「隣の工事」

「隣の工事」
私のマンションの隣にはもともと食糧庁の米倉庫が建っていたが、それが壊され、昨年からは杭の引き抜き工事が始まっていたが、いよいよ最終段階になってきた。(写真:工事最終段階)自宅近くの工事
ここには巨大な物流倉庫が出来るという。
迷惑な話しだが、良いこともあった。それはそれまであった樹木が伐採されて鳴き声の煩いムクドリがいなくなったことだ。
でもこれから工事でまた煩くなるのだろう。それにしても杭を壊している音は酷いね。煩いよ。

「愛犬ももの最近」
暑さにかなり参っていたので毛をカットしてもらいました。
ビフォー(写真:1)ももビフォー1
(写真:2)ももビフォー2
アフター(写真:3)ももアフター
それでも動物は可哀想ですね。厚い毛に覆われていて暑いだろうな。

「和製漢字」

「和製漢字」
日本人は外から来たものを自分自身に実にうまく取り込むことが出来る民族なのだと思う。
大和言葉には文字がなかった。そこに中国から漢字が伝わった。当時は呉の発音(呉音)で伝わったという。それを大和言葉に置き換えて「ひらがな」と「カタカナ」を造った。正に消化して発展させたことになる。更に漢字の中には、日本人が独自で作った漢字があるのだ。それが「和製漢字」だ。
例えば「峠」「笹」「畑」「辻」「榊」「凧」などがある。これらは中国語にはない和製漢字だ。
一方、外来語が入ってきて、それを訳すために日本で作られた和製漢字があり、それを毛沢東が使った例が次の文字である。これらは中国語にはなかった。
「共産」「主義」「資本」「階級」「思想」「政治」「経済」「文明」「文化」などだ。これがないと「中華人民共和国」という国名もなかった。日本人が作った和製漢字で国名を作るとは思わなかっただろう。
更に、その後も中国語に入っていった例の一部を示す。「哲学」「宗教」「法律」「歴史」「地理」「産業」「医学」「軍事」「芸術」「文学」「独占」「投票」「作戦」「投資」「個人」「恋愛」「警察」、まだまだ色々とあり過ぎるが、中国人はこれらの漢字が日本製であることを知らない。殆どの人が中国語の漢字だと思っているというのだ
調べてみると如何に和製漢字が多いかが分かる。他の文化を吸収する能力の高さが日本人の本質に根付いているのだろう。例えば16世紀半ばの1543年に種子島に鉄砲が伝わったが、それらを量産するようになり、信長のようにそれを使いこなす武将まで現れたのだ。当時世界中で一番鉄砲を持っていたのが日本だったというから驚きだ。
「長篠の戦い」で武田氏の騎馬部隊を破ったのは、1575年で鉄砲伝来からたったの32年なのだ。資料に依れば、3000丁の鉄砲で武田軍を三段構えで連続射撃を行ったという。信長軍が強かった訳に兵士の専従化があるという。それまでの軍隊は一部の武士階級に、大半は半農半兵士で農繁期には農業に従事し、戦争の時のみ従軍するという兼業兵士だった。しかし信長軍は殆ど全てが専従の兵士で農耕を行っていなかった。それだけ信長の経済力が強く高かったということか。
話しはそれたが、いずれにしても日本人の外来文化の吸収力の凄さが、我々の文化を築き上げた原動力であったことは否めないだろう。

「とんかつの和幸」

「手前勝手世界食物語、第527号」
「とんかつの和幸」
最近食べたくて、食べたくていたのが「かつ丼」だ。壱岐でもかつ丼は上の具だけ食べたのだが、身体に悪いのは分かっているのだが(高カロリーだから)どうしても食べたくなって、遂に食べた。(写真:和幸)食1和幸
銀座ファイブの地下にあるチェーン店の「和幸」の「ロースかつ丼」だった。@1150円とちょっと高めだが、まあいいか。これで多分1000KCAL以上はありそうだ。一日一食だからいいとは思うけれど、本当は危険な食べ物ではある。でも甘いタレが染みていて美味しい。肉はさほどでもないがそれでも柔らかいし、ご飯の大半を残したが、アサリの味噌汁とキャベツに千切り、それに漬物で満足しました。高カロリーが玉に瑕ですね。
以上、残暑厳しい東京から勢古口がお送りしました。

