大都会だ。久しぶりの仙台だ。昔、通った店を訪ねてみたが、当然ながら20数年前のことだから勿論その店はなかった。当たり前だろうが。仙台は大都会だから変遷も凄い。特に大震災以降色々とあったのだろう。活気は確かに戻ってきていると実感した。明日は早めに東京に帰ろう。仙台にはサラリーマン時代2度、通算6年半過ごした街だ。長男もこの街で産まれた。でも昔の面影は全くなくなっていた。
以上、北海道から勢古口がお送りしました。

1月19日(木)

確かに早朝の空気は冷え切っている。肌がぴりぴりする。さて「丹頂の里」に行くつもりだったのだが、考え方を変えて「阿寒湖」に行くことにした。「釧路空港」「阿寒町」を経由して、阿寒湖に向かう。朝のバスは高校生がたくさん乗ってきて混雑している。若い子達がわいわいと騒いでいる。阿寒高校前で全員下車した。途中から「阿寒富士」「雌阿寒岳」が白い山肌を見せる。釧路から2時間のバスの旅(@2650円)。阿寒湖は完全に凍結していて氷の厚さ35cmとのこと。見上げると「雄阿寒岳」が見事な姿を見せていた。湖上には天然のアイススケートリンクも作られていた。殺風景なだけだったが、自然の巨大な姿を実感した。近くにある「エコミュージアムセンター」で天然記念物の「まりも」を見学する。小さな細い藻が長い年月を掛けて丸くなったもので日本ではここにしかないという。阿寒湖滞在時間50分でまたバスで釧路にとんぼ返り。午後の列車で札幌に戻る。帯広からはたくさんの乗客が乗り込みほぼ満席状態となる。

1月18日(水)

札幌から列車で4時間、釧路に向かう。雪、雪、雪の中なのだが、今日は晴天で太陽が燦燦と輝いている。途中「トマム」にも止まったが、ここに以前来てスキーをしたことがあったが、今は一旦破綻して再建中のはずだが、高層ホテルが3棟建っているのが痛ましい。釧路に着いて考えたのだが、このまま根室に行ってもすぐ戻ってこなければならないなら、思い切って「タンチョウ鶴」を観に行くのに急遽変更し、駅前のバス停から「鶴見台」へ行くことにした。まず駅前のホテルに荷物を預けて身軽にして出発。「釧路湿原」の西側の道路を進むこと約1時間で到着(片道料金@970円)。どこにタンチョウ鶴がいるのかなあ?と思っていたら、「カーン、カーン」と独特の鳴き声が聞こえて、観るとたくさんのタンチョウ鶴が群れていた。立ち入り禁止の立て札があり、フェンスで仕切られてはいるものの、2?30mほど先にそれこそ30羽ほどのタンチョウ鶴がいる。感激だ。何羽かが空から舞い降りてくるかと思えば、まとまって数羽が空に飛び立つなど色々な動きをしている。白の身体に、首の部分と広げた羽根の後ろ部分が黒く、そして頭のてっぺんはまた白くなっている独特の姿だ。さて外はやはり日が照っていても寒い。気温は恐らくマイナス3度以下だろう。長い時間戸外にいると寒さが染みてくる。それでも約20分ほどタンチョウ鶴を観てまたバスで釧路に戻った。ご存知のトロッコ列車が走る線路は釧路湿原の東側で、バスの走る道路は西側なのだ。明日もまたタンチョウ鶴を観に別の場所に行くことにしよう。夕食からの帰り道、午後6時の気温はマイナス4度、路面温度はマイナス6.3度でした。なお、明日の最低気温はマイナス15度との藍?ナした。

映画

映画「リミットレス」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年6作目)
作家志望の青年なのだがアイデアが浮かばない。ある日偶然元妻の弟に街で会う。かれがくれた薬は人間の頭脳を活性化するという。通常人間の脳は20%しか使われていない。しかしこの薬を飲むと100%使うことが出来る。即ち超頭がよくなるということだ。こうして作家として大作を数日で、語学は数ヶ国語を数日でマスターするし、あっという間に株式投資で大金を稼ぐ。だが薬を狙う人物が次々と現れる。この薬、切れると死んでしまうという。果たして彼は薬を手に入れることは出来るのか?意外に面白いお話しでした。

映画「デビルス・ダブル」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年7作目)
イラクのフセインの息子にャbクリな男が影武者にされてしまった。家族を人質に獲られ、どうしようもない立場に置かれたのだが、本物の曲がった性格にはどうしても馴染めなかった。だが遂に復讐の時が訪れた。一人二役をやる主役の演技がよかった。

映画「ロボジー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年8作目)
ある地方の家電会社がロボットを作ることになる。しかしどうしても成功しない。仕方なくロボットの中に人を入れることにする。所謂イカサマだ。その中に入ったのが一人の老人男性。ここからが実に面白い。傑作でした。笑えます。

日経新聞1月20日夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「J・エドガー」が3つ星、「預言者」が4つ星、「アニマル・キングダム」が4つ星、「ジョニー・イングリシュ 気休めの報酬」が3つ星、「ALWAYS 3丁目の夕日’64」が2つ星、「はさみ」が2つ星でした。

「シノプスシ158」
本「八丁堀同心殺人事件」(風野 真知雄 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年11冊目)「耳袋秘帖」シリーズ2作目
本「浅草妖刀殺人事件」(風野 真知雄 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年12冊目)「耳袋秘帖」シリーズ3作目
南町奉行「根岸肥前守」が江戸の町の怪異を次々と解き明かす。

本「千里伝」(仁木 英之 著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年13冊目)
中国「唐」の時代のファンタジー。魔法使いのようなお話しでした。

本「メモリーコレクター」(メグ・ガーディナー 著) 集英社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年14冊目)
「心理検死官ジョーベケット」のシリーズ2作目。ある物質によって人間の脳が犯され、直前の記憶が失われてしまうという事件に遭遇する彼女の活躍を描く。

本「右近のいなせ銀杏」(早見 俊 著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年15冊目)「双子同心捕物競い」シリーズ2作目
双子の兄弟がそれぞれ兄は家を、弟は養子先で共に南北に分かれて同心となり活躍する物語。

本「隠密拝命」(稲葉 稔 著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年16冊目)
深川廻りの同心だった深見は先輩が殺されたことから「隠密廻り」に抜擢された。

本「願の糸」(今井 絵美子 著) 角川春樹時代小説文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年17冊目)「立場茶屋おりき」シリーズ9作目
品川の宿場で宿屋と立場茶屋を営む「おりき」とその仲間達の物語。

本「姫は31」(風野 真知雄 著) 角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年18冊目)
「妻はくノ一」の後編作とも言うもの。平戸藩のおかっぱな姫が江戸で大活躍するというもの。

本「大江戸料理競べ」(和田 はつ子 著) 角川春樹時代小説文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年19冊目)「料理人季蔵捕物控」シリーズ14作目
小料理屋「塩梅屋」の料理人季蔵は元は武士。北町奉行の命を受けて裏で始末屋を行っている。