「再び壱岐の島へ、後記」

『J REPORT 2019年8月第2週号』
「リタイアメント・ノート 11年2か月目」
「VOL.1119号 SINCE  AUG.12th, 1983」
「再び壱岐の島へ、後記」
兎に角孫娘たちが「魚釣り」に嵌まってしまったのには驚いた。流石に魚は中々触れられなかったが、飽きもせず魚釣りに挑戦した様子に感激。
また次男の自宅には既に東京から2匹の犬を連れて行っているのだが、新たな犬が1匹加わっていた。それは猟犬の捨て犬で首輪付きだったそうだ。遺失物の届を出したが、落とし主が見つかるまで3か月保管することとなったそうだ。島外からやってきた狩猟の人が扱いに困り捨てたのだろう。新しい犬小屋まで買っていた。
帰宅し直ぐに愛犬「もも」を動物病院併設のペットホテルに迎えに行く。ところが言われたことは、入所時から下痢ですとのこと。これは精神的ストレス性下痢だと私は思った。案の定、その日の夜の食欲も凄く普通の状態だった。勿論下痢などなし。犬も家に戻れて一安心しているのだろう。愛犬は既に17歳の老齢ながら元気に今日もおねだり鳴きしていました。(写真:愛犬もも)ももちゃん

「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「私の2019年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
「北の果ての村で」(シネスイッチ銀座にて)私的批評眼★★★★(今年114作品目)映画北の果ての村で
デンマーク領グリーンランドに教師として派遣された青年がデンマーク語を教えながら9名の小学生や村人との生活と自然の厳しさを描くが、これが全員本当の地元民と先生で素人俳優の映画だというのが驚きだ。自然の美しさと共存するイヌイットの人々の生活感溢れる映画でした。特にイヌイットの風習が実際に観られて素晴らしかった。

「凪待ち」(TCシャンテにて)私的批評眼★★★(今年115作品目)映画凪待ち
川崎で5年間同棲していた女性とその娘と一緒に女性の実家である宮城に来た男性。ギャンブル依存症だった。そこには癌ステージ4の祖父がいた。結局約束だったギャンブルをやらないというのが出来ずにいた男性。そこで女性が殺された。残された男性と高校生の娘とその祖父。どうなるのか?震災復興中の宮城を舞台に香取慎吾の熱い演技でした。

「よこがお」(角川シネマ有楽町にて)私的批評眼★★★(今年116作品目)映画よこがお
中年の独身女性は介護ヘルパー。妹の息子20歳が知り合いの女子中学生を誘拐した。ここから彼女は加害者の一人としてマスコミに、会社からも、大家からも責められ追い詰められていく様を描く。

8月2日の日経新聞「シネマ万華鏡」の評価は、「世界のはての鼓動」が4つ星、「メランコリック」が4つ星、「あなたの名前を呼べたなら」が4つ星、「トム・オブ・フィンランド」が3つ星、「風をつかまえた少年」が3つ星、「サマー・オブ84」が3つ星、「太陽がほしい」が3つ星でした。

「2019年の映画、私的評価表」
★★★★★=「ボヘミアン・ラプソディ」「グリーンブック」「運び屋」「こどもしょくどう」「さよなら くちびる」
★★★★=「蜘蛛の巣を払う女」「バハールの涙」「メリーポピンズ リターンズ」「女王陛下のお気に入り」「ちいさな独裁者」「ヴィクトリア女王」「半世界」「ねことじいちゃん」「翔んで、埼玉」「あの日のオルガン」「天国でまた会おう」「マイ・ブック・ショプ」「Bの戦場」「ブラック・クランズマン」「ROMA」「ザ・プレイス」「バイス」「ハンターキラー」「パリの家族たち」「誰もがそれを知っている」「小さな恋のメロディ」「アラジン」「アマンダと僕」「COLD WAR あの歌、2つの心」「今日も嫌がらせ弁当」「存在のない子供たち」「天気の子」「北の果ての村で」

「2018年の映画はこんなでした」
★★★★★=「はじめてのおもてなし」「スリー・ビルボード」「リメンバー・ミー」「レディー プレイヤーワン」「万引き家族」「空飛ぶタイヤ」「輝ける人生」「判決 ふたつの希望」「日日是好日」

「2019 観劇シリーズ」 2018年の歌舞伎観劇は3度でした。
一月大歌舞伎=歌舞伎座にて 
二月競春名作喜劇公演観劇=新橋演舞場にて
團菊祭五月大歌舞伎=歌舞伎座にて
七月大歌舞伎観劇=歌舞伎座にて
歌舞伎座=八月大歌舞伎観劇予定

「2019 旅暦」
国内旅行は、1月は北海道2回と佐賀武雄温泉。6月末からは神奈川会の仲間と三陸で震災復興ツアーを、7月には4S会で壱岐の島から長崎へと、7月後半は妻と娘、孫娘たちと一緒に再び壱岐にと。
9月はG46の仲間と北海道へ競争馬を観に行く予定。
海外旅行は、2月と5月のハワイ。8月もハワイの予定。
これまで行った国々の合計数は、71か国(直近18年5月のモンゴル)

「2018 読書記録」 2018年の読書数は、252冊でした。
「危険な弁護士 上」(ジョン・グリシャム 著)新潮文庫 私的批評眼★★★★★(今年152冊目)本危険な弁護士上
こんな弁護士がいたら本当に助かるのにね。最高の面白かった。

「危険な弁護士 下」(ジョン・グリシャム 著)新潮文庫 私的批評眼★★★★★(今年153冊目)本危険な弁護士下

「訣別 上」(マイクル・コナリー 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★★(今年154冊目)本訣別上
ハリー・ボッシュ。シリーズだが、いつもながら面白い。どうしてこんな小説が書けるのだろうか?

「訣別 下」(マイクル・コナリー 著)講談社文庫 私的批評眼★★★★★(今年155冊目)本訣別下

「この夏、東京国立博物館が面白い」「奈良大和四寺のみほとけ」

「この夏、東京国立博物館が面白い」
「奈良大和四寺のみほとけ」
上野の東京国立博物館が今実に面白い企画展をやっている。(写真:T1)T1
まずは「奈良大和四寺のみほとけ」だ。(写真:T3)T3
残念ながら写真撮影禁止なのでパンフレットしかご紹介できない。(写真:T45)T45
「岡寺」「室生寺」「長谷寺」「安倍文殊院」の四寺の仏像が公開されている。
岡寺からは国宝「義淵僧正坐像」、室生寺からは国宝「釈迦如来坐像」、長谷寺からは重要文化財「十一面観音菩薩立像」が、そして安倍文殊院からは国宝「文殊菩薩像」が出展されている。
日本の仏像を見ていると、本当に安心してくる。伏せられて瞼、微笑みかけるかの如くふくよかなお顔、ゆったりしたお姿、どれをとっても心休まるものだ。キリスト像とはあまりにもかけ離れている。むしろマリヤ様のほうが近いのか?
これは実際に見てください。

「日本のよろい」

「日本のよろい」
日本独特のものが「鎧」だ。今「日本のよろい」展が開かれている。これは子供向け企画だ。(写真:T4)T4
鎧の実物が4体ある。(写真:T5)T5
この屏風は戦いの風景で騎馬武者と船戦の場面だ。(写真:T6)T6
兜だ。(写真:T7)T7
鎧。(写真:T8)T8
日本の鎧の特徴の一つは部分部分が小さな部品で構成されていて、それらを紐で結び合わせることにより、軽量化と動きやすさを出していることだ。西洋のような金属で全体が覆われ、重くて動き辛いとは大きく違う。
(写真:T46)T46
(写真:T47)T47
(写真:T48)T48
(写真:T49)T49
戦国の武将になったつもりで鑑賞してはどうでしょうか!

「三国志特別展」

「三国志」特別展
平成館で開かれているのが三国志特別展だ。(写真:T2)T2
「日中文化交流締結40周年記念」と銘打っている。(写真:T9)T9
中国各地の博物館から国宝級の物も集められているから、これは是が非でも見て欲しいものだ。
三国志とは、「魏」の曹操、「蜀」の劉備、「呉」の孫権の3人の英雄が活躍した時代のことだ。紀元3世紀のことだ。
2世紀後半から漢の力が衰え、やがて漢の時代が終わり、この3国が覇権を争った。
「関帝廟壁画」から「黄巾を大破す」(写真:T10)T10
「張飛、督郵を鞭打つ」(写真:T11)T11
「孔明出山図」(写真:T12)T12
諸葛亮孔明は劉備の三顧の礼により山を下り劉備の参謀となる、の図だ。
「関羽像」この時代最大の英雄だろう。今も中国人に尊敬されている人物だ。(写真:T13)T13
(写真:T14)T14
三国志の三人だ。左から「孫権」「劉備」「曹操」。(写真:T15)T15
(写真:T16)T16
この時代の獅子の像だ。実際に漢の宮廷では飼われていたという。(写真:T17)T17
軍隊の進軍の風景だ。これは有力は軍人の墓と思われるところから出土したという。銅製だ。(写真:T18)T18
(写真:T19)T19
(写真:T20)T20
(写真:T21)T21
「銅製の食器」義兄弟となった劉備、関羽、張飛らもこんな食器で宴会を開いたのだろうか?(写真:T22)T22
この時代の穀物倉庫の模型。「五層穀倉楼」(写真:T23)T23
武器を見てみよう。「弩」だ。これは弩のトリガーの部分で鉄製だ。(写真:T24)T24
正確な射撃が出来るし、強い力で遠くへも飛ぶのだが、弓を張るためには非常に強い力が必要だった。
「矢」が沢山飛んでいる。(写真:T25)T25
これは「赤壁の戦い」で象徴的な場面を描いたものだ。蜀と呉の連合軍が魏との戦いが行われた赤壁。孔明は呉の孫権の要望を受けて2日間で10万本の矢を集めると言った。そして夜陰に紛れ藁と布で覆われた船を出し、魏軍に向かう。驚いた魏軍は夜襲だと思い、沢山の矢を放つ。しかし、船はそのまま立ち去る。船には沢山の矢が刺さっていた。こうして孔明は10万本の矢を得たという故事による。
「矛」(ほこ)(写真:T26)T26
「げき」(写真:T27)T27
「こうじょう」(写真:T28)T28
「環頭太刀」(写真:T29)T29
関羽が使っていたという武器の複製。(写真:T30)T30
「蛇矛」(じゃほう)(写真:T31)T31
「偏将軍印章」金印(写真:T32)T32
右が「諸葛亮孔明」(写真:T33)T33
「帯鉤」(たいこう)(写真:T34)T34
「曹休印」(写真:T35)T35
壺(写真:T36)T36
曹操の墓から見つかったものだが、驚くなかれ「白磁」だ。
3世紀に白磁が既に中国では造られていたということが証明された。通説では6世紀と言われていたのだが。
「耳杯」(写真:T37)T37
石碑「魏武王常所格虎大ゲキ」(写真:T38)T38
魏武王は曹操のことで、これにより曹操の墓だということが分かった。
「揺銭樹」(写真:T40)T40
お金持ちになる夢か?願いか?
「石棺を乗せる土台の石」(写真:T41)T41
「晋平呉天下泰平」の碑(写真:T42)T42
これは晋が遂に呉を倒し、統一国家が出来、三国志の時代が終わり天下泰平になったということを示している歴史的な碑だ。
兎に角一級品が多く、必見の特別展でした。

「VR刀剣」

「VR刀剣」
東京国立博物館所蔵の名刀二口を4Kで撮影し解説している映画会が「東洋館」で行われている。(写真:T43)T43
(写真:T44)T44
国宝「三日月宗近」と同じく国宝「岡田切吉房」の二口。
三日月宗近は、身幅が狭く反りも少ないが、刀に三日月上の波紋がくっきりと見える。
また岡田切吉房は、身幅広く、反りも深く大きい。波紋はこれも大きくほぼ均一なものだ。
実際に本館常設展示場で今展示されているので実物をご覧あれ。因みに岡田切の俗名は岡田という人を切ったことからだという。やはり日本刀は絶妙な切れ味の素晴らしい武器なのだ。(写真:T50)T50
以上、猛暑の東京から勢古口がお送りしました。